ひぐらしだより


人生はその日暮らし。  映画、アート、音楽、フィギュアスケート…日々の思いをつづります。
by higurashizoshi
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グランプリシリーズ2017 NHK杯~フランス国際・トピック

タイトル書いててわれながら、あまりのザックリぶりに苦笑。
昨シーズンまでは忙しい中でも曲がりなりにもグランプリシリーズはひとつずつ追いかけて書けてたのに… もはや今季はとうてい追いつけないとすでに観念しました。
もちろん、なんとか競技は観てます。とはいっても数日遅れとか、場合によっては忙しすぎて地上波の録画予約を間違えてて朝イチで驚愕、あわててBSの方でなんとか予約し直したりとか…とてもリアルに楽しむなんて夢という状態。おまけにNHK杯のときなんて、原因不明でケーブルテレビが真っ暗になりBSでのカップル競技の録画がすべてできてなかった…という悲劇に見舞われました。タスケテー!
でもまあ、これまでが恵まれてたのですよね。土日に仕事の方たちは、毎週末のグランプリシリーズをリアルタイムでなんて見られないのが当たり前。私も今は週末の方が忙しい状況なので、ようやくそんなフィギュアファンの苦労がわかるようになりました。

さて。
どんどこどんどこ日は過ぎて、もうグランプリシリーズ、残りはスケートアメリカの一戦を残すのみとなりました(ていうか、もう公式練習始まってますよ!)。
ああー、それにしてもNHK杯、ちゃんと観たかったなあ…(涙)主な演技はNHKのアーカイブスで観られたとはいえ…。
あ、でも男子シングルはちゃんと観られたんですよ。この3戦(中国杯、NHK杯、フランス国際)の中で非常に印象的だったのは、このクワド・クワド・クワド&若さ・若さ・若さ全盛の今のフィギュア界において特筆すべき、NHK杯の男子表彰台。
羽生結弦選手が公式練習中にケガをして棄権、という非常にショッキングな出来事が、試合の流れを大きく変えたといえるでしょう。まったく予想をくつがえす結果となりました。

30歳にしてグランプリシリーズ初優勝を飾ったセルゲイ・ヴォロノフ選手。
ずっと応援してきたヴォロさんがついにグランプリで表彰台の真ん中に…!もう男泣き(私が)。
そして2位に入ったのは、この日28歳の誕生日を迎えたアダム・リッポン選手。
素晴らしいプログラムを昨季から持ちこし、さらにブラッシュアップして完璧に近い演技!
3位には、29歳のアレクセイ・ビシェンコ選手。なんと28~30歳で男子表彰台が占められるという記念すべきNHK杯となりました。

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ヴォロノフ選手は、これまで相次ぐケガもあり、コーチを転々とし、ロシアのスケート連盟から正直冷遇された時期もあり、多くの苦労をしつつも常にモチベーションを保ち、技を磨いてきた選手。そしてシャイで温かい性格が多くの選手から愛されているのです。…男泣き(私がね)。
この3人の笑顔はほんといいですね~。

記念すべきヴォロさんのNHK杯でのほぼパーフェクト!なフリー演技、ご覧ください。
冒頭の鮮やかな飛翔・4回転トゥループ+3回転トゥループはじめ、ジャンプの切れ、おそるべしです。




そして2位のリッポン選手の感動的なフリー演技もぜひ。
このプログラムは彼の代表作となるでしょう。




羽生選手のケガについては、すでにトロントに帰って治療しているという話は聞こえてきましたが、くわしいことはわかりません。全日本まであとひと月。快癒を祈るばかりです。


さて、中国杯ではアイスダンスでついに世界初、総合200点超えの記録が成しとげられました。
そう!私の愛してやまないガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロン組が、ついにやりました!
…とはいえ、もちろんライストは観られてない、動画を単独で観るのはがまんして、4日後のCSでの中国杯アイスダンス放映を待っている状態の私。早く観たいなー。

昨シーズンの成績からいって、五輪を制するのはバーチュー&モイア組かと思っていたのだけど、今季いきなり形勢変わってきてますね。一体どうなるのだろう。

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先週末のフランス国際(今季からグランプリシリーズフランス大会は、こういう名称になったんだそうです)では、男子3位に入ったミーシャ・ジー選手の演技に心から感動しました。
ああ、ミーシャ、昨シーズンで予定通りに引退しなくてよかった! こうしてグランプリシリーズの初めての表彰台というすばらしい成果が待っていたのだし、ここまで人の心深くに触れるような美しい《作品》を体現することができたのだから。
宇野昌磨選手は不調ながらもあそこまで持ちこたえたのは、とても貴重な経験になったのではと思います。ハビエル・フェルナンデス選手が、ようやく本領を発揮できてすばらしかった。

心洗われるようなミーシャのフランス国際・フリー演技を振り返ります。




女子では恐るべきザギトワ選手、大器ツルスカヤ選手など、隙間なくジュニアから上がってきた選手たちが列をなしていて、ロシアすごいとしか言いようがないのですが、そのてっぺんにいるメドベージェワ選手が右足の甲を骨折していることが判明、しかもロシア選手がもしかすると平昌五輪に出場できないかもしれないという…。
もちろんドーピング問題はきちんと解明されるべきですが、他国の選手と同様に五輪を目指してがんばってきたロシアの選手たちを軒並みシャットアウトするような決定はしてはいけないと思います。もし本当にそんなことになったら、五輪のフィギュアスケートはどうなるのだろう…?

さてスケートアメリカ、日本からは無良崇人選手、宮原知子選手、坂本花織選手が出場するというのに、なんと関東ローカルでしか地上波放映がない! ということをさっき知りました。なんじゃそりゃあ!?あんまりじゃありませんか…
ともかくBS朝日での放映を録画して、週明けに時間を作って観ることにします。
来週入ったらまた東京に数日行くので、スケアメについて書けるのは、たぶんかなり先になりそう。
ゆるゆる更新ですが、気長にお待ちいただければ。


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# by higurashizoshi | 2017-11-25 01:13 | フィギュアスケート | Comments(0)

2年と5年

以前から予定を入れずにいた日。
昨日は父の2度目の命日であり、大切な友の5度目の命日でもあった。
不思議な偶然で2人が旅立った日が重なり、あまりにも特別な日になったがゆえに、どんな思いで、どんな姿勢でこの日を迎えるか、考え考えしつつも今年もぐんぐんその日は近づいてきた。

前夜、夢を見た。
霧のような靄のようなものが白く立ちこめた湖の上を私は歩いている。
水の上を歩いているのに沈みもせず何の抵抗もない。
歩いていく先の向こう岸に、誰かがいるように思える。
その姿は白い靄にかくれて、輪郭すらさだかではない。
けれど、そこに誰かが立っているという確信が私の中にある。

どれだけ歩けば向こう岸に着けるのかはわからない。
歩いても歩いても、先に進んでいる実感がないまま、息をしずかに吐きつつ、私は歩いていく。
不安なく、かといって幸福感もなく、ただ胸の中にしんしんとしたかすかな痛みがあった。

目が覚めた。
ああ父と友の命日だと思い、身体はまだ湖の上を歩いている感覚のままでいた。
そのとき、ごく自然に心の中で父に話しかけた。ねえ、これって何だったのと。
そしてしばらくしてから、父が亡くなって以来2年間、私は一度も心の中で父に呼びかけたことがなかったと気づいた。そして今初めてそれをしたと。
友には亡くなってから何度となく心で話しかけてきた。でも父にはそれができずにきたことすら、気がついていなかった。

自分の中で何かがほんの少し、開いたのだと思った。これまで、私は父に心を閉ざしていたのだ。
同じように父を急に亡くした経験のある友人が言っていた。
「亡くなって2年くらいは思い出すのもつらかった。でもその後、話したいときにはいつでも話せる、会いたいときにはいつでも会えるようになった。ただ父のいる場所が、この世から私の心の中に移っただけなのよ」と。

午後、海へ行った。
「どこに行きたい?」と聞くと必ず、
「海が見たいな」と言った父。
車で40分かけてこの海まで何度も連れてきた。
父は最後のころは車椅子の上から、じっと海と空を見つめていた。
昨日、その海は静かだった。雲から太陽の光芒が空へとひろがって美しかった。

父のいなくなった世界で2年。そして友のいなくなった世界で5年も生きた。
世界はこんなにも美しく、人は人を相変わらず傷つけ、同時に救い、支えもする。
海を見ながらふと気がついた。夢の中で感じた胸の中のかすかな痛みについて。
あれは《悲しみ》だったんだと。

泣き叫ぶような激しい悲しみではなく、しずかで呼吸のようなやわらかな悲しみ。けれど決して消えることのない悲しみ。
私はそれに気づいて、深く安堵した。
もうこれからは、父に話しかけることができる。そう思った。

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# by higurashizoshi | 2017-11-16 12:09 | 雑感 | Comments(0)

グランプリシリーズ2017 スケートカナダ・トピック

先週末は土曜の仕事後そのまま保養関係の一泊交流会に参加、各地の被災地保養をやってる方たちと夜っぴて飲んで話して、翌日ワークショップ、夜はバッハの合唱練習へ。
というわけでまったくスケートカナダを観る時間はなく、録画していたのをようやく月曜日から観ることができました。時間をぬって男女ショート、フリーとBSでの全選手の演技録画を観て、今日やっとエキシビションを観終わったところ。カップル競技はまたもライスト観られず、CSも今月下旬まで放映ないので(相変わらず…)、アイスダンスのどうしても早く観たい演技だけ個別にyoutubeで観ました。

追記 : 前回ロステレコムの記事で動画のリンクがうまく貼れてなかったので、直接埋め込みし直しました。前回記事で動画が開けなかった方、もう一度トライしてみてください。今度は観られるはず。
(ブログへの動画の直接埋め込みって、見た目もあまり好きではなくこれまでやってこなかったのですが、今季は背に腹はかえられぬ的心境で使わせていただきます)

さて今回スケートカナダの極私的トピックとしては、まずは男子でぶっちぎり優勝した宇野昌磨選手。
フリー終わって優勝が決まってインタビューの一番最初に「今の率直な気持ちを聞かせてください!」とマイクを向けられ、
「とても眠いです」
と答えたショーマ先生。
さらには次の試合がフランスかロシアかわからなくなってアレ?と自分で笑っちゃうという天然ぶり。自分が次にどこで試合するかわかってません大先生。

ふだん音楽を自分から聴くことはない。
練習以外は外出嫌いで終日部屋にこもってゲーム。
プログラムの選曲、振り付け、衣装、どれも自分から希望を出したことは一度もなくすべてコーチ陣におまかせ。

そんな人が空間を統治し、音楽を体現するような、こんな凄い演技をする。
世界の頂点に手が届こうかという状況なのに、まるで水のように静かな心持ちをたもっているように見える(ていうか天然すぎてそう言うしかない)。ほんとうに不思議な人です。

若干《ゾーン》に入ってたのかな?と思わせるような演技だった、今回スケートカナダのショートプログラム、ヴィヴァルディ「四季」より「冬」。
得点は自己ベストに迫る103.62。
四回転フリップは加点が大きくつくすばらしい出来、続く四回転トゥーループからのコンビネーションは抑えてダブルトゥに。あとステップはレベル3でしたが、それでもこの点数。

この動画ですが、ロシアのテレビです。
なんとさきごろ引退したユリア・リプニツカヤ選手が実況の解説をしているようで、やたらに
「ショーマチカ、ショーマチカ」(ショーマくんとか、ショーマちゃんとかいう感じ)と呼び非常に彼を気に入ってる様子。ベタほめモードでした。
リプちゃんが元気そうで、早速こんな仕事をしてることがわかったのもとてもうれしい。




そして私としては、大好きなジェイソン・ブラウン選手が2位に入ったのはほんとにほんとにうれしいことでした。
四回転トゥには相変わらず苦戦しているけど、アクセル含めトリプルジャンプについては失敗がほぼない最近のジェイソン。そしてその滑り、すべての動きがますます洗練され、ただただ美しい。
目下、彼こそがクワドなしでもここまで得点を伸ばせるんだと証明して見せてくれてている存在。静謐な演技と、愛と笑いあふれるキスクラとのギャップにも、いつもながら癒される。




今回のスケートカナダのトピック、最後はアイスダンス優勝のテッサ・ヴァーチュー&スコット・モイア組のフリーダンス演技。
フィギュアファンにとってはまさかの選曲ですよね。あのテサスコが2つめの金メダルを目指して復帰して、最後のキャリアとなるだろう今季五輪の勝負プログラムが、なんと耳タコ選曲の代名詞、映画『ムーラン・ルージュ』のサントラ。ましてや耳にタコが15個くらい重なろうかという『ロクサーヌのタンゴ』を使ってるという。

しかし忘れてました。彼らは人間界を超えた生きものでしたね。
まさに息をするのを忘れてしまう4分間。ご覧ください。





本田真凛選手は、ショートの失敗からフリーでよく巻き返しましたね。
すばらしい素質と生来の華やかさを、自分との戦いの中でぜひ昇華させていってほしいです。
本郷理華選手は、本人としてはいい演技ができてきてるのですが、回転不足に苦しみました。今回特にジャッジが厳しかった。
そして、腰の故障をかかえてひさびさにつらい試合となったアンナ・ポゴリラヤ選手。どうか回復してまたすばらしい演技が見られますように。
ペアはカナダのデュハメル&ラドフォード組が優勝。
次は早くも中国杯だ~。



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# by higurashizoshi | 2017-11-01 18:17 | フィギュアスケート | Comments(2)

ブログについてと、グランプリシリーズ2017ロステレコム・トピック

1ヶ月以上のご無沙汰でした。
悲しいつらい話を書いたあとにそのまま更新できずにいるのは、なんとも心地がよくなく、かといって書けず、という状態が続いてました。
仕事であちこちして、合唱の練習行って、大阪のスピッツエキスポ行って、福島行って東京行って、「ダンケルク」を誰もいない映画館で観て震え上がったり、台風来たり、投票行ったり、その間にグランプリシリーズが始まり、ロステレコムが終了し、今週末はスケートカナダ。

このところパソコンを昼しか使えないという家庭の事情があって、しかし昼間ほとんど家にいないので、それがブログの更新を阻んでもいるのですが、今日はひさびさに半日、ひとりで家にいるんだなあ。いつからぶりだろう。

フィギュアスケートのことも、今季五輪もあり、どういうふうに書くかなあと迷ってるうちに10月に突入しちゃったのですよね。
以前のように大会のたびに写真をたくさん入れて長い文章を書く、という形は今むずかしい。
そもそも、これはフィギュアに特化したブログでもないし、いっそフィギュア専門の別ブログを作ってそっちにまとめて書く?
…とかも考えたのですが、結局誰に向けて書いてるのか、何をやりたいのか、って考えてみると、だらだらこの「ひぐらしだより」を綴りつづけて10年近く(と、書いて自分で驚く)、この極私的なとっちらかったジャンル、一貫性のない内容が特徴であり、このバラバラぶりをそれなりにおもしろいと思い、受けいれてくれてる人が継続して読んでくれてるんだろうなと。

いつも思うのですが、ブログってお店みたいなもので、自分のお店に自分の好きなものをいろいろ並べて好きに見てもらう。ただし、お店に来てくれる人の眼にたえうるもの、おもしろいと思ってもらえるものを置かないと、お店として成り立たない。
ツイッターやインスタや、発信として即時性や瞬発力のあるものが主流になりつつあるけれど、私はやっぱり文章を書きたい&読んでもらいたい人なので、このブログという形をずっと続けているんだろうなと思います。

というわけで、今季フィギュアについてはグランプリシリーズ含め大会全部を追いかけるのではなく、まさに極私的にトピックの形で書いていけたらと思ってます。

ロステレコムは先週末。
結果はご存じのとおり、女子は鉄壁のメドベージェワ選手、男子はネイサン・チェン選手が優勝。羽生結弦選手は2位に。
ペアはロシアのタラソワ&モロゾフ、アイスダンスはアメリカのシブタニズが制しました。

ショート1位発進、フリーで2位となったものの総合1位となったネイサン・チェン選手。
彼の今季ショートプログラムがあまりにかっこよくて、しびれる。
曲が鳴りはじめてネイサンが動き出した瞬間、世界が変わる。

曲はロンドン出身の新進ミュージシャン、ベンジャミン・クレメンティンのピアノ弾き語り「ネメシス」。未見の方はぜひクリックしてご覧ください。



しなやかでアグレッシブなシェイリン・ボーンらしい振り付けの魅力を最大限に生かし、バレエで鍛えたネイサンの身体能力と音感を存分に発揮したプログラム。
どうしてもクワドジャンプにパワーを使ってしまうので、今はまだこなれていない部分もある。シーズン中にもっと音の解釈が深まって、ゾクゾクするようなプロになること期待。

ちなみに「ネメシス」とはギリシャ神話に出てくる、人間に神罰をあたえる女神だそう。で、この曲が好きすぎてネットで追及していったらほかの曲もよくて、ベンジャミン・クレメンティンのアルバムを買ってしまいました。
これが初のフルアルバムだけれども圧倒的な存在感。
日本版はまだ発売されてなくて、日本語の情報もごく少ないです。

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こちら、昨年のバーバリーのショーで演奏するベンジャミン・クレメンティンの動画。
なんかこう、思わず変なことしてしまいそうになるような、異様な緊張感でございます。





考えてみたら、フィギュアから知った音楽ってたくさんあるなあとあらためて思う。
さて、今回のロステレコムで特に私が感動したのは、グランプリシリーズ4年のブランクがありながら帰ってきて、しかもいきなり2位になったカロリーナ・コストナー選手です。

かつてはメンタルの弱さをかかえた、可憐なお嬢さんという印象だったカロリーナ。
こんなにも強く、美しく、フィギュアスケートとはすばらしいものだということを伝えるために降臨した女神さま〈ネメシスとは真逆な!)とみまごう彼女を、こうして観ることができる幸せ。
3×3のコンボを入れずにここまで点を伸ばせるのは、音楽と結びつき、すべてがつながっている高い演技構成点やエレメンツへの加点のなせるわざ。十代が席巻する今のフィギュア界では稀有な30歳という年齢で、この快挙はほんとうにすごい。

カロリーナ・コストナー選手、ロステレコムのフリー演技動画です。





今回、樋口新葉選手もすばらしかったですね。ここで表彰台に乗れたのはよかった。
ペアはロシア2組の戦いで、私のストルボワ&クリモフ組は本調子じゃないようでした。タラソワ&モロゾフ組は、タラソワさんが一皮も二皮もむけてエンターテイナーになったのに、モロゾフくんはやっぱりいつもシンネリ悲しそうに見える。

アイスダンスはショートのみライストで観られました。
シブタニズは今度こそ五輪でメダルを獲るためにすべてを注ぎ込んでる感。ただならぬ決意と迫力を感じます。2位になったボブロワ&ソロビヨフ組は五輪は最後と思われるので、思い切り彼ららしい個性的な演技を見せてほしい。進化著しいステパノワ&ブキン組が3位と台乗り。4位ギルス&ポワリエ組は今季のプログラム、彼らにしては個性が薄く残念だなあ。

スケートカナダはいよいよ宇野昌磨選手登場。
土日はライストはおろかテレビもほぼ見られないので、録画で追いかけます。




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# by higurashizoshi | 2017-10-25 15:28 | フィギュアスケート | Comments(4)

もういない、ということ

ちょうど一年前の9月11日未明、10年間家族として暮らした愛猫ちゃーは、私たちの目の前で命を終えた。
坂道を転がるように悪化する病状を必死で追いかけた日々の果てに、ちゃーがこの世で最後の息を吐き終えた瞬間を、そしてそのあとの家族全員の嘆きかなしみを、私はあまりのつらさから思い出さないようにしてきた。

考えれば私は、この歳にして初めて、命が終わるときをつぶさに見たのだった。
一昨年の父との別れは、対面したときすでに父は命つきていたし、そのほか多くの別れを思い起こしても、その瞬間に立ち会ったことはなかった。
かけがえのない命が目の前で終わる、それは絶対的な断絶の瞬間だった。
ついさっきまで、苦しみ衰えても息をし、あたたかく、私たちになじんでいた存在が、その瞬間に完全な静寂になり、不在となる。愛するものの身体から命がなくなるそのときに起きることは、何をどうやっても決して取り戻すことのできない断絶だ。

あれから一年がたつのに、私はいまだにこの断絶を素直にうけいれることができない。ほんとうは、命をこの世に受けた瞬間から、誰しもその命は終わることは決まっていて、それがいつ来るかがわからないだけなのに、ただそのときが来たというだけなのに―そう考えても考えても、身体がしびれるほどにつらい。

もう一匹の愛猫、くー。この一年の、くーの変わりようには、遺された家族は私たち人間だけじゃない、むしろこの子の方がずっと喪失を抱いているのだと、思い知らされた。
いつも甘えて甘えて一緒に寝ていた兄貴分のちゃーがいなくなって、くーの様子は目に見えて変わった。一日中大声で鳴いては、私たちを探す。そばにすり寄っては、いつまでもいつまでも、私たちの手や顔をなめ続ける。前は人間に対してほとんど要求をしてこなかった子なのに、極端なさびしがりやの甘えんぼうになった。
ちゃーが私にくれた変化、それは今いるくーを瞬間瞬間、せいいっぱい愛そうと思うようになったことだ。留守番させなければならないときは、すぐ察知して玄関でさびしそうな顔をするくーに切なくなる。

一年の時の流れの中で、暮らしの中にちゃーがいないこと自体には、少しずつ慣れた。
けれどそんな中でも、ふとしたときに落とし穴に足をとられるように、《ちゃーがいない》と心がうめきはじめる。もういない、ということの大きさ深さを、どうすれば自分の中で平らにしていけるのだろう。
ずっとそのまま置いている、ちゃーのごはん皿や好きだったフード、最後の日々に使った流動食の容器など、一年を機に片付けたほうがいいのか、ここ数日ずっと考えている。つらいなら無理をしないほうがいいという気持ちと、区切りをつけたほうがいいという気持ちと。
多くの人が「ちゃーはそばにいて見守ってるよ」と言ってくれる。確かにお骨はずっとリビングに置いてある。写真も飾っている。でも私には、ちゃーがそばにいてくれている実感はない。せめて、ちゃーと過ごした日々を幸福な気持ちとともにを思い出す心境になれたらなあと思う。今日を機にちょっと踏み出せたらいいのだけど。

くしくも、今日は東日本大震災から6年半。
アメリカ同時多発テロから16年。
多くの人が、多くの死を悼み、命を思う日だ。



元気だったちゃーと、くー。
どんなにしあわせな時間だったか、今はわかる。

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# by higurashizoshi | 2017-09-11 12:13 | 雑感 | Comments(2)

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