ひぐらしだより


人生はその日暮らし。  映画、アート、音楽、フィギュアスケート…日々の思いをつづります。
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うにパスタとルーヴル展(その2)

d0153627_21291944.jpgルーヴル美術館には、いったいどのくらいの収蔵品があるんだろう? たぶん全貌をつかむには途方もない月日がかかるほどの数。美術館というと絵画や彫刻ばかり思い浮かべてしまうが、ルーヴルには考古学的なコレクションも含め8部門にわたる膨大な古今東西の芸術品が収められているそうだ。いつか行ってみたいねとタタと言い合っているものの、当面は単なるあこがれ。
今回の展覧会「ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち」は、そのルーヴルのコレクションから《子ども》というテーマでチョイスされた200点あまりが展示されている。
こういうふうに、あるテーマに沿ってルーヴルのコレクション全体(今回はイスラム文化はのぞく7部門)から抽出された展示というのは、とても珍しい企画だそうだ。

実際、古代エジプトの子どものおもちゃの隣に、17世紀オランダ絵画が展示されていたりして、最初はちょっと戸惑う。でも展示を観ているうちに、《子ども》という概念が長い歴史のなかでさまざまにとらえられている多様さが、とても刺激的に感じられてくる。
日本でルーヴル展というとまずはヨーロッパ絵画だろうけれど、今回の展示ではいわゆる有名どころはティツィアーノ一枚、ベラスケス一枚という程度。むしろ、有名無名問わず(名もわからない古代の作者の手によるものも含め)、彫像から遊具からタペストリーや絵画、装飾品などが《子ども》というテーマのみで、どれも同等に展示されているところがおもしろい。

d0153627_21402328.jpgタタやミミが特に心ひかれたのは(『ベルばら』の影響?)18世紀のフランスの皇族や貴族のミニアチュール。ため息が出るほど精巧で華やか。
私が気に入ったのは同じ時代のこの彫像《悲しみにくれる精霊》。誇張された幼児のむちむち感と、意外に大人びた泣き顔のバランスがたまりません。

d0153627_21362528.jpgそして、やはり異彩をはなっていたのは古代エジプト・ラメセス朝時代の《少女のミイラと棺》。これは「死をめぐって」と題された展示の中にあるのだけれど、元来は子どもが死にきわめて近い存在であることを改めて考えさせる展示品のなかで、これには死そのものが閉じ込められている。今から3千年あまり前に死んだ10歳ほどの少女が、おそらく両親の嘆き悲しみの中で埋葬された姿。なんともいえない厳粛で不思議な気持ちがこみあげてきた。

最後のほうはヨーロッパの天使のてんこ盛りに苦笑しながら、ゆっくり3時間ほどかけて全部の展示を観ることができた。
いっぷう変わったこの企画展、まるで高級料亭ルーヴルのお得な幕の内弁当(いや、高級料亭だから松花堂弁当か)にめぐりあったようで、とっても楽しい体験だった。

帰りは、すっかり秋満開の大阪の空をながめながら堂島川を渡って駅に向かい、またまた迷うことなく(方向オンチは帰路にまた迷うのが常識)奇跡的に帰路をたどることができたのでした。
このルーヴル展、ほんとにおすすめですよと言いたいところだけど、書くのに手間取っていたら会期はあと数日(23日まで)!?  関西にお住まいで人ごみに負けない勇気ある方はぜひ観に行ってください…。
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by higurashizoshi | 2009-09-19 21:52 | 観る・読む・書く・聴く | Comments(4)
Commented by mii3 at 2009-09-21 15:47 x
気になる~ウニパスタ。
しかも、北新地なんて、カフェあるんですか~?
娘さんからもお褒めいただき、無事辿り着けて、よかったですね(^_^;)

美術のことは、私、まったくわからないんですけど、ヨーロッパの天使のてんこ盛り?ってのも、気になる~

辿り着けるかわからないドキドキ感たっぷりなお出かけと、美術館での楽しい体験、濃い1日でしたね。


Commented by くれない at 2009-09-25 00:51 x
ふふ、私も東京で観たんですよ。この展覧会。
夫が、どういう風の吹き回しか、券を買ったと呼び出されて。
わけもわからず行ってみたら、初日だったようで、ルーブルから、来日した学芸員の女史のレクチャーをやってたので、それも参加しましたわ。(途中睡魔になんども襲われました)
恐るべしルーブル。
後で、質問したおじさんがいました。
「アジアの文化は?」とか
でも、ルーブルは、アジアは扱ってないらしいですね。
「古代オリエントまで」とか言ってましたね。
まあ、出土品が主なんですね。

それにしても、天使ってなんなんでしょ。
西洋人にとっては、常識なのかもしれないけど、よくわかんないですね。
キリスト教かと思えば、ギリシャ神話にも登場するのかしら。
アムール、エロス、キューピット、エンゼル‥
名称の違いがちっともわかりませんでした。

つくづく東洋人を自覚した感じでした。

出土品の人形がミニワンピースみたいなのがおもしろかったです。
「紀元前のミニスカートね」なんて。
Commented by higurashizoshi at 2009-09-26 17:31
mii3さん
北新地といえば高級クラブ?…ですかね?(大阪のことがよく
わかってない)
食べもの屋さんがいっぱいでした。このカフェはビルの上で、
すごく目立たない場所にひっそりありましたよ。
大阪ではけっこう有名なお店みたいで、うにのパスタといえば
ここやろ! という感じらしいです。(ああ、また食べたい。。)

方向オンチも私の場合、極度すぎるもんで、逆にこうして成功すると
この歳にしてめっちゃ新鮮な達成感が得られるんですね~。
ある意味お得?
ちょっとずつ復帰&成長していってる感じのこのごろです。
Commented by higurashizoshi at 2009-09-26 17:48
くれないさん
おお、ときどきこうして重なりますね!
くれないさんの「ふふ」、いいですね~。
夫さんとのデートだったんですね(睡魔に襲われたものの)。

そうなんです、なんでアジアはないんでしょうね、ルーヴル。
イスラム文化の部門が、やっと最近できたそうです。
天使というのも、不思議ですねぇ。今回、天使のてんこもりを
観ながら、どうしてこんなむちむち幼児(男の子限定)なんだろう
…? と思ってました。
イスラム教にも天使ってあるそうです。マライカとかいうのですが、
やっぱり神のお手伝いをする存在だそうですよ。
仏教では、天使にあたる存在って何かいるんでしょうか…?

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