ひぐらしだより


人生はその日暮らし。  映画、アート、音楽、フィギュアスケート…日々の思いをつづります。
by higurashizoshi
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灯台もとくらし

「ところで、アレはどうなったの?例の、あの…」
「は?」
「虫よ、虫の話」
という会話が、何人かの人との間に(メール含め)あった、この数日。
そうでした、あの虫のこと。前回の終わりに発生源について書くと言い置いて、気づけば2週間? その間にもいろんなことがあって、すでに虫に苦しんだ日々は過去へ。単刀直入にこの話をくくれば、《灯台もと暗し》ということか。パソコン部屋に大量発生していたタバコシバンムシの巣窟は、なんとも思いがけないところにあったのです。

どんどん増えてくる虫を、最初はできるだけ殺したくないなどと善人面していた私だが、虫の量が限界を超えてくるともはやそんな仮面はかなぐり捨てて、殺戮の鬼と化してしまった(思い出すとおそろしい)。一匹ずつ退治していてもまったくラチがあかないので、掃除機をかまえて天井やら壁やらにへばりついてるヤツらをどんどん吸い取る作戦に出た。こうすると一時的に虫は減る。でも、結局ヤツらの寄生する場所を探し出さないことには解決にはならず、掃除機作戦も焼け石に水。1時間もすればどこからともなくごっそり出てきて部屋はまた虫だらけ。発生源を探索しつつ、掃除機で一時的に数を減らすというやりかたを何日続けたことだろう…。

そしてある日の昼下がり。いったいヤツらの巣はどこにあるんだろう…と疲れはてた眼差しで、パソコン部屋に立てたままの掃除機をぼんやり眺めていた。
すると、「ん?」
今、目の前で掃除機のホースの先から、ヤツが一匹「ぷーん」と飛び立たなかった?
すると二匹目が…三匹めが…。
「え? え?」そして掃除機本体のすき間のあたりに眼をやると…もそもそ、もそもそとヤツらが妙に親しげにへばりついている。
最初は、吸い込んだ虫の一部が生きていて出てきたのかと思った。でも、ほんとうにそうだろうか…? もし、そうじゃないとしたら?
(以下、私の思考の順)

①そう、確かにこの掃除機、パソコン部屋にずっと前から置きっぱなしだったよね。
②いつもはハンディタイプのミニクリーナーしか使わないから、この掃除機はめったに使わず、ここに置きっぱなしだったんだよね。
③めったに使わないから、中の紙パックもずいぶん長いこと交換してないよね。
④掃除機の紙パックの中って、いろんなゴミが集まってるよね。たとえば、食べもの関係とか、粉類とか、有機物がいっぱいだよね。有機物…
「まさか、まさか…」
半信半疑ながら、私は急いででっかいビニール袋を持ってきて、掃除機をまるごと包んで密封した。そして念のため、玄関の外に出した。

それから数日のうちに、潮が引くように虫たちの数が減っていった。そして一週間後、パソコン部屋にタバコシバンムシは一匹もいなくなった。
そう、犯人は掃除機の紙フィルターだったのである。一生懸命、虫たちを退治するのに使っていた掃除機が、ヤツらのすみかだったのだ。オーマイゴッド。
で、この巣窟=紙フィルターを開けてみたときの話をくわしく!…お伝えするのは良識が許さないので(というか思い出したくないんです)、ともかく一件落着ということだけ書いておこう。

ところで《灯台もと暗し》という言葉を、私は子どものころずっと《灯台元暮らし》だと思っていた。
灯台元、という灯台守みたいな仕事の人がいて、その人の日々の暮らしぶりのことだと思っていたのだ。
子ども時代の私は想像していた。《灯台元暮らし》は、きっとひとりぼっちで淡々とした静かな暮らしに違いない。孤独だけれど大切な仕事をひとすじに守る。なかなかいいなあと思っていた。
だから、なくし物が見つかった大人が「灯台もとくらし、って言うやないのォ」と言っているのを聞くと、へんな使い方をするんだなあ、大人はわからんなあ、と思っていた。

そして成長して、本来の意味を知ったとき、なんだかとてもガッカリした。私の想像の世界から、《灯台元》の暮らすちょっといい風景がふっと消えていった。だから、灯台の足もとが暗いなんて当たり前のことを、わざわざ言わなくていいだろう!と、いまだにこの言葉にはちょっとイチャモンをつけたくなるのである。――なんて言いながら、こうやって自分で使ってはいるのだけど。私の暗い足もとには、掃除機の紙フィルターがさみしく転がっていたのですね。
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by higurashizoshi | 2010-11-04 22:57 | 家事というか | Comments(4)
Commented by くれない at 2010-11-05 14:37 x
こんにちは!

うちは、先日母の部屋でずう~っと使わないのに、電気が入ったままのYHSビデオデッキに、茶羽ゴキブリが、住み家にしていたのを、やっとこさ取り外し、袋に入れて外に出したんですよ。
今は、食べ物なくとも、電気製品に寄って来るんですね。

ところで、「灯台」ですが、私もずっと勘違いしてたのですが、あれって岬の灯台じゃないんですね。
「灯明台」とか言う、お皿に油いれて芯に火をつけるあかりをのせた台のようです。
つまり、上は明るいけれど、その足元のところは暗いというわけのようです。
ネットを検索すると、解説がいろいろ出てきました。



Commented by higurashizoshi at 2010-11-08 15:04
くれないさん
おひさしぶりです!

ゴキブリは、けっこう電気製品に棲みついてるそうですね。
昔、職場でも古いプリンターの中に…ってことがありましたー。
虫とのつきあいは果てしがないですねえ。

それと、灯台ですが、そうなんだ!とびっくり。
海辺のあの灯台じゃないんですね~ 知らなかった。
さらに私の子ども時代の空想から遠ざかりますねぇ。
意外に、こう、ちっちゃな風景の話だったんですね。。。
(いささかさびしい)
Commented by hinata at 2010-11-12 12:18 x
灯台もとくらしの灯台、私も岬の灯台かと思ってました~くれないさんありがとう(^u^)
ところで、虫騒動一件落着良かったですね。
発生源が特定できると一安心ですよね。
うちもまたまた虫騒動ありましたよ。
オレンジ色の小さい毛虫を時々みかけて、娘がこれなんだろう?なんて言っていたのですが、気にして見ると、あそこにもここにも…。あれおかしいな?なんて思っている間に、けっこう見かけるようになって、どこにいるんだ?と探してみると、玄関近くの竹にたくさん~~。殺虫剤をまいたものの、あの量では殺虫剤も効かないかも…。どうしようどうしようとしばらく悩みましたが、
うちは、通路が狭く、そのわきにも竹があったりするので、思い切って完全武装で竹の葉を丸刈りにしてしまいました。
お隣さんにもいっぱい竹はあるので気になりますが、とりあえず、しばらく竹には近づかない様に要注意です。
こんなに大発生したこと無かったと思うのですが、夏の暑さのせいでしょうかね~?
Commented by higurashizoshi at 2010-11-13 13:02
hinataさん
オレンジ色の小さい毛虫がリアルに想像できました~(ぞわぞわ)
竹につく毛虫?何の幼虫なんでしょうね。
植物が家の周囲にあるのはすてきだけど、どうしてもこういう
自然とのおつきあいは避けられませんねぇ。
完全武装作業、おつかれさまでした!

今年の夏の異常な暑さのせいで、いろんな影響が今も出てるの
でしょうね。
わが家も、次は何がくるかな?と思ってます。寒い間は少し
休ませてもらえるかな~。。。

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