ひぐらしだより


人生はその日暮らし。  映画、アート、音楽、フィギュアスケート…日々の思いをつづります。
by higurashizoshi
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国別対抗戦2013 (その1)

国別対抗戦が終わり、フィギュアスケートの2012-2013シーズンがとうとう終了。選手のみなさん、ファンのみなさん、ほんとうにお疲れさまでした。
短い休養のあとは、選手はみんなソチ五輪シーズンに向けてバク進していくことになる。今季は五輪直前のシーズンらしく、なかなか波乱の多い、ファンにとっても気持ちの休まらない期間だったと思う。

今季最後のISU競技会となった国別対抗戦。
世界選手権も終わったあとの、かなりイベント的要素の強い大会とはいえ、ソチ五輪では団体戦が初めて採用されることもあって今回は注目度も高かった。ただし、国際的にみてこの大会がどこまで評価されているのかは…うーん。日本のスポンサーと集客力頼みの、日本でしか開かれないこの国別対抗戦という競技会。どこまでも主役は日本、ジャッジの出す得点もいささか日本に甘いのではと思われる。

数日前の新聞に、日本のフィギュアスケート競技会のチケット代とアメリカとの比較が載っていて、かなり衝撃をうけた。昨シーズンアメリカでおこなわれた四大陸選手権のチケット代が、最も高額な席、全日通し券で(たぶん4日間)1万5千円ほど。
男子フリーだけ、ショートダンスだけ、という1プログラムのチケットで、一番安い席ならなんと千円を切るのだ!ありえん!
ひるがえって日本の現実。
今シーズン大阪でおこなわれた同じく四大陸選手権(うちも行ったやつですね)、同様に全日通して(4日間全部)一番高額な席を買ったら…8万円!
だって一日だけのアリーナSS席が2万円ですもの。アメリカだったらそれよりずっと安い値段で、4日間連続でアリーナSSに座り続けられるというのに! 
ああ、アメリカに行きたい… というか、日本のチケット代ってやっぱり異常だったのだ。
オペラやバレエのチケット代見ても全然高いと思わなくなるという自分も、やっぱり異常だったのだ。

そんな異常なチケット代なのに、四大陸もお客さんがスタンド上までぎっしりだったなあ。
そしてこの国別対抗戦もテレビ画面の中は怖いほど満席、満席。アメリカやカナダでも今はフィギュア人気は下降しているそうで、日本以外の会場での競技会は、テレビで見ていても「あらまー」というくらい空席が目立つ。
逆に、諸外国の方からすると、日本のフィギュアファンはよっぽどお金持ちなのねと思われているかもしれない。もちろん、そういう方もいらっしゃるでしょうが、うちのように悪魔のささやきに負けてふらふらと埋蔵金に手をつけ、あとで青くなっているというファンもいるにはいるはず。それでもこりずに、またチケット争奪戦にインしてしまうというフィギュアの魔力…ああおそろしい。

来シーズンは五輪にむけてさらにチケットを取るのはむずかしくなるだろうなあ。しかもISUは日本をすっかりあてにして、来季は東京でNHK杯、グランプリファイナルは福岡、五輪後の世界選手権は埼玉と、日本ローカルが過ぎるんじゃないの?という状況。ふ、福岡なら行けるんじゃ?などとまた悪魔のささやきが聞こえて耳をふさぐ私…。

さて、国別対抗戦に話を戻しましょう。
そんなこんなで《ニッポン祭り》なイベントとはいえ、今季最後の競技会であることは確か。特に世界選手権で沈んだ高橋大輔選手と鈴木明子選手にとっては、今季のプログラムを最後の最後で浮上して完結させられるかどうか、ソチシーズンに向けてかなり大事な大会になった。

まずは結果から。国別の順位は、

1位アメリカ
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2位カナダ
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3位日本
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となりました。
日本だけペアの出場がない中で、3位に入ったのは立派。ま、少々お手盛り感のある得点が出たとはいえ…。
マーヴィン・トラン選手とのペアを解消した高橋成美選手は、シングルの木原龍一選手と組んだばかりで、まだまだ競技に出られるところまでいかず、来季に間に合うのか?という感じ。
実はソチの団体戦に日本が出場できるかどうかすら確定していないということで、団体戦なんかいらんのちゃう?と思っている私には「それならそれで別に」なのだが、やたらソチで団体戦!と騒ぐメディアはそのへんちゃんと報道した方がいいのでは…と心配してしまう。


男子順位。
1位高橋大輔選手、2位パトリック・チャン選手、3位ケヴィン・レイノルズ選手という結果でした。

大ちゃんですが、心臓バクバクで観てました。もうこのところずっとバクバクなのだけど、にわか作りのSP『月光』も、天国と地獄を繰り返したFS『道化師』も、これでほんとに最後だと思うと。

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フリーを終えた直後、この笑顔が見られたことにファンはみんな本当にほっとしたと思う。
この大会、今季から変更したエッジを、元のものに戻して挑んだそうだ。エッジの変更がジャンプ不調の原因のひとつではないかと気づき、最後の国別でそれを試せたことはきっと来シーズンにつながってくるのだろう。
少し手をついたものの、やっと4回転をきちんと降りることができたし、迷えるトリプルアクセルも帰ってきたし、いろんな意味で山あり谷ありだった今季の最後にふさわしい出来だったのではと思う。
今回絶不調だったチャン選手に勝ってしまったことは、いわばオマケ。まあそれでも、最後に上位に立って終わったことは、気持ちの上ではよかったかな。

そしてちょこっと本音を言わせてもらえば、必死で滑り込んだ『月光』のしめくくりを今回観て、来シーズンの現役最後のプログラム、私はモロゾフ振り付けにしてほしくないな…と改めて思った。
『月光』は高い技巧を見せる美しいプログラムではあるが、振り付けとしては正直、凡庸だったと思う。
モロゾフコーチの振り付けるプロは選曲、テーマともにベタなものが多くて、高橋選手のように独自性の高い表現力のある選手に合うプロを作れるコリオグラファーはほかにいる。
ほらいるじゃないですか、イタリアとか、アメリカとか、日本にだって…!

本人が来シーズンに向けて何をどう選択していくか、オフの間も情報から目が離せないなあと思う。ともあれ、大ちゃん、怒涛のシーズンほんとうにお疲れさまでした。



パトリック・チャン選手。
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どうしてこんなに点が出るの?といつも言われるパトチャン。転倒しても、パンクがあってもダントツで勝つ不思議。
今季は特に後半ずいぶん失敗も多かった。でも得点は高いのだ。
私も以前はよくわからなかった。ところがこれだけフィギュアばっかり観てると、素人ながらだんだん「なるほど!」と思うようになってきた。
とにかく、最初のひと滑りからして別世界なのである。ふっ、と蹴ると、するるるーっとリンクの端までいってしまう感じ。氷じゃなくてクリームの上を滑っているみたい。そしてどんな複雑な動きになってもずっとクリーム。足元を見ているだけで美しさにうっとりする。滑りそのものでこれだけ感動させられる選手はほかにないと思う。

すべての評価の基本はスケーティング技術なのである。そこにあれだけ完璧なジャンプ技術が乗っかってしまえば、もはや無敵。多少の失敗があっても、失敗の派手さに目をくらまされてはいけない。パトチャンの場合、泣いても笑っても高得点が出るようになっているのだ。
にしても、どうか衣装と髪型のマッチングは考えてね!
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真に芸術的かどうかは別にして、来季に続行がすでに決まっているSP『エレジー』は本当にすばらしいプロだと思う。



ケヴィン・レイノルズ選手。
今年は大躍進のシーズンになったケヴィンくん。この国別ではフリーが会心の出来すぎて、こんなことになってしまいました。
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こういう派手なパフォーマンスをするタイプではないと思うので、よっぽどよっぽどうれしかったんだろうな。
来シーズン、どこまでいけるか本当に楽しみな選手のひとり。



無良崇人選手。
今シーズンの無良くんは別人でした。一皮むけたどころの話ではありません。チャンスをつかんだだけでなく、そこからが凄かった。落ち着いて勝負に挑める大人の選手になり、いまやオーラが出始めてますぞ!
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来季、小塚選手も織田選手も町田選手もまた一線に戻ってくるので、つわものたちの中からこの成長を生かして勝ち上がることができるかどうか。注目です。



ジェレミー・アボット選手。
今季のプロは二つとも大好きだったなあ。SP『スパイ』はかっこよかったし、FS『彼を帰して』にいたっては、初めて観たとき感動のあまり涙ぐんでしまった。
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アボット選手もスケーティングが本当に美しくて、身体の使い方、空間のつかみ方がすばらしい。この奥行き感、そして繊細な表現力は彼の抜きんでた特性。
これで、これで、ジャンプさえ(崩壊)…
「ジェレミー、もうジャンプ飛ばんでええから」とテレビに向かって何度語りかけたことか。
彼も年齢的にいって、来シーズンが最後の可能性もあり、どうか納得のいく結果を!と願うばかり。



ブライアン・ジュベール選手。
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また日本に来てくれてありがとう、と思わず合掌してしまいたくなるブライアン。
あくまでも4回転にこだわり、跳び続けてきた男ブライアン。
ジャンプ以外の要素がどうしても薄くなってしまう弱点も、美男なのになぜかあか抜けないところも、全部含めて後にも先にもいない偉大な選手ブライアン。
彼をきらいだというフィギュアスケートファンはいない、そんな気がする。
来シーズンは29歳。最後まで戦い抜いて笑顔を見せてほしい!



そしてこの国別対抗戦の男子で、どうしても触れておきたいのがロシアのコンスタンティン・メンショフ選手。
4回転ジャンパーの彼は、27歳で国内選手権初優勝、グランプリシリーズに初進出と遅咲きの選手で、今シーズンもカップオブロシアで優勝。にもかかわらず、世界選手権出場権を若い選手に奪われてしまい、当人も納得がいかず相当な落胆ぶりだったらしい。
だからこの国別の出場選手になったことをとても喜んでいるという記事を読んで、がんばれメンショフくん!と思っていた。
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ショートは4回転×3回転を含めジャンプすべてを完璧に降りて、初めて80点台をマーク。
迎えたフリー、4回転を二度決めたあとに跳んだトリプルアクセルで転倒。
右肩を強打し、脱臼。なんとか演技を続けたい意思を見せたものの、やはり無理で、そのまま救急車で搬送されていき、棄権となってしまった。
あまりの不運に、本当に茫然としてしまった。せっかく今季最後にすばらしい結果を残せるところだったのに…
しかもこのアクシデントのために、直後の滑走だった高橋選手の出番が突然早まり、ショック状態のところへさらにバクバク状態になってしまった私。今回の国別で一番忘れられない瞬間だった。

あとから聞いた情報では、メンショフ選手は数週間の静養で練習に復帰できそうとのことで、今はもう回復していることを祈りたい。来シーズンも、地味で遅咲きの彼をひっそり応援していこうと思う。



国別対抗戦、ごく簡単に書こうと思っていたのですが、書き始めたらやっぱりこんなことに…
まだ男子しか書いてないという。
まあ、もう後につかえる試合もないわけだし。急がずぼちぼち書いていくので、またゆっくりおつきあいください。
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by higurashizoshi | 2013-04-24 01:13 | フィギュアスケート | Comments(0)

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