ひぐらしだより


人生はその日暮らし。  映画、アート、音楽、フィギュアスケート…日々の思いをつづります。
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シーズン開始と、驚きのニュース

フィギュアスケートファンなら知っている、そうでない人はたぶん全然知らないこと。
それは、新しいシーズンの開始が毎年7月1日であること。
7月に入ると、それまでのシーズンは「昨シーズン」となり、これから始まるシーズンが「今シーズン」となる。その日、フィギュアスケートファンの間では、《あけましておめでとう!》のあいさつが飛びかう。
つまり、昨日7月1日から、「2013-14シーズン」、ついにソチ五輪のシーズンが始まったのです。

この日に発表されたのは偶然か必然かわからないけれど、みんながあっと驚くニュースが本人のインタビューという形で報道された。
いうまでもなく、安藤美姫選手が4月に出産し、すでに母になっていたこと。
そのうえで、今シーズン競技に復帰してソチ五輪を目指すというニュースだ。
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もともと、彼女の言動には批判や中傷がつきまとってきた。
予定調和より、自分の意思や感情を優先させる彼女のようなタイプは、特に男女観において保守的な日本のスポーツ界では異質だ。
トリノ五輪前、高校生だった彼女をアイドルのように追いかけ、持ち上げたマスコミは、トリノでの惨敗で一斉に彼女に背を向けた。
その後の復活、練習拠点を海外に移しての活躍。しかしセルフプロデュースの能力が高く、自ら努力して英語もロシア語も身につけ、積極的に活動の場を切り開く安藤選手に、日本のスケート連盟も一般の眼も、これまでひどく冷淡だったように思う。
いわば指導者―生徒という絶対的な関係の《学校型社会》の中で彼女は、はみ出し者だったのだ。

アスリートであるより、ひとりの人間として女性として生きることを優先したい。
それが安藤選手の基本的な姿勢だったのだと思う。
だから、選手は日の丸を背負って、プライベートを犠牲にしてでも「勝つ」ことに専念すべきだ、というこの国の風潮からすり抜けてきた。
そして今回の出産と復帰も、彼女のそうした生き方のあらわれなのだと思う。

そして今回また、どうやら彼女へのすさまじいバッシングが、ネット上でまたたくまに氾濫しているらしい。見ていないので、風の便りに聞くだけだが。
責任、ということでいえば、彼女は自分の選択に対する責任を、最終的に取ることになるだろう。
妊娠について、出産について、未婚であることについて、他人がとやかくいうのは単なる雑音だ。元気な命を授かって、本人がそれを受けいれ、あんなにまっすぐな眼をして微笑んでいるのだ。祝福して、そして彼女の、破天荒な今シーズンへのチャレンジを見守っていたい。なんといっても、シーズン開始の今、彼女は産後3か月もたっていないのだ。

連盟の強化選手からはずれ、今シーズンはまったくの一選手として地方大会から勝ち上がっていくしかない安藤選手。それでもようやく所属会社が決まったという報道もあり、あとはいいタッグの組めるコーチが確保できればと思う。
私としては、安藤選手がもし今シーズン奇跡の復活を見せれば、応援している鈴木明子選手のソチ五輪行きに影響があるのでは、という心配が、正直なところある。でもそれは、美姫さんが精一杯やり、あっこちゃんも精一杯やって、その結果なのだったら仕方がない。

そのあっこちゃんの今シーズンの新プログラムが早くも発表になったというのに、美姫さんの衝撃の報道で、一時は自分でもそのことを忘れてしまったほど。
はい、頭冷やして書いておきます。
毎シーズン、自分のブログ上でファンに新プロを発表してくれるあっこちゃんの、この手渡し感と誠実さもまた、私はとても好きなのだ。

鈴木明子選手、今シーズンのショートプログラムは『愛の讃歌』。
バイオリニスト古澤巌のオリジナル演奏、平沼有梨編曲。
振り付けのマッシモ・スカリ(バンクーバー五輪に出場したイタリアの元アイスダンサー)から「明子の人生を滑りなさい」と言われたそう。
「スケーターとして生きてきた道を表現できたらいいなと思っています。
歌うように
奏でるように
滑りたいです。」
とあっこちゃんは書いています。

そして、フリープログラムは『オペラ座の怪人』。
「クリスティーヌをエモーショナルに演じたいと思います。
パスクワーレが描くオペラ座を表現できることが幸せです。」
と、あっこちゃん。
パスクワーレとは、振り付けのパスクワーレ・カメレンゴのこと。彼もイタリアの元アイスダンサーで、高橋大輔選手にバンクーバー五輪銅メダルをもたらした『道』のプログラムを振り付けたことで日本でも有名になった方。
あっこちゃんとはこのところずっと組んでいて、昨シーズンの名プログラム『オー』も彼の振り付けでした。

とってもキュートな、あっこちゃんとパスクワーレの写真。
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正直、最初知ったときは、ショートもフリーもここまで有名曲?多用曲? ちょっとベタすぎる選択では…と思ったけれど、オリンピックシーズンにして引退のシーズン、クラシカルな選曲でラストを飾るのもいいかもしれない。それに、あっこちゃん+マッシモ+パスクワーレならきっと個性的なプログラムに仕上げてくれるはず!と思うようになった。

これから気になるのは、他選手の動向、なかでもやっぱりあの方の新プログラム。
また何かキャッチして、思うところがあれば書くつもり。
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by higurashizoshi | 2013-07-02 17:46 | フィギュアスケート | Comments(4)
Commented by みはる at 2013-07-08 07:08 x
お久しぶりです。群馬のみはるです。仮に結婚から出産というプロセスを踏んでも批判はあったでしょう。彼女の強さや自由さに対する嫉妬が少なからずあるように思います。ネットニュースのコメント欄は、何がなんでも美姫さんを叩きたい人たちのお祭り会場と化していますよ。
Commented by かっぴょん at 2013-07-09 17:59 x
こんにちは。お久ひぶりです。今日やっと久々にブログ読めました。
安藤選手のニュースにビックリしたひとりです。昨シーズンは、引退と聞いた覚えがないのに、どうしていないのだろうと思っていました。まさか、4月に出産していたとは!それで、6月にはもうスケート復帰、今シーズンのソチオリンピック目指すとは・・その大変さにあえて挑戦する安藤選手、すごいです!
わたしもあっこちゃんにオリンピック出てほしいから、強敵の出現にドッキリだけど、でもやっぱり安藤選手も応援したいです。
Commented by higurashizoshi at 2013-07-10 23:24
みはるさん
おひさしぶりです。日本人は本当に、出る杭を打つのが好きですね。みはるさんの言うように、特に意志の強い、自由度の高い女性が何か目立つ行動を取ったときは、群がって叩きたがる人が(男女ともに)たくさんいますよね。
嫉妬、ストレスのガス抜き、単なる娯楽?いろんな理由があるんでしょうけど、そういう人たちは、一女性と未来ある子どものプライベートを追いかけまわす、大人げない自分を鏡で見てほしい。
今回の愚かなバッシングが早く収束するように願うばかりです。
Commented by higurashizoshi at 2013-07-10 23:56
かっぴょんさん
まとめていっぱいコメントありがとうございます~
こちらこそご無沙汰でした。

最初は私もほんと、素直にビックリ、ぽかーん。という感じでした。
選手として、まだまだすばらしい力を発揮できるはずなのに、姿は見せないし、どうするつもりなのかなと思っていたので。
困難な道だけど、あえてそこを選んで進んでいく安藤選手を見守っていきたいですね。
あっこちゃんに関しては、ほんとハラハラですが。。。

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