ひぐらしだより


人生はその日暮らし。  映画、アート、音楽、フィギュアスケート…日々の思いをつづります。
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スピッツ「小さな生き物」ツアーライブ@大阪フェスティバルホール

神戸・大阪公演が草野マサムネくんの急病で延期になり、彼の国宝級(!)の喉の回復祈願をこの前書きましたが…
スピッツのツアーライブ@大阪フェスティバルホール延期公演2日目、昨日無事行ってきました。
はああ~いろんな意味で感動的な一夜でありました。
(写真は今回のツアーライブ初日のものをお借りしてます)

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もう体調は万全らしいと聞いてはいたものの、やはり実際にライブを見るまではなんだかハラハラで、ライブ始まってからも曲が高音部にくるたびに「うう、大丈夫か?」と思いつつ聴いていた。
でもそんな心配はなんのそのというくらい、マサムネくんの歌声は力強く、美しかった。
40代半ばを過ぎて、ここまで伸びやかで透明感をうしなわない楽曲と歌声。
思えば、初めてスピッツのライブを生で観たのは2001年の渋谷公会堂。あのときはまだマサムネくんもほかのメンバーも若者の面影だったなあ…。って、当時私だって若かったんだよな。ちょうどその直後ぐらいから、私の人生の底のひとつともいうべき長く暗いトンネル走行の時期が始まったのだな…(ひとりで遠い眼)。
だからあの渋谷公会堂でのライブの、若々しいスピッツのパワーや客席との親密感、わくわくするような楽しさは、まるで祝祭の記憶のように残っている。生で聴いたマサムネくんの声が、想像を裏切るほど力強かったことや、バンドとしての技量の高さに驚かされたことや…懐かしいというより、今も思い出すと胸が騒ぐ。

そして現在のスピッツ。もちろんそれなりに年を重ねた印象はあるものの、いまだ初々しいといっていいくらいのみずみずしさがあふれていて本当に不思議なバンドだと思う。
マサムネくんが昨日のMCで言っていたけど、バンド結成27年目!しかもその間、一度として活動を休止することもなくメンバーの交代もなく、倦まず焦らず実に平熱な感じで(あ、『空も飛べるはず』からブレークする前の絶頂売れなかったころはちょっと焦ってたみたいだけど)、ここまでクオリティの高さを保ち続け、売れ続けてきたのは奇跡的。
昨日のライブは今回のアルバム「小さな生き物」からの曲と、けっこう古い曲とをバランスよく取り混ぜてのセットリストだった。

なぜか古い曲は私の好きな曲がとても多くて、うれしかった。「名前をつけてやる」とか「うめぼし」とか「君が思い出になる前に」とか、特にファーストアルバムの名曲「うめぼし」が生で聴けるとは思わなかった!
そして古い曲で特によかったのは「恋は夕暮れ」。CDで聴くよりもずっとずっと楽曲としての奥行きが伝わってきて、なんて美しい曲なんだろう…なんて美しい歌詞なんだろう…と涙があふれてきた。
そして「ロビンソン」も初めて生で聴いた。このヒットでスピッツを知ってファンになったので、一気に1995年当時に引き戻される気分。ああ、あのころは、あのころは…といろんな記憶が心から飛び出てくる。阪神淡路の震災があって、初めての出産もこの年。頼りない、茫漠とした中で生きていたなあと思う。

「小さな生き物」の曲はどれも、生で聴くとさらに音楽としての質の高さがよくわかった。そして東日本の震災を経て、草野マサムネの音楽への姿勢が明らかに変わったのだということもしっかりと伝わってきた。
特に「僕はきっと旅に出る」は、一見さわやかな曲調の奥にある苦しみや孤独感、まるで深い穴ぐらの底から小さく見える空を見上げているような、それでも希望を捨てないという祈りに近いものを感じて胸がふるえた。
飄々としているように見えるスピッツご一行様だけど、もう一度、そして新しく、地に足をつけて真摯に音楽を作り、届けていくという固い決意を感じさせてくれた。ライブを観て本当にそう思った。「還暦になってもビンビンで!」とマサムネくんが言ってた通り、どうかこれからもずっと長く音楽を私たちに届けてほしい。

ちなみに新生フェスティバルホールは初めてだったのだけど、前のフェスティバルよりさらに傾斜がきつく、すり鉢化が進んでいたのにはびっくり。新たに3階席ができていて、その3階だったもんですから高いのなんのって。
いきおい、スピッツの皆さんはものすごい下で演奏されてたので彼らの視線の先にはこんな高いところにいる観客はほとんど入ってないだろうなあというくらい。でもさすがに音響はよかったです。ただ、いつもライブってどこでも思うんだけど、お願いだからボーカルの音をもっとよく聞かせてほしい。耳が弱い(らしい)私などは、爆音の楽器とボーカル音がどんどんミックスされて聞こえてくるので歌詞が聞き取れないという以上にマサムネくんの美声がしっかりクリアに堪能できないのが残念でした。

いや、そんな文句をいっちゃいけないな。これだけ長生きしてきたスピッツを、これだけ長生きしてきた私が(しかも今回はタタとミミも一緒に!)、またこうして生で聴くことができたんだから。この奇跡のような事実に心から感謝! 
ねばり強く元気で生きて、次のツアーライブ(いつだ?)にも行けるように精進せねば。

さて、次回はまたフィギュアスケートに戻って、あまりに遅まきながらのヨーロッパ選手権についての記事を…と思ったら、ひえ~!今日からもう四大陸選手権始まってるし!
まあ、時間を作ってなんとか書いていこうと思います。
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by higurashizoshi | 2014-01-22 21:37 | 観る・読む・書く・聴く | Comments(2)
Commented by 葉っぱ at 2014-01-23 09:36 x
ひぐらしさんの潤いの片鱗を思い、スピッツのみずみずしさを確かに感性の中に秘めているなぁと読んでいて感じました。

で・・・うちもね、30年来この人の音楽で育まれてきたという歴史があります、音楽ってすごいね。
「新沢としひこ」&「トラ屋帽子店」セットであったりそうでなかったり。
人生をいっしょに生きてきた音楽って、ハートを耕して何かを実らせて
越えさせてくれるんだよね、自分ではできないもろもろを。
また共通の話題に花が咲く?

Commented by higurashizoshi at 2014-01-28 15:05
葉っぱさん、お返事遅くなりました。
ほお…新沢としひこさん? と思ってネットでちょい聴きしてみましたら、なんと美しくてピュアな感じの曲と歌声。初めて知りました。
なんとなく、葉っぱさんの雰囲気にぴったりという気がしました。
音楽は、自分ではぜんぜん奏でられない分、聴くことでたくさんの栄養をもらっているな~と思います。
「ハートを耕して何かを実らせて越えさせてくれる」って…いい表現!

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