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ひぐらしだより


人生はその日暮らし。  映画、アート、音楽、フィギュアスケート…日々の思いをつづります。
by higurashizoshi
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世界選手権2014 男子フリー

女子フリー、さきほど終わりました。
真央さんは目の色が空気が最初っから勝負師のそれで、そのまま弾丸のごとく最後までいきましたね。
これでやめたらほんとにもったいない。でも彼女の意思なら仕方がない。

あっこちゃんは足の不調が回復しきらない中、思いを出しつくしてのラスト。
最初から最後まで涙が止まらず観てました。立派だった。美しかった。
これでもう二度と、あっこちゃんのスケートを競技の場で観ることはないのだな。


と、終わりたてほやほやの女子フリーのことを書きつづりたいところですが、写真が上がるのはまだ先なので、思いっきり振り返って男子フリーの結果です。




世界選手権2014 男子フリー結果

金メダルは羽生結弦選手、銀メダルは町田樹選手、銅メダルはハビエル・フェルナンデス選手でした。
世界選手権2014 男子フリー_d0153627_113113.png



1位、日本の羽生結弦選手。
世界選手権2014 男子フリー_d0153627_1133595.png

ついに冒頭の4回転サルコウを降りました。
着氷があぶなかったけど、本人いわく「気合」で降りたと。
体調よくなかったようですが、その中できっちりソチのフリーで失敗したサルコウをリベンジしてくるとは…

で、もう途中から目に見えてバテバテで、以前のスタミナ切れゆづに戻ったかのようなフラフラぶり。にもかかわらず最後まで「気合」でジャンプを降りる、降りる。耐える、耐える。
そして最後はお約束の、リンクに崩壊して立てない結弦くん。


の、直後にこのショット。
世界選手権2014 男子フリー_d0153627_118065.png
この瞬間、1万数千の客席の怒涛のような大歓声がリンクを包んでいたというのに、氷の上にぺたんこ座りして、お茶でもどうぞって感じ。
この子が世界チャンピオンで五輪金メダリスト。ほんと面白いわ、結弦くん。

で、その後はキスクラで点数が出たとき、「勝った?勝った?」と、僅差でまっちーを抜いたことを確認してガッツポーズ。ギラギラしてるなあ青年。
負けず嫌いなんていうレベルじゃなく、彼は勝利のためならどんなものでも投げ出すのだろう。
そういう意味でも日本のフィギュアスケーターにはいなかったタイプだとつくづく思う。

それにしても、こんなに早くグランプリも五輪もワールドも全制覇してしまうとは。
もうあと、やることないやん。むしろ、4回転跳び過ぎで故障が怖いです。
いろんな意味で、彼が来季からどう進んでいくのか、とても気になります。





2位、日本の町田樹選手。
世界選手権2014 男子フリー_d0153627_1155011.jpg


ショート1位での折り返しは、ワールド初参戦のまっちーにはものすごい重圧だったでしょう。
でも、その重圧につぶされることなく、自分のスケートをやりきった。
ジャンプの着氷があやういところはあったけれど、大きなミスはおかさず、最後まで「火の鳥」を演じ切った。ショートに続いて振り付けのフィリップ・ミルズさんの目の前で、まっちーの作品を完結させてみせた。
まっちーは変わりました。本当に強くなりました。何に感動するって、3シーズン前には想像もつかなかった高みに、彼がまぎれもなく自分の力でのぼっていって、今があること。

それにしてもね。総合得点、結弦くんとの差はたったの0.33点!
正直にいえば、まっちーに金メダルを獲らせてあげたかった。
でもこれで来季へのモチベーションがものすごく上がったようなので、これからがまた楽しみです。





3位、スペインのハビエル・フェルナンデス選手。
世界選手権2014 男子フリー_d0153627_1161532.png

ソチまでは「五輪シーズンにこのプロ?」と思ってたけど、こうやってワールドで観てみたら、この軽みはハビーによく合ってるなあと。
彼も一種不思議ちゃんな選手で、すでにヨーロッパチャンピオンで、常に世界のトップを争う位置にいるのに、勝負にガツガツした感じが全然ないんですよね。同じオーサーチームでも、結弦くんとは対照的。

今回は、コンビネーションの最初のルッツが抜けた以外は、安定のジャンプ力。
彼の今後の課題って何だろう?と思うと、なんだかよくわからないという、そういう意味でも不思議ちゃんなのだ。ジャンプがいいときはすごくいいし。悪いときはすごく悪いし。表現力っていうのもあるのかどうなのか、今ひとつわからないし。でもフィギュアファンには愛されているハビーなのでした。






4位、ロシアのマキシム・コフトゥン選手。
世界選手権2014 男子フリー_d0153627_1163561.png

お写真見つからず、これはロシア選手権のときのもの。
今のところ、どうも影が薄いまんまのコフトゥンくん。「あれ、今回4位って誰だったっけ?」って思って調べて、「あ、…」って感じ。
ラフマニノフで、このお衣装で、4回転得意で、だのにだのになぜ、こんなに印象が薄いのでしょう。存在感でしょうか。表現力でしょうか。
今回みたいにジャンプがうまくいかないと、演技がすごく長く感じてしまうの。でもしっかり得点は取って、4位に入ったりしているの。何か大事なものが彼には必要なんだと思うな。






5位、アメリカのジェレミー・アボット選手。
世界選手権2014 男子フリー_d0153627_1182490.png

こんな幸福な表情で最後の試合を終えることができて、本当に本当によかった!
今回のフリーで、演技として一番感動したのは、なんといっても彼でした。
現役最後のフリー。すばらしく美しい4回転トゥーループを冒頭に決めると、あとはスケーティングの一部であるかのようなジャンプを次々となめらかに決めていく。
ミューズの交響曲に乗って、長い長い呼吸のような、静かなうねりに身をゆだねるような4分半。至福のときでした。
結局、五輪という場でチャンスをつかむことはできなかったけれど、彼はずっとみんなの心に残るスケーターであり続けることでしょう。






6位、日本の小塚崇彦選手。
世界選手権2014 男子フリー_d0153627_1184340.png

自分ではフリーは「グダグダ」だったと言ってたそうですが、本当によく持ちこたえてがんばったと思います。
大ちゃんの欠場を受けて、ほんとに短い準備期間しかなかったのに、しっかりモチベーションを上げて臨んできて。

うれしかったのは、インタビューで「これで来シーズンの課題が見えた」と言ってくれていたこと。
もしかして引退、という懸念がずっとつきまとっていたので、これで安心して来季も観られそう。



大ちゃんは、どんな思いでこのワールドを見ていたのだろう。
私自身、日本の男子に関しても今回すごくいろんなことを感じたのですが、それはいずれまた。大ちゃん自身が進退を明らかにしたときに、書きたいと思います。



ほかにもたくさん紹介したい選手はあれど、またまた時間切れです。
アイスダンスも書きたいし、女子フリーも早く書きたい。
カメの歩みなりにネジ巻いていきます。
by higurashizoshi | 2014-03-30 01:27 | フィギュアスケート

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