ひぐらしだより


人生はその日暮らし。  映画、アート、音楽、フィギュアスケート…日々の思いをつづります。
by higurashizoshi
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世界選手権2014 女子フリー

さっき、世界選手権エキシビションを観終わったところです。
とうとう終わったー。いろんな意味で、長い長いシーズンでした。
エキシの話はまた次回書くとして、まずは女子フリーを振り返って。

考えてみると、どうしても時間が追いつかなくて、女子のショートについてちゃんと書けてないのですよね。
非常に見ごたえのあったショート。真央さんが完璧な「ノクターン」で世界歴代最高記録を塗り替えてソチの雪辱を晴らしたこと、現役最後の「愛の讃歌」をあっこちゃんが情感こめてクリーンに滑り切った感動、ソチに続いてノーミスの「アベマリア」で美しいスケートを堪能させてくれたカロリーナ…など、くわしく書きたいところだったのですが、今はフリーに話を進めることにします。



世界選手権2014 女子フリー結果

金メダルが浅田真央選手、銀メダルがユリア・リプニツカヤ選手、銅メダルはカロリーナ・コストナー選手。
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1位、日本の浅田真央選手。
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ショートでの危なげのなさに加え、このフリーでは他を寄せつけない気迫が彼女の体じゅうにみなぎっていました。
ソチのときの崖っぷちからの奇跡のフリーに比べ、今回はトップスケーターとしての自信に満ち、自分のスケートに確信をもって臨んでいることが伝わってきました。

とにかく全編、攻めて攻めて攻めまくる演技で、もはや何を表現するとか、曲想がどうとか関係ない。観客はただただその凄みに眼をうばわれ、ひれ伏すばかりという感じ。まあこんな猛々しい真央さん、ひと昔前には誰が想像したでしょう。有無をいわさぬとはこのことです。
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完璧に見えたアクセルが今回は回転不足を取られてしまい、コンビネーションでもミスひとつ。でもそれを忘れてしまいそうなくらいの迫力で最後まで滑り切りました。
自分に100点をつけるほど満足いく演技が、こんな大舞台でできたのは本当にすごいこと。これで悔いはないです、と言い出しても全然おかしくない顔をしていた真央さんでした。

表彰式の直後、佐藤信夫コーチに金メダルをかけてあげたシーン。いつも感情をあらわにしない佐藤コーチが泣き笑いしていたのが忘れがたい。
今後の彼女の進退には、ビジネスもからんだいろいろな要素が渦巻いているとは思うけれど、しばらくは静かに休み、じっくりと自分の内面を見つめて決めてもらいたいです。






2位、ロシアのユリア・リプニツカヤ選手。
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わずか15歳でこんな重圧につぐ重圧と戦い、次々とやってくる大舞台で自分を保った演技をし続けるのは並大抵のことではない。
今回も、ソチの個人戦と同じくジャンプでミス。後半のサルコウで転倒、スタミナ切れもあるのかも。
才能もメンタルの強さも抜きん出ているリプちゃんですが、自国開催の五輪にこの年齢で当たり、国を背負わなければいけないのは本当にきつかったと思う。しかも個人戦はソトニコワ選手にメダルをかっさらわれてしまったし。

そんなわけで、今回ソチのメダリストのワンツーが不在とはいえ、このワールドで銀メダルを獲れてよかった。ミスがあったとはいえ、やっぱり強い。
この年齢くらいから体形変化で演技が激変してしまう選手もいるので、これからどう自己管理し、周囲がサポートできるか。長く活躍する正真正銘のトップ選手になれるかどうかは、そのあたりで分かれるのではないかな。







3位、イタリアのカロリーナ・コストナー選手。
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今回のワールドのカロリーナは、ソチで見せた《ほほえみ教》健在でした。
ちょっとソチよりほほえみ度が少なかった気がするけど、教祖としてはこのくらいでいけるのでしょう。幸福感振りまき度は十分でした。

とはいえ、このフリーは「悪いカロリーナ」が出てしまった。ジャンプが複数抜け、転倒もあり…かつての彼女なら、完全に眼をおおう自滅パターンだったでしょう。
しかし今の彼女はなんといっても《ほほえみ教》なのです。何かが彼女の中で変わったのです。残念な演技にはなってしまったけど、終わったあとはやっぱり幸福感が残っている不思議。
ショートの高得点の貯金が効いての銅メダル。これで引退(たぶん)というワールドで、彼女にとって6個目のメダルを獲得しました。







4位、ロシアのアンナ・ポゴリラヤ選手。
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ポゴリラヤなのかパゴリラヤなのか。表記なかなか統一されない選手のひとり。
ロシア語的にはポとパの間くらいなので、どっちでもありだけどどっちかに決まってほしい。
大人びてるので忘れそうになるけど、彼女もリプちゃんと同じく15歳なんです。少女っぽい感じがないので、ついついもう少し上に思えてしまう。

失敗のないときの彼女はすごく強いですね。このフリーでは、グランプリのとき見せたミスのない演技より、さらにグレードアップしていて素晴らしかった。
年齢もとても若く、まだちょっとどうなるかわからない選手だけれど、うまくいけばロシアの牙城の一角をになうトップになれる可能性はあります。
ロシアはどれだけ十代のすごい選手がいるんだか。来季はラジオノワ選手もシニアに上がってくるし、また大変なことになりそう。







5位、アメリカのグレイシー・ゴールド選手。
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振り向けば奴がいる、じゃないけど、気がつけばメダルの近くにピタッと身を寄せて、常にグレイシーあり。ソチしかり、今回しかり。
つまり、常にこの位置にいられるくらいの実力と評価を得ているということ。全体にバランスのとれた安定した演技とアピール力、もちろん自国ではアイドル並みの人気を誇り、しかしそれに甘んじず向上心の塊でもある。

そんな彼女が《メダル圏内組》から本当のトップにいけるかどうかは、おそらく何かもうひとつ必要なものがあるのだという気が、しきりにするのです。うまく言い当てられないのだけど。ある種の個性、ある種の破壊力のようなもの。







6位、日本の鈴木明子選手。
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冒頭のコンビネーションの最初のジャンプがダブルになった瞬間、胸がつぶれそうでした。
しかしそのあとはよく立て直して、現役最後のフリーを笑顔で終えることができて本当によかった。
なんだかウエディングドレスみたいな新衣装。これで競技生活に別れを告げ、新しい旅立ちにのぞむ気持ちの表れなのかな。
できることなら全日本の再来のようなフリー演技で最後をしめくくれたら言うことはなかったけど、これも人生。ステップの笑顔が、あっこちゃんのスケートへの愛と感謝をまっすぐに表現していました。

どんなに素晴らしい成績を築いても、メディアで大きく取り上げられることは少なかったあっこちゃん。どんな逆境からもはい上がり、絶え間ない努力を続けて、29歳の誕生日を迎えるまで世界の第一線で競技生活を続けることができたのは本当に驚異的なこと。心からたたえたいです。
私はあっこちゃんのスケートが大好きでした。
これからは「鈴木明子選手」ではなく、「プロスケーター鈴木明子」として、ジャンプにとらわれることなく表現の世界を思うままに広げていってほしい。ショーはチケット高いけど…きっと観に行きます。
何よりも、あっこちゃんが引退をマイナスにとらえず、新しい人生の出発として、今後プロになってやりたいことをすでに心にいろいろ思い描いていることがうれしい。すごく寂しいけど、うれしい思いがあるから救われる。
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あっこちゃんがソチ後に気持ちの張りをうしない、ワールドには出ずに引退しようかと思っていたとき、大ちゃんがかけてくれた言葉で気持ちを立て直して出場を決めたと聞きました。大ちゃんグッジョブ。でもそれもまた哀しいんだな。
大ちゃんもこんなふうに終わりたかったよね、こんなふうに終えるはずだったんだよねと、あっこちゃんの最後の試合を観ても、ほかの引退する選手への満場のスタオベを見ても、どうしても思ってしまって。

そういう意味でも、あっこちゃんは最高の競技人生の終わり方を迎えることができたと思う。最後の全日本で優勝して、ソチにも出場して、最後のワールドは日本でファンに見守られ、たたえられて。
彼女にふさわしい幸福な最後と、新しい旅立ちを見届けられたワールド。ずっと忘れられないと思う。ああ、でも来季からあっこちゃんがいないと思うと、やっぱりさびしい!






日本の村上佳菜子選手は10位。
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ショートもフリーも、攻めて挑んだ姿勢はすばらしかった。
今回かなりジャッジングが厳しかったジャンプの回転不足を多く取られ、点数が思うように伸びなかったのが残念。
彼女が来季から日本女子のエースになる可能性も高い今、スケーターとしての目標値のようなものをもう少し自分の中に作っていくことが必要になるのではと思う。

以前から山田満知子コーチにあこがれて、コーチになるのが夢と言っていた佳菜子ちゃん。あり余る才能を持ちながら、無欲というか、勝負に対するモチベーションの持ちどころがはっきりしないのかな、もったいないなあと思っていたのだけど…
でも、このワールドの結果を受けて、来季また新たにがんばる気持ちになっているようなので、とりあえずほっとしてます。





明日の夜にはエキシについて書けるかな?
それが終わると、本当に私にとってもシーズンの終わり。
あ、でももうすぐ神戸チャリティと大阪のエキシビションがあるので、それについてはまたレポートするつもりです。
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by higurashizoshi | 2014-03-31 01:35 | フィギュアスケート | Comments(0)

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