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ひぐらしだより


人生はその日暮らし。  映画、アート、音楽、フィギュアスケート…日々の思いをつづります。
by higurashizoshi
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グランプリシリーズ2016 第6戦・NHK杯

ここを訪れてくださる方の中には、チェックしては
「またひぐらしのやつ、NHK杯もまだ書いてないのか。えーかげんにしてください」
と思っておられた方がいらっしゃるやもしれません。もしそんな方がいたらすみません。
試合は終わると情報的にはどんどん鮮度は落ちていくので、検索して読みに来てくれる方も当然減るわけで、それを考えると残念ではあるんですが… まあ、このブログって別にフィギュアに特化してるわけでもなく、好きがこうじて試合を観ればフィギュアについて書いてるだけなので、ええやんか。のろのろマイペースで。と自分に言い聞かせております。
本来は2日くらい前にアップできるはずだったんですが、なぜか胃痛になりパソコンに向かえず、ようやく回復して書いてます。ああ、さらに遅なった。

さて、NHK杯。毎年、カップル競技もすべて生中継(BS含めて)してくれる、貴重なグランプリシリーズ日本大会。せっかくの生なのにみっちりお仕事で、ほぼ泣く泣く録画鑑賞でしたが(おまけに録画のとき画質設定を間違えていて、ようやく観られた男子フリー画面がもよもよになっていて、さらに泣く)、今回も見ごたえたっぷりの3日間でした。

まずは男女シングルから。


NHK杯2016 女子シングル結果

第1位 アンナ・ポゴリラヤ(ロシア)210.86
第2位 宮原知子(日本)198.00
第3位 マリア・ソツコワ(ロシア)195.88
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第4位 樋口新葉(日本)185.39
第5位 長洲未来(アメリカ)180.33
第6位 カレン・チェン(アメリカ)178.45
第7位 松田悠良(日本)178.26
第8位 エリザベート・トゥルシンバエワ(カザフスタン)175.11
第9位 ダビン・チョイ(韓国)165.63
第10位 アレイン・チャートランド(カナダ)160.22
第11位 ニコール・ラジコワ(スロバキア)159.70


 
昨シーズンまでの不安定で不安げだったアンナ・ポゴリラヤさんは、どこにいってしまったんでしょう。
このNHK杯でもまったく他を寄せつけない強さで優勝、文句なくファイナル行きを手にしました。
ジャンプがここまで安定すると、深いグライドでの力強く伸びのある滑り、もともと持っている表現力や気品が際立ち、とても十代の選手とは思えません。
そして、この美しさ。いつもコスチュームも大変に美しい。
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そしてすばらしい得点と日本のお客さんのスタオベに感動して、キスクラではこんな無邪気な笑顔。このギャップ、アンナちゃんったら♡
昨シーズンのNHK杯は彼女にとって悪夢のようだったので、それを払拭するすばらしい演技とスタオベがほんとうにうれしかったんでしょうね。
ファイナルもどうかこの安定をたもってくれますように!
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宮原知子選手は、ショートからひとつ順位を上げての2位。
知子ちゃんもファイナル行き決定です。
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ショートでは、ルッツ×トゥの盤石のはずのコンボの最初で、まさかの転倒。本人も相当ショックだったろうと思いますが、フリーではきっちりと立て直してきました。スケカナで0点の判定を受けてしまったステップもしっかりレベル4獲得! 
ただ、フリーでもいくつか回転不足を取られていたのは残念。彼女のジャンプは跳躍が大きくないこともあり、どうしても判定が厳しくなる傾向がある気がします。


3位は、群雄(雄じゃないけど)割拠のロシア女子から今季また新たに躍り出たマリア・ソツコワ選手、16歳。
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ジュニアのころにくらべてぐんと身長が伸びて全体のボリュームが大きくなったにもかかわらず、ジャンプでの大きなミスがなくなってきたことが今回も台乗りにつながりました。フリーではかなり回転不足を取られてしまったけど、終始流れのある安定した演技でしたね。さらりとファイナル進出決定です。
彼女、演技中はなぜか悲しそうな困ったような顔をしてることが多いのですが、どうもこれは緊張とか集中のせいらしく、オフアイスでは明るく可愛らしい笑顔でなんかほっとしました。


樋口新葉選手は4位でした。
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表情や足先、指先までの表現を徹底して練習してきたんだなあと思わせられる今季の新葉ちゃん。これまでの、どっかーん行くぜい!ていう豪快ジャンプ中心の選手ではないのよもはや、というメッセージが強く感じられました。
今回はショートでのコンボで最初が着氷乱れ、結果3×2になってしまったのが痛かった。でもちゃんとリカバリーできるところはさすがです。フリーは相当緊張していたのでしょう、いつもの勢いがなくてジャンプのパンクもあり、得点を伸ばしきれず。でもまだまだほんとにこれからが楽しみです。

5位の長洲未来選手は、演技全体は美しかったものの、回転不足に泣かされました。全米選手権では未来ちゃんの心からの笑顔が見たいです。
6位のカレン・チェン選手、非常に表現力にたけて、すばらしいジャンパーでもあり、ミスさえなければぐんと上位に出てくる可能性をたくさん持った選手です。彼女も全米での演技に期待。

7位、松田悠良選手。
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今回も大きなミスのない、落ち着いて安定した演技でした。回転不足がここまで随所で取られなければなあ…。
繊細な表現も魅力的で、ほんとにあと一歩「私を見て!」的な野心が宿ればぐっと変化するのだろうけど、でもこのつつましさが悠良ちゃんらしいんだよなあ…と思いながら観てました。ともあれ初グランプリ2戦出場で堂々たる演技、すばらしかったです。


NHK杯2016 男子シングル結果


第1位 羽生結弦(日本)301.47
第2位 ネイサン・チェン(アメリカ)268.91
第3位 田中刑事(日本)248.44
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第4位 アレクセイ・ビチェンコ(イスラエル)229.87
第5位 ミハイル・コリヤダ(ロシア)225.69
第6位 デニス・ヴァシリエフス(ラトビア)223.73
第7位 ジェイソン・ブラウン(アメリカ)218.47
第8位 ナム・ニュエン(カナダ)212.43
第9位 日野龍樹(日本)207.15
第10位 エラジ・バルデ(カナダ)195.32
第11位 グラント・ホクステイン(アメリカ)191.40


さて、羽生結弦選手。
ショートでは冒頭のクワドループは大きく着氷が乱れ、本人おそらく「くっそー!」という思いで(想像です)残りのジャンプはクワドサルコウ×トリプルトゥ、トリプルアクセルとがっちり決めてみせました。特に最後のアクセルは結弦くんならではの鳥の飛翔のような超美ジャンプ。でもって確信犯的に観客を煽るこのポーズ!「パリの散歩道」の第二章といった感じでしょうか。軽く100点越えで首位に立ちました。
それにしても白→薄紫の衣装変化、ずいぶん話題になりましたねえ。ちょっと背の青いおさかなみたいだナーと思いながら観てましたが…
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フリーは観客の異様な熱気や吐息でカメラマンのレンズが曇ってしまったとか。そのくらい真駒内リンクはアツかったようです。フリーでのジャンプはミスもありつつも、スケカナにくらべて確実にプログラムが形になってきているのを感じました。総合300点越えでまったく他を寄せつけない優勝。
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今回、結弦くんを追い落とすか!?などと言われていたネイサン・チェン選手。それはさすがになかろうよ…と思ってましたが、結果的には30点以上の大差をつけられての2位となりました。
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えーっと、ネイサンはアクセルが苦手なんですね。クワドをここまでポンポン跳ぶのにトリプルアクセルが苦手、というのは素人にはどうゆうこっちゃと思うけどパトリックもそうですよね。今回アクセルは転倒しなかったけどショートもフリーも乱れてこらえました。
で、クワドをショート2回、フリー5回入れる予定の鬼構成の中で転倒などありつつも、クワドフリップ×トリプルトゥというコンボを成功させました。結局フリーで跳んだクワドは4回でしたが、この前宇野昌磨選手が世界初成功させたばかりのクワドフリップを、コンビネーションにして跳んでみせてしまったネイサン。しかもショートでもフリーでも。まさにまさに恐るべき17歳。


悲願達成!3位に入った田中刑事選手。
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ほんとに、よかったねえ…と、田舎のおっかさん的な感想ばかり出てきてしまった。ジュニアのときから生で観る機会が何度もあり、大ちゃんのあとを継いでくれ~と思いつつ、苦しい道のりが続くのを見てきましたもの。
関西の某リンクに行ったとき、偶然刑事くんの練習している姿を目の前で見たことがあり、美しいなあ…とため息をつくとともに、オーラはもちろんありつつ、存在感がつつましいなあ…とも感じたのでした。今回、結弦くん、龍樹くんと同期3人組がそろったことがメンタルに好影響を与えたのでしょうか。自滅パターンに入ることなく、堂々とショートとフリーを攻めきりました。本当におめでとう刑事くん。


6位入賞!ラトビアのデニス・ヴァシリエフス選手。以前から言っているように、ジュニア時代から絶賛応援中。
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この躍動感、このエッジさばき、柔軟性と音楽への親和、ほんとうに見ていると心地よくわくわくします。ランビエール先生との二人三脚で、これからどんどん進化していってほしい!
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大好きなジェイソン・ブラウン選手。念願のNHK杯出場でしたが、今回は思いがけないミスが続き7位と、予想もつかない順位に沈んでしまいました。
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ショートの前に日本語で、「いちばん好きな食べものを食べます!おにぎり!」なんてキュートこの上ないツイートをしていたジェイソン(日本語は家庭教師について勉強しているそうで、ほんとに上手です)。
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しかし、すべての動きがシームレスにつながっている極上の美しい演技はやはりすばらしい。全米では実力を発揮して、ワールドで今季プロの完成形を見せてほしいです。


日野龍樹選手は9位。
お疲れさまでした。自己ベストおめでとうございます。もう、田舎のおっかさん的涙目です。できることはすべてやれた!という思いがこの表情にあらわれているのでは。
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今回、こうしてNHK杯できちんと最後までやり抜けたこと、きっと大きな自信になったと思います。全日本楽しみにしてます、龍樹くん。

すっとばしてしまった選手のみなさん、申しわけない!
全部の選手について触れたいのですが、なかなか…。

そうこうしてるうちに、ファイナルが迫ってきてますね。
しかしまたも週末はテレビを観られないのであった…。ライストも無理なのであった…。録画観て、またあとからもそもそ書く、ていうパターンでお許しを。
NHK杯のカップル競技については、めっちゃ書きたいのですが、その余裕があるやいなや。というところです。

第6戦のNHK杯を終えていよいよ決定した、グランプリファイナル出場選手の顔ぶれです。(シングルのみ)

男子
1.ハビエル・フェルナンデス(スペイン)
2.パトリック・チャン(カナダ)
3.羽生結弦(日本)
4.宇野昌磨(日本)
5.ネイサン・チェン(アメリカ)
6.アダム・リッポン(アメリカ)
次点補欠:ボーヤン・ジン(中国)


今からドキドキするラインナップ。
リッポンくんが入った!!

女子
1.エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)
2.アンナ・ポゴリラヤ(ロシア)
3.エレーナ・ラジオノワ(ロシア)
4.ケイトリン・オズモンド(カナダ)
5.マリア・ソツコワ(ロシア)
6.宮原知子(日本)
次点補欠:アシュリー・ワグナー(アメリカ)


メドベちゃんのひとり勝ちなのか?それとも?
ロシア女子4人。強いなあ。アシュリー…(涙)
とにかく、いろいろ楽しみです。




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by higurashizoshi | 2016-12-04 19:08 | フィギュアスケート

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