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ひぐらしだより


人生はその日暮らし。  映画、アート、音楽、フィギュアスケート…日々の思いをつづります。
by higurashizoshi
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全日本選手権2016 ペア・アイスダンス・男子シングル

熱いクリスマスが終わりました。
今年の全日本選手権は、羽生結弦選手のインフルエンザによる欠場発表という予期せぬ事態から始まりました。誰しもが、それならば男子の優勝は宇野昌磨選手、そして女子の優勝は盤石の宮原知子選手、と思ったはず。
そして結果はその通りだったわけですが、そこは全日本。記憶に深く残るさまざまな出来事が相次ぎ、ここで勝ち抜くことの過酷さ、その果ての栄光の重さを私たちに教えてくれました。

さて、ひぐらし的こだわりとして、まずはなかなかスポットが当たらず、関西では放映すらなかったカップル競技の結果から。



全日本選手権2016 ペア結果

第1位 須藤澄玲&フランシス・ブードロー=オデ  160.25
第2位 須崎海羽&木原龍一  146.25
第3位 小野眞琳&ウェスリー・キリング゙  136.06
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第4位 髙橋成美&柴田嶺  122.38
(ジュニアペア結果)
第1位 三浦璃来&市橋翔哉 111.68


演技は年末ぎりぎりのCS放映を待つしかないのですが、当然のごとく須藤&ブードロー=オデ組が優勝。ユニゾンもよくなり、徐々にペアとしての形ができつつある二人。なんといってもすみれちゃんとフランシスくんの、慎ましくほのぼのとした雰囲気がたまりません。ワールド、今季こそフリー進出を願ってます。
木原龍一、高橋成美という元ペアが別々のパートナーとともに全日本出場。ここまでには、それぞれ言葉につくせぬ苦労があったはず。その努力を思うだけでまずは感動です。CS放映を楽しみに待とう。ジュニアペアも見せてくれますように。



全日本選手権2016 アイスダンス結果

第1位 村元哉中&クリス・リード  158.36
第2位 平井絵己&マリオン・デ・ラ・アソンション  140.97
第3位 小松原美里&ティモシー・コレト 125.12
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第4位 森衣吹&鈴木健太郎  122.59
第5位 高橋ニコル&奥田聡彦  81.60


村元&リード組が、国内参考記録ながら160点に近い得点をマークして優勝。この二人の演技だけyoutubeで観ましたが、いや~すばらしかった。哉中ちゃんのパワーにクリスがどんどん引っぱられて、さらにすごい勢いで成長してる感じです。優勝後のインタビューではワールドで10位以内を目指す、と力強く宣言していた哉中ちゃん。なんと頼もしいんだ。長くがんばってる平井&アソンション組の努力も讃えたい。そして全日本のアイスダンスに5組も出場してることがすばらしい。

哉中ちゃん&クリスのフリーダンス。美しいです。
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全日本選手権2016 男子シングル結果

第1位 宇野昌磨  280.41
第2位 田中刑事  249.38
第3位 無良崇人  242.11
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第4位 日野龍樹  230.31
第5位 友野一希  216.55
第6位 中村優 202.16
第7位 島田高志郎  200.18
第8位 佐藤洸彬  192.70
第9位 三宅星南  188.46
第10位 壷井達也 187.03
第11位 川原星  180.69
第12位 本田太一  179.84
第13位 須本光希 178.60
第14位 鈴木潤 177.54
第15位 小田尚輝 177.02
第16位 木科雄登  175.94
第17位 中野耀司 175.29
第18位 佐上凌 173.69
第19位 鎌田英嗣  159.07
第20位 吉野晃平  157.32
第21位 中村智  157.24
第22位 時國隼輔 151.99
第23位 笹原景一朗  151.29
第24位 中野紘輔  140.77


地上波での放映があったのは全選手中の半分くらい。激戦を勝ち抜いて全日本の舞台に立てた選手たち、もっと見せてくれ~といつも思います。それでも今回は、いわゆる煽り映像もほとんどなく、不在の結弦くんの過去演技を見せつけるでもなく、これまでになくシンプルで良い地上波放映でしたね~。
そして画期的だったのが、テレビ画面左上に登場した技術点のカウンター。海外の放映では常識になりつつあったけど、これはスケオタ増加現象に応えるサービスかしら?

宇野昌磨選手、苦しみを超えての初優勝となりました。
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まずはショート。今季成功したばかりの四回転フリップに、さらに三回転トゥループをつけたコンビネーションを最初に跳ぶという、実に挑戦的な構成で臨みました。もちろん、フリップがコンボにならなければ次の四回転トゥをコンボにするというリカバリーを予定しての挑戦。
しかし、練習では成功していた最初のコンボがまず失敗。四回転フリップは回り切ったものの着氷乱れ。そして次の四回転トゥでまさかの転倒でコンボなしに。無良選手に首位に立たれて予想外の2位発進となりました。やはり、追うよりも追われる方が苦しい。まだ追うことにしか慣れていないショーマにとって、今回の結弦くんの突然の不在は大きかったということか。
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そしてフリー。ここでもショーマは苦しみました。四回転フリップ、四回転トゥ、またも着氷安定せずコンボつけられず。どうなることかと見守っていたら、後半えらいことをやってくれましたショーマさん。これまで試合で一度も跳んでないコンボをリカバリー、最後は三回転サルコウに三回転トゥをつけてもた!なんちう力技!

あとでインタビュー聞いたら、最後のサルコウのときに樋口コーチが「行け!」と叫ぶ声が聞こえたので、必死でトゥループをつけたとのこと。そこでつけられちゃうのが凄すぎるけどね。ひたすらコンボのリカバリーの練習をしていたのが生きたということだそうです。
演技終了後の涙、コーチのもとにまっすぐに駆け寄り、抱きとめられるヒナ鳥のようなショーマさんには、全国の母ゴコロがわしづかみにされたことでしょう。
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今回ショーマにかかった重圧を目の当たりにして、全日本という舞台で頂点に立つのがいかに過酷かをあらためて思いました。そこを乗り越えて優勝したショーマ、この経験はとてもとても大きかったことでしょう。
本当におめでとう! 次はワールドで結弦くんと真っ向勝負ですね。



田中刑事選手が2位。全日本で2位!あらためてその事実に震撼。ついにこんなとこまで来ました、刑事くん。
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まずはショートがすばらしかったですね。最初の四回転サルコウはステップアウトになったものの回転は大丈夫。そのあとが、以前は少しでもミスがあると崩れていきがちだったのと違い、非常に落ち着いて確実にジャンプを決め、そしてステップが絶品でした! 細やかでありながら空間を大きく使い、深いエッジで音楽によく乗って、観るものを吸引する吸引する。演技が終わったとたん、思わずテレビの前で拍手しちゃいました。
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ショート3位発進となり、これまでの刑事くんを考えると、こうなるとフリーで崩れるのではという心配をついつい…。しかしそうはなりませんでしたね。フリー、四回転2つは入らなかったけど、とにかく失敗を引きずってしまう悪い癖は払拭されて最後まで集中を切らすことなく駆け抜けました。立派でした。



無良崇人選手は3位。
ショートはまさに無良くん史上最高の演技と言っていいでしょう。四回転をコンボにできなかったとはいえ、ジャンプもステップもすべてにおいてすばらしかった。
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けれど、おそらく本人も予想外のショート1位発進となったことで、フリーに向けてメンタルの調整はすごく難しかったと思います。結果、一転してフリーの演技には彼の弱点があちこちに出てしまいました。後半の崩れが痛々しかった…。どんなに勝ちたかったことかと思うと何ともいえません。
ワールドも四大陸も逃すこととなり、冬季アジア大会が次の試合となりました。そこで力を出し切ってほしいです。


以下は個人的なチョイスなので、取り上げない選手についてはご容赦を。

4位、日野龍樹選手。
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結弦くん不在の全日本で、同級生3人組のうち2人が気を吐きました。山本草太選手の欠場を受けてのNHK杯出場が、日野選手にとっては非常に大きな転機になったのかもしれません。N杯に続き、ショートもフリーもすばらしい出来で4位を守りました。
特にショートでは、ジャッジ席前で微笑んで見せたのが衝撃的。リュージュがアピールして笑ってる!これは事件ですよ。視線が上がっただけじゃない、笑顔だ笑顔!
話題の《逃げちゃダメだ》タオルも、ちゃんとキスクラで見せてくれたよね。ほんとに逃げないリュージュになりました。そんなあなたに勇気をもらった人がたくさんいるはず。



5位、友野一希選手。
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細っこくて小さなノービスのころから見てきた友野くん。神戸のチャリティーではバナナの皮ですべってみせてた友野くん。いつの間にか18歳になって、体格もしっかりして、なんと四回転サルコウを手に入れて、そして全日本で5位! もうおばちゃんビックリやわ。としか言いようがない。
ジャンプもさることながら、スケーティングの質がものすごく向上し、表現力も広がり、本当にこれからが楽しみな選手になりました。



島田高志郎選手、7位と大健闘。
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まだ15歳ながら、表現者であろうとする意思の力を強く感じさせる高志郎くん。これから身体が出来てジャンプも向上して、さてどんな選手に育っていくのかと考えるとニンマリしますね。今回は落ち着いていてショートもフリーもよくまとまってました。
そして手足の長さが、結弦くんを超えてる感じでほとんどSF。どうなってるんだこれ。



今回、特に個性が光った佐藤洸彬選手は8位。
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以前から、柔らかな身体を使った独特の表現力で楽しませてくれていた佐藤選手。今回は特にショートの演技がすばらしかった。彼にしかできないプログラム、彼にしかできない表現。スケートって楽しい、自由だ、と思わせてくれる選手です。岩手の地でこれからも個性を大切にがんばってほしい。



三宅星南選手。14歳にして初の全日本出場で9位。
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大ちゃんに憧れる小さなスケーターとして、ファンの間では昔から有名だった星南くん。バランスのとれた逸材感あふれる彼が、予想通り全日本の舞台にあざやかにデビューしました。ずいぶん大人っぽくなって、トリプルアクセルも挑戦中なんだね。将来が楽しみすぎます。しかしフリー演技をなぜに放映してくれなんだのか。



感動的な復活を見せてくれた本田太一選手。ついに妹・本田真凛選手とそろっての全日本出場となりました。
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ケガに苦しみ、ジャンプが思うにまかせず、つらい時期が続いた太一くん。今回、久々の全日本出場を果たしただけでなく、ショートではすべてのジャンプをクリーンに成功させてスタオベ!胸が熱くなりました。フリーでは残念ながら順位を下げてしまったけれど、きっとこれからの自信につながったはず。お兄ちゃんこれからも応援してます。


コメントできなかった選手も含めすべての選手に、お疲れさま、ありがとう。
全日本女子については次回。なるべく早く更新したいです~。




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by higurashizoshi | 2016-12-27 00:30 | フィギュアスケート

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