ひぐらしだより


人生はその日暮らし。  映画、アート、音楽、フィギュアスケート…日々の思いをつづります。
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全米選手権2017 女子シングル

全米選手権、今年はカナダ選手権とほぼ同時期開催。
以前はカナダナショナルもJsports4で放映してくれていたのですが、やらなくなっちゃいましたね。非常に残念です。
でも全米は男女シングルに限ってですが、全滑走生中継はうれしい。仕事で生では観られない部分もあり、そこは録画で追いかけて、今日女子の結果を見届けました。女子フリーは生で観ることができ、ハラハラでした。


全米選手権2017 女子シングル結果

1位 カレン・チェン 214.22
2位 アシュリー・ワグナー 211.78
3位 マライア・ベル 197.92
4位 長洲未来 194.90
5位 キャロライン・ジャン 182.82
6位 グレイシー・ゴールド 179.62
7位 アンジェラ・ワン 175.13


今日の今日なので、表彰台写真まだ見つからず。
今回の全米女子、サプライズはなんといっても17歳のカレン・チェン選手の優勝!
しかもショート、フリーともに1位、ショートは全米女子歴代最高得点、フリーも歴代3位という高得点で、まさに堂々の優勝を遂げたのです。これ、誰か予想した人いたかな?
ジュニアのときから注目され、実力も伸びしろもある選手で、ミスがなければ上位に食い込む可能性はあるとは思っていたものの… 昨年は全米12位だった彼女。いやはや、すごいことが起きてしまいました。

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カレン・チェン選手、記憶をたどると2年前の全米では、わずか15歳で3位に入っていたんですよね。ただ、そのあとはグランプリシリーズにも出場しつつも上位には入れず。ジャンプがダイナミックなだけに転倒なども多く、回転不足を取られることも多々ありました。
Jスポ実況の小林千鶴さんによると、このところ長らくスケート靴のトラブルが続いていたそうで、それが解決したのでしょうか。まずはショート、ノーミスだっただけではなく瞠目すべきすばらしい演技で、テレビの前で鳥肌が立ちましたですよ。
これが全米女子史上最高得点が出た瞬間。ガンビルコーチも大喜び。

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小さな体で、ルッツジャンプなんてどこかに飛んでいくのではと思うくらい豪快。滑りもしなやかで、表現力も濃密にして繊細と、今回のようにミスがなければ非常に強い選手です。
予想外のすごい得点の1位発進で「震えが止まらない」と言っていたそうなので、今日のフリーはもしかして崩れるのでは…とちょっと不安だったのですが、うーん強かった。大きなミスなく最後まで集中して滑り切ってみせました。本当にみごとでした。


2位にベテランのアシュリー・ワグナー選手。心の強さでつかみ取った銀メダルでした。
今季ショートもフリーもいいプログラムをそろえ、若干のジャンプミスや回転不足はありつつも、この全米で絶対に勝ってみせるという強い意志をひしひしと感じる滑り。
攻めのショートから一転して、フリーの「エクソジェネシス交響曲3」では、これまでにないほど情感に満ちた《静》の演技で、アシュリー姐さんの近年のドヤ演技に慣れていたこちらとしては思わずハッと引き込まれました。心に沁みてくるようなすばらしいフリーでした。
(最後のコンボのセカンドジャンプがシングルになってしまったのはほんとに惜しかった!あれがダブルであれば、カレンを抜いて優勝していたかも?)
演技後、いつもクールなアルトゥニアンコーチも思わず固いハグ。これも感動した!
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3位に入ったのは、大健闘のマライア・ベル選手。
全米ではおなじみの選手で、年々うまくなってるなあと思って見てたのですが、とにかく今回全滑走を見て改めて思ったのはアメリカ女子のレベルの高さ。シード以外の、地方からの勝ち上がりの選手も含め、フィギュア強豪国以外にもしいたら国際大会や、場合によれば五輪にだって楽に出られるようなレベルの選手がワンサカいるのですよね。
その中から頭ひとつ抜け出すことの難しさ、この国で本当のトップ選手になるためには実に強固な壁というか膜というか、そこを突き抜けなければならない。
今季、グランプリシリーズ(スケートアメリカ)に代打で初出場して無欲の銀メダルを獲ったこのマライア・ベル選手は、今まさにこの壁を抜けてトップの世界に行けるか行けないか?というところだと思います。そしてつかんだ全米3位、世界選手権への切符。このまま駆け上がっていけるか、どうか。
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ここまでがうれしいサプライズや納得の結果だとすると、このあとは残念ながら胸痛むレポートになります。
ショートではカレン・チェン選手に僅差で迫る、すばらしい演技を見せた長洲未来選手。
14歳で全米を制して世間をあっといわせた未来ちゃんも23歳。苦節を重ねて大人の美しい選手になりました。
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しかしフリーは重圧の最終滑走。最初はすばらしいフリップ+トゥのコンボから始まったものの、次のルッツで転倒したところから歯車が狂いました。時として彼女がおちいる、メンタル落ちに支配されてしまう展開となってしまいました。
演技後の悲しい表情を見るのがなんともつらい。そして結果は4位。あと少しミスが抑えられていれば世界選手権への切符を手にできたのですが…。考えたら未来ちゃん、去年の全米も4位でした。ああ、惜しい。本当に惜しい。


昨年優勝のグレイシー・ゴールド選手。
昨シーズンの世界選手権で崩れてメダルを逃して以来、今ひとつ立て直しがうまくいってないグレイシー。高い技術力を持ちながら、おそらく気持ちの中で何かが彼女を阻害しているのでしょう。ショートでリンクに向かうとき、キャロルコーチもしきりに気持ちを鼓舞する声かけをしてたようでした。そしてやはりどこか不安そうなグレイシー。
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ショートは単独のトリプルフリップが抜けてダブルになり、ジャンプひとつ分ノーカンになるミスで5位発進。迎えたフリー、途中から完全に跳べなくなってシングルアクセル、ダブル、ダブルと、なんともつらい展開となりました。
それでも最後の三連続のコンボは決め、総合6位にとどまったのは立派。この低迷を抜けてまた輝くような演技を見せる日を待ちたいです。


総合では10位となりましたが、今回初めて観て眼を奪われたのがこの選手。
テッサ・ホン選手、14歳。もちろん全米は初出場です。
写真が小さくてわかりにくいのですが、まだほんとに身体も華奢ながら、とにかく表現力、指先足先まで使った身体の線や身のこなしの美しさは群を抜いていました。ジャンプもスピンも端正でとても綺麗です。
名前がテッサだけに身のこなしが美しいのか?などと思ってしまうアイスダンス好きの私。あまりにショートの出来がよかったため、おそらく本人も予想もしなかった4位発進となり、きっとフリーはすさまじい緊張感に押されてしまったのでは…。フリーではほぼまったくジャンプを跳ぶことができず、14位に沈みました。まさに天国と地獄。これをいい経験としてすばらしい選手に育ってくれることを期待しています。
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フリーの構成が、すべてのジャンプを後半にかためているところを見ると(今回はそれが完全に裏目に出たわけですが)、今後世界のトップへと攻めていける選手としてコーチ陣も狙って育てているんだろうなあと感じました。そしてキスクラでの落ち着きぶりがまた半端ないテッサ・ホンさん。とても14歳には見えません。
ちなみに彼女、年齢的に平昌五輪に出場可能だそうです! 来季どうなっているか注目です。


さて明日は明け方から男子フリーの生中継。
ああ、私が心配なのはネイサンがいくつクワドを跳ぶかじゃなくて、大好きなジェイソンが腓骨骨折から回復途上で迎えた全米で、どれだけの演技ができるかですわ。
いや、もちろんショートでのネイサンは本当にミラクルでしたけどね! でもジェイソン・ブラウンほど美しい演技をする選手はほかにはいないと改めて確認したショートでした(リッポンくんは欠場だしね…)。



*****


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by higurashizoshi | 2017-01-22 23:23 | フィギュアスケート | Comments(2)
Commented by Disney 鴨 at 2017-01-24 20:15 x
こんばんは。
今回の全米選手権は、女子はびっくりポンづくめでしたね。米国女子2トップのワグナー、ゴールド両選手が1・2フィニッシュと思っていたのに、ゴールド選手が6位で、4大陸・世界選手権の代表枠の補欠にさえ入れなかったのは、本当に残念でした。そのワグナー選手は、SP首位のかれんちゃんとは僅差とはいえ、SP3位発進と聞いたとき、「うっそー」でしたが、FSで2位に上がって、世界選手権の代表枠に入れて、良かったです。
かれんちゃんは、今回は4大陸・世界選手権メンバーの予想に入れていなかったので、SPもFSも1位の完全優勝には、ひぐらし草子さんも、冒頭で仰っておられる通り、本当に、びっくりポンでした。未来ちゃんは、SPの2位からFSで4位に順位を落としたのは残念でしたが、ワグナー選手の出場辞退のため、4大陸選手権だけでも行けるようになって良かったです。また、マライアちゃんも、SP6位から、FSで巻き返して、3位になりましたが、まっちーが、ソチ五輪のSPで使った、エデンの東で滑るFSが、4大陸・世界選手権で見られるので、良かったです。
今回の全米選手権で、米国女子も、誰が、平昌五輪に行けるのかが、分からなくなりましたね。アメリカもさすがにスケート伝統国の事があると思いました。
Commented by higurashizoshi at 2017-01-27 02:16
Disney 鴨さん

十代の選手の台頭、ほんとにすさまじいですよね。全米はときどきすごいサプライズが起きるとはいえ、カレン・チェン選手の完全優勝はほんとびっくりでしたね~。平昌五輪の出場枠が決まる3月の世界選手権もハラハラだし、アメリカもほんとに来季誰が五輪に行くのか予測がつかなくなりました。カレンちゃんに関しては、今後どのくらい安定して力を出せるか見守りたいです。

全米男子について書こうと思っていたら、あっという間にユーロが始まってしまいました。ぼちぼち追いかけつつ更新したいと思います。

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