ひぐらしだより
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ブログについてと、グランプリシリーズ2017ロステレコム・トピック
1ヶ月以上のご無沙汰でした。
悲しいつらい話を書いたあとにそのまま更新できずにいるのは、なんとも心地がよくなく、かといって書けず、という状態が続いてました。
仕事であちこちして、合唱の練習行って、大阪のスピッツエキスポ行って、福島行って東京行って、「ダンケルク」を誰もいない映画館で観て震え上がったり、台風来たり、投票行ったり、その間にグランプリシリーズが始まり、ロステレコムが終了し、今週末はスケートカナダ。
このところパソコンを昼しか使えないという家庭の事情があって、しかし昼間ほとんど家にいないので、それがブログの更新を阻んでもいるのですが、今日はひさびさに半日、ひとりで家にいるんだなあ。いつからぶりだろう。
フィギュアスケートのことも、今季五輪もあり、どういうふうに書くかなあと迷ってるうちに10月に突入しちゃったのですよね。
以前のように大会のたびに写真をたくさん入れて長い文章を書く、という形は今むずかしい。
そもそも、これはフィギュアに特化したブログでもないし、いっそフィギュア専門の別ブログを作ってそっちにまとめて書く?
…とかも考えたのですが、結局誰に向けて書いてるのか、何をやりたいのか、って考えてみると、だらだらこの「ひぐらしだより」を綴りつづけて10年近く(と、書いて自分で驚く)、この極私的なとっちらかったジャンル、一貫性のない内容が特徴であり、このバラバラぶりをそれなりにおもしろいと思い、受けいれてくれてる人が継続して読んでくれてるんだろうなと。
いつも思うのですが、ブログってお店みたいなもので、自分のお店に自分の好きなものをいろいろ並べて好きに見てもらう。ただし、お店に来てくれる人の眼にたえうるもの、おもしろいと思ってもらえるものを置かないと、お店として成り立たない。
ツイッターやインスタや、発信として即時性や瞬発力のあるものが主流になりつつあるけれど、私はやっぱり文章を書きたい&読んでもらいたい人なので、このブログという形をずっと続けているんだろうなと思います。
というわけで、今季フィギュアについてはグランプリシリーズ含め大会全部を追いかけるのではなく、まさに極私的にトピックの形で書いていけたらと思ってます。
ロステレコムは先週末。
結果はご存じのとおり、女子は鉄壁のメドベージェワ選手、男子はネイサン・チェン選手が優勝。羽生結弦選手は2位に。
ペアはロシアのタラソワ&モロゾフ、アイスダンスはアメリカのシブタニズが制しました。
ショート1位発進、フリーで2位となったものの総合1位となったネイサン・チェン選手。
彼の今季ショートプログラムがあまりにかっこよくて、しびれる。
曲が鳴りはじめてネイサンが動き出した瞬間、世界が変わる。
曲はロンドン出身の新進ミュージシャン、ベンジャミン・クレメンティンのピアノ弾き語り「ネメシス」。未見の方はぜひクリックしてご覧ください。
しなやかでアグレッシブなシェイリン・ボーンらしい振り付けの魅力を最大限に生かし、バレエで鍛えたネイサンの身体能力と音感を存分に発揮したプログラム。
どうしてもクワドジャンプにパワーを使ってしまうので、今はまだこなれていない部分もある。シーズン中にもっと音の解釈が深まって、ゾクゾクするようなプロになること期待。
ちなみに「ネメシス」とはギリシャ神話に出てくる、人間に神罰をあたえる女神だそう。で、この曲が好きすぎてネットで追及していったらほかの曲もよくて、ベンジャミン・クレメンティンのアルバムを買ってしまいました。
これが初のフルアルバムだけれども圧倒的な存在感。
日本版はまだ発売されてなくて、日本語の情報もごく少ないです。
こちら、昨年のバーバリーのショーで演奏するベンジャミン・クレメンティンの動画。
なんかこう、思わず変なことしてしまいそうになるような、異様な緊張感でございます。
考えてみたら、フィギュアから知った音楽ってたくさんあるなあとあらためて思う。
さて、今回のロステレコムで特に私が感動したのは、グランプリシリーズ4年のブランクがありながら帰ってきて、しかもいきなり2位になったカロリーナ・コストナー選手です。
かつてはメンタルの弱さをかかえた、可憐なお嬢さんという印象だったカロリーナ。
こんなにも強く、美しく、フィギュアスケートとはすばらしいものだということを伝えるために降臨した女神さま〈ネメシスとは真逆な!)とみまごう彼女を、こうして観ることができる幸せ。
3×3のコンボを入れずにここまで点を伸ばせるのは、音楽と結びつき、すべてがつながっている高い演技構成点やエレメンツへの加点のなせるわざ。十代が席巻する今のフィギュア界では稀有な30歳という年齢で、この快挙はほんとうにすごい。
カロリーナ・コストナー選手、ロステレコムのフリー演技動画です。
今回、樋口新葉選手もすばらしかったですね。ここで表彰台に乗れたのはよかった。
ペアはロシア2組の戦いで、私のストルボワ&クリモフ組は本調子じゃないようでした。タラソワ&モロゾフ組は、タラソワさんが一皮も二皮もむけてエンターテイナーになったのに、モロゾフくんはやっぱりいつもシンネリ悲しそうに見える。
アイスダンスはショートのみライストで観られました。
シブタニズは今度こそ五輪でメダルを獲るためにすべてを注ぎ込んでる感。ただならぬ決意と迫力を感じます。2位になったボブロワ&ソロビヨフ組は五輪は最後と思われるので、思い切り彼ららしい個性的な演技を見せてほしい。進化著しいステパノワ&ブキン組が3位と台乗り。4位ギルス&ポワリエ組は今季のプログラム、彼らにしては個性が薄く残念だなあ。
スケートカナダはいよいよ宇野昌磨選手登場。
土日はライストはおろかテレビもほぼ見られないので、録画で追いかけます。
悲しいつらい話を書いたあとにそのまま更新できずにいるのは、なんとも心地がよくなく、かといって書けず、という状態が続いてました。
仕事であちこちして、合唱の練習行って、大阪のスピッツエキスポ行って、福島行って東京行って、「ダンケルク」を誰もいない映画館で観て震え上がったり、台風来たり、投票行ったり、その間にグランプリシリーズが始まり、ロステレコムが終了し、今週末はスケートカナダ。
このところパソコンを昼しか使えないという家庭の事情があって、しかし昼間ほとんど家にいないので、それがブログの更新を阻んでもいるのですが、今日はひさびさに半日、ひとりで家にいるんだなあ。いつからぶりだろう。
フィギュアスケートのことも、今季五輪もあり、どういうふうに書くかなあと迷ってるうちに10月に突入しちゃったのですよね。
以前のように大会のたびに写真をたくさん入れて長い文章を書く、という形は今むずかしい。
そもそも、これはフィギュアに特化したブログでもないし、いっそフィギュア専門の別ブログを作ってそっちにまとめて書く?
…とかも考えたのですが、結局誰に向けて書いてるのか、何をやりたいのか、って考えてみると、だらだらこの「ひぐらしだより」を綴りつづけて10年近く(と、書いて自分で驚く)、この極私的なとっちらかったジャンル、一貫性のない内容が特徴であり、このバラバラぶりをそれなりにおもしろいと思い、受けいれてくれてる人が継続して読んでくれてるんだろうなと。
いつも思うのですが、ブログってお店みたいなもので、自分のお店に自分の好きなものをいろいろ並べて好きに見てもらう。ただし、お店に来てくれる人の眼にたえうるもの、おもしろいと思ってもらえるものを置かないと、お店として成り立たない。
ツイッターやインスタや、発信として即時性や瞬発力のあるものが主流になりつつあるけれど、私はやっぱり文章を書きたい&読んでもらいたい人なので、このブログという形をずっと続けているんだろうなと思います。
というわけで、今季フィギュアについてはグランプリシリーズ含め大会全部を追いかけるのではなく、まさに極私的にトピックの形で書いていけたらと思ってます。
ロステレコムは先週末。
結果はご存じのとおり、女子は鉄壁のメドベージェワ選手、男子はネイサン・チェン選手が優勝。羽生結弦選手は2位に。
ペアはロシアのタラソワ&モロゾフ、アイスダンスはアメリカのシブタニズが制しました。
ショート1位発進、フリーで2位となったものの総合1位となったネイサン・チェン選手。
彼の今季ショートプログラムがあまりにかっこよくて、しびれる。
曲が鳴りはじめてネイサンが動き出した瞬間、世界が変わる。
曲はロンドン出身の新進ミュージシャン、ベンジャミン・クレメンティンのピアノ弾き語り「ネメシス」。未見の方はぜひクリックしてご覧ください。
しなやかでアグレッシブなシェイリン・ボーンらしい振り付けの魅力を最大限に生かし、バレエで鍛えたネイサンの身体能力と音感を存分に発揮したプログラム。
どうしてもクワドジャンプにパワーを使ってしまうので、今はまだこなれていない部分もある。シーズン中にもっと音の解釈が深まって、ゾクゾクするようなプロになること期待。
ちなみに「ネメシス」とはギリシャ神話に出てくる、人間に神罰をあたえる女神だそう。で、この曲が好きすぎてネットで追及していったらほかの曲もよくて、ベンジャミン・クレメンティンのアルバムを買ってしまいました。
これが初のフルアルバムだけれども圧倒的な存在感。
日本版はまだ発売されてなくて、日本語の情報もごく少ないです。
こちら、昨年のバーバリーのショーで演奏するベンジャミン・クレメンティンの動画。
なんかこう、思わず変なことしてしまいそうになるような、異様な緊張感でございます。
考えてみたら、フィギュアから知った音楽ってたくさんあるなあとあらためて思う。
さて、今回のロステレコムで特に私が感動したのは、グランプリシリーズ4年のブランクがありながら帰ってきて、しかもいきなり2位になったカロリーナ・コストナー選手です。
かつてはメンタルの弱さをかかえた、可憐なお嬢さんという印象だったカロリーナ。
こんなにも強く、美しく、フィギュアスケートとはすばらしいものだということを伝えるために降臨した女神さま〈ネメシスとは真逆な!)とみまごう彼女を、こうして観ることができる幸せ。
3×3のコンボを入れずにここまで点を伸ばせるのは、音楽と結びつき、すべてがつながっている高い演技構成点やエレメンツへの加点のなせるわざ。十代が席巻する今のフィギュア界では稀有な30歳という年齢で、この快挙はほんとうにすごい。
カロリーナ・コストナー選手、ロステレコムのフリー演技動画です。
今回、樋口新葉選手もすばらしかったですね。ここで表彰台に乗れたのはよかった。
ペアはロシア2組の戦いで、私のストルボワ&クリモフ組は本調子じゃないようでした。タラソワ&モロゾフ組は、タラソワさんが一皮も二皮もむけてエンターテイナーになったのに、モロゾフくんはやっぱりいつもシンネリ悲しそうに見える。
アイスダンスはショートのみライストで観られました。
シブタニズは今度こそ五輪でメダルを獲るためにすべてを注ぎ込んでる感。ただならぬ決意と迫力を感じます。2位になったボブロワ&ソロビヨフ組は五輪は最後と思われるので、思い切り彼ららしい個性的な演技を見せてほしい。進化著しいステパノワ&ブキン組が3位と台乗り。4位ギルス&ポワリエ組は今季のプログラム、彼らにしては個性が薄く残念だなあ。
スケートカナダはいよいよ宇野昌磨選手登場。
土日はライストはおろかテレビもほぼ見られないので、録画で追いかけます。
by higurashizoshi
| 2017-10-25 15:28
| フィギュアスケート