ひぐらしだより


人生はその日暮らし。  映画、アート、音楽、フィギュアスケート…日々の思いをつづります。
by higurashizoshi
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加瀬亮つながり

世間では夏休みも始まって、劇場公開される映画の話題がにぎやかだ。
映画館に行けない身としては、そういう情報は、いずれDVD化されてから観たい作品をチェックしておく機会に過ぎないわけで、「この映画は絶対映画館で観てください!」などと宣伝に書いてあるとちょっとムッとするんだなあ。世の中、映画館に行きたくても行けない人もいるんだからね、と心の中で説教をたれる。

今年はとにかく邦画を集中的に観ることに決めてから、けっこう手当たりしだいにDVDをいろいろ観ている。
手当たりしだいといっても、あ、この監督おもしろいなと思ったらその監督の作品をいくつか続けて観ていったり、気になる役者がいたらその役者つながりでおもしろそうな映画を探していく、というやり方をしている。 d0153627_1735254.jpgd0153627_17372856.jpg
で、今回観たのは『花よりもなほ』(2006年・是枝裕和監督)と『スクラップ・ヘブン』(2005年・李相日監督)。さて、この2本をつなぐのは何か? というと、加瀬亮である。

江戸長屋の哀歓を描く時代劇『花よりもなほ』ではやくざなはぐれ者、現代若者の焦燥と衝動を描く『スクラップ・ヘブン』では気弱な警官。とにかく加瀬亮という人は、ほんとうに役になりきる。役者を見分けるのが特技(ちょっと自慢)の私でも、「え、同じ人なの?」と思ってしまう。変化(へんげ)する人なのだ。
邦画をまったく知らなかった私が初めて加瀬亮を見たのは、去年何気なく観た『ハチミツとクローバー』(2006年・高田雅博監督)で、そのときは大した印象は残らなかった。
その後、『パッチギ!』(2005年・井筒和幸監督)を観たときに、冒頭のグループサウンズのコンサートのシーンで、悶絶しながら歌うボーカルがあまりにおかしくて爆笑してしまい、「どっかで見た顔だなあ…」と思ったらそれが加瀬亮。
それからだいぶたって、『ゆれる』の西川美和監督が過去に参加したと知り、それが観たくて借りたオムニバス映画『female フィメール』(2005年)の中の一本に加瀬亮が出ていて、その鬼気迫る演技と不思議な存在感に引き込まれてしまった。

加瀬亮という人は、容貌、雰囲気、ともかく地味で、まるで目立つところがない。『スクラップ・ヘブン』で共演していたオダギリジョーは同世代だが、まず美男で華があり、カリスマ性があり、演技センスも抜群。それでも作品の中で、次第にオダギリジョーよりも加瀬亮の存在感がじわじわと迫ってくるのはなぜだろう。
オダギリジョーはよくも悪くも、何をやってもオダギリジョーなのだけど、加瀬亮は「加瀬亮」という人を忘れさせる。消してしまえる。それゆえ、役が生命力を持っていく。そういう感じがするのだ。
群衆の中に入れば、たちまちまぎれてしまうようなたたずまい。演技に入ると、彼は自分をカラににして役そのものをまるごと取り込んでしまうようなタイプなのかもしれない。だからこそ、どんな人間にもなれるし、次にはどうなっていくのかという先の読めなさがある。
同時に、たとえ最低の男を演じていてもどこかに品があり、やさしさが残るのがこの人の持ち味のように思え、そこもまた魅力的だ。

『花よりもなほ』は是枝裕和監督だから観たかったという理由もあったし、『スクラップ・ヘブン』も、『フラガール』の監督が過去に撮った作品ということで興味があったというのも理由のひとつ。
これまで観る勇気がなかった是枝監督の『誰も知らない』も、いよいよ観ようという気になってきたし(これにも加瀬亮が出ている)、李相日監督も興味深いのでさらにさかのぼって観てみたいとも思う。
そのほか加瀬亮の未見の出演作品で、次にぜひ観たいのは『アンテナ』(2004年・熊切和嘉監督)。地味な作品ゆえレンタルで見つからないのがくやしい。
話題になった主演作『それでもボクはやってない』とか(監督が好きでないのでこれまで敬遠していた)、宮沢りえと共演した『オリヲン座からの招待状』(観なくてもわかるような映画じゃ、と避けていた)など、ひねくれを返上して観てみようかなと思ったりもし…。
つながりつつ、いろいろと興味は広がっていく。
当面は、DVDで観られる映画の世界をぶらぶらと、時系列あちこちしながら訪ね歩く楽しみが続きそうだ。
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by higurashizoshi | 2008-07-19 17:53 | 観る・読む・書く・聴く | Comments(4)
Commented by マッシー at 2008-07-22 23:38 x
加瀬亮くん、いいですよね。好きなタイプの青年です。存在感がじわじわくるかんじ、わかります。「それでも僕は…」を見て、ファンになりましたが、パッチギに出ていたのですね。観たのに気づいてない、私。

火曜日はツタヤが安い日なので、借りまくりたい衝動が…。

話は変わりますが、ベランダのキノコは写真撮りませんでしたか?なぜかすごく見たい。

暑くて、湿度が高いと元気になる生き物がいろいろいるんですよね。
キノコは菌で増えていくから、菌をとばさないようにしたら、大丈夫なのかな?ペンキで大丈夫そうな気もします。
キノコが森などで丸く生えているのを、妖精の輪って呼ぶのを読んだことがあります。
Commented by higurashizoshi at 2008-07-23 07:31
おっ、マッシーさんも加瀬亮に注目していたんですね。。
『パッチギ!』ではほんっと一瞬の出演で、でもめちゃくちゃおかしいんですよ~
『それでもボクは…』借りようと思ったら上映時間147分? 逆算したら朝、何時に
起きなきゃいけないかと考えると(いつも早朝にひとりロードショーしているので)
二の足踏んでおります…。

ベランダのキノコなんですが、写真。撮ってなかったんですよね。
なんで撮らなかったんだろうって、あとで後悔。
人生、余裕を忘れたらいけませんね。
来年また生えたら撮りますね! …って、期待してどうする。。

妖精の輪、ロマンティックな名前ですね~
菌って神秘です。冬虫夏草なんかも、グロテスクなんだけど、美しいなとも思うし。
うう、森に行きたくなりました。
Commented by hinata at 2008-07-24 10:20 x
加瀬亮くん、私は「めがね」でいいなと思って、他のも見よう~と、思いながらまだ見てないんですよね。結構たくさん出てますよね。
予告で見た、「スカイ・クロラ」も声で出てました。声の雰囲気もなかなかいい感じですね。

「それでも僕は、~」は、HDDに入ったまま…
今は、一人で好きなの見るということが、出来ないので、
小3の娘がいても安心して見れる加瀬亮作品あったら、教えて下さ~い^m^
Commented by higurashizoshi at 2008-07-24 23:08
hinataさん『めがね』観たんですね。私はまだこれからです(もうDVDに
なってるよね…?)
『スカイ・クロラ』さっそく予告編観てみました。
少年の声ができる、というのも演技力なのかな。わざとらしくない、さりげなさが
いいですね。

娘さんと観られる作品というと…『花よりもなほ』はほのぼのといい映画なのですが
血がダーッ、ていう部分もあり(ただし男女のあやういシーンはありませぬ)。
『オリヲン座からの招待状』は、たぶん平和なのでは? と思いますが実物を観てから
また報告しますね! 

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