ひぐらしだより


人生はその日暮らし。  映画、アート、音楽、フィギュアスケート…日々の思いをつづります。
by higurashizoshi
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今年最後に観る映画

今年もあと三週間。あれもこれもやらなければ…と思ってカレンダーをながめていたら、
「今年最後に観る映画は何にする?」とミミが真剣な顔で言う。
ちかごろ、ミミといっしょに映画を観ることがふえた。ミミのリクエストはなかなか渋く、最近観た映画をいくつかあげると、

『鳥』『見知らぬ乗客』『裏窓』(アルフレッド・ヒッチコック監督)
『卒業』(マイク・ニコルズ監督)
『トゥルーマン・ショー』(ピーター・ウィアー監督)

などなど。けっこう古い映画が多い。これらは私がおしゃべりの合間に「昔観た映画でこんなシーンがあったんだよ」などと話して、ミミが興味をそそられたというパターンがほとんどだ。たとえば『卒業』。あまりにも有名な花嫁強奪のラスト、そしてそのあとバスに乗り込んだ若い二人のとまどいの表情。何のきっかけだったかそんな印象を話したら、「観たい、観たい」ということになった。
『トゥルーマン・ショー』もそうで、若い男がある町で幸せに暮らしているんだけど、それは彼を主人公にしたテレビ番組なんだよ、町も作り物、家族も友人も俳優が演じてるだけ、それを知らないのは彼一人…そんな映画があってね、という話をしたら「観たい、観たい!」。
だからこういう流れで借りた映画をいっしょに観るとき、私は何年ぶり、ときには数十年ぶり? くらいにその映画を再見することになる。
ヒッチコックの『鳥』なんか、子どものころから何度観たかわからない映画で、すっかり全部憶えているつもりで今回観たら、「あれっ、こんなシーンあったっけ?」「え、こんな展開だったっけ?」ということが山ほどあり、さすが名作と改めて感心するところあり…ミミのおかげで、なかなか面白い体験をさせてもらっているのだ。

そういえばしばらく前に『第三の男』(キャロル・リード)も観た。私はたぶん4回目くらい、ミミはもちろん初めて。今から60年近くも前の白黒映画、退屈ではないかなと思ったけれど、すごく面白かったらしい。戦後すぐの荒廃したウィーンの町の光と闇、ニヤリと笑うオーソン・ウェルズの不敵な顔が浮かび上がる。アリダ・ヴァリの粋な帽子と男仕立てのトレンチコート、あの長い長い並木道のシーンに響くツィターの調べ。映画というのは観るたびに新しい発見があって、自分の年齢や経験が重なれば、また違う角度からいろんなことを感じられるものだ…とつくづく思う。ウェルズ演じる悪党ハリー・ライムのあの酷薄さ、どうしてアリダ・ヴァリはこんな男に愛情を注ぎ、かばい抜くのか、いまひとつわからなかった昔。今ならよくわかる自分がいて、だからいっそう幕切れがせつない。

今年の後半は観る作品が外国映画にシフトしてきたので、来年はまた邦画もいろいろ観たいし、ミミともさまざまな国の映画を観られたらいいなと思う。
で、問題は「今年最後に観る映画」。さて何にしよう…ミミと観るのと、自分ひとりで観るものと、どちらもよくよく考えたい。残された時間は三週間…。
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by higurashizoshi | 2008-12-10 11:31 | 観る・読む・書く・聴く | Comments(4)
Commented by ごーや at 2008-12-11 11:26 x
こんにちは~
ほんとにたくさんの映画をミミちゃんと一緒に見てますね~
楽しい時間が 目に浮かびます。
私も こどもと必ず一緒に見るビデオがあります。
それは ダウンタウンの古いビデオです。
特に「ごっつええ感じ」のコントは 今見ても 古くなくて すごくいけてます(笑)
同じシリーズを 1から順番に借りてきて見るのを
2-3回繰り返してます~
こどもと ひとつのものを 楽しめるのって いいですね。


Commented by higurashizoshi at 2008-12-12 17:06
ごーやさん
なつかしいわ~「ごっつええ感じ」私も当時観てましたよ。
あのころのダウンタウンはおもしろかった…って、最近はぜんぜん
お笑いをみる機会がないので比べられないんですけど。
子どもは古いとか新しいとか関係なく、いいものは素直に楽しむんだ
なあと思います。
ごーや家では親子で「ええ感じ」なやりとりが毎日あるんでしょうねー。
うちも映画をいっしょに観ることで、すごく会話がふくらんで楽しいです。
Commented by くれない at 2008-12-12 20:56 x
ほんと!
「第三の男」って何度も見てしまう映画ですよね。
3年前に、ウィーンに行ったとき、事前学習ができていないうえに、ガイドブックを忘れた私たち夫婦は、さっぱりわからなかったのですが、なんだか「観覧車に乗らなきゃ」と言う気持ちになりました。
遠くからでも見える観覧車に向かってひたすら進みました。
はたして、その観覧車が、あの観覧車かわからなかったのですが、乗ってきましたよ~!
何か歴史的なものらしくて、いろいろ展示があったのですが、ドイツ語も英語もよくわからない私にはよくわかりませんでした。
映画に出てきた観覧車がそのまま残っているわけではないでしょうが、日本のものよりずっと乗る箱が大きいような気がします。
部屋みたいで、パーティーもできるらしい(たぶん)。
まあ、上から見て人が蟻に見えるかどうか‥

帰りの飛行機の中で、「第三の男」少し見ました。
あんなに破壊された街をよく復元したものですね。

ところで「ニキフォル」やっと先日観ました。
じ~んときますね。
人が人をいつくしむ気持ちって美しいです。
もう1度、ポーランドに行ってみたいです。
Commented by higurashizoshi at 2008-12-14 15:46
くれないさん、ウィーンにも行かれたんですね。
しばらく前に何かで読んだのですが、あの『第三の男』の観覧車は
そのまま残って使われているとか。多少改修はしてあるんでしょうけど…。
だから、くれないさんが乗った観覧車は、まさにハリー・ライムが
窓にハートマークを描いたあの観覧車だった! のかもしれませんね。
なんだかすごく大きいんですね、パーティーもできる!?
うーん、私も一度乗ってみたいなあ。

『ニキフォル』よかったでしょう。…って、もともとくれないさんが
教えてくれたんですよね!
いつかヨーロッパのいろんな場所を、ゆっくりゆっくり訪ねてみたい
です。

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