ひぐらしだより


人生はその日暮らし。  映画、アート、音楽、フィギュアスケート…日々の思いをつづります。
by higurashizoshi
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三行日記

三日坊主、根気がない、なにごとも続かない…
子どものころからずっとそう。そのいい例が日記で、はりきって始めてもじきにつまづいて、書かないまま日がたち、そのうち日記帳すらどこにいったかわからなくなる始末。それをいったい何回繰り返してきたかわからない。
もうずいぶん前、こんな自分をなんとかしよう! と決意して「10年日記」というのを買った。やめときゃいいのに、意気揚々と一年目の元旦から書き始めた。二週間くらいは続いただろうか…少し、息切れして、忙しい日はついつい書けなくて。あれ、こんなはずでは…こんなはずでは…
今その箱入りの重たい「10年日記」は押入れのどこかに、9年11ヶ月以上の真っ白なページを抱いたまま眠っておられる。おそろしくて、10年目がもう過ぎてしまったのかどうか、たしかめる勇気がありません。

と、そんなある日。今から2年以上前のこと。「僕の歩く道」という、自閉症の青年が主人公のドラマを観ていた。
彼のたいせつな日課に、幼なじみの女友だちに必ず毎日はがきを書く、というのがある。ドラマには毎回、そのはがきが映し出される。中身は、いつも三行だけ。《今日は、何々をしました。》《誰々が、こうしていました。》というような、すごくシンプルなもの。シンプルだけに、とても含蓄があり、
「一日のことを、たった三行に書いてしまうなんて、すごい」と私は感動した。これはみごとな短詩型の世界!
で、そのときにふと、これならできるのでは? と思ったのだ。
長年、日記をはりきって始めては息切れしてしまうのは、もちろん私があきっぽいからなんだけれど、その日の出来事や考えたことなんかをあれもこれも書きとめておこうとしすぎるからなんじゃない? と初めて(遅すぎる)思った。
そうだそうだ、日記をこんなふうに三行だけにしてみよう!

それで、2007年の元旦から、この三行日記を始めてみたのだ。
これはらくちん、と思っていたら、実はやってみると以外にむずかしかった。人間、朝起きてから寝る前まで、けっこういろんなことをしているもんである。忘れられないような出来事が起こる日もあれば、「…ん、今日は何してたんだっけ?」というような一日もある。
それらの全部を平等に、いつも一日三行、つまり三つの短い文だけで記す。
うー今日はこんないろんなことあったのに、三つだけ選ぶなんてどうやったらいいの? という日。
二つは出てきたけど、最後の一つが何にも出てこないなあ…「チャチャのうんち、ゆるめ」、これでいいか。なんて日もあり、たった三行を考えるのにえらく時間がかかったりした。

でも、三行日記のいいところは、とにかく実際に書く時間はめちゃめちゃ短いということだ。三つを選べれば、書く字数はあっけないほど少ない。めんどくさがりには最適である。
それと、もうひとついいこともあった。その日の全体を振り返る、ということが楽にできるようになってきたことだ。
それまでの私はその日のいろんなことをねちねちと思い出し、ねちねちと日記を書いていた。それはそれでいいのだけど、それは疲れる。そしてとにかく、続かない。
三行日記をはじめてから、しばらくすると、書くときにさーっとその一日を見渡せる感じになってきた。この《さーっと》がいいのである。

さて、ここまで自慢げに? 書いてきたからもうおわかりでしょう。私のけっこう長い人生で初めて、なんと丸2年以上が過ぎたというのに、一日も欠けることなくこの三行日記は続いているのである。
正直、3年目に入る今年の日記(といってもバッグにはいるような小さなダイアリー)を開いたときにはわれながら感動した。「こっ、この私が2年も…一日欠かさず日記を…うっうっうっ」もはや母の心境(誰が誰の?)。
でも、私にはわかっているのだ。これだけ日記が続いたのは、寝る前にちょこっと座って三行日記を開くとき、一日の終わりのごほうびにワインをちょっぴり飲むからだってこと。
楽しみとセットになっているからこそ続く、三行日記なのである。
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by higurashizoshi | 2009-01-27 21:51 | 雑感 | Comments(8)
Commented by モグラン at 2009-01-29 15:37 x
継続こそ力なり!ですね。
3行に毎日のことを凝縮して書く。
簡単そうですが、結構書く内容に迷っちゃいそう??

「僕の歩く道」の自閉症の青年が毎日はがきを書く・・・というのが心惹かれます。
毎日、はがきを書く相手がいるなんて、ロマンチックなのね~。
Commented by higurashizoshi at 2009-01-31 17:21
モグランさん
そうそう、簡単そうでなかなかむずかしいんですよ。
でも、なまけもの代表の私がこれだけ続いてるんですから、日記の三日坊主でめげてる人には効果あるかも。

自閉症の人にとって習慣というのは自分を支えるものでもあるようなので、このドラマでは主人公にとって毎日の三行はがきは、すごく大事な柱なんですよね。
私のは誰かにあてるものではないけど、けっこう生活のちいさな支えになってる気がします。
Commented by at 2009-01-31 17:56 x
日記の三日坊主・・・やりました、やりました。
でもけっこうしつこく続いたこともあるんですよ。三行じゃなく、三日じゃなく、一日最低一ページの大学ノートを数年間。精神的にしんどいとき、張り詰めているときほど細かい文字でびっしりと。ただし、書くのはだいたい三日に一度の割合でしたが。
いまより体力的に無事な時のことです。
文章のまとめ方と、逆に引き延ばし方の両方をかなり本気で練習しました。でも当然ながらぷっつりやめる日が来て・・・

入院中はパソコンを病室に持ち込んで、(もちろんNETになどつながらない)WORDで日記風雑文を書いていたものです。
それが高じていまはブログです。
そうですね、「生活のちいさな支え」かもね。
少し気取って言えば自己表現ですもの、さ。
三行にまとめる訓練がhigurashizoshiさんのぴりっとした文章に生きてるんですね。僕もまた意識的にやってみます。
これからも続けてください、フレー、フレー。

Commented by higurashizoshi at 2009-02-03 11:17
恒さん
お返事遅くなっちゃってごめんなさい。
もう、これこそが自分の存在のあかし、みたいな勢いでびっしりと日記を書き綴ったこと…私もありましたね~
それはそれで、そのとき必要なやり方だったんだなあと思います。

恒さん、入院中も文章を書いてたんですね。
やっぱり、書くことを手放せない人なんですよ。
私は今は、三行日記とブログ、それ以外のいろんな感情は詩や小説に形をかえて自分の外に出している、それがわりとうまくいってる気がします。
今は、詳細に日記をつけたりしたら、かえって自分が自分の内側に折れ曲がっていくような感じがするんですよね。
むむむ…年をとったということなのかな。
Commented by ロックマン at 2009-02-03 18:00 x
日記帳のことはよくわからないのですが、わたしも1日分4行しか書けない、10年日記を書いてます。
4行と言っても、1行が10センチもないから、ほんとにちょこっとしか書けない。

子どもの頃から、日記と言わず、なにもかも3日坊主ならぬ、1日坊主か0日坊主(笑)で、わたしには「何かを続ける」なんてできないのかと思ってました。
でも、大人になったら、けっこう続けられることあるじゃん!
子どものころって、自分に合わないこと無理してやろうとしてたのねぇ~って、つくづく思います。

わたしの日記は、どちらかというと、あまりにも忘れることが多いので、メモのつもりで始めました。
毎日でなく、3日分とか、1週間分のまとめ書きもしてます。
今年はいよいよ10年目になりましたよ。
Commented by higurashizoshi at 2009-02-04 15:34
ロックマンさん
そういう10年日記もあるんですね~
私が埋蔵させちゃったやつは、一日分がけっこう広かったから、それが敗因だったんだな!
…いやいや、単なる言いわけです。

それにしても、10年目突入とはすごい! 貴重な記録ですね。10年分の4行日記を見渡したら、壮観だろうなー。

0日坊主…わはは。仲間ですね。
そうそう、何かを続けるっていうのは、自分に合ったものを、自分に合ったやりかたでやれば可能なんだなって…
根気うんぬんじゃなく、それを見つけることが肝心なんだなって…
私もこの歳にしてちょっと発見です。
Commented by hinata at 2009-02-05 21:44 x
3日坊主、私はこのところ、3日とはよく言ったものだな~と妙に感心したりしています。
昔より気力がないのか^_^;なかなか続きません。
前はやろうと思ったら、もう少しは続いた様な気がしたんですけど。
続かないことに変わりはないですけどね~
でも逆に、3日続けば、もう少しいけるかも。とか思います。

私がやり続けたいことって何なんでしょうね~なんて考えたりする今日この頃です。

それにしても、2年続いたってすごいですよ~
ロックマンさんのもうすぐ10年というのも素晴らしいです(^u^)
Commented by higurashizoshi at 2009-02-06 16:04
hinataさん
そうですね、3という数字にはなかなか意味深いものがありますよね。最初の勢いがちょっとなくなって、よそ見してみたり、休みたくなったりの分岐点。
けっこう、何にでもあてはまる感じしますね。

hinataさんの編み物作品とか見せてもらってると、根気の神様みたいな気がしますよお~
いや、手なれているとそんなに時間かからないのかな? でもとにかく時の流れがそこに編みこまれて形になって誰かを包んで…ってほんとにすごいと思うんです。

三行日記のおかげで、好きなことを自分にそった形でできれば、続けられるのかもなぁ…と初めて思えるようになったのがうれしいです。
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