ひぐらしだより


人生はその日暮らし。  映画、アート、音楽、フィギュアスケート…日々の思いをつづります。
by higurashizoshi
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アイシテル ~海容~

観るのがつらい、でもちゃんと観たい。
葛藤しながら観ているドラマ『アイシテル ~海容~』。
やっと、録画していた3回目を観た。

子どもが子どもを殺す。このドラマでは、小5の少年が小2の少年を殺してしまう。
ある日突然わが子を殺された家族、ある日突然わが子が殺人者になった家族。
どちらにも平等に目線をあて、驚愕、悲しみ、怒り、そして世間のバッシングが、被害者側にも加害者側にもそれぞれ津波のように押し寄せるさまを描いている。

加害者になった少年・智也の家庭は、取り立てて問題があるように見えない、ごく普通の家庭。母親(稲森いずみ)は、いくぶん世間の常識に寄りかかっているものの、愛情深くわが子に接して、一生懸命子育てと家事をやってきた。
父親(山本太郎)も自己中心的で仕事人間ではあるものの、これも世間一般からいって、別に非難されるような父親ではない。
それなのにある日突然、まだ幼ささえ残る息子が、殺人犯になった。その設定がリアルだ。

被害者の少年・清貴は、甘えん坊の末っ子、家族のアイドルだった。とりわけ母親(板谷由夏)に溺愛されていて、中学生の姉が嫉妬するほど。
ある日、母親が清貴の下校時間を勘違いしてママ友とランチをしていたことから、清貴は帰宅しても家に入れなくなる。そのとき通りかかった智也が、清貴に声をかける。
そこから思いがけない歯車が回りはじめた。

どんな経緯で、智也は清貴を殺してしまったのか。
たった10歳で殺人をおかした智也は、どう生きのびていくのか。
自分がランチに行ったせいで息子は死んだと、自分を責める清貴の母。育て方のすべてが間違いだったのかと、やはり自分を責める智也の母。それぞれの夫婦の関係も揺らぎ、マスコミに追われ、暮らしは根底からくつがえされる。

そんなふたつの家庭をつなぐことになるらしい存在が、家庭裁判所調査官・富田(田中美佐子)。自分も小4の息子を持つ彼女は、少年鑑別所で智也と面談を続けつつ、智也の母を支える。
「お母さん、智也くんのこと、好きですか?」
はっとする問いを投げて、たとえ罪をおかしても愛する息子にかわりはないと気づかせる富田。今回は彼女に対し、智也が自分から当日の行動を少しずつ話しはじめるシーンがあった。
もちろん、実際にはこんなにはすんなりと事は進んでいかないだろう。でも今のところ、連続ドラマの枠の中では、かなりていねいな物語の運びになっていると思う。出演者の心を深くこめた演技、特に稲森いずみさんがとてもよい。

サブタイトルになっている《海容》は、海のように広く深いゆるし。
原作の漫画では、智也が大人になるまでの長い時間が描かれているそうだ。
けして容易に得ることができない《海容》はそれぞれの人に訪れるのだろうか。
つらくても最終回まで見届けたいと思う。
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by higurashizoshi | 2009-05-05 17:40 | 観る・読む・書く・聴く | Comments(8)
Commented by ようこ at 2009-05-07 18:18 x
higurashizoshiさんは~アイシテル~をちゃんと見ているんですね。
私は見たいと思いながらも「ちょっと重すぎる」と二の足を踏んでしまい見ていません(^^;
再放送があったら勇気を出して見てみようかな…。

今、宮部みゆきの「模倣犯」を読んでいますがこのドラマとテーマの重さが似ているところがあります。

宮部みゆきさんの本は色々考えさせられ且つ面白いです。

また感想を書いて下さいね(^^)
Commented by マッシー at 2009-05-08 00:45 x
higurashizoshiさんのを拝見して、「アイシテル」昨日、再放送(第3回)と本放送(第4回)と観ましたよ。
二人の母親の気持ちが良くわかり、自分を振り返ったり共感したりしました。
母親の孤独が子どもの孤独につながっていて、今の家庭の問題をよくとらえているなあとおもいます。最後まで観ようと思うドラマでした。情報ありがとうございます。
話かわって、息子の国語の教科書に写真家「星野道夫」さんが載っていて、懐かしいなーと思っていたら、ちょうど先日NHK
で、「私のこだわり人物伝 星野道夫 生命へのまなざし」なるものをみまして、彼の文章にも興味を持ち、今、星野道夫さんの本「森と氷河と鯨」を読み始めています。

アラスカの原住民、クリンギットインディアンの魂の古い言い伝えのお話が色々出てきて、西欧文化との違いに今更ながら、日本はこっち(アラスカ)の文化だったろうに、と思い、日本はたくさんのものを捨ててきているなあー、だからこんなにみんな違和感を持って生きづらいのかもと、思ったりしています。
で、アイシテルをそんなところからも、見てみようと思ってみたり。長くなりました。今日はいろいろ話したい気持ちがありました。
Commented by higurashizoshi at 2009-05-08 16:47
ようこさん
そうですね、私も内容の「重さ」に最初はためらってしまいました。
神戸の児童連続殺傷事件のことも思い出して…。
地元だったのでなおさらあの事件の衝撃は深くて、今も忘れることが
できません。
このドラマがどんな着地を見せるのか、まだわかりませんが、
観る人が他人事ではなくそれぞれの立場で自分に照らして考えられる
ような展開になればいいなと思ってます。また感想書きますね。

宮部みゆきは姉が好きで、いくつか借りて読みました。
『模倣犯』、話題作でしたけど未読です。今なら図書館で借りられる
かな? 読んでみたいです。
私はこれまで読んだ宮部作品の中では『火車』がよかったです。
これもずいぶん重い内容ですけど…。
Commented by higurashizoshi at 2009-05-08 16:48
マッシーさん
そちらでは再放送もやってるんですね。(関西はやってないみたい)
私は第1回の放送を逃してしまったので、動画サイトで探し出して
観たんですよ。画質は悪いですが、「気ままにyoutube」などで
ドラマ名で検索をかけると初回から観られると思います。

誰かを悪者にすることなく、それぞれの人物の思いをきちんと
とらえようとしているなって思います。観続けるのがこわいような
気もするドラマですが、お互い最後までがんばり(?)ましょう。

星野道夫さんの写真はわりと見ているんですが、文章はほとんど
読んだことがないです。おもしろそうですね。
日本は急激に「発展」しながら、ものすごい勢いで貴重なものを
切り捨ててきた国だと思います。そのことにだいぶみんな気づいて
きてはいるのかもしれません。
そうですよね、この子ども・大人の生きづらさや、裂け目から
なにかが吹き出すような事件…つながってるんじゃないかな。
大きな視界で見ると、見えてきますね。
Commented by はしもと at 2009-05-08 17:04 x
お久しぶりです。こんにちは。
私も、アイシテル、見てます。
最近のドラマの中では、いろんな面で、
登場してる人の気持ちに共感できるドラマだな~と、思っています。
また、うちの夫、山本太郎が演じてる夫と、行動とか反応が似てるところが多くて…(一流企業というところは違いますが…)
どうして、佐野史郎みたいな人と結婚しなかったんだろう…
などと
感情移入してしまうドラマになってます…(^^
でも、この後がとっても難しいですよね。
どういう風に作っていくのか…
とっても興味があるし、なんか怖いような…気もします…
Commented by higurashizoshi at 2009-05-08 21:57
はしもとさん
おひさしぶりですね!
私は今シーズンの連続ドラマで観てるのはこれだけです。
民放の連ドラって、初めはおおっと思わせても最後は
がっかりということもあるので、がんばってくれ~と
思ってます。

夫さんが山本太郎扮するあのダンナさんと似ている…
ほほう。
佐野史郎みたいな人と…
ほほう。
佐野史郎さんも昔は「冬彦さん」(知ってます?)だったのに、
こんなこと言われるような役者さんになったのですね。
こうなったら山本太郎さんがどこまでがんばって夫・父として
変わっていってくれるか、見届けようではありませんか!
Commented by かっぴょん at 2009-05-10 16:30 x
こんにちは~
星野道夫さんの方に反応しました!

ドラマ、わたし、ほとんど見ないんですよね~
見始めると、つい見てしまうのですが、なんかガッカリするのが多くて・・

星野道夫さん、わたしは、写真も文も好きです。
たぶん、本は、ほとんど全部読みました。
文を読みながら写真をみたり、写真を見ながら文を読むと、もっと深くて遠い世界に行けるような気がします。

アラスカの原生林・・わたしの憧れです。
どんなに取っても取りきれないブルーベリーの原野
遡上してくるサケであふれる河
苔むした森に立つ、朽ち果てたトーテムポール
などなど、
わたしの中は、星野さんの写真イメージのアラスカでいっぱいで~す(笑)
Commented by higurashizoshi at 2009-05-15 09:20
かっぴょんさん
星野道夫さん、すごく好きなんですね~
うちの冷蔵庫には、去年神戸であった星野さんの写真展のポストカードが
貼ってあります。(私は行けなかったんですけど)
やさしい表情で眠っているホッキョクグマの写真です。

アラスカの原生林というと、つい最近観た『イントゥ・ザ・ワイルド』という
映画が思い浮かびます。
文明社会を捨てて、アラスカの自然の中をひとりで生きようとした青年の話です。
レビュー書きたいと思いつつ書けずにいるんですが…。

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