ひぐらしだより


人生はその日暮らし。  映画、アート、音楽、フィギュアスケート…日々の思いをつづります。
by higurashizoshi
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いかなごを炊く

今年もやって来た、いかなごシーズン。
去年はありえない大不漁で1kg3000円まで値段が跳ね上がったので、今年はどうだろうと不安な気持ちで迎えた漁の解禁だった。

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行ってみました、魚ん棚。明石港そばの鮮魚店の立ち並ぶ商店街だ。午前の遅い時間だったので人出はほどほど。ぴちぴちのいかなごの稚魚(新子)がどの店先にもどっさり。

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「さあー安いで、安いで!きれいやで!買うてってやー!」威勢のいい声でお兄さんたちが叫んでいる。
さて気になる値段はと見てみると…
おおーっ、1kg800円! これは安い!
いかなご漁は、だいたい2月の終わりに解禁になり、新子やフルセ(成魚)が毎日店頭に並ぶ。いかなごが出はじめると、ああ本格的に春が来るなあ、という気持ちになる。3月下旬の漁の終わりまで、ひと月足らず。ほんの短い間の、楽しくも忙しいシーズンだ。
「よかったぁ、安なったね~」と店のおじさんに声をかけると、「そうですねん、ほっとしてますわぁ」と笑顔でおつりを渡してくれる。
とりあえず、今日は2kg。自転車に乗せて家まで急いで帰る。


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新子は、見ればみるほどきれい。まずは少量をさっと塩水でゆでて、釜揚げにする。これは大根おろしやぽん酢でいただくと、とろけるようで最高においしい。
さてそのあとが勝負、勝負。このあたりでは「くぎ煮」という、甘辛く新子を炊いたものを作るのである。

ミミが刻んでくれていたショウガ、ザラメ糖、濃口しょうゆ、酒とみりんを鍋に入れて煮立たせる。1kgずつ、2つの大鍋だ。ひとつはショウガのみ、もうひとつは山椒の実を入れて、少し大人っぽい味にする。
火をつけたら炊き上がるまで、微妙な火加減を調節し続けないといけないので、鍋のそばを離れられない。1時間以上はひたすら立って火の番をする。私は薄味でやわらかく作るのでその程度だけど、アメ炊きのようにこってりと仕上げる人の場合は2、3時間も炊き続けるらしい。しかも猛者になるとその作業を何日も繰り返し、短いシーズンのあいだに10kg15kgと炊き上げるのである。それを春のたよりとしてほうぼうの親戚や知人に送る。私はとてもそこまでできないけれど、わが家の分プラス少しおすそわけできるくらいに作れたらうれしい。

去年まではひとりで炊いていたのが、今年はミミがいっしょに作業してくれるのでらくちんだ。火加減を見ながら並んでガス台の前に立ち、しりとりなんかしながら楽しく過ごす。

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できたできた。なかなかの出来ばえであります。
それにしてもこの匂い、落ち着いてはいられない方が思わず食卓に乗り出してくる!

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今年もいかなごが炊けた! ささやかだけど大切な春のしごとができたことに感謝して、白いごはんとともに美味しくいただきました。

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by higurashizoshi | 2010-03-16 15:11 | 家事というか | Comments(8)

ひなまつり

昨日のひなまつり。
昼間は東京から友だちが来て少し会ったり、子どもたちと買い物したり。夕方家に帰り、もうぎりぎりセーフもいいとこでおひなさまを出した。
毎年、早めに出そうと思ってるんだけどなぁ。

これが、うちのおひなさま。タタが1歳になる直前に買ったものだから、これを飾るのも15回目になる。

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そしてこれが、恒例のトイレ窓のくまちゃんびな。ミミは去年作った飾りをまた少しアレンジして使っております。

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で、晩ごはんは、
最近得意メニューになっているちらし寿司、はまぐりの潮汁、そして数日前に漁が解禁になったいかなごの新子の釜揚げ!

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うーん美味しかった。
タタもミミもますます美しく成長しますように!
あ、私はいいんですよ、私はね…。
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by higurashizoshi | 2010-03-04 13:58 | 家事というか | Comments(4)

節分でござる

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鬼が恵方巻きをこれから食べるところ…?
やっぱり鬼も福がほしいのかな。
でもこのあと豆で追い払われちゃう予定なんだけどな…。

人間世界でも恵方巻き。
今年は手作りに挑戦!
寿司飯もぱらりと、具はまぐろ、高野豆腐、卵焼きにきゅうり。
かんぴょう・しいたけは苦手な人がいるので入れず。
えいやっと太巻き、なんとか成功。

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このあとは豆まきをしたのだけど、
なんでも口に入れて食べてしまう子がひとりいるもので、
まいた直後に「それっ!」と間髪いれず散らばった豆を回収。
なんだかあわただしい豆まきでした。

 
                          「ねえ、ぼくは豆何個?
                           ていうか…豆、どこ?」
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by higurashizoshi | 2010-02-04 12:59 | 家事というか | Comments(8)

キノコふたたび

しばらく前、台風がこのあたりをかすめて激しい雨が続いたあとのこと。
ベランダで洗濯ものを干していると、いっしょにいたミミが叫んだ。
「で、でたァーー!!」
指さすところを見ると…
「げ! 出たァーー!」
ベランダの床板に、あの方たちが。
「生きていたのか…」
思わずひざまづいて感慨にふける私たち。
去年の梅雨どき、びっしりとはびこったこの方々のためにひと騒動あった。全部駆逐して、ペンキもくまなく塗りなおして、もう二度とお会いすることはないと思っていたのに、
「なんというしぶといやつ…」

そういえば去年、このキノコのことをブログに書いたとき、なぜか何人もの人から「写真が見たい~」と熱心に言われたのだった。
あのときは写真を撮るっていう発想(心のゆとりですかな)がなかったし、デジカメもなかった。
今回はせっかくだから撮っておこう! とにわかにはりきって、貴重なお姿を撮影。
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もちろん撮影後はすみやかに取り除いて、さよならさせていただきました。
とはいっても、また出たってことは菌が床板の奥に残っていたということで、表面を取り除いても完全にさよならはできてないということになる。
これはどうすればいいんだろう…
こころなしか、その部分の板は中身がフガフガしてきてるような気がする。危険な香りがする。
「ここ、どうする?」
とミミが聞く。
しばらく考えたあとで私は答えた。
「…なるべくそこを踏まないようにするってことで!」

干し終わった洗濯ものが、秋の空の下で風に揺れているのを眺めながら、それにしても金木犀の花に似た(和菓子の黄身あんにもちょっと似ている)あのキノコは、どこからやってきたんだろうと考えていた。
根本的解決は、ゆっくり考えるとしよう…。
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by higurashizoshi | 2009-10-22 14:36 | 家事というか | Comments(4)

鯛めし!

明石といえば鯛。この前東京から来た友だちと魚ん棚(明石港近くにある鮮魚店が並ぶ通り)を一緒に歩いていると、彼女は「安い!安い!」の連発だった。
すぐそばの港から仲買いなしで魚屋が直接せり落として店に並べるシステムなので、確かに安い。今ならハモ(夏が過ぎてもこのあたりは旬)、太刀魚、サゴシ、タコなど並んでいるが、やっぱり王さまは鯛だ。
王さまだけに、さすがにふだんチョイと買う値段ではない。それでも大きめの活け鯛が3000円くらいだろうか。その明石のおいしい鯛を、格安で味わう方法を発見。
魚ん棚の中ほどにある「松庄」さんで作っている、活け締めの鯛の一夜干しである。d0153627_22523098.jpg
絶妙の塩かげん、干しかげんで、身は桜色に透き通っている。これがたったの500円!
初めて買ったとき、焼いて食べてそのおいしさにびっくりした。私は値段にダマされて、大した期待をしてなかったのだ。身はふっくらトロリ、生で買って調理したのとはまた違う、なんともいえないうまみ。
たぶんこの値段は、一日の終わりに残った鯛(生きたまま水槽で泳がせている)を締め、すぐ開いて干した、いわばおいしいリサイクル品だからなのだろう、と私は勝手に思っている。
すっかり一夜干しファンになった私は、「松庄」さんの前を通るたび《あ、売ってる売ってる…》とチェックするようになった。
で、一昨日もまた通りかかり、よーし今日は買って帰るぞぉというとき、店のお兄さんが「これ、鯛めしにしてもうまいよ」と教えてくれた。「さっと焼いて、昆布と醤油ちょっと入れた米に乗せて炊くんよ」…おおお、聞くだけでなんと旨そうな。

鯛めし、鯛めし。
せっかくだから土鍋で炊くことにした。鯛をグリルで表面だけこんがり焼いて、土鍋に研いだお米と水、ラウス昆布、酒と塩と醤油少々、そして焼けた鯛を乗せてふたをして。
強火にして、噴いてきたら火を弱めて15分くらい。おこげの匂いがふんわりしてきたら火を止め、10分ほど蒸らす。
「鯛めし、できたよー」
タタもミミものぞきこむ中、ドキドキしつつふたを取る。
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ほわぁ~。なんとかぐわしい香り。ごはんもピンと、底のおこげもほどよく、なかなかの出来ばえ!
そのあとは、女3人のうばい合いとなり、2合しか炊かなかったことを後悔したのでした。
安くて絶品、一夜干し鯛めし。これは、しばらくとりこになりそうだ…。
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by higurashizoshi | 2009-10-13 22:59 | 家事というか | Comments(6)

備えあれば…?

新型インフルエンザの勢いがすごいので、もしかかったら…という話を子どもたちとした。
人ごみを避ける、といっても昨日ハリポタの映画、観に行ったし。
次はタタの希望で、大阪までルーブル展を観に行くことになってるし。
以前のようにずっと家にいる生活なら、ある意味安全なのだけど、せっかく動き出したものを止めてしまうというわけにはいかず、できるだけ気をつけて、あとは「かかっちゃった場合」を想定しておくしかない。

あくまでもわが家の事情で、よほど具合が悪くて様子がおかしくないかぎり医者には行かないつもりだ。
行くこと自体が大変だしストレスになるということと、タミフルを飲みたくない、飲ませたくないというのも理由のひとつ。
以前、季節性のインフルエンザにタタがかかって、処方されたタミフルを飲ませたとき、こわい体験をした。飲んでしばらくするとタタがけいれんを起こし、わけのわからないことを大声で言いはじめたのだ。
厚労省やメーカーは関連を否定してるけど、タミフル服用後に起きた異常行動の事例はあとをたたない。実際、目の前で体験してみて、これは薬のせいだとしか思えなかった。タタは飲む前は熱で苦しそうだったとはいえ、意識ははっきりしていたのに、飲んでから急に別人のような感じになったのだ。もしその場で私が様子を見ていなかったら…と考えると今でもこわくなる。
もちろん、タミフルがウイルスの増殖を抑える効果が高い薬だということはわかっているし、妊婦さんや持病などリスクを抱えた人には必要なのだろうと思う。でも、できることなら飲まずにすませたいというのが正直な気持ちだ。

というわけで、私が用意しているのが漢方薬の麻黄湯。インフルエンザに効果があることは以前から知られていたらしいけど、今回の新型に関してはどうなの? と調べてみたら、麻黄湯はウイルスそのものをやっつけるわけじゃなく、体の熱を外に出してくれる薬なので、旧型であろうと新型であろうと関係なく効果があるらしい。なかにはタミフルと変わらない治療実績が上がったというデータもある。なにより、タミフルのような不安がないし、ふつうに町の薬局で買って常備しておける。数年は品質が変わらず使えるし、インフルエンザでなく通常の風邪にも効くので、ムダにもならない。

まあ、実際のところはほんとに飲んでみないとわからないけど、とりあえずわが家はもし新型インフルにやられたら麻黄湯を飲んで寝て治そう、ということに今のところなっている。もちろん14歳以下の子どもはリスクが高いという話も気になるところだから、タタやミミがかかった場合は注意深く見ていかないといけないけど…。
私がかかった場合はたぶん病状うんぬんより、家事をどうする? ということになるわけで、そうなったときは最近めっきり主婦としての腕を上げているミミに活躍してもらわねば。(タタに「あんたももうちょっと家事を覚えとかないとね」と言ったら、「そのときはミミに聞くから」としれっとしていた。おいおい…)

今のところまだ平和なわが家。お昼はミミといっしょにひさしぶりにピザを作った。
時間をかけずに簡単に作るときは、生地は発酵させず重曹でふくらませる。あとヨーグルトを生地に入れるのがちょっと変わってる? もっちりではなく、サクッとしたピザになって、これはこれでおいしいのである。
楽しく作って、おいしく食べて、こういうなにげないことができるのも元気であればこそ。
そのことに感謝して、そのうち襲ってくるかもしれないインフルの波を心して待ちましょう…。

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by higurashizoshi | 2009-09-08 13:51 | 家事というか | Comments(6)

いかなご異変

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おおー。写真大きすぎ。
このきれいな魚を見てくださいな。いかなごの稚魚、シンコでございます。

今年もいかなごの季節がやってきた。さあ、シンコ食べるぞー! くぎ煮炊くぞー!
(くわしくは去年のいかなご話をごらんください)
…と。
2月末日のいかなご漁解禁日、驚愕のニュースが飛びこんできた。なんと漁獲量が例年の10分の1! そしてこの絶不調は漁が始まっても変わることなく、要するに、要するに…歴史的不漁。
去年は明石沖のタンカー衝突事故が原因の油流出で、いかなご漁は最盛期のときに打ち切りになった。今年こそはと漁師さんたちも売り手たちも、そして食べ手たちも待ちかねていたのに…。
この不漁の理由はよくわからないという。でも、海水温の上昇が影響しているのは確かだとも新聞に書いてあった。
このあたりで、いわばアホみたいに(これ、悪い意味じゃないです。ものすごくたくさん、ということ)獲れるからこそ、安く手に入り、保存食のくぎ煮に炊いて親しまれてきたはずのいかなご。そんな庶民の味だったいかなごが、今年は突然、超高級魚に変身してしまったのだ。

例年安いときは1Kg600~800円くらいで買えてたからこそ、震災のとき支えてくれた全国の知人へ送るために10Kg20Kgと買いこんでくぎ煮を炊くって話もここらではあたりまえだった。
私はもちろんそんな甲斐性モンではないけど、シーズン中は2Kgずつを数回は買ってきてくぎ煮を炊き、釜揚げにして楽しんできた。
去年は漁が打ち切られる直前はかなり値が上がって、1Kg1300円というときがあり、度肝を抜かれたものだ。
ところがところが、今年はそんなもんではありまへんのやで!
今年、私が聞いた一番の高値は、なんと1Kg3600円。明石の魚ん棚商店街でも2500円以上。
案の定、
《毎春、20Kgくぎ煮を炊いてたくさんの知人に送るのを楽しみにしてきましたが、今年はそれができなくなってしまいました。みなさん、いかなごは届きませんが私は元気です》という神戸の主婦の投書が数日前に新聞に載っていた。うっうっうっ…。

一昨日、私も思い切って魚ん棚に出かけ、2Kgだけ買ってきた。もはやシーズン中に漁獲量がふえて価格が下がる見込みなし、と思ったからだ。
袋いっぱい、ぴちぴちのいかなごのシンコに再会できたのはほんとにうれしかったけど、5千円札が瞬間で飛んでいった。
さっそく帰ってすぐに、大鍋ふたつ分のくぎ煮を炊いた。なかなかおいしく出来上がり、みんなで春の味を楽しんだ。それにしても、はたしてこれからいかなごはどうなるんだろう。このまま高級魚になってしまうんだろうか、それとも…。
そんな気持ちをうつしてか(いや単にカメラと腕の問題)くぎ煮の写真も何度撮っても顔色がいまひとつでありました。d0153627_1736060.jpg
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by higurashizoshi | 2009-03-21 17:39 | 家事というか | Comments(6)

キッチンな一日

一日キッチンに立ちっぱなし状態だった一昨日。
朝食作りにはじまって、ついに自家製酵母でのパン焼きにとりかかる。なんせ一次発酵に6~7時間かかるというので、とりあえず仕込み。
酵母はいちばん初心者向けと本に書いてあった、ヨーグルト酵母。ヨーグルトに小麦粉と塩を入れて混ぜたものを常温で置いておき、一日数回、忘れずにかき混ぜて空気に触れさせる。そうやって一週間かけて起こした酵母ちゃんが、元気にプクプクと泡立っている。
強力粉に酵母入りの元種、塩、ちょっぴりの砂糖とバターを混ぜ込んで、手のひらで伸ばしてはたたみ、伸ばしてはたたみ、と15分くらい、ミミと交代でがんばる。
さて、土鍋にぬるま湯を張り、まとめた生地をボールに入れてラップをかけ、土鍋の上に置いて、一次発酵スタート。

そのままキッチンに立って、お昼ごはんは何にするかと考えていたら、野菜室のかぼちゃがそろそろ食べどき(寿命ってこと)だぞ…と思い出した。んじゃあ、この勢いでお昼はかぼちゃパイを作ろう。と考えて、そのままパイ作りに突入。
パイといっても、冷凍のパイシートを使うので簡単簡単。かぼちゃを蒸してつぶしてバターと甘藷糖を混ぜて、伸ばして切り分けたパイシートにはさんで焼く。
新しいオーブンで初めてパイを焼いたのだけど、焼き上がりがぜんぜん違ってパリパリのサクサク! タタもひと口食べて「おおおー」。ミルクティーとともにおいしくいただき、食器を片付け…そこでなぜかまたキッチンに立ったまま考えた。
晩ごはんは何にしようかね? と思った瞬間、冷蔵庫のチルドにいる鮭のあらのことを思い出した。この方も食べどきではありませんか…
そうだ、酒粕を買ってあったんだよ。と思いつく。粕汁を作ろうと思ってたんだ、そうだそうだ。とすると、味がしみてた方がおいしいから、今から仕込んでしまえ。

で、だしを取って、大根だ人参だこんにゃくだ…をどんどんと切りまくり、新ごぼうも入れてことこと煮込んでいるうちに、じゃあ今のうちに一品おかずも作っておこうかなーと、今度は鶏じゃがを作りはじめる。
鶏じゃがといっても、私は肉じゃが同様、肉はちょっとしか使わないので、鶏ももが半枚余ってしまった。…そうだ、この残りの鶏肉を入れて明日の朝用のスープを作りましょう。
と思い立ったら、もう玉ねぎの皮をむいている。人参、キャベツなど野菜室にあるものをどんどん刻んで大鍋にいっぱいのスープを仕込む。
いったい何を取りつかれたようにやってるんだ? 私。
ほかにやることはいっぱいあるのに、まるでキッチンに張りついたみたいに。どんどん芋づる式に作って作って、どうなっちゃってるんだろう…
と思いながらも、手は止まらない。誰か私を止めてちょうだい~

結局、この日は夕食が終わったあとにやっと一次発酵が終わった生地を成形して、二次発酵に1時間。オーブンに入れたのが10時。そしてお風呂上りになってやっと焼きあがった、初めての自家製酵母パン。(翌日試食したら、大成功の味だった!)
この日、キッチンに立ってた以外は食事のために座ってた時間しかなかったのでは…と思うような一日だった。もしかしたら私は何かを忘れようとしているんだろうか。いや何かから身をかわそうとしてるんだろうか。
作ってもすべて消えてしまうものを一心に作り続けながら、でもこの日はずいぶん思索にふけることができた。料理は不思議だ。
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by higurashizoshi | 2009-02-20 16:55 | 家事というか | Comments(4)

立春とともに

暦の上で春がきたら、なんだかほんとに暖かくて、うっかりこのまま春にすべりこんでいくような気がしてしまう。まだまだ、ひと波ふた波、きびしい寒さがくるのですよ。

わが家の立春には、いくつかの変化があった。
機能停止で宙に浮いていたオーブンレンジとは、結局さよならすることになった。
そして新品を買うのではなく、姉のところであまっていたオーブンレンジを譲ってもらうことになった。
あまっていたというか、姉が使うつもりで買って未使用だった上等の「石窯焼きオーブン」というのを、なんと不肖の妹にくれたのだ。
持つべきものは、未使用のオーブンレンジと気前のよさを兼ねそなえた姉である。
でもって、いち早く「higurashizoshiちゃんにあげようよ」と言ってくれたパルさんのような夫を持つ、姉である。

「石窯焼きオーブン」はとても大きいので、キッチンはいろいろ改造することになった。
いらないものは思い切って捨て、大きいオーブンレンジが載る台を入れた。こちらは、コトブキの実家から譲ってもらった。
このレンジ台は震災の生き証人で、上にあるへこみは激震でレンジが飛んだときにできたものらしい。あのとき、道路の向こうは火の海になったコトブキの実家で、いろんなことを経験したレンジ台。
姉からもらったオーブンレンジとともに、これからはうちの子である。

そして立春とともに、コトブキが東京に仕事場を移すことになり、出発した。
暮らしもいろいろと変わっていく。
今日は、新しいオーブンレンジではじめてパンを焼いた。
まだ使い勝手がよくわからないので、おそるおそるシンプルな丸パンを、くるみを入れて焼いてみた。
かわいらしくて、ふわっと甘い、香りのいいパンが焼き上がった。うん、こんな感じで。

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by higurashizoshi | 2009-02-06 17:07 | 家事というか | Comments(4)

レンジレンジレンジ

おせち気分もすっかり遠のき、ひさしぶりにりんごケーキを焼いた。なかなかうまく焼けたでないのと満足して、調理後のオーブンレンジに何気なくマグカップを入れ、ちょい冷めたコーヒーを温めようとした。

ジジジジジ! ジジジジジ!

レンジ内部からなんか不穏な音がして、いきなり「はた。」とレンジが止まってしまった。そして表示窓に見慣れない英文字と数字が…。
説明書を引っぱり出し、その表示が出たときはコンセントをいったん抜き、差し直してくださいとあるのでやってみた。
でも何度やっても、いったんは直ったように見えて、じきにあの

ジジジジジ!

がはじまり、レンジは止まってしまう。
あちゃー。

このオーブンレンジ、2002年製という微妙なお年頃である。まだまだいけるけど、ちょっとくたびれても不思議じゃないという、まるで誰かのことみたいな…。
翌日、さっそくメーカーから修理に来てもらった。カンガルーのようにつぶらな瞳のお兄さんがやってきて、レンジのカバーを手早くはずし、内部を調べ始めた。
ものの数分でカンガルー氏は調査を終えたらしく、
「はあ。」
とちいさなため息をついた。
「どどどどうなんでしょう?」と聞くと、
「これはですねえ…」としばし間をおくカンガ氏。そしてやおらケイタイを取り出すと、何ごとか調べはじめた。
前日、メーカーの窓口に電話したときは、表示窓に出た謎の表示を伝えると「それなら修理可能だと思いますよー」と言われたのだ。
もしかして修理できない? 来てもらってそれはないだろう、とドキドキしながらカンガ氏の次のことばを待った。
ぱち、とケイタイを閉じると彼は気の毒そうに首をふり、
「この部分を取り換えればいちおう直るんですが…」
とレンジ内部の鉄の小箱みたいなものを指差した。
「今調べたら、部品代修理代出張代に消費税を入れて3万2千ほにゃ百円かかるんですよ。」(ほにゃ百円は記憶がさだかでない)

沈黙。

「僕、売る方はやってないんではっきり知らないですけど、このくらいの機種だと今2、3万くらいで新しいのが買えると思うんですよ。」

沈黙。

「もう少し、そうですねー1、2万くらいで修理できるんなら、した方がいいと思うんですけど、これ7年目ですから、これだけ出して今修理されても、いつまたほかの部品が悪くなるかはわからないですからねー」

ぷしゅー。(頭の空気が抜けていく音)

 A:たったこんな鉄の小箱いっこ交換するだけで、さんまんにせんほにゃひゃくえん!?
 B:鉄の小箱いっこ換えればすむのに、買い替え? これ全部廃棄処分!?
で、AかBか、しか選択肢なし?
そんな、そんな、アホな…

カンガ氏は判断不能におちいった私をつぶらな同情のまなざしで見ると、「もし修理されるならご連絡ください」と言い置いて帰っていった。

それから4日。
動かなくなったレンジはそのまま置かれ、チャチャが襲う食べもの(魚料理とか野菜とか)の保管箱として使われている。
動かない頭の私は、ネットでオーブンレンジの今の機種をいろいろ調べては、
「スチーム? 石焼?」何がなんだか、どこを決め手にしたらいいのか、もうごちゃごちゃ…。
いや、だいたい買い替える決心を私はしたのかどうか、あやしい。昨日もレンジ調べを途中でほうり出して、ミミと『マトリックス』なんか観てしまった。

新品が買える以上の金額を出して修理するのは、おろかなことなんだろうか?
ていうか、おかしくないかい、修理代より新品が安いなんて? 家電業界の戦略につるりとのせられて買い替え? それでいいのん?
いやもうこのさい、パンもこのごろ焼くようになったことだし、お菓子も作るし、オーブン機能がデラックスな(なにがデラックスなのかよくわからんけど)上等品を買っちゃおうか?
―こころは乱れるのである。しかも。
レンジのない暮らしを4日してみると、これが意外にどうってことないのである。
冷めたものを温めるのも、少し手間を惜しまなければ鍋に入れてガスにかければいいし。
冷凍したごはんも、しばらく自然解凍してから炊飯器の保温状態に入れておけば復活するし。
けっこういろんなことをレンジで便利にやってきたことはよくわかるけど、その反面、なくても時間や手間をすこしかければ、やっていけるんだなーと思うのだ。

どうしようかなあ、レンジ。ガスオーブンだけ買うとか? やっぱり従来路線に戻って適当なオーブンレンジを買う? いややっぱり修理する? 思い出のたくさんつまった今のレンジを見ると、こころは揺れる。
そして今もまた、ネットでレンジ情報を見るのをなぜか避けて、こんな文を書いている私なのであった…。

ちなみにこちらがレンジ停止前、最後のりんごケーキでございます(哀)

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by higurashizoshi | 2009-01-16 13:57 | 家事というか | Comments(5)

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明石であそぼう! たこ焼...

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