ひぐらしだより


人生はその日暮らし。  映画、アート、音楽、フィギュアスケート…日々の思いをつづります。
by higurashizoshi
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カテゴリ:フィギュアスケート( 128 )

桜の季節にさよならを

桜の咲きごろとお天気をためすがめつしながら過ごす中、飛びこんできたニュース。
この時期に?と最初は思ったけれど、本人は2月には心を決めていたという。世界選手権が終わり、次のシーズンが始まる前に決着をつけた。
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幼少期からの卓越した天賦の才能、五輪銀メダルや世界選手権3度の金メダルをはじめとする輝かしい実績の数々、華やかなスター性と万人に愛されるキャラクター。まさに後にも先にも現れない、あまりにも特別なスケーター。彼女が日本女子スケート界に与えた影響は限りなく大きい。そして浅田真央という名が、世界のフィギュアスケートの歴史からも忘れられることはないだろう。


みんなが「真央ちゃん真央ちゃん」という中で、私は長らく彼女のファンというわけではなかった。それが、2014年の神戸チャリティーで生の「ジュピター」を観たときに変わった。目の前をスパイラルしていく浅田真央選手は、この世ではないどこかの、美しい生きものだった。
以来、彼女を心の中でずっと応援した。特に休養後、復帰を決めた彼女の一途さに心動かされた。平昌五輪で今度こそ金メダルを獲るという、彼女の願いがかなえばどんなにいいかと思った。
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ことのほか苦しかっただろう今シーズン、左ひざの痛みも限界を超えていたという中で、最後までトリプルアクセルにこだわり、きれいな引き際を選ばなかった彼女。その愚直なまでの頑固さと誠実さに、スターでもましてやアイドルでもなく、彼女はあくまでも厳しくアスリートであり続けたのだと感じる。
すべてを兼ね備えたスケーターでありながら、究極の目標をついにかなえることはできなかった。けれど同時に、彼女は現状に満足して守りに入ることは決してなかった。その事実を胸に、別れを告げたい。

さよなら、偉大なスケーターであり、最後までもがき続けた浅田真央選手。あなたの輝かしい戦歴とともに、その勇気はずっと、静かに光り続ける。
新しい人生に多くの幸せがありますように。


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by higurashizoshi | 2017-04-16 22:29 | フィギュアスケート | Comments(0)

世界選手権2017男子フリー、アイスダンスフリーダンス終了

一昨日夜は予定通り福島の宿泊先にて、iPadとスマホとテレビの3本立てで男子フリーの全滑走を観戦。
ライブストリーミングが何度も固まるので、そのたびにiPadとスマホで更新を繰り返し、ところどころの演技が切れ切れになりつつもなんとか前半グループを観て、後半グループはフジ系列の生中継へ。CMで切られる部分は引き続きライストで、というやり方で追いかけました。
観終わった直後から翌日の会議の打ち合わせのため、男子フリーのあとのアイスダンスのフリーダンスは惜しくもライストで観られず。一夜明けて会議、夕方終わって6時間近くかけて福島から帰ってくる車中はさすがに疲れて、フリーダンスの結果だけネットで確認して、男子フリーの感想をスマホで入力するエネルギーはさすがになく…。

で、昨夜の夜中近くに帰宅して、フジ系列のエキシビションの放映を観て、シブタニズとスイハンの演技にことのほか感動し、あちこちネットで情報を見ながらビール飲んで寝ちゃいました。
今朝起きたら録画しておいた「めざましテレビ」でスピッツの新曲とミニ特集を確認。やっぱりスピッツは最強ですわ。(30周年のツアー、大阪城ホール2デイズとも当選したのが福島入りしてからわかったので、ほっとしてます)

さて話を男子フリーに戻します。
1日半たったのでだいぶ冷静になれました。
あまりのフリーでしたね。あまりのショートのあとに、あまりのフリー。もはや未曾有を「みぞゆう」と言っちゃいそうです。現実を現実としてとらえられないというか。総合300点超えても表彰台に乗れないんですよ。どこの世界の話やねん。

戦い終えて勝ち残った男3人。こうして見るとなんだかみんな、幼な顔。
まさに歴史を塗り替える死闘をくぐりぬけた勝者たちなんですけど、アジアの中高生大会みたいに見えなくもない…
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これが現役最後の競技演技となったミーシャ・ジー選手の自己ベスト更新演技、予想外の順位となったもののついに四回転6回入れたネイサン・チェン選手、最終滑走でまさかの涙を飲んだハビエル・フェルナンデス選手など、忘れがたいことが山ほどありました。

そして羽生結弦選手。やっぱり追う立場になることって彼のハイオクガソリンなんですね。
ショート5位発進という屈辱が炎に。そして最終グループで最初の滑走というめぐり合わせも幸運でした。ついにすべてのジャンプを完璧に跳び、疵のないフリーを完成させました。
見たことのないものを幾度も幾度も私たちに見せてくれる結弦くん。今度は321.59という見たこともない得点が現実となりました。どこまで点を出せるのかという限界への挑戦。彼はどこまでもいきたいだろうし、ケガさえなければもっともっと先へいけるでしょう。

誰しも結弦くんのこの大記録達成、奇跡的な演技に総立ちになってるのは当然ですが、2位を勝ちとった宇野昌磨選手のショート・フリーをそろえたすばらしい演技、結弦くんの天文学的歴代1位記録に実に僅差の313.31!これにももっと注目してほしい!
たった1年前、初めての世界選手権で7位に沈み、キスクラで茫然自失でボロボロと涙を流していた彼が、たった1年でこの高みまできたことの奇跡。
そしてフリー後のインタビューで実にさらりと自然な表情で語った、ショーマこのことばが私は忘れがたい。
「落ち着いて楽しく滑れました。世界選手権を深く味わうことができました」
深く味わう…こんなことばを競技の、しかも世界選手権のトップ争いの感想として言える19歳。その感性。彼のこれからが、私は怖いくらい楽しみです。

ボーヤン・ジン選手も、ショートとフリーをみごとにそろえ、ほんとにすばらしかった!
男子フリーについては、もっとくわしくのちほど書きたいと思います。とりあえず結果だけ載せておきます。

◆世界選手権2017 男子フリー結果◆

1 羽生結弦(日本)321.59
2 宇野昌磨(日本)319.31
3 ボーヤン・ジン(中国)303.58
4 ハビエル・フェルナンデス(スペイン)301.19
5 パトリック・チャン(カナダ)295.16
6 ネイサン・チェン(アメリカ)290.72
7 ジェイソン・ブラウン(アメリカ)269.57
8 ミハイル・コリヤダ(ロシア)257.47
9 ケヴィン・レイノルズ(カナダ)253.84
10 アレクセイ・ビチェンコ(イスラエル)245.96
11 マキシム・コフトゥン(ロシア)245.84
12 ミーシャ・ジー(ウズベキスタン)243.45
13 モリス・クヴィテラシヴィリ(ジョージア)239.24
14 デニス・ヴァシリエフス(ラトビア)239.00
15 ブレンダン・ケリー(オーストラリア)236.24
16 デニス・テン(カザフスタン)234.31
17 シャフィク・ベセギエ(フランス)230.13
18 ミハル・ブレジナ(チェコ)226.26
19 田中刑事(日本)222.34
20 ポール・フェンツ(ドイツ)217.91
21 ヨリク・ヘンドリクス(ベルギー)214.02
22 ジュリアン・ジー・ジェイー(マレーシア)213.99
23 アレクサンドル・マヨロフ(スウェーデン)205.04
24 マイケル・クリスチャン・マルティネス(フィリピン)196.79


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by higurashizoshi | 2017-04-03 21:45 | フィギュアスケート | Comments(0)

世界選手権2017 女子フリー、アイスダンスショートダンス終了

ショートダンスのライストのあと、夜中12時から女子フリー前半2グループをライストで観戦。引き続きフジ系列の地上波生中継で後半2グループで観終わり、明け方4時。
ちょっと寝て、起きて、現在福島へ向かう新幹線車中です。ゆえに珍しくスマホで書いてます。

このあと福島到着後は16時過ぎからの男子フリーをホテルでライスト観戦、17時半から福島テレビでの生中継に移ります。てか、そうなるように仕事も調整して全部の予定を組んだのです。
こういうのをフィギュアに関心ない友だちに話すとクレイジーと言われるけど、好きとはこういうこと。私にとってはまったく当然の行動と申せましょう。

さて、特にアイスダンスに関してはライストはやっぱキツいですね。世界最高峰の戦いをカクカクの荒い画面で、時には固まったり暗転しては「ぎゃー今ここで」等となりながら観るのは、アイスダンス愛好者にとっていわば生殺し状態。ダンスは細かい動きやエッジさばきが得点を生んでいくので、正直ライスト画面ではモヤモヤとしかわからんのです。

とにもかくにも観終えた感想は、ただただテッサ・ヴァーチュー&スコット・モイア組が別次元すぎるってこと。長期休養のあとの復帰シーズン?衰えどころか緩みどころか、以前より進化してる。
彼らが不在の間に急成長して世界トップになったパパダキス&シゼロン組を実にアッサリと退け、すべてにおいて異世界な技術と表現力を見せつけてます。昨日のショートダンスでは前人未到の82.43というスコアを出しました。早くクリアなテレビ画面て観たい。
フリーダンスでも転倒などの大きなミスがない限り(テサスコにはまずありえない)1位は変わらないでしょう。2位以下が凄まじい団子状態なのでどうなるか。熾烈です。

そして女子フリー。
パーフェクトが続いて《神ってる》状態だった男子ショートとは対照的に、大崩れあり完璧ありとそれぞれ明暗が非常に分かれる結果となりました。

メドベージェワ選手のあの揺るぎない強さ、一点の迷いもないクリアな演技。卓越した技術を進化させ続ける凄さはもちろんのこと、17歳でどうやってこの精神力を身につけられるのか。いや、子どもの頃からずーっとこうだったんだろう。そんな気がします。彼女は今朝、また世界歴代記録を軽やかに更新してみせました。
そしてカナダ女子2人、今回は強かった。そして三原舞依選手、すばらしいフリーでした。樋口選手も本郷選手も本当によくやったと思います。

もっとも印象的たったのは、カロリーナ・コストナー選手の演技。まるで音楽が彼女から流れ出しているようで、ひたすらに気高く、美しかった。
もうひとつ、アンナ・ポゴリラヤ選手のあまりに悲しい演技にも、いまだに胸がしめつけられています。すっと今季好調だった彼女なのに、ワールドでなぜ魔物に掴まれたかのようなジャンプの崩壊が起きたのか。

女子フリー上位結果です。

1 エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)233.41
2 ケイトリン・オズモンド(カナダ)218.13
3 ガブリエル・デールマン(カナダ)213.52
4 カレン・チェン(アメリカ)199.29
5 三原舞依(日本)197.88
6 カロリーナ・コストナー(イタリア)196.83
7 アシュリー・ワグナー(アメリカ)193.54
8 マリア・ソツコワ(ロシア)192.20
9 エリザヴェト・トゥルシンバエワ(カザフスタン)191.99
10 ダビン・チョイ(韓国)191.11
11 樋口新葉(日本)188.05
12 マライア・ベル(アメリカ)187.23
13 アンナ・ポゴリラヤ(ロシア)183.37
14 シャンニン・リー(中国)175.37
15 ロナ・ヘンドリクス(ベルギー)172.82
16 本郷理華(日本)169.83
17 ニコル・ラジコワ(スロバキア)165.55
18 ロレーヌ・ルカヴァリエ(フランス)162.99
19 ニコル・ショット(ドイツ)161.41
20 イヴェット・トート(ハンガリー)160.77

男子フリーは大波乱になりませんように!


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by higurashizoshi | 2017-04-01 12:05 | フィギュアスケート | Comments(4)

世界選手権2017男子ショート・ペアフリー終了

世界選手権2017、男子ショートが終了。
特に第4グループ後半からは、まさに怒涛につぐ怒涛! 第5グループ、最終第6グループと息つくいとまもないすさまじいパーフェクト、高得点の演技が続きました。

第4グループ、ヨリク・ヘンドリクス選手からフジ系列の生中継を始めたがために、私の愛するデニス・ヴァシリエフス選手は抜かされてしまい(すばらしい演技だったのに!)テレビの近くに置いたパソコンでライスト観戦するしかなく。しかもフジテレビさんはそのあと、マッテオ・リッツォ選手をCMの間に、まるで存在してないかのようにスルー。これは生中継とはいわん。失礼すぎません?
田中刑事選手は四大陸のリベンジ、ショートではかなわず。フリーに期待です。
そして第4グループ最後のミーシャ・ジー選手に涙。彼にとってこれが最後のショートプログラム。

すでに今の時間、ショートダンスが始まっていて、ライスト観戦しつつこれを書いてるので、とりあえず男子ショートを見てる間に書いたメモをここに。滑走順です。

第5グループ。
①ミハイル・コリヤダ選手 4トゥ+3トゥ含めノーミス。93.28。
②ボーヤン・ジン選手  乗りに乗ったスパイダーマン!4ルッツ+3トゥ、4トゥ含めノーミス。 自己ベスト98.64。
③デニス・テン選手 4トゥ含めノーミス。甦ったしなやかな獣のようなステップ! 90.18。
④ネイサン・チェン選手 緊張か、伸びやかさに欠ける。4ルッツ+3トゥ、4フリップ成功、苦手なアクセルで転倒。 97.33。
⑤アレクセイ・ビチェンコ選手 4トゥ含めノーミス。 自信に満ちた演技。 85.28。
⑥ミハル・ブレジナ選手 3ルッツ転倒で 80.02。 27歳の誕生日おめでとう!

この時点でボーヤン1位、ネイサン2位、コリヤダくん3位。

第6グループ。
①羽生結弦選手  4ループ、4サルコウに2トゥつけるがコンボ不成立、ここで予定より4点はマイナス。美麗3アクセル。 98.39。悔しそう。
②宇野昌磨選手 すべてが充実した《作品》成立!準備と脱力バランスの勝利か。 4フリップ、4トゥ+3トゥ、3アクセル。世界歴代2位の104.86!
③マキシム・コフトゥン選手  ウォームアップ時の転倒でかなり左膝を痛めたにもかかわらず4サルコウ+3トゥ成功、4トゥで転倒。枠取りへのガッツ素晴らしいがフリー大丈夫だろうか。 89.38
④ハビエル・フェルナンデス選手  ここでテクニカル60点超え! ついに完成した禁欲的で端正のきわみ、美しいマラゲーニャ。109.05で、さっきのショーマの世界歴代第2位記録を即座に塗り替え! キスクラのハビーが修行僧に見える。4トゥ+3トゥ、4サルコウ含めすべてのジャンプが加点の嵐。
⑤パトリック・チャン選手  4トゥ+3トゥ含めノーミス、完璧な演技! なんというなめらかで恍惚とするスケーティング! 自己ベストめちゃくちゃ更新の102.13。見せたぜパトチャンの底力。
⑥ジェイソン・ブラウン選手 もはや天使。戦場に降り立った天使。4回転なしのプログラムでこれほどまでの高みへ。ジャンプノーミス、エレメンツすべてがすばらしい。93.10は4回転のないショートプログラムで史上最高の得点だそうです。泣けて泣けてたまらん。

こういうのを《神ってる》っていうんですかね。こんなショートプログラムあっていいのか。最終2グループ、ほとんどの選手がノーミス、最高の演技をしてみせたという。
それゆえにわずかなミスがこのショート順位に出てます。そして70点台でないとフリー進出できないって一体…女子といい男子といい、なんという激変。

◆男子ショートプログラム順位◆

1ハビエル・フェルナンデス(スペイン)109.05
2宇野昌磨(日本)104.86
3パトリック・チャン(カナダ)102.13
4ボーヤン・ジン(中国)98.64
5羽生結弦(日本)98.39
6ネイサン・チェン(アメリカ)97.33
7ミハイル・コリヤダ(ロシア)93.28
8ジェイソン・ブラウン(アメリカ)93.10
9デニス・テン(カザフスタン)90.18
10マキシム・コフトゥン(ロシア)89.38

そして今朝明け方までライストでペアのフリー観てました。
ときどき居眠りしてたらしく、見られなかったペアもいた…(涙)
優勝は中国のウェンジン・スイ&ツォン・ハン! スイちゃんのケガと手術をの越えての復帰シーズンで、卓越したプログラムをひっさげ、世界の頂点に立ちました。かっこよかった!眠い眼もすっかり醒めて感動の涙でした。本当におめでとう。

さてショートダンスのライストに戻り、そのあと今夜フジ系列の生中継で女子フリー。それが終わったら仮眠して、福島へ出発します。車中ライスト→福島テレビで観るぞ男子フリー。

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by higurashizoshi | 2017-03-31 18:06 | フィギュアスケート | Comments(2)

世界選手権2017女子ショート終了

ついに始まりました、今年の世界選手権。
以前から画策して、競技時間に重なる時間帯にはできるかぎり仕事や用事を入れないように工夫していたので、女子ショートのあった今日は夕方には自宅でスタンバイ。パソコンでライブストリーミングを競技開始から見つめました。フジテレビ系列の生中継放映は20時からで、そこまでの第1グループからの各国の選手はずっとライストで観てました。

やっぱり印象的だったのは、第2グループで出場したカロリーナ・コストナー選手。
どんどん若年化していくフィギュアスケート界において、30歳での復帰シーズンを戦う彼女はもちろん異質な存在。
技術のみならず、音をつかみ、それを自分のものにして表出していくこと。エッジワークで感情のうねりすら表現すること。
今日のショートではスピンで珍しいミスがあったとはいえ、スケーターとしての美において、圧巻の存在でした。

終盤はノーミス、パーフェクトの演技が続出し、超ハイレベルな争いになった女子ショート。
逆にいえば、たったひとつのミスや疵でも上位争いからはじき飛ばされるということ。
今季目の覚めるような活躍をつづけた三原舞依選手が、今日は最後のフリップジャンプで魔物に呑まれました。
対比的に、今季ジャンプに苦しんできた樋口新葉選手と本郷理華選手がノーミスとそれに近い演技で、笑顔でショートを終了。それでもジャンプにミスのなかった樋口選手ですら9位発進。
世界選手権が初めての10代の選手2人と、出場経験はあれどケガでの不調をおして急遽出場になった1人。宮原選手欠場の中、その布陣でめっちゃがんばって、でもショートでは上に残れなかった。
世間は「13」の連呼で来年の五輪の枠取りを言うけれど、そんなん結果やからしゃーないやん、と私は思います。

あまりにも当たり前に思える演技(どうやって必ず襲われるだろう緊張を解いてリンクに乗るのかしら)で1位発進のメドベージェワ選手をはじめ、ショートで上位となった選手はほぼみんなパーフェクトで高点数を叩き出してのツワモノぞろい。そして点数が団子すぎてめまいがします。
54点台でやっとフリーに進めるなんて厳しすぎるよ、今季のワールド。

明後日、フリーではどうかそれぞれの選手が最良のときを刻めますように。


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by higurashizoshi | 2017-03-30 02:22 | フィギュアスケート | Comments(2)

世界選手権2017目前

先月から仕事の種類が増えたことと、あちこち出かける予定も多くて、まるっきり書けないうちにもはや世界選手権が目の前に迫ってきました。
気づけばブログのデザインがまだ雪模様!4月になろうというのになんちゅうことでしょう。とりいそぎ春仕様に変えてみました。

この間、忙しい合間に名古屋の友だちのところへのプチ旅もあったり映画も何本か観たりライブ行ったりと、ここに書きたいことはいろいろあるのですが…
とりあえず、世界選手権のプレビュー動画にわくわくしたので貼っておきます。
今年のワールドの舞台はヘルシンキ。スペイン行くときにフィンランド経由で行ったので、ちょっとなつかしい。そしてこの動画、素敵なんですが、欠場になった宮原知子選手がまだいるのが切ない。
世界選手権、いよいよ29日から開幕します。
あ~しかし男子フリー生中継の4月1日、私は保養キャンプの子ども会議のために福島へ行ってるんですわ…なんとかして早く現地入りし、フジ系列の福島テレビで中継見られないかと画策中。
そしてカップル競技は関東では深夜に地上波で放映してくれるという快挙なのに、関西では放映がない…(暗転)
ともあれ、ついにワールド。くらいついて観ようと思います。



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by higurashizoshi | 2017-03-27 23:19 | フィギュアスケート | Comments(2)

四大陸選手権2017 男女シングル

終わりました終わりました。四大陸選手権2017が終わりました。
最後の男子フリーがあまりにすさまじい、ほぼ宇宙レベルの戦いすぎて、そこまでの記憶が一時ぶっとぶほどの威力でした。もーあかん。最終グループ、ラスト3人こわすぎた。

昨日昼間たまたま家にいられたのでライストで観て、画質よくないしたまに切れるしで臨場感があるようなないような、の男子フリーでした。そしてそののち地上波の録画でじっくり再鑑賞。
いやあ、もう、なんちゅうか…男子のフィギュア界どうなっちゃうの。クワドをフリーで5回跳ぶ選手と1回も飛ばない選手がトップグループに混在して、同じ基準で得点つけるって。

気を取り直して、女子の結果からいきます。
カップル競技は今日明日CS放映があるので、それを観てから。


四大陸選手権2017 女子シングル結果

第1位 三原舞依(日本)200.85
第2位 ガブリエル・デールマン(カナダ)196.91
第3位 長洲未来(アメリカ)194.95
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第4位 ケイトリン・オズモンド(カナダ)184.17
第5位 ダビン・チョイ(韓国)182.41
第6位 マライア・ベル(アメリカ)177.10
第7位 ジジュン・リー(中国)177.05
第8位 エリザベート・トゥルシンバエワ(カザフスタン)176.65
第9位 樋口新葉(日本)172.05
第10位 本郷理華(日本)167.42


三原舞依選手、初出場初優勝おめでとう!
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うまいわ強いわ、舞依ちゃんいつの間にこんなところまで?
ドヤ!なところがなくてあまりに楚々としていて、たたずまいなんて今もジュニアっぽいのに… 滑りのストロングさ、ジャンプの正確かつ雄大さ、そして肝の太さ。しびれますわ。

ショートでは今季好調のケイトリン・オズモンド選手と、急速にあか抜けたジャンパーに成長したガブリエル・デールマン選手のカナダ2人娘がワンツー発進。しかしフリーでケイトリンが大崩れし脱落。次々にミスが出たトップ争いの中で、最後までノーミスで滑り切った舞依ちゃんが、ショート4位からの逆転優勝を遂げました。
もうひとりフリーでほぼノーミスだったのが長洲未来選手。うれしい表彰台でしたね~。

樋口新葉選手は、現地入りしてからもジャンプが不調で、不安なまま試合が始まり終わってしまった…という印象でした。ショートでもフリーでもキスクラで泣いている姿はつらかった。早くからシニアの世界で戦いはじめた彼女なので、山も谷もこうして経験しつつ大人の選手へと成長していくのだと思います。ワールドまでに仕切り直しができますように。

そして、宮原知子選手の欠場で急遽出場となった本郷理華選手。
彼女にとってはいったんシーズンを終えたあとの降ってわいた大舞台だったので、調整が大変だったでしょうね。今回の彼女を見ていて、逆に選手たちはいかにシーズン中は体を絞り、すべてを研ぎ澄ましているのかを思い知らされました。
それでもこの状況の中で精一杯健闘し、この経験を糧にしようというポジティブさが感じられました。理華ちゃん本当にお疲れさまでした。

そしてそして宮原知子選手の回復具合はどうなのでしょう。ワールドまで、あとひと月あまり。大事をとっての四大陸欠場のようではありますが…きっとケガを抱えてしまった知子ちゃん自身が一番プレッシャーを感じていると思う。どうか焦らず(といっても焦るよね…)治療してほしいです。


さて、女子はたたーっとすっとばしてしまうことをお許しあれ。
男子について早く書かないと時間が足りんのですよ。


四大陸選手権2017 男子シングル結果

第1位 ネイサン・チェン(アメリカ)307.46
第2位 羽生結弦(日本)303.71
第3位 宇野昌磨(日本)288.05
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第4位 パトリック・チャン(カナダ)267.98
第5位 ボーヤン・ジン(中国)267.51
第6位 ジェイソン・ブラウン(アメリカ)245.85
第7位 ミーシャ・ジー(ウズベキスタン)239.41
第8位 ナム・ニューエン(カナダ)237.08
第9位 グラント・ホクスタイン(アメリカ)235.72
第10位 ハン・ヤン(中国)235.45
第11位 ブレンダン・ケリー(オーストラリア)227.39
第12位 ケヴィン・レイノルズ(カナダ)222.31
第13位 田中刑事(日本)220.18
第14位 マイケル・クリスチァン・マルティネス(フィリピン)214.15

ショートはネイサン・チェン選手、宇野昌磨選手がすばらしい出来。特にショーマはついに100点超えを果たし、今季最高のショートでした。羽生結弦選手はサルコウがダブルになる痛恨のミスで3位発進に。

そして迎えたフリー。
トップ3の滑走順は、ショーマ、結弦くん、ネイサンでした。

まずショーマ。
10回に1回しか成功してないけど絶対フリーでは入れる、と言っていた四回転ループを美麗きわまる大成功。興奮の滑り出しで続く四回転フリップも決め、ああこれはすごいことになったと思ってたらまさかのトリプルアクセルで転倒! しかも2回もだよ! でも四回転トゥ+ダブルトゥは入ったよ!

天国と地獄が交互に来る内容で、結局コンビネーションを1つしか跳べず。演技直後のこの表情がすべてを語っております。嗚呼。
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続く結弦くんは、仰天の展開に。
まず四回転ループ、鮮やかに決めてスタート。そして四回転サルコウも決めた!
しかしその後、ショートに続きまた四回転サルコウのコンボでダブルになるミス発生。
ここから羽生先生の頭脳がグイーンと高速で動きだし、ジャンプ構成をバッタバッタと変えながら計算しながら演技を続ける。まったくその場で考えながら跳んでいったというんだから、その頭と冷静さ少しください。
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絶対勝つために必要だから四回転トゥもあとから入れる、最後のジャンプはアクセルにできるじゃん?と気づいてトリプルルッツからトリプルアクセルにとっさに変更したそうな。
しかもちゃんと音楽を感じながら最後まで滑れたというのだから、まったくどうなってんでしょうこの方は。
そして総合300点超えを果たし、これで結弦くん勝ったか!?と思わせられ…
最終滑走ネイサン。


ネイサンがリンクインしたときは、結弦くんへのたくさんの花やプーさんが氷上に散乱して、会場は大興奮状態だったそう。
目の前でフリー200点超えの演技を観て、そんなリンクに入っていった17歳、しかもショート1位発進で最終滑走。ふつうなら気おされてしまってもおかしくない。
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でもネイサンはふつうじゃないんだな。ある種の宇宙人なんだな。
だって予定ジャンプ構成では4クワドだったのに。5つめのクワドさらりと入れて、全部降りて、スタミナ落ちなくて、滑りも美しくて、身のこなしもバレエのセオリーにならって綺麗でね。
全米が奇跡じゃなかったことを、こんなにするりと証明してしまった。
最終結果が出た瞬間も、うれしそうに笑ったけど、これはアルトゥニャンコーチに無理やり手を挙げさせられてる図。なんかこう、静かというか、落ち着いた人なんですよね。
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いったいワールドはどうなるんだろう…。楽しみで怖い。
今回の男子フリーの最終グループ6人の予定ジャンプ構成で、四回転ジャンプは全部合わせると23本だったそうです。
6人でクワド23本。
いつの間にこんなことになっちゃったの?

ここでクワドなしの私の大好きな2人を紹介しておきます。
いや、別に四回転を否定する気はさらさらないんだけど、それを入れなくてもすばらしい演技を見せ、6位と8位に入った2人です。

6位、ジェイソン・ブラウン選手。
もうここでは再三好きだ好きだ言ってるのでみなさんご存じでしょうが、ジェイソンのスケートが好きなんですわ(しつこい)。
まだケガの影響で四回転回避、それでも高いPCSで高得点となったジェイソン。ミスはあれども、どこまでも見入ってしまう美しい演技でした。
コリ・エイドコーチとの、いつもながら愛に満ちたキスクラ。
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8位、ミーシャ・ジー選手。
完治不能の足首のケガを抱え、遠くない引退を示唆しているというミーシャ。
すでに振付師としても大活躍しているとはいえ、彼が氷上から去ると考えるとさびしくてたまりません。
今季、リストの「愛の夢」と「くるみ割り人形」というクラシカルなプログラムをそろえたのも、彼の思いが込められているのでしょう。
すべてのジャンプを降りて、ノーミスで滑り切ったフリー。まるでどこかから光が差すような、美しい演技でした。
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演技動画もリンクを貼りたかったのですが、今は時間切れ。
余裕があれば、あとから貼りますね。

さあ、時間を作ってカップル競技を観るぞ~。

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by higurashizoshi | 2017-02-20 18:05 | フィギュアスケート | Comments(2)

全米選手権2017 男子シングル

もはやヨーロッパ選手権も昨日終わってしまったのですが、マイペースに全米男子についてやっとこさ書くのでした。しかしユーロはユーロでほんとすごい戦いだったなあ。
全米男子、ネイサンの偉業達成については前回触れたので、今回は全体の結果とピンポイントでの演技紹介を。


全米選手権2017 男子シングル結果

1位 ネイサン・チェン 318.47
2位 ヴィンセント・ジョウ 263.03
3位 ジェイソン・ブラウン 254.23
4位 グラント・ホクスタイン 248.31
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5位 ロス・マイナー 240.34
6位 アレクサンダー・ジョンソン 233.39

ネイサンはショートとフリー合計で7本の四回転ジャンプを完全な形で成功させました。
もちろん人類未踏です。しかも彼のすごいとこは、ジャンプ偏重で演技が雑になることがなく、スケーティングはもとより表現力、フリーレッグの処理にいたる細かな点まで確実に向上し、美しい演技になってきていることです。あまりの急速な成長に、いまだ気持ちがついていけません。怖いのはケガだけ!
(ネイサンのフリー動画は前回記事でリンクしています)
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今回のサプライズは、2位に入ったヴィンセント・ジョウ選手。
まだ今季ジュニアからシニアに上がってきたばかりの16歳。とはいえ、小さなころからアメリカの最年少優勝記録を破り続けた天才少年です。
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ジュニア時代は大人びた表現力に大いに注目してましたが、今季は急にジャンプのレベルがうなぎ上りとなり、すでに4回転ジャンプ2種類を持ち、3種類目のルッツにも挑戦中というすごいことになってきました。

まだ体も小柄で華奢だし、スケーティングもまだまだジュニアっぽい。それでも今回はジャンプをしっかり入れ、ミスを少なく抑え、みごと表彰台に上りました。
フリーは冒頭クワドルッツ失敗でヒヤリとしたものの、あとはきちんとまとめたところ、ジュニア上がりとは思えない落ち着きぶりです。16歳ながらケガも多く経験して苦労してきたヴィンセントくん、これからどんな選手になっていくのか楽しみです。
(フリー演技動画こちらです)


そしてわれらがジェイソン!
腓骨骨折のため、全米開催直前にやっと練習再開できたばかりのジェイソン・ブラウン選手が3位に入りました。もう、ファンとしては涙なしでは見られない演技でした…。
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もちろん、まだまだ成功率の低い四回転ジャンプは封印。トリプルアクセルも跳べるかどうかという状態だったようですが、失敗のあったショートのあとのフリーでは卓越した集中力でアクセルもきっちり入れ、ジャンプでのミスはわずかにひとつ。最後まで持ち前の美しい演技で魅了してくれました。ジェイソン、心もほんとうに強い!

どんどん雑味がそぎ落とされ、滑らかにひとつながりの動きで進んでいく彼のスケートに、ひたすら息をつめて見ほれた幸せな時間でした。
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超特大のクマさんを抱いて、ほっとした表情。コリ・エイドコーチのチームはいつもほんとに和気あいあいとして素敵です。このクマさんも、いつもジェイソンがプレゼントを寄付するドナルドマクドナルドハウス(病児と家族をケアする施設)に行くのでしょうね~。

トップ選手の多くが四回転ジャンプを複数入れる《クワド戦国時代》にあって、トリプルジャンプだけで勝ち抜くジェイソンのような選手は貴重です。私には、これがフィギュアスケートだ、という美の感動を見せてくれるこうした選手を、心から応援したいという気持ちが強くあります。

(ジェイソン・ブラウン選手のショート演技動画。美しい!)
(こちらジェイソンのフリー演技動画です。必見です!)

4位には、グラント・ホクスタイン選手。
ジャンプミスで順位が沈むことも多いのですが、この2シーズンは全米と相性のいいグラントくん。今回はショート、フリーともとてもいい演技でしたね。彼は年々、滑りも流れもますます磨きがかかってきたなあと思います。
昨年も今年も4位。あと一歩という思いは強いでしょうね。その一歩がなんとも大きい。
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(グラント・ホクスタイン選手のフリー演技動画です)


ショートは完璧な演技で2位発進だったロス・マイナー選手。フリーでは力が入ってしまったのかなあ…最初の四回転サルコウに成功して、これはいけるか!と思ったものの、そのあと一転してジャンプミス、転倒もあり、総合5位まで順位を落としてしまいました。
がっくりくるロスを見るのはつらいです。前回全米もまったく同じようなパターンでした。
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(ロス・マイナー選手は、今回最高の演技だったショートの動画をご覧ください)


6位、アレクサンダー・ジョンソン選手。
毎年、全米で観るのをすごく楽しみにしてる選手です。
うまいです。美しいです。そして年々うまくなってます。国際試合に出る機会が少ないのがほんとにもったいないと、毎年クチビルを噛んで血が出そうになります。
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彼もクワドなしの選手で、やっぱり私はジャンプじゃなくてスケーティングと表現で見せるこういう選手が好きなんだなとつくづく思いますわ~。
ショートもすばらしかったですが、フリーの新プロ(『道』から『In Your Eyes』に変更したそうです)が、もう…素敵すぎて録画をリピリピ。この身体の使い方の美しさよ。

(しかしこの全米選手権の至宝ともいうべき、すでに7回出場の彼のことを、実況解説の岡部由起子さんが「初めて見たけど、すてきな選手ですね!」って言ってたのには心底おどろきましたです。ISUジャッジって全米見ないの?)
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アレクサンダー・ジョンソンさんも26歳。いつ引退してしまうかとビクビクものです。きっと来季の五輪シーズンまでは続けてくれると思うけど、そのあとは…。トップ選手なら引退後もショーに出てくれる希望も持てるけど、彼くらいの位置にいる選手の場合は、それもないのかなあ… 
実は全米で年々順位がジリジリと上がってきてて、前回6位まできたので、今年はそれ以上!と思ったんだけど同じ6位。来年の全米で奇跡が起きないかしら。

(アレクサンダー・ジョンソン選手のフリー演技動画はこちら)

ほかにも、ティモシー・ドレンスキー選手、ジョーダン・モーラー選手、そして今回最高の演技を見せてくれたショーン・ラビット選手(キスクラで発してくれた日本語もびっくりするくらい上手!)など、全米ならではのすばらしい選手たちがきらめく全米選手権男子でありました。
残念だったのは、全米王者の経験もあるマックス・アーロン選手が信じられないミス連発で今回下位に沈んだこと。再起を期待したいです。

世界選手権への派遣は、当初はネイサンとジョウくんかと思われたのですが、来年五輪の枠取りがかかるワールドでもあり、ジョウくんはジュニアの方に出場してジェイソンが入ることになりました。ジェイソン、よかったけど休めないねえ…

全米のペア・アイスダンスについては、2月に入ってからのCS放映を観てから書きたいと思います。
そしてすでに終了したユーロについては、なるべく早く。いやいやメドベちゃん、なんちゅう選手なんでしょうねえ。歴史に残りますね。



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by higurashizoshi | 2017-01-31 00:39 | フィギュアスケート | Comments(2)

全米選手権2017終了、ネイサン・チェン選手の大記録

全米選手権が、ネイサン・チェン選手の偉業を刻んで興奮のうちに終わりました。

アメリカ合衆国に、人種や障害、性別などへの差別と偏見をあらわにする前代未聞の大統領が誕生したのとちょうど同じ時期におこなわれた、この全米選手権。

男女シングルの優勝者は、中国と台湾にルーツをもつ17歳の、チェン(陳)という同じ苗字の少年と少女でした。移民排斥を声高に叫ぶ人々が、喝采をもって迎えた新しい大統領。一方でアメリカ各地で、新政権に対する抗議の動きが湧きおこる中での大会でした。

今日はひとまず、ネイサン・チェン選手がついに成し遂げた《フリー演技の中で5回の四回転を完璧に成功》という信じられないニュースを記しておきましょう。

四回転のルッツ(コンボ)、フリップ、トゥループ(コンボ)、トゥループ、そして最後にサルコウ。それら5つの四回転ジャンプのすべてに加点がついています。わずかな疵としては、後半の3回転のコンボで着氷詰まりがあったことくらい。あとはすべてにおいて安定した、端正な演技でした。

興奮していたのは観客とコーチ、テレビの前の私たち。(生中継実況の赤平アナと解説の岡部由起子さんも、あまりの興奮に若干壊れ気味でした!)

当のネイサンは、もちろんうれしそうでしたが、演技後も実に落ち着いたものでした。(キスクラでまったく息が上がってなかったのにもビックリ。スタミナ半端ない!)

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国内選手権ゆえ、得点は参考記録となりますが、今回ネイサンが叩き出した超高得点318.47は、羽生選手の持つ世界歴代1位の総合得点330.43に次ぐ世界歴代2位のスコアです。まだ17歳のネイサンがこのまま大きなケガなく順調に伸びていけば…。結弦くん、今ごろ心がメラメラ燃えているでしょうね~。

さて、この歴史的なフリー演技はこちらでご覧ください。↓
(なんかブログの様式が変わったので動画はこういう埋め込み?になったらしいです)
一番最初にチラッと、ネイサンの直前滑走だったジェイソンの顔が映ります(涙)


全米男子、ほかにもたくさんのすばらしい演技があり(もちろんジェイソン・ブラウン選手も!)、それらについては演技動画の紹介も含め、なるべく早く更新したいと思います。

でないと、欧州選手権が始まってしまうがな!


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by higurashizoshi | 2017-01-24 00:26 | フィギュアスケート | Comments(2)

全米選手権2017 女子シングル

全米選手権、今年はカナダ選手権とほぼ同時期開催。
以前はカナダナショナルもJsports4で放映してくれていたのですが、やらなくなっちゃいましたね。非常に残念です。
でも全米は男女シングルに限ってですが、全滑走生中継はうれしい。仕事で生では観られない部分もあり、そこは録画で追いかけて、今日女子の結果を見届けました。女子フリーは生で観ることができ、ハラハラでした。


全米選手権2017 女子シングル結果

1位 カレン・チェン 214.22
2位 アシュリー・ワグナー 211.78
3位 マライア・ベル 197.92
4位 長洲未来 194.90
5位 キャロライン・ジャン 182.82
6位 グレイシー・ゴールド 179.62
7位 アンジェラ・ワン 175.13


今日の今日なので、表彰台写真まだ見つからず。
今回の全米女子、サプライズはなんといっても17歳のカレン・チェン選手の優勝!
しかもショート、フリーともに1位、ショートは全米女子歴代最高得点、フリーも歴代3位という高得点で、まさに堂々の優勝を遂げたのです。これ、誰か予想した人いたかな?
ジュニアのときから注目され、実力も伸びしろもある選手で、ミスがなければ上位に食い込む可能性はあるとは思っていたものの… 昨年は全米12位だった彼女。いやはや、すごいことが起きてしまいました。

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カレン・チェン選手、記憶をたどると2年前の全米では、わずか15歳で3位に入っていたんですよね。ただ、そのあとはグランプリシリーズにも出場しつつも上位には入れず。ジャンプがダイナミックなだけに転倒なども多く、回転不足を取られることも多々ありました。
Jスポ実況の小林千鶴さんによると、このところ長らくスケート靴のトラブルが続いていたそうで、それが解決したのでしょうか。まずはショート、ノーミスだっただけではなく瞠目すべきすばらしい演技で、テレビの前で鳥肌が立ちましたですよ。
これが全米女子史上最高得点が出た瞬間。ガンビルコーチも大喜び。

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小さな体で、ルッツジャンプなんてどこかに飛んでいくのではと思うくらい豪快。滑りもしなやかで、表現力も濃密にして繊細と、今回のようにミスがなければ非常に強い選手です。
予想外のすごい得点の1位発進で「震えが止まらない」と言っていたそうなので、今日のフリーはもしかして崩れるのでは…とちょっと不安だったのですが、うーん強かった。大きなミスなく最後まで集中して滑り切ってみせました。本当にみごとでした。


2位にベテランのアシュリー・ワグナー選手。心の強さでつかみ取った銀メダルでした。
今季ショートもフリーもいいプログラムをそろえ、若干のジャンプミスや回転不足はありつつも、この全米で絶対に勝ってみせるという強い意志をひしひしと感じる滑り。
攻めのショートから一転して、フリーの「エクソジェネシス交響曲3」では、これまでにないほど情感に満ちた《静》の演技で、アシュリー姐さんの近年のドヤ演技に慣れていたこちらとしては思わずハッと引き込まれました。心に沁みてくるようなすばらしいフリーでした。
(最後のコンボのセカンドジャンプがシングルになってしまったのはほんとに惜しかった!あれがダブルであれば、カレンを抜いて優勝していたかも?)
演技後、いつもクールなアルトゥニアンコーチも思わず固いハグ。これも感動した!
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3位に入ったのは、大健闘のマライア・ベル選手。
全米ではおなじみの選手で、年々うまくなってるなあと思って見てたのですが、とにかく今回全滑走を見て改めて思ったのはアメリカ女子のレベルの高さ。シード以外の、地方からの勝ち上がりの選手も含め、フィギュア強豪国以外にもしいたら国際大会や、場合によれば五輪にだって楽に出られるようなレベルの選手がワンサカいるのですよね。
その中から頭ひとつ抜け出すことの難しさ、この国で本当のトップ選手になるためには実に強固な壁というか膜というか、そこを突き抜けなければならない。
今季、グランプリシリーズ(スケートアメリカ)に代打で初出場して無欲の銀メダルを獲ったこのマライア・ベル選手は、今まさにこの壁を抜けてトップの世界に行けるか行けないか?というところだと思います。そしてつかんだ全米3位、世界選手権への切符。このまま駆け上がっていけるか、どうか。
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ここまでがうれしいサプライズや納得の結果だとすると、このあとは残念ながら胸痛むレポートになります。
ショートではカレン・チェン選手に僅差で迫る、すばらしい演技を見せた長洲未来選手。
14歳で全米を制して世間をあっといわせた未来ちゃんも23歳。苦節を重ねて大人の美しい選手になりました。
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しかしフリーは重圧の最終滑走。最初はすばらしいフリップ+トゥのコンボから始まったものの、次のルッツで転倒したところから歯車が狂いました。時として彼女がおちいる、メンタル落ちに支配されてしまう展開となってしまいました。
演技後の悲しい表情を見るのがなんともつらい。そして結果は4位。あと少しミスが抑えられていれば世界選手権への切符を手にできたのですが…。考えたら未来ちゃん、去年の全米も4位でした。ああ、惜しい。本当に惜しい。


昨年優勝のグレイシー・ゴールド選手。
昨シーズンの世界選手権で崩れてメダルを逃して以来、今ひとつ立て直しがうまくいってないグレイシー。高い技術力を持ちながら、おそらく気持ちの中で何かが彼女を阻害しているのでしょう。ショートでリンクに向かうとき、キャロルコーチもしきりに気持ちを鼓舞する声かけをしてたようでした。そしてやはりどこか不安そうなグレイシー。
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ショートは単独のトリプルフリップが抜けてダブルになり、ジャンプひとつ分ノーカンになるミスで5位発進。迎えたフリー、途中から完全に跳べなくなってシングルアクセル、ダブル、ダブルと、なんともつらい展開となりました。
それでも最後の三連続のコンボは決め、総合6位にとどまったのは立派。この低迷を抜けてまた輝くような演技を見せる日を待ちたいです。


総合では10位となりましたが、今回初めて観て眼を奪われたのがこの選手。
テッサ・ホン選手、14歳。もちろん全米は初出場です。
写真が小さくてわかりにくいのですが、まだほんとに身体も華奢ながら、とにかく表現力、指先足先まで使った身体の線や身のこなしの美しさは群を抜いていました。ジャンプもスピンも端正でとても綺麗です。
名前がテッサだけに身のこなしが美しいのか?などと思ってしまうアイスダンス好きの私。あまりにショートの出来がよかったため、おそらく本人も予想もしなかった4位発進となり、きっとフリーはすさまじい緊張感に押されてしまったのでは…。フリーではほぼまったくジャンプを跳ぶことができず、14位に沈みました。まさに天国と地獄。これをいい経験としてすばらしい選手に育ってくれることを期待しています。
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フリーの構成が、すべてのジャンプを後半にかためているところを見ると(今回はそれが完全に裏目に出たわけですが)、今後世界のトップへと攻めていける選手としてコーチ陣も狙って育てているんだろうなあと感じました。そしてキスクラでの落ち着きぶりがまた半端ないテッサ・ホンさん。とても14歳には見えません。
ちなみに彼女、年齢的に平昌五輪に出場可能だそうです! 来季どうなっているか注目です。


さて明日は明け方から男子フリーの生中継。
ああ、私が心配なのはネイサンがいくつクワドを跳ぶかじゃなくて、大好きなジェイソンが腓骨骨折から回復途上で迎えた全米で、どれだけの演技ができるかですわ。
いや、もちろんショートでのネイサンは本当にミラクルでしたけどね! でもジェイソン・ブラウンほど美しい演技をする選手はほかにはいないと改めて確認したショートでした(リッポンくんは欠場だしね…)。



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by higurashizoshi | 2017-01-22 23:23 | フィギュアスケート | Comments(2)

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