ひぐらしだより


人生はその日暮らし。  映画、アート、音楽、フィギュアスケート…日々の思いをつづります。
by higurashizoshi
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カテゴリ:フィギュアスケート( 128 )

全日本選手権2016 ペア・アイスダンス・男子シングル

熱いクリスマスが終わりました。
今年の全日本選手権は、羽生結弦選手のインフルエンザによる欠場発表という予期せぬ事態から始まりました。誰しもが、それならば男子の優勝は宇野昌磨選手、そして女子の優勝は盤石の宮原知子選手、と思ったはず。
そして結果はその通りだったわけですが、そこは全日本。記憶に深く残るさまざまな出来事が相次ぎ、ここで勝ち抜くことの過酷さ、その果ての栄光の重さを私たちに教えてくれました。

さて、ひぐらし的こだわりとして、まずはなかなかスポットが当たらず、関西では放映すらなかったカップル競技の結果から。



全日本選手権2016 ペア結果

第1位 須藤澄玲&フランシス・ブードロー=オデ  160.25
第2位 須崎海羽&木原龍一  146.25
第3位 小野眞琳&ウェスリー・キリング゙  136.06
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第4位 髙橋成美&柴田嶺  122.38
(ジュニアペア結果)
第1位 三浦璃来&市橋翔哉 111.68


演技は年末ぎりぎりのCS放映を待つしかないのですが、当然のごとく須藤&ブードロー=オデ組が優勝。ユニゾンもよくなり、徐々にペアとしての形ができつつある二人。なんといってもすみれちゃんとフランシスくんの、慎ましくほのぼのとした雰囲気がたまりません。ワールド、今季こそフリー進出を願ってます。
木原龍一、高橋成美という元ペアが別々のパートナーとともに全日本出場。ここまでには、それぞれ言葉につくせぬ苦労があったはず。その努力を思うだけでまずは感動です。CS放映を楽しみに待とう。ジュニアペアも見せてくれますように。



全日本選手権2016 アイスダンス結果

第1位 村元哉中&クリス・リード  158.36
第2位 平井絵己&マリオン・デ・ラ・アソンション  140.97
第3位 小松原美里&ティモシー・コレト 125.12
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第4位 森衣吹&鈴木健太郎  122.59
第5位 高橋ニコル&奥田聡彦  81.60


村元&リード組が、国内参考記録ながら160点に近い得点をマークして優勝。この二人の演技だけyoutubeで観ましたが、いや~すばらしかった。哉中ちゃんのパワーにクリスがどんどん引っぱられて、さらにすごい勢いで成長してる感じです。優勝後のインタビューではワールドで10位以内を目指す、と力強く宣言していた哉中ちゃん。なんと頼もしいんだ。長くがんばってる平井&アソンション組の努力も讃えたい。そして全日本のアイスダンスに5組も出場してることがすばらしい。

哉中ちゃん&クリスのフリーダンス。美しいです。
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全日本選手権2016 男子シングル結果

第1位 宇野昌磨  280.41
第2位 田中刑事  249.38
第3位 無良崇人  242.11
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第4位 日野龍樹  230.31
第5位 友野一希  216.55
第6位 中村優 202.16
第7位 島田高志郎  200.18
第8位 佐藤洸彬  192.70
第9位 三宅星南  188.46
第10位 壷井達也 187.03
第11位 川原星  180.69
第12位 本田太一  179.84
第13位 須本光希 178.60
第14位 鈴木潤 177.54
第15位 小田尚輝 177.02
第16位 木科雄登  175.94
第17位 中野耀司 175.29
第18位 佐上凌 173.69
第19位 鎌田英嗣  159.07
第20位 吉野晃平  157.32
第21位 中村智  157.24
第22位 時國隼輔 151.99
第23位 笹原景一朗  151.29
第24位 中野紘輔  140.77


地上波での放映があったのは全選手中の半分くらい。激戦を勝ち抜いて全日本の舞台に立てた選手たち、もっと見せてくれ~といつも思います。それでも今回は、いわゆる煽り映像もほとんどなく、不在の結弦くんの過去演技を見せつけるでもなく、これまでになくシンプルで良い地上波放映でしたね~。
そして画期的だったのが、テレビ画面左上に登場した技術点のカウンター。海外の放映では常識になりつつあったけど、これはスケオタ増加現象に応えるサービスかしら?

宇野昌磨選手、苦しみを超えての初優勝となりました。
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まずはショート。今季成功したばかりの四回転フリップに、さらに三回転トゥループをつけたコンビネーションを最初に跳ぶという、実に挑戦的な構成で臨みました。もちろん、フリップがコンボにならなければ次の四回転トゥをコンボにするというリカバリーを予定しての挑戦。
しかし、練習では成功していた最初のコンボがまず失敗。四回転フリップは回り切ったものの着氷乱れ。そして次の四回転トゥでまさかの転倒でコンボなしに。無良選手に首位に立たれて予想外の2位発進となりました。やはり、追うよりも追われる方が苦しい。まだ追うことにしか慣れていないショーマにとって、今回の結弦くんの突然の不在は大きかったということか。
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そしてフリー。ここでもショーマは苦しみました。四回転フリップ、四回転トゥ、またも着氷安定せずコンボつけられず。どうなることかと見守っていたら、後半えらいことをやってくれましたショーマさん。これまで試合で一度も跳んでないコンボをリカバリー、最後は三回転サルコウに三回転トゥをつけてもた!なんちう力技!

あとでインタビュー聞いたら、最後のサルコウのときに樋口コーチが「行け!」と叫ぶ声が聞こえたので、必死でトゥループをつけたとのこと。そこでつけられちゃうのが凄すぎるけどね。ひたすらコンボのリカバリーの練習をしていたのが生きたということだそうです。
演技終了後の涙、コーチのもとにまっすぐに駆け寄り、抱きとめられるヒナ鳥のようなショーマさんには、全国の母ゴコロがわしづかみにされたことでしょう。
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今回ショーマにかかった重圧を目の当たりにして、全日本という舞台で頂点に立つのがいかに過酷かをあらためて思いました。そこを乗り越えて優勝したショーマ、この経験はとてもとても大きかったことでしょう。
本当におめでとう! 次はワールドで結弦くんと真っ向勝負ですね。



田中刑事選手が2位。全日本で2位!あらためてその事実に震撼。ついにこんなとこまで来ました、刑事くん。
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まずはショートがすばらしかったですね。最初の四回転サルコウはステップアウトになったものの回転は大丈夫。そのあとが、以前は少しでもミスがあると崩れていきがちだったのと違い、非常に落ち着いて確実にジャンプを決め、そしてステップが絶品でした! 細やかでありながら空間を大きく使い、深いエッジで音楽によく乗って、観るものを吸引する吸引する。演技が終わったとたん、思わずテレビの前で拍手しちゃいました。
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ショート3位発進となり、これまでの刑事くんを考えると、こうなるとフリーで崩れるのではという心配をついつい…。しかしそうはなりませんでしたね。フリー、四回転2つは入らなかったけど、とにかく失敗を引きずってしまう悪い癖は払拭されて最後まで集中を切らすことなく駆け抜けました。立派でした。



無良崇人選手は3位。
ショートはまさに無良くん史上最高の演技と言っていいでしょう。四回転をコンボにできなかったとはいえ、ジャンプもステップもすべてにおいてすばらしかった。
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けれど、おそらく本人も予想外のショート1位発進となったことで、フリーに向けてメンタルの調整はすごく難しかったと思います。結果、一転してフリーの演技には彼の弱点があちこちに出てしまいました。後半の崩れが痛々しかった…。どんなに勝ちたかったことかと思うと何ともいえません。
ワールドも四大陸も逃すこととなり、冬季アジア大会が次の試合となりました。そこで力を出し切ってほしいです。


以下は個人的なチョイスなので、取り上げない選手についてはご容赦を。

4位、日野龍樹選手。
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結弦くん不在の全日本で、同級生3人組のうち2人が気を吐きました。山本草太選手の欠場を受けてのNHK杯出場が、日野選手にとっては非常に大きな転機になったのかもしれません。N杯に続き、ショートもフリーもすばらしい出来で4位を守りました。
特にショートでは、ジャッジ席前で微笑んで見せたのが衝撃的。リュージュがアピールして笑ってる!これは事件ですよ。視線が上がっただけじゃない、笑顔だ笑顔!
話題の《逃げちゃダメだ》タオルも、ちゃんとキスクラで見せてくれたよね。ほんとに逃げないリュージュになりました。そんなあなたに勇気をもらった人がたくさんいるはず。



5位、友野一希選手。
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細っこくて小さなノービスのころから見てきた友野くん。神戸のチャリティーではバナナの皮ですべってみせてた友野くん。いつの間にか18歳になって、体格もしっかりして、なんと四回転サルコウを手に入れて、そして全日本で5位! もうおばちゃんビックリやわ。としか言いようがない。
ジャンプもさることながら、スケーティングの質がものすごく向上し、表現力も広がり、本当にこれからが楽しみな選手になりました。



島田高志郎選手、7位と大健闘。
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まだ15歳ながら、表現者であろうとする意思の力を強く感じさせる高志郎くん。これから身体が出来てジャンプも向上して、さてどんな選手に育っていくのかと考えるとニンマリしますね。今回は落ち着いていてショートもフリーもよくまとまってました。
そして手足の長さが、結弦くんを超えてる感じでほとんどSF。どうなってるんだこれ。



今回、特に個性が光った佐藤洸彬選手は8位。
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以前から、柔らかな身体を使った独特の表現力で楽しませてくれていた佐藤選手。今回は特にショートの演技がすばらしかった。彼にしかできないプログラム、彼にしかできない表現。スケートって楽しい、自由だ、と思わせてくれる選手です。岩手の地でこれからも個性を大切にがんばってほしい。



三宅星南選手。14歳にして初の全日本出場で9位。
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大ちゃんに憧れる小さなスケーターとして、ファンの間では昔から有名だった星南くん。バランスのとれた逸材感あふれる彼が、予想通り全日本の舞台にあざやかにデビューしました。ずいぶん大人っぽくなって、トリプルアクセルも挑戦中なんだね。将来が楽しみすぎます。しかしフリー演技をなぜに放映してくれなんだのか。



感動的な復活を見せてくれた本田太一選手。ついに妹・本田真凛選手とそろっての全日本出場となりました。
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ケガに苦しみ、ジャンプが思うにまかせず、つらい時期が続いた太一くん。今回、久々の全日本出場を果たしただけでなく、ショートではすべてのジャンプをクリーンに成功させてスタオベ!胸が熱くなりました。フリーでは残念ながら順位を下げてしまったけれど、きっとこれからの自信につながったはず。お兄ちゃんこれからも応援してます。


コメントできなかった選手も含めすべての選手に、お疲れさま、ありがとう。
全日本女子については次回。なるべく早く更新したいです~。




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by higurashizoshi | 2016-12-27 00:30 | フィギュアスケート | Comments(2)

グランプリファイナル2016 男女シングル

さあ、首をぐるっと回して、目をこらして振り返りましょう。
遠くて見えないって?
ははは、気のせいでしょう。グランプリファイナルなんて、ついこの前のことじゃないですか。つい… えっと… 7日前?

てなわけで、すっかりほとぼりが冷めたくらいのところで振り返るのも乙なもの。
おつきあいくださいね。
今日は男女シングルです。まずは女子から。



グランプリファイナル2016 女子シングル結果

第1位 エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)227.66
第2位 宮原知子(日本)218.33
第3位 アンナ・ポゴリラヤ(ロシア)216.47
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第4位 ケイトリン・オズモンド(カナダ)212.45
第5位 マリア・ソツコワ(ロシア)198.79
第6位 エレーナ・ラジオノワ(ロシア)188.81


4位まですべての選手が総合点でパーソナルベストを出し、さすがはファイナル!といえるハイレベルな試合となりました。
しかし、ファイナルに残った6強のうち、5人がティーンエイジャー。オズモンド選手が唯一21歳で最年長というのは、ますますジャンプ重視の昨今としては致し方ないとはいえ、さすがに偏ってるなあと思います。まあ、その5人のうち4人はロシア勢なんですけどね。つまりロシアのティーンがすごすぎるのか。

その、すごすぎるロシアのティーンの頂上に君臨する彼女。
エフゲニア・メドベージェワ選手が、やはり、やはりの優勝でした。
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フリー冒頭のコンビネーション最初の3回転フリップで着氷が乱れるという珍しいミスがありましたが、考えるとこんなのを《珍しいミス》と言えるほど、メドベちゃんって常にすさまじく盤石なんですよね。
フリー演技の最後、恋人の死を電話で知る悲しみのきわまるシーンの直後に見せた
「はあ?あたし何ちゅう失敗したん?ありえん!」
という表情の豹変がすごかった。だってだって、後半コンビネーションを実にうまくリカバリーして点を稼ぎまくるというクレバーぶりで、ミスはほかに皆無といってよかったのに! いかに彼女が常に強気で、絶対の自信を持って演技にのぞんでいるかを、あの演技直後の表情があらわしていました。ショートで世界最高得点を出していたので、ここでフリーもそろえたいという意識は当然あったんでしょうね。

メドベちゃんは、まだ17歳になったばかりというのに、精神的な安定ぶりが半端ない。これは圧倒的に高い技術力に加えて、まさに彼女の武器だと思います。
(メドベージェワ選手の世界最高得点を出したショート演技はこちら。フリー演技はこちらです)



2位、宮原知子選手。
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ショートからひとつ上へ。とにかく圧巻のフリーでした。
現在、メドベージェワ選手とならんで《ノーミス2強》と言っていい宮原選手。まずはショートをパーフェクトに決めると、フリーでは大きなミスがないだけでなく、これまでで最もパワフルな演技を見せつけてくれました。
壮大な曲想に乗せて、強く、人々を魅了し率いていくような女性を演じる…という、かつての知子ちゃんでは想像できなかったイメージを、今回はさらにくっきりと形にしていましたね。一見つつましくおとなしい彼女の中の、秘められたパワーや特性が氷の上で次々と開いていってるようにも感じられて、観ていてどきどきしました。
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最後のガッツポーズにこちらも「おっしゃー!」となったんですが、インタビューのときに「先生(コーチ)にやったほうがいいんじゃない?と言われたので…」と相変わらず恥ずかしそうに話していて、カクッとなると同時に知子ちゃんらしいなあ~と笑っちゃいました。
しかしほんとに進化いちじるしいですね~。まずは全日本、そしてワールドと、さらに進化してどきどきさせてくれそうです。
(宮原選手のフリー演技はこちら



3位、アンナ・ポゴリラヤ選手。
個人的に、絶賛応援アンナちゃん。今季みちがえるほどミスのない自信に満ちた美しい演技が続いてたので、心配性な私としては「次はどうなの…」と内心びくつきながらのファイナルでした。
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ショートは演技前、リンク中央に向かうときに氷につまづいて腰を痛めたか?という心配な状況から始まりました。はらはらしましたが、始まってみれば二つ目のジャンプの着氷が乱れた小さなミスはあったものの、あとは安定の演技。特に後半のステップは魅惑的でした。
しかしリンクサイドに帰ってきたアンナちゃんを迎えるコーチがスマホを見てたのにはボー然。おかえりってハグしてあげてよ、せめて顔を合わせて笑顔とか!
このコーチ、ツァレバさんという方だそうですが、とにかくいつも仏頂面で厳しそう。こういう方針なのかな~、お互いそれで慣れてるんだろうなとは思いつつ、昨シーズンまでのアンナちゃんに時々あったどん底演技のときのキスクラときたら、泣いてるアンナちゃん+南極の氷のような表情のコーチ、こちらの心まで凍りつきそうでございました。
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そのツァレバコーチが笑った!
フリー演技のすばらしかったこと、途中フリップのエッジで少し引かれた以外はジャンプもすべて万全、多くは加点のつく質のいいものばかり。何より、その集中力がすばらしかった。彼女の作りだす情感が胸に迫り、まるで舞台を観ているような感覚でした。
パーソナルベストの高得点となり、アンナちゃん涙ぐむ。仏頂面ツァレバコーチも満面の笑顔!アンナちゃんの手、握ってるし! お願いだから今後もこんなふうに笑ってね。スマホ見るのはやめてね~

ロシア女子、このファイナルに出ている4人に加え、トゥクタミシェワ選手やジュニア上がりの選手も含め、とにかく層が厚いという言葉では足りないくらい。その中でみんなしのぎを削っているわけですが、今季今までのところではメドベちゃんのひとり勝ちの次をアンナちゃんが追いかけている感じですね。ロシアナショナルがどうなるか?
(ポゴリラヤ選手の今回フリー演技はこちら


4位、ケイトリン・オズモンド選手。
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ショートは自己ベスト大幅更新で2位発進でしたが、フリーで順位を下げてしまいました。このハイクオリティな戦いの中で、3回転ジャンプが2回転になるミスが二つあり、ここが分かれ目でしたね。
とはいえ、ダイナミックに跳んでダイナミックに転倒、というパターンも多かったオズモンド選手が、今季これほど安定しているのは本当にすごいことです。相次ぐケガと不調に苦しんだのち、高く美しいジャンプと華やかな表現力を武器に、今季みごとにファイナル進出。プログラムにも恵まれ、シーズン後半どう活躍するのか楽しみです。



5位は、マリア・ソツコワ選手。
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ファイナル進出の中で最年少の16歳。今季シニアに上がったばかりですが、ジャンプも演技全体もジュニア時代よりはるかに安定感が増して、いい選手に育ってきたなあと思います。前にも書きましたが、目立った個性、ぐっと観るものを引きつける力が今のところ希薄なので、そのあたりはまだまだこれからかなと。そしてジャンプの回転不足も、まだまだこれから改善していけるはず。


6位、エレーナ・ラジオノワ選手。
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妖精のごとく軽々とジャンプを跳び、女優のごとくオーラを氷上に撒いていたラジ子ちゃん。この2年近くで身長がどんどん伸び、体型も変化し、今は大人の選手になりきるまでの過渡期なのかなと思います。ジャンプに苦しみつつも常に前向きの努力を続けて、変わらぬオーラを放っている彼女、まだ17歳なのに風情はすっかりベテランの女優さんみたいで、もう少し年相応でもいいのに…と少々切なくなります。
今回はフリーで冒頭の3回転ルッツの転倒があった時点で、上位は難しいということは本人も感じていたかもしれません。ファイナル最下位はもちろん不本意だと思うけれど、今は我慢の時期なのかも。今後どんなふうにほんものの大人に育っていくのか見守りたいです。




グランプリファイナル2016 男子シングル結果

第1位 羽生結弦(日本)293.90
第2位 ネイサン・チェン(アメリカ)282.85
第3位 宇野昌磨(日本)282.51
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第4位 ハビエル・フェルナンデス(スペイン)268.77
第5位 パトリック・チャン(カナダ)266.75
第6位 アダム・リッポン(アメリカ)233.10



羽生結弦選手。史上初のグランプリファイナル4連覇達成。
前人未到、という言葉を旗印に、ケガという荷も背中に負って、倒れてもまた起き上がり、果てなきばく進を続ける羽生結弦22歳(誕生日おめでとうございました)。あーこの人はほんとにすさまじいわ、と今回あらためて思い入りました。
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まずはショートのクレイジーぶり。曲名どおりまさにクレイジー。冒頭4回転ループこそなんとかこらえた着氷になってしまったものの、その後は空間を自在にあやつり、観客をあおり、興奮の巨大渦巻きを作りだしてしまいました。ひえー。
特に鮮やかなトリプルアクセル直後の足さばき、軌道のかっこいいこと。ここで会場の女性の99.5%の心をわしづかみにしましたね。「俺俺俺俺俺俺!」くらいの俺様感をこの超人的技術の上に乗っけられると、もはやお手上げですわ。ここでシーズンベストを叩き出しておいて、フリー。
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フリーの方は、ショートのようにクレイジーとはなりませんでした。両方をそろえるというのは本当に至難の業ですね。冒頭の4回転ループはショートよりよかったのですが、後半に入って転倒あり、パンクありとミスが重なり、フリーだけだと宇野選手に次ぐ3位に沈みました。
それでも総合得点では文句なしの1位。グランプリファイナル4連覇の偉業達成、インタビューではもちろん開口一番「悔しいです」。結弦くんの旅は続く…
(羽生選手のクレイジーなショート演技はこちら。フリーはこちらです)


2位、ネイサン・チェン選手。
現在もっとも難度の高いコンビネーションである4回転ルッツ+3回転トゥループ。ネイサンは調子が悪くなければこれを軽々と跳んでしまいます。もちろんそれだけじゃない、弱冠17歳の彼は4種類の4回転すべてを跳ぶことができる。つまり、絶好調でミスをおかさなかったら、ジャンプの得点だけに限れば世界中で誰も出せない得点が出せる選手だってことですね。
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で、今回ショートはジャンプがあまりうまくいかず、4回転ルッツ+3回転トゥも間にターンが入り、4回転フリップも転倒と、5位発進。これは上位は難しいかな…と思ったのですが。
フリーですよフリー。冒頭4回転ルッツ+3回転トゥをめちゃくちゃきれいに決めたあと、跳ぶわ跳ぶわ、降りるわ降りるわ。ちょっと待って、4つめのジャンプまでコンボもありで全部4回転だよ!きれいだよ! と叫ぶ間もなくさわやかにサクサクと後半のジャンプも決めていくネイサン。
結果、すべてのジャンプを成功させてクリーンプログラムを達成し、200点に迫る高得点で総合2位にのぼりつめました。もちろん今季シニアデビューしたばかりでPCSはまだまだとはいえ、今後さらに表現力がついてくれば結弦くんの強力なライバルになる可能性は大いにあり。まずはこの調子のままで全米選手権に乗り込めばすごいことになりそうです。
(ネイサンのフリー演技はこちらです)


3位、宇野昌磨選手。
今回、時差の関係で体調がよくなかったらしく、ショートはコンビネーションをつけられない痛恨のミス。それでも86点台が出て4位発進はさすがでした。
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そしてフリーは、一日おいて実施されたために体調も回復したのか、冒頭の四回転フリップをきれいに決めると、若干のミスによるジャンプ構成の変更はありつつもほぼすべてのジャンプをクリーンに降りて、最後まで集中力を切らすことなく滑り切りました。
ショーマはいつも音楽に入りこむようにしてプログラムを滑るタイプですが、今回の集中の仕方はちょっと今までとは違っていたように見えました。ひさびさに途中歌いながら演技してましたしね。体調が戻り切っていないこともあったのかもしれませんが、何か常ならない、鬼気迫るものを感じました。
演技終了直後も、パーンと解凍してニコニコ少年に戻るいつものショーマではなく、しばらくは演技中の世界から解放されないような表情だったのが印象的でした。
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そして得点は自己ベストを叩き出して、総合3位。順位としては去年のファイナルと同じですが、五輪シーズンを前にさまざま入れ替わる勢力図の中で、この位置を続けて保てたのはすごいことです。
(宇野選手のショートはこちら。フリー演技はこちら


4位、ハビエル・フェルナンデス選手。
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今回はひさびさに、残念ハビーの悪い癖が出てしまった感がありましたね。ジャンプの抜けや転倒など、あまりこのところ見られなくなっていたミスがショートでもフリーでも散見しました。グランプリファイナルとは今のところ相性がよくないということなのかなあ。意欲を見せていただけに、とても悔しいだろうと思います。
悪くない部分ももちろんあったのですが、全体的に疲れやすい?疲れている?感じがして、もしかすると体調があまりすぐれなかったのかな…とも思いました。ナショナル、ユーロ、ワールドとまだまだチャンスはあるので、シーズン後半にまた期待です。


5位、パトリック・チャン選手。
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ショートはすばらしい出来で自己ベスト!このままフリーも…と思ったんですけどね。
今季から転倒に対する減点が厳しくなり、パトリックはこのフリー3回目の転倒で計4点を引かれることになりました。これほどジャンプが安定しないパトリック…ひさびさに見ました。その代わり、四回転サルコウをみごと降りてみせ、そこに関しては大拍手。でも結局ショート2位からフリーを経て総合では5位へとすべり落ちてしまいました。

パトリックは昨夏からコーチを変更して、マリナ・ズエワコーチについています。ズエワコーチはアイスダンス好きに知らない者はない有名なアイスダンスコーチであり振付師ですが、男子選手の、しかもパトリックのようなトップ選手のコーチになったということには驚きました。でもネイサンもズエワコーチのところに変わったんですよね。彼女自身元アイスダンサーだし、ジャンプの指導は別のコーチがいるのかな…。
いずれにしても、パトリックは新しいコーチのもとで心身ともにリセットした感じで、今回はいろいろ残念でしたが、今季前半としてはいい状態で来てると思います。カナダナショナルでは納得のいく演技ができますように。


6位、アダム・リッポン選手。
今回ファイナルに進んだ選手の中で、4回転をトゥループ一種類しか持っていないのはリッポンくんだけ。その時点でもちろん点数的に有利とはいえないわけですが、惜しくもファイナルに進めなかったジェイソン・ブラウン選手も同じく4回転は一種類。その成功確率もまだリッポンくんともども、あまり高いとはいえません。
それでも彼らがこうして世界のトップで戦えるのは、高いPCSがあるから。もちろん4回転以外のジャンプの取りこぼしがあってはいけないのは当然。今回、リッポンくんはこの部分でもミスが多発してしまい、最下位という結果になりました。
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ただ、今季のプログラム、ショートは今の彼らしく思い切りはじけて魅力たっぷりなナンバー、フリーは傷ついた鳥を演じるコンテンポラリーダンスの要素の濃い美しいプロで、どちらもとてもすばらしいのです。特にフリーは、五輪シーズンに取っときなよ、と言いたくなるほど質の高いプログラムだと思います。
まずはディフェンディングチャンピオンとしてのぞむ全米選手権、いい状態で演技ができますように。


さて、カップル競技についてはすでにyoutubeで内容を観たアイスダンスのことを次回できれば書きたいと思います。
何か別の話を書くことになるかもしれませんが。というか、全日本までに何度か更新できるんだろうか私? 書きたいことはたくさんあるんですけどね…



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by higurashizoshi | 2016-12-17 00:05 | フィギュアスケート | Comments(2)

グランプリシリーズ2016 第6戦・NHK杯

ここを訪れてくださる方の中には、チェックしては
「またひぐらしのやつ、NHK杯もまだ書いてないのか。えーかげんにしてください」
と思っておられた方がいらっしゃるやもしれません。もしそんな方がいたらすみません。
試合は終わると情報的にはどんどん鮮度は落ちていくので、検索して読みに来てくれる方も当然減るわけで、それを考えると残念ではあるんですが… まあ、このブログって別にフィギュアに特化してるわけでもなく、好きがこうじて試合を観ればフィギュアについて書いてるだけなので、ええやんか。のろのろマイペースで。と自分に言い聞かせております。
本来は2日くらい前にアップできるはずだったんですが、なぜか胃痛になりパソコンに向かえず、ようやく回復して書いてます。ああ、さらに遅なった。

さて、NHK杯。毎年、カップル競技もすべて生中継(BS含めて)してくれる、貴重なグランプリシリーズ日本大会。せっかくの生なのにみっちりお仕事で、ほぼ泣く泣く録画鑑賞でしたが(おまけに録画のとき画質設定を間違えていて、ようやく観られた男子フリー画面がもよもよになっていて、さらに泣く)、今回も見ごたえたっぷりの3日間でした。

まずは男女シングルから。


NHK杯2016 女子シングル結果

第1位 アンナ・ポゴリラヤ(ロシア)210.86
第2位 宮原知子(日本)198.00
第3位 マリア・ソツコワ(ロシア)195.88
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第4位 樋口新葉(日本)185.39
第5位 長洲未来(アメリカ)180.33
第6位 カレン・チェン(アメリカ)178.45
第7位 松田悠良(日本)178.26
第8位 エリザベート・トゥルシンバエワ(カザフスタン)175.11
第9位 ダビン・チョイ(韓国)165.63
第10位 アレイン・チャートランド(カナダ)160.22
第11位 ニコール・ラジコワ(スロバキア)159.70


 
昨シーズンまでの不安定で不安げだったアンナ・ポゴリラヤさんは、どこにいってしまったんでしょう。
このNHK杯でもまったく他を寄せつけない強さで優勝、文句なくファイナル行きを手にしました。
ジャンプがここまで安定すると、深いグライドでの力強く伸びのある滑り、もともと持っている表現力や気品が際立ち、とても十代の選手とは思えません。
そして、この美しさ。いつもコスチュームも大変に美しい。
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そしてすばらしい得点と日本のお客さんのスタオベに感動して、キスクラではこんな無邪気な笑顔。このギャップ、アンナちゃんったら♡
昨シーズンのNHK杯は彼女にとって悪夢のようだったので、それを払拭するすばらしい演技とスタオベがほんとうにうれしかったんでしょうね。
ファイナルもどうかこの安定をたもってくれますように!
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宮原知子選手は、ショートからひとつ順位を上げての2位。
知子ちゃんもファイナル行き決定です。
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ショートでは、ルッツ×トゥの盤石のはずのコンボの最初で、まさかの転倒。本人も相当ショックだったろうと思いますが、フリーではきっちりと立て直してきました。スケカナで0点の判定を受けてしまったステップもしっかりレベル4獲得! 
ただ、フリーでもいくつか回転不足を取られていたのは残念。彼女のジャンプは跳躍が大きくないこともあり、どうしても判定が厳しくなる傾向がある気がします。


3位は、群雄(雄じゃないけど)割拠のロシア女子から今季また新たに躍り出たマリア・ソツコワ選手、16歳。
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ジュニアのころにくらべてぐんと身長が伸びて全体のボリュームが大きくなったにもかかわらず、ジャンプでの大きなミスがなくなってきたことが今回も台乗りにつながりました。フリーではかなり回転不足を取られてしまったけど、終始流れのある安定した演技でしたね。さらりとファイナル進出決定です。
彼女、演技中はなぜか悲しそうな困ったような顔をしてることが多いのですが、どうもこれは緊張とか集中のせいらしく、オフアイスでは明るく可愛らしい笑顔でなんかほっとしました。


樋口新葉選手は4位でした。
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表情や足先、指先までの表現を徹底して練習してきたんだなあと思わせられる今季の新葉ちゃん。これまでの、どっかーん行くぜい!ていう豪快ジャンプ中心の選手ではないのよもはや、というメッセージが強く感じられました。
今回はショートでのコンボで最初が着氷乱れ、結果3×2になってしまったのが痛かった。でもちゃんとリカバリーできるところはさすがです。フリーは相当緊張していたのでしょう、いつもの勢いがなくてジャンプのパンクもあり、得点を伸ばしきれず。でもまだまだほんとにこれからが楽しみです。

5位の長洲未来選手は、演技全体は美しかったものの、回転不足に泣かされました。全米選手権では未来ちゃんの心からの笑顔が見たいです。
6位のカレン・チェン選手、非常に表現力にたけて、すばらしいジャンパーでもあり、ミスさえなければぐんと上位に出てくる可能性をたくさん持った選手です。彼女も全米での演技に期待。

7位、松田悠良選手。
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今回も大きなミスのない、落ち着いて安定した演技でした。回転不足がここまで随所で取られなければなあ…。
繊細な表現も魅力的で、ほんとにあと一歩「私を見て!」的な野心が宿ればぐっと変化するのだろうけど、でもこのつつましさが悠良ちゃんらしいんだよなあ…と思いながら観てました。ともあれ初グランプリ2戦出場で堂々たる演技、すばらしかったです。


NHK杯2016 男子シングル結果


第1位 羽生結弦(日本)301.47
第2位 ネイサン・チェン(アメリカ)268.91
第3位 田中刑事(日本)248.44
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第4位 アレクセイ・ビチェンコ(イスラエル)229.87
第5位 ミハイル・コリヤダ(ロシア)225.69
第6位 デニス・ヴァシリエフス(ラトビア)223.73
第7位 ジェイソン・ブラウン(アメリカ)218.47
第8位 ナム・ニュエン(カナダ)212.43
第9位 日野龍樹(日本)207.15
第10位 エラジ・バルデ(カナダ)195.32
第11位 グラント・ホクステイン(アメリカ)191.40


さて、羽生結弦選手。
ショートでは冒頭のクワドループは大きく着氷が乱れ、本人おそらく「くっそー!」という思いで(想像です)残りのジャンプはクワドサルコウ×トリプルトゥ、トリプルアクセルとがっちり決めてみせました。特に最後のアクセルは結弦くんならではの鳥の飛翔のような超美ジャンプ。でもって確信犯的に観客を煽るこのポーズ!「パリの散歩道」の第二章といった感じでしょうか。軽く100点越えで首位に立ちました。
それにしても白→薄紫の衣装変化、ずいぶん話題になりましたねえ。ちょっと背の青いおさかなみたいだナーと思いながら観てましたが…
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フリーは観客の異様な熱気や吐息でカメラマンのレンズが曇ってしまったとか。そのくらい真駒内リンクはアツかったようです。フリーでのジャンプはミスもありつつも、スケカナにくらべて確実にプログラムが形になってきているのを感じました。総合300点越えでまったく他を寄せつけない優勝。
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今回、結弦くんを追い落とすか!?などと言われていたネイサン・チェン選手。それはさすがになかろうよ…と思ってましたが、結果的には30点以上の大差をつけられての2位となりました。
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えーっと、ネイサンはアクセルが苦手なんですね。クワドをここまでポンポン跳ぶのにトリプルアクセルが苦手、というのは素人にはどうゆうこっちゃと思うけどパトリックもそうですよね。今回アクセルは転倒しなかったけどショートもフリーも乱れてこらえました。
で、クワドをショート2回、フリー5回入れる予定の鬼構成の中で転倒などありつつも、クワドフリップ×トリプルトゥというコンボを成功させました。結局フリーで跳んだクワドは4回でしたが、この前宇野昌磨選手が世界初成功させたばかりのクワドフリップを、コンビネーションにして跳んでみせてしまったネイサン。しかもショートでもフリーでも。まさにまさに恐るべき17歳。


悲願達成!3位に入った田中刑事選手。
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ほんとに、よかったねえ…と、田舎のおっかさん的な感想ばかり出てきてしまった。ジュニアのときから生で観る機会が何度もあり、大ちゃんのあとを継いでくれ~と思いつつ、苦しい道のりが続くのを見てきましたもの。
関西の某リンクに行ったとき、偶然刑事くんの練習している姿を目の前で見たことがあり、美しいなあ…とため息をつくとともに、オーラはもちろんありつつ、存在感がつつましいなあ…とも感じたのでした。今回、結弦くん、龍樹くんと同期3人組がそろったことがメンタルに好影響を与えたのでしょうか。自滅パターンに入ることなく、堂々とショートとフリーを攻めきりました。本当におめでとう刑事くん。


6位入賞!ラトビアのデニス・ヴァシリエフス選手。以前から言っているように、ジュニア時代から絶賛応援中。
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この躍動感、このエッジさばき、柔軟性と音楽への親和、ほんとうに見ていると心地よくわくわくします。ランビエール先生との二人三脚で、これからどんどん進化していってほしい!
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大好きなジェイソン・ブラウン選手。念願のNHK杯出場でしたが、今回は思いがけないミスが続き7位と、予想もつかない順位に沈んでしまいました。
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ショートの前に日本語で、「いちばん好きな食べものを食べます!おにぎり!」なんてキュートこの上ないツイートをしていたジェイソン(日本語は家庭教師について勉強しているそうで、ほんとに上手です)。
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しかし、すべての動きがシームレスにつながっている極上の美しい演技はやはりすばらしい。全米では実力を発揮して、ワールドで今季プロの完成形を見せてほしいです。


日野龍樹選手は9位。
お疲れさまでした。自己ベストおめでとうございます。もう、田舎のおっかさん的涙目です。できることはすべてやれた!という思いがこの表情にあらわれているのでは。
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今回、こうしてNHK杯できちんと最後までやり抜けたこと、きっと大きな自信になったと思います。全日本楽しみにしてます、龍樹くん。

すっとばしてしまった選手のみなさん、申しわけない!
全部の選手について触れたいのですが、なかなか…。

そうこうしてるうちに、ファイナルが迫ってきてますね。
しかしまたも週末はテレビを観られないのであった…。ライストも無理なのであった…。録画観て、またあとからもそもそ書く、ていうパターンでお許しを。
NHK杯のカップル競技については、めっちゃ書きたいのですが、その余裕があるやいなや。というところです。

第6戦のNHK杯を終えていよいよ決定した、グランプリファイナル出場選手の顔ぶれです。(シングルのみ)

男子
1.ハビエル・フェルナンデス(スペイン)
2.パトリック・チャン(カナダ)
3.羽生結弦(日本)
4.宇野昌磨(日本)
5.ネイサン・チェン(アメリカ)
6.アダム・リッポン(アメリカ)
次点補欠:ボーヤン・ジン(中国)


今からドキドキするラインナップ。
リッポンくんが入った!!

女子
1.エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)
2.アンナ・ポゴリラヤ(ロシア)
3.エレーナ・ラジオノワ(ロシア)
4.ケイトリン・オズモンド(カナダ)
5.マリア・ソツコワ(ロシア)
6.宮原知子(日本)
次点補欠:アシュリー・ワグナー(アメリカ)


メドベちゃんのひとり勝ちなのか?それとも?
ロシア女子4人。強いなあ。アシュリー…(涙)
とにかく、いろいろ楽しみです。




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by higurashizoshi | 2016-12-04 19:08 | フィギュアスケート | Comments(2)

グランプリシリーズ2016 第5戦・中国杯

早送りの映像のように飛び去る一週間。
明日からNHK杯ですってば。そしてやっとこ、中国杯の結果を書こうとしている私。遅すぎる。遅すぎる上にまたも時間がなさすぎる。というわけで、中国杯についてはほんっとに結果だけです。

中国杯2016 アイスダンス結果

第1位 マイア・シブタニ&アレックス・シブタニ(アメリカ)111.90
第2位 ケイトリン・ウィーバー&アンドリュー・ポジェ(カナダ)107.76
第3位 アレクサンドラ・ステパノワ&イワン・ブキン(ロシア)105.32
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第4位 ヴィクトリア・シニツィナ&ニキータ・カツァラポフ(ロシア)101.70
第5位 シーユエ・ワン& シンユー・リウ(中国)91.23
第6位 ナタリア・カリシェク&マクシム・スポディレフ(ポーランド)90.65
第7位 アナスタシア・カヌーシオ&コリン・マクマナス(アメリカ)87.74
第8位 リンシュー・ソン&ジュオミン・サン(中国)77.70
第9位 ホン・チェン&ヤン・ジャオ(中国)65.78


シブタニズ強し! そしてステパノワ&ブキン組が表彰台めでたい。
シブタニズは文句なしのファイナル決定です。今季のファイナルは銀メダル争いが過酷とみた。
しかし、ずっと応援しているカナダのポール&イスラム組が棄権というショック。彼ら、なかなか先に進めないなあこのところ…(涙)



中国杯2016 ペア結果

第1位 シャオユー・ユー&ハオ・ジャン(中国)203.76
第2位 チェン・ペン&ヤン・ジン(中国)197.96
第3位 リュボーフィ・イリシェチキナ&ディラン・モスコヴィッチ(カナダ)191.54
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第4位 シュエハン・ワン&レイ・ワン(中国)182.02
第5位 ニコル・デラ・モニカ& マッテオ・グアリーゼ(イタリア)176.38
第6位 川口悠子&アレクサンドル・スミルノフ(ロシア)175.53
第7位 マリ・ヴァルトマン&ルーベン・ブロマールト(ドイツ)173.88
第8位 ジェシカ・ファンド&ジョシュア・サンティマン(アメリカ)142.41


あ、ちょっと、並びかた間違っとるよ。と言いたくなるほどまだ慣れない取り替えっこ中国ペア2組が、1位と2位。取り替えてもこの結果ってすごい。取り替えなくてもこの結果はありえたような気もするが。
フリーはミスが全体的に多かったようです。悠子さんはリフトからの落下があったそうで、ケガしなかったのだろうかと心配。


中国杯2016 女子シングル結果

第1位 エレーナ・ラジオノワ(ロシア)205.90
第2位 ケイトリン・オズモンド(カナダ)196.00
第3位 エリザヴェータ・トゥクタミシェワ(ロシア)192.57
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第4位 三原舞依(日本)190.92
第5位 本郷理華(日本)181.75
第6位 アシュリー・ワグナー(アメリカ)181.38
第7位 カレン・チェン(アメリカ)179.39
第8位 ジジュン・リー(中国)172.40
第9位 コートニー・ヒックス(アメリカ)163.64
第10位 シャンニン・リー(中国)157.27


ラジオノワ選手、オズモンド選手の強さが光った今回。特にオズモンド選手はこれまでの低迷を払拭する好調ぶりで、これで初めてのファイナル進出も決定!ラジ子ちゃんもファイナル決まりましたね。
三原選手は再び表彰台へ、そしてファイナルへ、という意識が強すぎたか。でもまだまだこれからです。ショートはスケアメよりよかった。
本郷選手は特にステップが出色の成長ぶり。ジャンプの回転不足を取られないようになってくればもっと上に行ける… にしても、ほんと今季のグランプリはテクニカルコントローラー厳しい。


中国杯2016 男子シングル結果

第1位 パトリック・チャン(カナダ)279.72
第2位 ボーヤン・ジン(中国)278.54
第3位 セルゲイ・ヴォロノフ(ロシア)243.76
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第4位 マックス・アーロン(アメリカ)242.74
第5位 ハン・ヤン(中国)230.19
第6位 アレクサンドル・ペトロフ(ロシア)228.44
第7位 マキシム・コフトゥン(ロシア)221.43
第8位 ダニエル・サモヒン(イスラエル)213.51
第9位 ロス・マイナー(アメリカ)213.34
第10位 ミハル・ブレジナ(チェコ)211.77


パトリック・チャン選手、すばらしい演技でした。フリーはクワドサルコウの転倒はあったものの、全体に落ち着いていて、美しい安定感がありました。こういうパトリックが見たいのよ。ファイナル決定おめでとうございます。
そしてボーヤン・ジン選手。演技を観ればみるほど、昨シーズンとは別人になってますよね。はあ。人ってこんなに変わるものなのかしら。ルッツ、サルコウ、トゥループ、トゥループコンボという4回転×4の鬼構成フリー、今回はトゥ1個転倒でした。ファイナルは残念だったけど、ワールドでクワド祭りの先頭切ってね。
そしてわれらが(私だけか)ヴォロさんが3位!表彰台!やんややんや。今季クワド含めジャンプの安定すごいですわ。プログラムもまともだし、じゃなかった、すごくいいプログラムだし。
ブレジナ選手が沈んだのがつらい。ロス・マイナー選手もこのところ、もがいてる感。


読んでくださってる方、まったくの駆け足どころか全速力ですみません。
これからお仕事兼私用で出かけ、帰りは深夜で明日はNHK杯。しかし土日はまた全部仕事なので、せっかくのNHK杯の生放送はまったく観られません… あとでめそめそ録画を観ます。


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by higurashizoshi | 2016-11-24 15:02 | フィギュアスケート | Comments(2)

グランプリシリーズ2016 第4戦・フランス杯

週末が近づくと、やっとこさ前の週末のグランプリシリーズについて書く、というスローペースが続いております。スローペースといえば、フランス大会の名称が「エリック・ボンパール杯」じゃなくなってたこと、のんきにもまったく知りませなんだ…。あの素敵に統一されたブルーのリンクサイドは過去のものに。残念です。エリック・ボンパールってカシミアのブランドだそうですが、スポンサーを撤退したのは不況のせいなのかな…。今回からフランス大会の名称は「フランス杯」になりました。まんまやね。

まずはアイスダンス結果。いよいよあの方たちが満を持しての登場です。いやー待った待った。しかも今回もライストは涙を飲んで観られず、youtubeでぶつ切りで観る気にはなれず、じりじりとCS放映を待っている、という過酷な状況にある私です。
ジュニア時代から偏愛し追いかけてきたパパダキス&シゼロン組がこれほど急激に世界のトップに駆け上がり、しかもどんどん他の追随をゆるさない高みへとさらにのぼっている…こんなことになるとはね。今季のプログラムはまたすさまじいという評判だけを耳にして、さらにじりじりしてます。


フランス杯2016 アイスダンス結果

第1位 ガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロン(フランス)193.50
第2位 マディソン・ハベル&ザカリー・ドノヒュー(アメリカ)174.58
第3位 パイパー・ギルス&ポール・ポワリエ(カナダ)170.78

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パパシゼ、2位のハベドノに20点近い大差をつけての優勝。今回の得点193.50は、昨年ワールドで彼らが優勝したときの得点(世界歴代2位)にあと1点あまりに迫る高次元。グランプリ1戦目でこの得点!いったいどこまでいくのでしょう。
3位のギルス&ポワリエ組はハベドノに迫る勢い。とはいえスケートカナダのときにくらべるとかなり得点は抑えられてます。

第4位 エレーナ・イリニフ&ルスラン・ジガンシン(ロシア)167.40
第5位 イザベラ・トビアス&イリヤ・トカチェンコ(イスラエル)158.86
第6位 マリー=ジャード・ローリオ&ロマン・ルギャック(フランス)150.07
第7位 アレクサンドラ・ナザロワ&マキシム・ニキツィン(ウクライナ)145.39
第8位 コートニー・マンスール&ミハル・チェシカ(チェコ)140.92
第9位 ロレンツァ・アレッサンドリーニ&ピエール・スーケ(フランス)130.12
第10位 ヴィクトリア・カヴァリオワ&ユーリ・ビエリアイエフ(ベラルーシ)115.04




フランス杯2016 ペア結果

第1位 アリョーナ・サフチェンコ&ブルーノ・マッソ(ドイツ)210.59
第2位 エフゲーニャ・タラソワ&ウラジミール・モロゾフ(ロシア)206.94
第3位 ヴァネッサ・ジェームス&モーガン・シプレ(フランス)198.58
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第4位 ナタリア・ザビアコ&アレクサンドル・エンベルト(ロシア)192.56
第5位 マリッサ・キャステリ&マーヴィン・トラン(アメリカ)176.18
第6位 ミリアム・ズエグラー&セヴァリン・キーファー(オーストリア)145.01


やっぱり強いサフチェンコ&マッソ組。そして3位にジェームズ&シプレ組が入ったのがとてもうれしい。今季すばらしいプログラムで、いよいよこの美しいペアの成熟期が来たか?という期待。


フランス杯2016 女子シングル結果

第1位 エフゲーニャ・メドベージェワ(ロシア)221.54
第2位 マリア・ソツコワ(ロシア)200.35
第3位 樋口新葉(日本)194.48
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第4位 ガブリエル・デールマン(カナダ)192.10
第5位 パク・ソヨン(韓国)185.19
第6位 ローレンス・ルカブリエ(フランス)184.65
第7位 マエ・ベレニス・メイテ(フランス)172.65
第8位 グレイシー・ゴールド(アメリカ)165.89
第9位 浅田真央(日本)161.39
第10位 永井優香(日本)159.49
第11位 アナスタシア・ガルスチャン(アルメニア)155.49
第12位 アリョーナ・レオノワ(ロシア)141.36


メドベージェワ選手、フリーのルッツでめずらしく転倒があったものの、それ以外はすべてにおいてほぼパーフェクトでした。これで堂々のファイナル一番乗り。今の彼女にはほとんど不安要素がないですね。
2位に入ったソツコワ選手。ジュニア時代にくらべてジャンプも安定し、身体が大きく成長したあとの調整がうまくいきはじめているようです。くんずほぐれつのロシア女子の中でどこまでいけるか?と考えると、観るものをつかむような迫力や個性が今のところないのが弱点かな。
樋口新葉選手、グランプリ初参戦でみごと表彰台に乗りました。ものすごいスピードから繰り出される爽快なまでの飛距離ジャンプ!そして表現面もぐっと成長してきてます。これからがほんとに楽しみ。

グレイシー・ゴールド選手もこのところ不調、永井優香選手も今はジャンプの見直し中で不調、でもここはやはり浅田真央選手について。
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今はとてもつらい状態です。彼女を見守る側もつらいと思うけれど、もちろん一番つらいのは真央さん本人でしょう。
大ちゃんファンとしては、やはりソチ五輪シーズンの彼のことを思い起こしてしまいます。
復帰を決めたのは彼女自身、これからのことを決めるのも彼女自身。私は、ここまでジャンプが跳べず、インタビューで涙をこぼす彼女を見て、ただ見守るしかないんだろうと思いました。期待という名のエゴで彼女を追いこむようなことは、誰もするべきではないと。
浅田真央という選手が偉大なスケーターであることは何があっても変わらない。もしも膝の状態や気持ちの部分で、この先つらい状況が続くとしても、勇気をもって競技に復帰し、最後まで戦いつづけようとする彼女は、堂々と胸をはって自分を誇っていいと思います。



フランス杯2016 男子シングル結果

第1位 ハビエル・フェルナンデス(スペイン)285.38
第2位 デニス・テン(カザフスタン)269.26
第3位 アダム・リッポン(アメリカ)267.53
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第4位 ネイサン・チェン(アメリカ)264.80
第5位 無良崇人(日本)248.42
第6位 ヨリク・ヘンドリクス(ベルギー)230.47
第7位 ミーシャ・ジー(ウズベキスタン)229.06
第8位 シャフィク・ベセギエ(フランス)225.02
第9位 アルトゥール・ドミトリエフ(ロシア)218.70
第10位 ブレンダン・ケリー(オーストラリア)199.40
第11位 イヴァン・リギーニ(イタリア)185.81


宇野昌磨選手に続いて、フェスナンデス選手がファイナル進出を手にしました。今季のハビーは強いわ。ついにベテランの味わいが醸されてきた感。もうジャンプが崩壊することはない…と祈りたい。
そして2位に入ったデニス・テン選手。いつもスロースターターでグランプリはあまり芳しくないことが多いのに、今季は最初からジャンプも表現も完成形に近い。モロゾフがついたから?モロゾフだけにプログラムは挑戦的とか新鮮とかではないのですが、テンくんは何を滑っても気品をふりまきつつ素敵プロにしてしまいますね。

アダム・リッポン選手は3位。
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とうとうやりました。4回転トゥがクリーンに決まりました! 今季のリッポンくんは身体のすみずみまで自信と充実感がみちています。思わず引き込まれるような、静かな熱気がフツフツと湧いてる感じ。やっぱり今季フリーはほんとうに、ほんとうに美しいです。


4回転ジャンプの鬼、ネイサン・チェン選手が4位に入りました。ついにシニアでバンバン跳びはじめましたよ~。ボーヤンもすごいけどネイサンはなんたってショートではルッツとフリップ、フリーではトゥループ、ルッツ、フリップ、サルコウと4種類の4回転ジャンプを跳びますからね。フリーなんか4回転×5回という、地球から飛び出しちゃってるみたいな構成。
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ケガから復帰して、今回はその影響もほとんど感じさせず、かるーくかるーくクワド量産してくれました。こわいわ。4回転×5回なんてのが男子の目標になっていくのがこわいのと、年齢のいかない選手がジャンプしすぎて故障してどんどん選手生命が短くなっていくのがこわい。ネイサンくん、どうかくれぐれもケガを重ねぬよう気をつけて。


無良くん、フリーはすばらしい出来でしたね。ラストジャンプのルッツ転倒はくやしかったけど、納得の演技だったのでは。ファイナルには届かなくてほんとに残念ですが、全日本に照準をあわせてクリーンを目指してほしい!
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グランプリでも入賞ライン、という格付けまで上がってきた感のあるミーシャ・ジー選手。彼の演技には粗雑なところがないですね。すべてを大切に滑っていて、お約束の荒ぶるステップのときも実はすごくていねいで、美しさにこだわっているんだなと感じられます。愛だなあ。
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いつもながら駆け足で、もっとふれたい選手もあちこちたくさん飛ばしながらでした。
中国杯の次はいよいよNHK杯かあ。師走がすぐそこまで、すごい勢いで走ってきてる。やることが多くて頭パンクしそうです。


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by higurashizoshi | 2016-11-18 15:11 | フィギュアスケート | Comments(2)

グランプリシリーズ2016 第3戦・ロステレコム

いやあ、わからないもんですね。歴史の中には、ときにこんなふうに雪崩をうつように大勢の予想をくつがえす事態が必ず起きるものなんでしょう。それにしても、「アメリカ大統領にトランプ氏」という写真つきの大見出しは、正直エイプリルフールの特別版紙面にしか見えない。この現実が現実として動きはじめるとき、世界はどう変わるのか。
歴史が繰り返すとしたら、融和とは逆の方向へ世界全体がこのまま進むのだとしたら…この選挙結果の代償はとてもとても大きいでしょう。一昨日以来、しんしんと底冷えするような不安を感じています。

さて、あれよあれよという間に、もう第4戦のエリック・ボンパールが目の前になったグランプリシリーズ。
今週末の父の一周忌をひかえて個人的にとてもバタバタしてるのですが、第3戦ロシア大会・ロステレコムについて書いておきます。
例によってカップル競技は結果のみ。CSの放映待ちです。



ロステレコム2016 アイスダンス結果


第1位 エカテリーナ・ボブロワ&ドミトリー・ソロビヨフ(ロシア)186.68
第2位 マディソン・チョック&エヴァン・ベイツ(アメリカ)182.13
第3位 ケイトリン・ウィーバー&アンドリュー・ボジェ(カナダ)178.57
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第4位 シャルレーヌ・ギニャール&マルコ・ファブリ(イタリア)170.45
第5位 ティファニー・ザホルツキー&ジョナサン・ゲレイロ(ロシア)156.95
第6位 エリアナ・ポグレビンスキー&アレックス・ベニオット(アメリカ)153.92
第7位 ローレンス・フルニエ・ボードリー&ニコライ・ソレンセン(デンマーク)152.52
第8位 アリサ・アガフォノワ&アルペール・ウチャル(トルコ)143.90
第9位 ソフィア・エヴドキモワ&イゴール・バジン(ロシア)133.37
第10位 ヴィクトリア・カヴァリオワ&ユーリ・ビエリアイエフ(ベラルーシ)129.55



ボブソロ優勝。得点的にはスケカナでのテサスコに近く、ファイナルはどうなるのかと思わせられます。
チョクベイは今回2位に甘んじ、ファイナル進出の決定はおあずけに。気になるのは3位ウィバポジェの点数が…。熾烈なトップ争いから、今の彼らはちょっと取り残され気味。
個人的にはザホルツキー&ゲレイロ組が5位まで食い込めたのがうれしい!




ロステレコム2016 ペア結果


第1位 アリョーナ・サフチェンコ&ブルーノ・マッソ(ドイツ)207.89
第2位 ナタリア・ザビアコ&アレクサンドル・エンベルト(ロシア)197.77
第3位 クリスティーナ・アスタノワ&アレクセイ・ロゴノフ(ロシア)188.74

表彰式写真がどうしても見つからず、優勝のサフチェンコ&マッソ組の写真を。組み替えても強い、強いサフチェンコさん。マッソくんよくついていってる。
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第4位 ヴァレンティナ・マルケイ&オンドレイ・ホタレック(イタリア)187.61
第5位 ジュリアン・セガン&シャルリ・ビロドー(カナダ)183.37
第6位 カミール・ルエスト&アンドリュー・ウルフ(カナダ)167.19


3位に新鋭アスタノワ&ロゴノフ組が入りました。そしてマルホタがパーソナルベストで4位!
スケアメでは優勝したセガン&ビロドー組が今回沈み、ファイナルは難しくなったかな…




ロステレコム2016 女子シングル結果


第1位 アンナ・ボゴリラヤ(ロシア)215.21
第2位 エレーナ・ラジオノワ(ロシア)195.60
第3位 コートニー・ヒックス(アメリカ)182.98
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第4位 ジジュン・リー(中国)181.83
第5位 エリザベート・トゥルシンバエワ(カザフスタン)181.32
第6位 松田悠良(日本)177.65
第7位 ニコール・ラジコワ(スロバキア)167.56
第8位 ロベルタ・ロデギエーロ(イタリア)159.80
第9位 アナスタシア・ガルスチャン(アルメニア)159.26
第10位 アンジェリーナ・クチヴァルスカ(ラトビア)151.09
第11位 村上佳菜子(日本)151.03
第12位 ユリア・リプニツカヤ(ロシア)148.46



今回女子はなんといってもアンナ・ポゴリラヤ選手でした。ジャンプミスから大崩れすることが多く、キスクラで打ちひしがれるアンナちゃん&仏頂面のコーチ、という悲しい光景を何度見てきたことか。すばらしい資質とめぐまれた肢体、今回はその両面が存分に発揮されてショートもフリーもほぼノーミスでの優勝! 
グライドの深いダイナミックな滑り、なめらかな演技の流れ、18歳とはとても思えない情感の表現…まさに輝くばかりの美しさ!鳥肌ものでした。あとはジャンプに入るまでのトランジションをもう少し豊かにできればさらにすばらしい。
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2位のエレーナ・ラジオノワ選手。
ラジ子ちゃんはこの1、2年ものすごいスピードで身長が伸びたため、成長痛に悩まされているそう。身体が大きくなった分どうしてもジャンプ含め動きが重くなるところを、身体能力と気力でカバーしている印象。カバーしてこの成績を出せるのだからほんとうにすごい。大人になりきるまでの今の時期がつらいところだろうなあ…。そしてメイクが進化しすぎてはいませんか。美しいのだから、もうちょっとナチュラルでいいと思うんだけどなあ…。
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3位コートニー・ヒックス選手は今回はジャンプ、表現もとても安定してすばらしかった。いいときのヒックス選手は豪快でほんとに見ていて気持ちがいいです。
そしてグランプリ初参戦で、6位と大健闘した松田悠良選手。
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小さかった悠良ちゃんも、見違えるほど大人の美しい選手になりました。大事に3シーズンも滑り込んできた「ピアノ・レッスン」のプログラム。なにごともじっくりじっくり取り組むタイプなのでしょうね。いつも大きなミスをしない彼女は初めてのグランプリでも落ち着いた着実な演技でした。特にフリー冒頭の2アクセル×3トゥ×3ループのコンボはほんとにすばらしい!今回はちょっと回転不足取られてしまったけど…。
あくまでたおやかで控えめな悠良ちゃんですが、今後「私を見て!」というところが出てくれば化ける可能性大です。

試合を観てなくて結果だけ目にした人は、ユリア・リプニツカヤ選手の最下位に驚いたことでしょう。
いや、その前にまず驚くのが彼女の体形変化。極細少女体型だったソチ五輪シーズンのあと、成長にともなってどんどん体型がふっくらとして別人のように豊満になっていたリプちゃん。結果的にジャンプに苦しむことになって、とてもつらい時期がやってきてたのは知ってました。
ところが今シーズン初めて見た彼女はまたさらに別人に!
めっちゃやせてるやん! そしてこの女優とみまがう大人びた美しさ。
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けれども、練習場所を変え、コーチも変えて心機一転をはかっているであろうリプちゃんを足の不調が襲い…グランプリ一戦目は棄権、そして今回もフリー演技途中で中断、必死で最後まで滑り切りるというつらい結果に。もしかすると急激に体重を絞っている無理も出ているのでは…と心配になります。
けれど、初めて見た今季のプログラムはとてもシャープで今の彼女のよさを存分に発揮できそうな印象。体調さえ整えばきっとトップ争いに戻ってくることができると思います。

そして村上佳菜子選手、今回もジャンプが帰ってこなかった…。それでもスケアメよりは得点を伸ばし、キスクラでも笑顔を見せていた佳菜子ちゃん。どの選手も必死の努力を続けていることに差はないのだろうと思うと、何も言えない。ただ周囲のためでなく、自分のために滑り続けてほしいです。




ロステレコム2016 男子シングル結果


第1位 ハビエル・フェルナンデス(スペイン)292.98
第2位 宇野昌磨(日本)285.07
第3位 アレクセイ・ビチェンコ(イスラエル)255.52
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第4位 ミハイル・コリヤダ(ロシア)245.30
第5位 マックス・アーロン(アメリカ)235.58
第6位 エラジ・バルデ(カナダ)225.45
第7位 田中刑事(日本)224.91
第8位 シャフィク・ベゼギエ(フランス)223.98
第9位 ゴルデイ・ゴルシコフ(ロシア)223.51
第10位 アルトゥール・ドミトリエフ(ロシア)221.52
第11位 デニス・ヴァシリエフス(ラトビア)203.77
第12位 アレクサンドル・マヨロフ(スウェーデン)192.14



さて男子までたどりついたぞ。
ハビエル・フェルナンデス選手がここでは底力を見せて頂点に。
目指した優勝は成らなかった宇野昌磨選手。
ショートでは四回転フリップで着氷乱れ、4トゥ×3トゥのコンボも若干乱れたにもかかわらず…
美穂子コーチも本人もまったく同じリアクションでびっくりの歴代3位の高得点!
「エッ」×2のキスクラ。
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ショーマの評価はまさにうなぎのぼりなんでしょうなあ…。PCSも高い高い。

続くフリーでは、前回スケアメで失敗した後半の3アクセルからのコンボはみごとリベンジしたものの、その手前の単独4トゥで転倒。うーん、そうそううまくはいかないものだ。
それでもみごとに観るものを引き込む力は最後までおとろえることなく、今回もすばらしい午前零時でした。
これだけ見たらどんだけ猛々しい人物かと思ってしまうな。美麗なる写真ありがとうございます。
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ハビエル・フェルナンデス選手はショート、フリーともその力を見せつけました。
ショートの続行プロ、ますますかっこいいフラメンコになってました。黒衣装のせいか、やせて精悍になったように見える。ほんわかハビーがこんなにかっこいいなんて!
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フリーでは圧巻のノーミスで、4回転3本ともに実に美しく、あざやかに決めてみせました。表現も含めて、ハビーらしさがどんどん深まってきている感じ。「まだまだ!」と言わんばかりにショーマを突き放しての、胸のすく優勝でした。いやいや、こうでなくちゃね。


3位に入ったアレクセイ・ビチェンコ選手。
フリー「道化師」のプログラムは大ちゃんファンには平静では見られませんのです。音が鳴っただけで「わー」となってしまうのですわ。
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それにしても何があったのビチェンコさん。あなたの滑りはもっと荒かったはず。あなたのジャンプはもっと軸が太くて不安定だったはず。終始鋭くてクリーンな演技を繰り広げたあなたに、正直うれしい驚きを隠せません。
あと道化師の悲哀をちょっとね。ちょっとでいいから振りかけてもらえたらすばらしい。グランプリシリーズ初メダル、ほんとにおめでとうございます。


第4位、ミハイル・コリヤダ選手。
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伏兵コリヤダ…とはもはや呼べないコリヤダくん。今回はジャンプミスがいくつかあったせいで点数は伸びずでしたが、あとフリーで四回転もうひとつ入れられるようになったら、そして調子がよければ、どんどんトップ争いにからめる実力の持ち主。アクロバッティックなスケーティングと身のこなしが、けっこう見てるとくせになる。
それにしてもこのただならぬ眼光、電光石火の早業、コリヤダくんが忍者屋敷で働いてたらものすごい人気が出そう。


田中刑事選手はショートで冒頭の勝負の4サルコウが、パンクして2回転になり無得点。この瞬間に上位に食い込む可能性は消えました。ほんとに残念だったけど、フリーは健闘して7位まで巻き返したのは立派。フリーでは再びのサルコウを思い切って跳びました。着氷は乱れたけどがんばった。
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時間をかけて技術、表現力ともとてもいい選手へと成長してるので、あとはもう少し大きく…なんというか世界観を大きく…ということかな。


シニア移行の今季、ついにグランプリシリーズに参戦したラトビアのデニス・ヴァシリエフスくん。
ジュニア時代から大好きな選手で、とにかく期待しかないという感じなのですが、今回はまだまだ評価がつかず、ミスも散発し、かなり下位に沈んでしまいました。
しかし見てなさいみなさん。彼は必ずやトップ選手の仲間入りをいたします。
と、ステファン・ランビエール先生もおっしゃっていますよ。
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なんせヴァシリエフスくん、ランビ先生に見込まれてジュニアながらスイスのショーには招聘されるわ、今季からランビ先生がコーチになって、ラトビアからスイスに移り住んで、ショートもフリーも振り付けがランビ先生。まるで『ユーリon Ice』のユーリとヴィクトルみたい…って、わかる方にしかわからない話ですみません。
まだ17歳になったところですからね。スケーティング、身体のバネ、音楽表現、ほんとにすばらしい選手なので、これからに期待、期待。


今回は動画を見つけてリンクを張る余裕がなくて残念です。
これはと思う選手やカップルがいたら、ぜひyoutubeなどで検索して(『Rostelecom2016』で選手名を英語で入れたら出てくると思います)演技を観てみてくださいな。

もう間もなくのエリック・ボンパールはどうなるでしょう…
私は父の一周忌の行事のためライスト&放映も観られず、とりあえず地上波を録画予定。観るのは週明けになりそうです。


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by higurashizoshi | 2016-11-11 13:52 | フィギュアスケート | Comments(2)

グランプリシリーズ2016 第2戦・スケートカナダ

スケートカナダ、カップル競技はやはり見られてないのですが、結果はお伝えしておきます。アイスダンス、ついにあの二人がグランプリシリーズに帰ってきました。


スケートカナダ2016 アイスダンス結果


第1位 テッサ・バーチュー&スコット・モイア(カナダ)189.06
第2位 マディソン・チョック&エヴァン・ベイツ(アメリカ)188.24
第3位 パイパー・ギルズ&ポール・ポワリエ(カナダ)182.57
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第4位 アンナ・カッペリーニ&ルカ・ラノッテ(イタリア)180.35
第5位 アレクサンドラ・ステパノワ&イワン・ブキン(ロシア)168.10
第6位 ケイトリン・ハウェイク&ジャン=リュック・ベイカー(アメリカ)162.19
第7位 ローレンス・フルニエ・ボードリー&ニコライ・ソレンセン(デンマーク)156.71
第8位 アレクサンドラ・ポール&ミッチェル・イスラム(カナダ)144.85
第9位 シーユエ・ワン&シンユー・リウ(中国)144.16
第10位 セシリア・トルン&ユッシヴィレ・パルタネン(フィンランド)139.14


フリーダンスはチョクベイがパーソナルベストを出して1位だったのですが、テサスコはショートダンスの貯金が生きたんですね。Youtubeでそれぞれの演技は観られるんだけど、しばしガマンしてCS放映で全体の流れを感じつつじっくり観たいと思います。
それにしてもテッサとスコットの強さよ。まるまる2シーズン現役から離れていて、まさかの復帰宣言に加え、ズエワ先生から離れてデュプレイユ&ローゾンチームへ。驚きの連続のうえに、グランプリ復帰初戦もあっさり優勝と。
エキシビションでのテサスコの演技は先にBS朝日で観ましたが、まったく衰えを感じさせないミラクルな動きとユニゾン。はああ~。そのほかも今大会は好きなカップルがとても多いので楽しみです。


スケートカナダ2016 ペア結果


第1位 メーガン・デュハメル&エリック・ラドフォード(カナダ)218.30
第2位 シャオ・ユー&ハオ・ジャン(中国)202.08
第3位 リュボーフィ・イリュシチキナ&デュラン・モスコビッチ(カナダ)190.22
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第4位 ヘイブン・デニー&ブランドン・フレイザー(アメリカ)188.23
第5位 川口悠子&アレクサンドル・スミルノフ(ロシア)182.75
第6位 ニコル・デラ=モニカ&マッテオ・グアリーゼ(イタリア)178.67
第7位 ビタリー・ジョーンズ&ジョシュア・リーガン(カナダ)151.68


今季も強いデュハラド。そして2位の中国ペア…あれ?
表彰台写真見て初めてシーズンオフの組み替えを知った私は、とんだ浦島さん。シャオちゃん、なぜハオおじさん(失礼!)のところへ…。ペンちゃんではやっぱりあれこれが足りなかったのでしょうか。あんなにユニゾンがんばっていたのに…。
そして3位のイリュシチキナ&モスコビッチ組は組み替え以来のメダル!苦労が報われはじめましたね。4位の悠子さんたちはかなりミスがあった様子。身体は大丈夫なのだろうか。


スケートカナダ2016 女子シングル結果


第1位 エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)220.65
第2位 ケイトリン・オズモンド(カナダ)206.45
第3位 宮原知子(日本)192.08
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第4位 エリザヴェータ・トゥクタミシェワ(ロシア)187.99
第5位 アレイン・シャルトラン(カナダ)185.56
第6位 本郷理華(日本)171.19
第7位 チェ・ダビン(韓国)165.78
第8位 キム・ナヒョン(韓国)164.48
第9位 長洲未来(アメリカ)151.42
第10位 ヨシ・ヘルゲソン(スウェーデン)149.77
第11位 永井優香(日本)147.56


今季グランプリシリーズ2戦終わって、ジャッジがかなり厳しいということは多くの方が感じてることと思います。そして今回のスケカナでは、特に女子のジャッジングがとても細かく厳しかった。メドベージェワ選手のように大きくわかりやすくジャンプを跳ぶ選手はいいのですが、宮原選手のようにジャンプが低く、アピール(表現面のことではなく)の少ない選手は従来より相当細かく回転不足を見られてたと思います。
本郷選手のフリーも、ここまでアンダーローテーションを取られるのかなあ…と疑問に思うほどでした。そしてきわめつけは宮原選手のフリーでの「ステップ0点」。
これってどうもリンクの使い方が規定に合わないということらしかったのですが、すでに他の国際試合でもちゃんとステップとして評価されているのに突然なぜ!?
きちんとした判定はもちろんとても大事だけれど、選手サイドを落胆させ委縮させすぎるジャッジングになってしまうと、いったい何の、誰のための試合なのかなあとも思います。宮原選手のチームは、次の試合で同じ評価をされないように工夫を迫られるのでしょうけど…。(あ、とはいえ私、国籍とかで審判が偏ってるという考えの人ではないので、念のため。今回はたまたま日本の2選手で顕著だったという話です)

ひとりひとりに触れてるいとまがないのですが、メモ程度に。
メドベージェワ選手は、シニア二季目にしてホンモノ感、大物感があらわになってきました。これは大きな体形変化が起きてないという幸運にも支えられてますが、彼女はおそらく才能やメンタルの強さだけでなく、心身のバランス感覚が非常にすぐれてるのだと思います。このままピョンチャン五輪までぶっとばすのか?
2位のオズモンド選手、ケガに泣くことが多かったですが、今回は大輪の花! 調子の波が激しい選手なので、このまま好調キープできるかがカギ。今季ショートのプロがすごくいいです。
宮原選手、本郷選手、どちらもとてもすてきなプログラムをそろえていて、見入ってしまいました。いや~娘たち、美しくなったのう。問題はジャンプを回り切れるか、そして回り切ったと判定させうるか、というところ。表現面は二人とも目を見張る成長ぶりです。
長洲選手、永井選手は今回残念でした。次回以降、持てる力が出せますように。
キム・ナヒョン選手のトリプルループ×2のコンボ、鮮やかだった~。韓国も五輪を控えて若い選手がどんどんうまくなってます。


スケートカナダ2016 男子シングル結果


第1位 パトリック・チャン(カナダ)266.95
第2位 羽生結弦(日本)263.06
第3位 ケヴィン・レイノルズ(カナダ)245.06
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第4位 ミハル・ブレジナ(チェコ)227.42
第5位 ダニエル・サモーヒン(イスラエル)226.53
第6位 ミーシャ・ジー(ウズベキスタン)226.07
第7位 アレクサンドル・ペトロフ(ロシア)224.39
第8位 無良崇人(日本)222.13
第9位 リアム・フィルス(カナダ)210.89 PB
第10位 ハン・ヤン(中国)209.11
第11位 グラント・ホクステイン(アメリカ)200.63
第12位 ロス・マイナー(アメリカ)196.53


スケートアメリカの男子、特にフリーはすごい演技の連続、ちょっと神がかり大会だったので…
今回の男子。うーむ。こういう試合もあるもんですよね。選手それぞれの努力には何の差もないのに。
チャン選手は、昨シーズンのシーズンベストから20点以上も低い点での優勝。そして羽生選手に至っては、昨シーズンのベストから67点以上も低い得点での2位でした。全体に、いつもの調子を出せなかった選手が多く、ジャンプの転倒や抜けも多かったですね。
もちろん結弦くんは左足甲のケガの影響で練習が十分に出来ない中でのシーズン開幕で、それでも逃げず、チャレンジングに得点をのばせるところはのばしてくるのはさすがです。ただ、体調面はこのあと気になるところではあります。

そんな中で、私としてうれしかったのは、まずは3位に入ったケヴィン・レイノルズ選手。
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もう競技には戻ってこられないのでは?というくらい試合から離れていた期間が長かったケヴィンくん、見事な復活でした。4回転4回入れるフリープログラムをひっさげて、サルコウこそ転倒だったものの、あとの3本は降りた! ケガの連鎖で滑れなくて滑れなくて…そこからどんだけここまでがんばったんだと思うと涙目になりました。


ミハル・ブレジナ選手。いつからぶりの四回転トゥ成功!得意のトリプルアクセルも鮮やかに決めて、今季会心のプログラムを伸びやかに滑り切り、ひさびさに満足そうな笑顔でフリーを終え、4位に。この瞬間も、とってもうれしかった。
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そして、ずっと応援してるミーシャ・ジー選手。というか、フィギュアスケートのコアなファンでミーシャを応援してない人がいようか。というくらい、みんなに愛されてるミーシャです。ファンだけじゃなくて選手にも。
そして、彼のたゆまぬ努力と進化には、いつも胸があつくなります。今回もまた。
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すべて自分で振り付けをして、他選手の振り付けもして、いつもパパとの二人三脚、愛に満ちたキスクラも幸せ感いっぱい。
クワドトゥ含めジャンプも決まり、フリーの「くるみ割り人形」すばらしかった。

無良選手はショート2位発進だったのがやっぱりプレッシャーだったかな…と思ってましたが、フリーではジャンプがどれも詰まった感じだったのは、どうやら直前6分間練習の時に足首を痛めてしまったそうで。8位という結果はすごく、すごく残念でした(ファイナルが…)。でも今季の新たな挑戦プロをさらに磨いていってほしいです。

あっという間に、次のグランプリシリーズロシア大会、ロステレコムがやってきます。
この時期に突入すると、ほんとに一週間が速い! そしてハードディスクの空きがやばい! 残念ながら週末に仕事が入るようになってしまったので、ライストも地上波放映もなかなかリアルタイムで観られないのもかなしい…。


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by higurashizoshi | 2016-11-03 01:12 | フィギュアスケート | Comments(2)

グランプリシリーズ2016 第1戦・スケートアメリカ

さて、グランプリシリーズは第2戦のスケートカナダが、もうまさに始まろうとしてるところ。
遅ればせながらの、第1戦スケートアメリカについてです。
シングル、特に男子は、しょっぱなからぶっとばしてくれましたね~。いまだに感動の余韻が引かないくらいです。
ペア、アイスダンスについては、ライスト観られなかったので、いつもながら後日放映されるCSを待つことになりますが、とりあえず結果を載せておきます。放映では冷遇されているカップル競技を先に書こう。そして贔屓でアイスダンスを先に書こう。


スケートアメリカ2016 アイスダンス結果

第1位 マイア・シブタニ&アレックス・シブタニ(アメリカ) 185.75
第2位 マディソン・ハベル&ザカリー・ダナヒュー(アメリカ) 175.77
第3位 エカテリーナ・ボブロワ&ドミトリー・ソロビヨフ(ロシア) 174.77
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第4位 シャルレーヌ・ギニャール&マルコ・ファブリ(イタリア) 165.44
第5位 エレーナ・イリニフ&ルスラン・ジガンシン(ロシア) 165.16
第6位 イザベラ・トバイアス&イリヤ・トカチェンコ(イスラエル) 161.99
第7位 エリアナ・ポグレンスキー&アレックス・ブノワ(アメリカ) 151.76
第8位 村元哉中&クリス・リード(日本) 147.37
第9位 アリサ・アガフォノワ&アルペル・ウチャル(トルコ) 146.10
第10位 ユラ・ミン&アレクサンダー・ガメリン(韓国) 141.50

シブタニズは昨シーズンの脱皮から好調キープのよう。今シーズンのプログラム未見なので楽しみです。2位のハベドノとの差がほぼ10点て。ほんとシブタニズの評価変わりましたね。
3位ボブソロはフリーでミスがあった模様。5位イリジガ、今回はメダルに届かず。かなちゃんとクリスは8位立派です。どんどんうまくなる二人。9位アガフォノワ&ウチャルはトルコの政情不安で練習拠点を移したり大変そうでしたが、今シーズンはどうなのだろう。ともかくも来月のCS放映を楽しみに待ちます。


スケートアメリカ2016 ペア結果

第1位 ジュリアン・セガン&シャルリ・ビロドー(カナダ) 197.31
第2位 ヘイヴン・デニー&ブランドン・フレイジャー(アメリカ) 192.65
第3位 エフゲーニャ・タラソワ &ウラジミール・モロゾフ(ロシア) 185.94
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第4位 ヴァネッサ・ジェームス&モルガン・シプレ(フランス) 174.65
第5位 クリスティーナ・アスタホワ &アレクセイ・ロゴノフ(ロシア) 174.52
第6位 タラ・ケイン&ダニー・オシェイ(アメリカ) 173.50
第7位 マリッサ・キャステリ&マーヴィン・トラン(アメリカ) 171.95
第8位 ヴァレンティーナ・マルケイ&オンドレイ・ホタレック(イタリア) 169.69


カナダのセガン&ビロドー組がグランプリシリーズ初優勝です。まだ若いペアで、女性のセガン選手は2014-15シーズンまではシングルでもグランプリに出てましたね。
2位のデニー&フレイジャー組も若いペア。女性ヘイブンのお姉さんは元アメリカチャンピオンペアのケイディー・デニー。すごい姉妹でござる。ヘイブンさんは練習中の大ケガのため昨シーズン欠場、復帰シーズン最初のグランプリでいい成績だったんですね。よかった。
高橋成美選手と組んでいたマーヴィン・トラン選手、組み替え3年目。なかなか上位には来られませんが、確実にグランプリには出場してきてます。


さて、男女シングル。まずは女子。

スケートアメリカ2016 女子シングル結果

第1位 アシュリー・ワグナー(アメリカ)196.44
第2位 マライア・ベル(アメリカ)191.59
第3位 三原舞依(日本)189.28
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第4位 ガブリエル・デールマン(カナダ)186.63
第5位 グレイシー・ゴールド(アメリカ)184.22
第6位 浅田真央(日本)176.78
第7位 セラフィマ・サハノヴィッチ(ロシア)163.84
第8位 パク・ソヨン(韓国)161.36
第9位 ロベルタ・ロデギエーロ(イタリア)149.13
第10位 村上佳菜子(日本)145.03
第11位 アンジェリーナ・クチヴァルスカ(ラトビア)134.97


盤石の強さのアシュリー姐さんが、自国の歓声を背にがっちりと優勝。今季またショートもフリーも実に今の彼女に合った、いいプログラムをそろえました。
特にフリー、museの「エクソジェネシス交響曲第3部」はジェレミー・アボット選手がすばらしいプログラムにしていて記憶に新しいところ。アシュリーは滑りで見せるかわりに、演技力で見せる。ジャンプも好調で、すべてにおいて危なげないパフォーマンスでした。
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2位、3位は、いわばダークホースの新鮮な顔ぶれになりました。
マライア・ベル選手は代替出場で、グランプリはこのスケアメのみ。無心で臨んで最高の結果がやってきましたね。もともと全米などで毎年見ていて、力のある選手だなと思ってましたが、今回ほんとうにのびやかな滑りでぐんぐんノーミスで最後までいきました。
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本人もびっくりは三原舞依選手も同様。重い神経の病気を患っていて、復帰したばかりとはとても思えないすばらしい出来。特にショートは、最初の3×3がダイナミックに決まってパーッと笑みがこぼれた瞬間からは羽が生えたようで、一気に最後まで羽ばたいていっちゃいました。
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所属リンクが神戸なので、彼女の演技はジュニアのころから何度か生で観てますが、ここまで伸びる選手になるとは正直感じてませんでした。うーんうれしい驚き。どこまでいくか、今後が楽しみ。

浅田真央選手は6位。左ひざに継続的な痛みがあるそうで、ジャンプが決まらないのがつらいです。今季はスペインの作曲家、ファリャのバレエ音楽のアレンジ違いをショートとフリーで滑るという新たな挑戦。ジャンプが入ってくればかっこいいプロになりそうです。
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それにしてもこの高度なステップがなぜレベル3なのか、どう考えてもよくわからない。今回スケアメのジャッジはかなり厳しかった印象です。
真央さん、苦しい時期だと思うけれど周囲の雑音を気にせず、自分の納得だけを追いかけてほしい。

村上佳菜子選手は11位という結果。本人の努力にもかかわらず今回は負のループに入って出てこられなかった印象です。跳べたジャンプも回転不足がいくつも取られてしまい、プログラム途中から身体も表情もどんどん固くなっていくのが痛々しかった。身体も才能も文句なくすばらしい彼女、どこかで突破口が見つかるといいなあ…。

女子はいろいろすっとばして(すみません)、いよいよ男子へ。


スケートアメリカ2016 男子シングル結果

第1位 宇野昌磨(日本)279.34
第2位 ジェイソン・ブラウン(アメリカ)268.38
第3位 アダム・リッポン(アメリカ)261.43
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第4位 セルゲイ・ヴォロノフ(ロシア)245.28
第5位 ボーヤン・ジン(金博洋)(中国)245.08
第6位 ナム・ニューエン(カナダ)239.26
第7位 マキシム・コフトゥン(ロシア)230.75
第8位 ティモシー・ドレンスキー(アメリカ)226.53
第9位 ヨリク・ヘンドリクス(ベルギー)224.91
第10位 ブレンダン・ケリー(オーストラリア)211.76


今回、上位3人のみならず、特にフリーは神がかり的な時間が流れた第2グループ。
今思い出してもどきどきします。

4位になったヴォロノフ選手のフリー「エクソジェネシス交響曲第3部」。
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前から言ってますが私、ヴォロさん大好きなんですよ。彼のスケートが、というより彼の人となりが好き。
偶然アシュリー・ワグナー選手のフリーと同じ選曲になった「エクソジェネシス3」は、museファンとしてはどんだけ聴いたかわからんくらいの曲。そしてこの曲をヴォロさんが滑るというのは、ちょっとびっくりでした。謎のつぎはぎ曲でダイナミックに謎プログラム、が定番だった彼が!?と。
今回初見でしたが、これがよかったんですよね~。ジャンプもほぼノーミスで、いい方のヴォロさんだったし、しっとりと抒情的にこの曲を表現していて、とても感動しました。これからはヴォロさんのスケートも好き、と言い直さねば!


結果は3位だけど今回スケアメ男子のすばらしい演技群の中で、私がもっとも心うばわれ最高位にしたかったのは、アダム・リッポン選手でした。
特にフリーの「フラミンゴの飛来」とコールドプレイの「O」を組み合わせたプログラム。最初の立ち姿からはっと息を止めてしまい、あとはただ夢の中を流れていくように彼の表現の世界に入り込んでしまいました。すぐれた舞踏や演劇を見ているときと同じで、まったく時間も空間も忘れてしまう。そんな体験をしたのはひさしぶりです。
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彼はゲイであることをカミングアウトしてから、自分を表現する方法を模索してきたように感じられ、前2シーズンはその模索のただなかだったのかなと。そしてついに、性差やさまざまな束縛を超えてこの芸術的高みをつかんだと思えてなりません。
今回のフリー演技、未見の方はぜひこちらをクリックして観てください。

もうひとつ、今回のフリープログラムの原型になったと思われる、リッポン選手のプライベート的な動画があり、これは「O」だけを滑ってるのですが、これがまた実に官能的で《ヤバい》です。ティッシュをご用意のうえ(涙もしくは鼻血対策ね)、こちらをクリックしてぜひご覧ください。

リッポンくんはずっと4回転ルッツにこだわってきたのですが、今シーズンはそれを封印して、今までやってなかった4回転トゥループを得点源として盛り込む作戦に出ました。その意味でも、新しい彼のスケートの道が拓けたといっていいと思います。
今回は冒頭のクワドトゥは転倒に終わりましたが、それでもこれだけの点数が出たこのプロ。クワドトゥが入ったときにはさらに高得点が期待できます。


さて、リッポンくんの演技の余韻がまったくさめない状態のまま、氷上に現れたのが宇野昌磨選手。会場も自国選手のすばらしい演技にヒートアップしてる様子で、しかもショーマは直前6分間練習ではことごとくジャンプが決まってなかった。はたして…?とかたずを飲んで見守りました。
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ピアソラの「ブエノスアイレス午前零時」の最初の一音が鳴りだすやいなや、いつものように「かきーん」と音が鳴るようにスイッチオン。この一種の憑依状態みたいなやつ、ショーマはいつもどうやって作りだしているんでしょう。こういう憑依系の選手って、大ちゃんもそうでしたが、おそらく《演技してやろう》と思ってやっているのではないんだろうなという気がします。(あ、まっちーは《演技してやろう》と思ってやってる気がする。いい意味で、ですよ)

そしてショーマはピアソラの音を実に小気味よく自分の身体で刻みながら、冒頭4回転フリップ成功、次なる4回転トゥ×3回転成功、なんだか別次元の動力によって動いてるみたいにするするとジャンプを降りていき、こりゃ大変だ、もしかしてパーフェクトなの?と思った終盤、トリプルアクセルからの3連続の最初でいきなり、ぷしゃっとこけました。
そのあとショーマ笑ってましたね。どないなってるねん、笑うって。でも笑った瞬間以外は憑依したままでした。そして最後のスピンを終えると、はい解凍~。「失敗しちゃった!」中学生みたいにかわいらしくなっちゃいました。(フリー演技、ここをクリックしてぜひ。)
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もしあのコンボが転倒でなくなってなかったら、フリー200点台に乗ってたかもです。いまや高速で世界のトップに駆けあがったショーマくん。トリプルアクセルに苦戦してたのはついこの前のことなのに。
そして、リッポンくんの官能的芸術表現とはまたちがう、ショーマの表現。清々しいのだけれど情熱的で、観る人をぐーっと引き寄せてしまう。
それから強心臓であるところも、彼のすごい長所。演技のとき以外は淡々と、ひょうひょうとしていて、不安がったり弱気になったりすることとは無縁に見える。もちろん今はまだまだ、年齢的にトップを追う立場だからというのもあるだろうけれど。


ああ、もうこのフリーは何なの?すごすぎる、と思ってたら、最終滑走ジェイソン・ブラウン選手。
はい、そうでした。私が一番楽しみにしてたジェイソンが最後にいたんでした。
ジェイソンは昨シーズン腰の痛みのためNHK杯も全米選手権も欠場。もちろんワールドにも出られず、フリープログラム「愛の香気」は持ち越しに。
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ひさびさに見たジェイソンは、ぐっと大人びて、男っぽくなっていた。そしてついに4回転トゥループを跳んでみせた(あとでわずかに回転不足だったことがわかったけれど、見たときは完璧なクワドトゥだと思えた)。
この回転不足以外、まったく疵のない、すべてがつながった美しい美しい演技。ともかくすべての姿勢、形が美しい。なんという心地よさ、幸福感。そう、ジェイソンのスケートはいつも私に幸福感をくれる。
演技終了直後、リンクのドアを開ける係の女の人が感動のあまり泣き出しちゃって、ジェイソンが彼女をハグするという一幕も。いやーわかるわ。私もあの距離で見たら泣いてるわ。未見の方はここをクリックしてご覧ください。


ほかにも、今回はジャンプ絶不調だったボーヤン・ジン選手が次回からはまた上がってくるに違いなく、全米の貴公子ティモシー・ドレンスキー選手もとってもよかったとか、いろいろ触れたい選手はいるのですが… このへんで。
ほんとうにすごいフリーでした。初戦からこんなので、心がもつかしらと心配です。



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by higurashizoshi | 2016-10-28 20:54 | フィギュアスケート | Comments(2)

グランプリシリーズ開幕

倉敷のあと、徳島にスペシャルな日帰り旅をして、林家一門会の落語会やら、すばらしい街並み散策をした話を書こうと思いつつ忙しさの中でびゅんびゅんと日は過ぎて。
はっと気づくとついにグランプリシリーズ開幕!
そして第1戦のスケートアメリカ…
が、終わってはや3日。

早く早くと思いながら、昼も夜も、なんで!?と思うくらい仕事やら用事やら約束やらがびっしり詰まり、まったくブログが書けないまま来ております。
明日も昼夜とアポが入ってしまい、翌日の金曜はようやく、昼間はかろうじて時間が取れるかな…という感じ。
でも、それってもう第2戦の前日ではありませんか。
いや、それでも金曜にスケアメの記事をアップしようと思ってはいるので、とりあえずお知らせしておこうと思います。
男子フリーがあまりにも感動的だったので、書き記しておきたい!という思いがあふれています。

悲しい&むなしい病だった昨今。
まず徳島へ連れ出してくれ、たっぷり楽しませてくれた友に感謝。
そして、涙するほどの感動をくれたスケーターたちに感謝です。

徳島・貞光の「二層うだつ」。
江戸期の、江戸からは遥か離れた地域の沽券と、粋と、美。
それがこんなふうに残っていることの奇跡。
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by higurashizoshi | 2016-10-27 01:44 | フィギュアスケート | Comments(2)

チームチャレンジカップ終了&アイスレジェンド

いや~チームチャレンジカップ2日目、宇野昌磨選手がフリーでも4回転フリップ成功ですよ!
私、ショートのあとのインタビューをぼーっと聞いてたのでわかってなかったんですけど、《明日のフリーでもクワドフリップ入れます》ってこと言ってたんですね、ショーマさん。来季の話とばかり思ってたので、昨日のフリー観て「ぬお?」となりました。
しかも今朝放映されたエキシビションで小耳にはさんだら、なんとあの涙のワールド後に帰国して、クワドループの練習中に《気分転換のため》にクワドフリップを跳んでみたら一回で成功したので、今回入れてみたとのこと。「入れてみた」ってジャンプじゃないでしょう! 史上初やっちゅうねん。しかも2日続けて成功って、どーなっとるんだこの人は。
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いまだに今大会の成績が公式記録になるのかどうか私にはよくわからないのですが、フリーの得点は192.92。フリップは降りたものの、ほかのジャンプも含め着氷乱れなどが若干あり、それでもこれだけの得点を出せるというのは、すでにジャッジを完全にわしづかんでます。
(世界初から二つ目の4回転フリップ入り、フリー動画はこちら

今回、これにて今季終了ということで、イベント的な大会ながら各選手それぞれに気合が入っていて見ごたえある演技の連続でした。得点もてんこ盛りだ~!
そして急ごしらえのチームとはいえ、アジアチームも含めていろいろな国が入り混じった選手たちが楽しそうに交流しつつ応援する様子には心なごみました。

そして、やっぱりやられたジェイソンに。
ケガから復帰したジェイソン・ブラウン選手、初見のショートもすばらしかったのですが、スケートアメリカ以来見られなくなって残念でたまらなかった今季フリープログラム「愛の香気(『ピアノレッスン』より)」を、シーズン最後の最後でついに観ることができました。ジャンプも安定し、ケガ前よりもさらに情感深く美しい演技になっていて、観終わって言葉がない感じ。
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オフアイスではとっても陽気でラブリーな雰囲気のジェイソン。今回の演技を観て、この人はきっと心の中に哀しみを持っている、少なくとも深い哀しみや慈しみというものを理解し表現する何かを持っている人なんじゃないかな…と勝手に想像しました。
(ジェイソンの今回のフリー動画こちらです。ぜひ!)


さらに、昨日は宮原知子選手の今季最後のフリー「ため息」にも、まさにため息でした!
シーズン当初は《初恋》というテーマを一生懸命に演じてみせている、という感じの知子ちゃんでしたが、ワールドも終わり、いい意味で余分な力が抜けたのか、昨日は「おや?」と思うほど自然でやわらかな表情が演技冒頭から最後まで続きました。ああ、大人になったな!と実感。自己ベストも更新!
盤石のノーミス(回転不足やエッジエラーを取られることはときどきあったけど)を貫いた今季の彼女。その結果は、どれほどの努力に裏打ちされていることでしょう。ほんとうにほんとうにすごい選手です。

ミスしないといえば、ロシアのメドベージェワ選手も今回も無敵なり! 
彼女は16歳という年齢を考えると、来季あたりに体型変化の波が来るかもしれないので、スムーズにそこを乗り切れたらいいなあと思います。
あと地上波放映で残念だったのは、せっかくペアで日本の代表として須藤澄玲&フランシス・ブードロオデ組が出場していたのに、演技どころか放映中に名前すら出てこなかったこと(私の記憶では)。 カップル競技はまるで存在しなかったかのごとく、というのは地上波放映ではよくあることですが、せめて日本からの出場選手としてちゃんと紹介してほしいよなあ…と思いました。



さて、昨日はチームチャレンジカップのあと、夜にはBS1でスイスのアイスショー「アイスレジェンド」が放映されました。

ステファン・ランビエールさん主宰のこのアイスショー、一日限りで厳選されたスケーターたちがオリジナルプログラムを含めてたっぷりと演技を見せるという、なんともぜいたくな企画です。
すでにポスターからして、ランビ色の世界。
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で、ここに浅田真央選手と高橋大輔さんが出演していたからBS1でのすばやい放映となったわけですね。
真央さん、なんとヨーロッパのショーに出るのは初めてだったそうで、いろんな刺激を受けたとか。
ランビ様はランビ色に舞い滑っておられ、ピアノソロの演奏がまたすばらしく、スケーターのチョイス含め実に高貴なアイスショーとなってました。
休養中だったのがまさかの来季復帰を宣言したバンクーバーの金メダルカップル、バーチュー&モイア組のひさびさのカルメン。ここで見られるとはうれしい。さすがに競技復帰に向けて気合入ってる!
あと、絶賛応援中のラトビアのデニス・ヴァシリエフスくんも出てました。彼、かなり将来を見込まれてるとみえる。そして忘れちゃならないデニス・テン選手のほれぼれするようなスタイリッシュなプログラム、気迫がすごい。
感動したのは、しばらく出場停止処分を受けていたカロリーナ・コストナー選手をひさしぶりに見られたこと。しかも美神のごとき演技! 来季は彼女も競技に復帰するそうで、実に楽しみです。

で、大ちゃんですが、「ラクリモーサ」やりました。最初に観たときよりプログラムの咀嚼において、ぐっと深みが増したように感じます。
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インタビューも入った演技動画はこちらです。(いつもながら動画をすばやく上げてくださる方たちに心から感謝です!)

大ちゃん、ランビ様のご指名でトリにマンボ! そしてそのままエンディングへと、最後はスケーター全員でマンボ大会。大ちゃんはちょっと緊張ぎみだったのか、わりとお行儀のいいマンボでしたが、でも感慨ひとしおだったなー。スイスのお客さんもとっても楽しそうでした。

あとスペシャルおまけとして、公演後に現地での真央さん&大ちゃんの対談が放映されていたのですが、この内容が濃かった。今回の「アイスレジェンド」に参加してみて「アイスショーいいよね、やりたいよね」という流れの話で盛り上がる二人。
やりたい、というのはつまり、立ち上げるということで? 夢物語レベルでも、そういうのってありうるの? 
いつか大ちゃんが中心になって、日本にこれまでなかったアイスショーを作ってくれたらなあと夢想している私としては、聞き逃せない話だったわけで。
そんな掘り出し物的なことも含め、BS1グッジョブな昨夜でした。
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by higurashizoshi | 2016-04-25 14:46 | フィギュアスケート | Comments(4)

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