ひぐらしだより


人生はその日暮らし。  映画、アート、音楽、フィギュアスケート…日々の思いをつづります。
by higurashizoshi
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カテゴリ:フィギュアスケート( 130 )

ラクリモーサ

とりあえず、ひぐらし的生存証明ということで…

グランプリシリーズ終盤、そしてファイナルについても何も書けず、あっという間に全日本も迫っているところですが、今日は行ってきました。これに行ってきました。
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大阪・なみはやドームあらため、ラクタブドームでのクリスマスオンアイス2015。
アリーナ当たったのも奇跡的だったけど、その時点でまさかこんな状況で当日を迎えることになろうとは想像もせず。

実は明日が、先月急逝した父のお別れの会なのです。
帰ってきてくれた高橋大輔さんが披露した、今日のための最初のプログラム。
ズビグニエフ・プレイスネル作曲のレクイエムの中の、「ラクリモーサ(涙の日)」というタイトルの曲でした。



このプログラムの衝撃が、今も身体のすみずみまで残っています。
大ちゃんが、また新しい世界へ足を踏み入れたことへの感動、
そして今の自分の気持ちをこれほどかき乱し、同時に癒してくれる彼の演技をこの目で見た衝撃。
涙することも忘れて、ただただ凝視していました。

あらためて、強く確認したこと。
高橋大輔のスケートは、音を奏で、楽曲を空間に構築する魔術である。
そしてその魔術は、たとえようもなく、美しい。



今日観た、ほかのすばらしいスケーターたちの演技は、またの機会に。
このレクイエムを胸に、明日のお別れの会にのぞんできます。
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by higurashizoshi | 2015-12-19 23:47 | フィギュアスケート | Comments(0)

グランプリシリーズ2015 第3戦・中国杯 男子・ペア・アイスダンス

さて、中国杯男子です。
日本の選手が出場していないということで、テレビ放映は冷遇状態でしたが… もったいない! すばらしい内容だったんですから!

中国杯2015男子表彰台
第1位 ハビエル・フェルナンデス選手(スペイン)
第2位 ボーヤン・ジン(金博洋)選手(中国)
第3位 ハン・ヤン(閻涵)選手(中国)
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もっとも話題をさらったのは、言うまでもなくボーヤン・ジン選手の驚異のジャンプ構成と、その成功ぶり。
今季シニアに上がったばかりの18歳ですが、ジュニアのときからミラクルジャンパーとして名をはせていたボーヤン。
四回転ジャンプを十代前半からどんどん跳び、すでに多種類のクワドジャンパーになったうえで、満を持してのシニア入りだったのです。
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昨季まではまだ全体に子どもっぽく、マッチ棒人形みたい(失礼)だったボーヤン。ジャンプ以外の要素は置いてきぼりな感じで、ただただすごいジャンプだけの選手、という印象でした。

それが今回ひさびさに見たら、身体つきや雰囲気もずいぶん大人っぽくなっただけでなく、音楽表現やステップに相当力を入れて鍛えてきた感じで、お、ボーヤンが踊ってる?表現してる!? もうマッチ棒人形じゃないぜ! と瞠目。
身体能力めっちゃ高いのでしょう、身のこなしもキレキレじゃないですか。とはいえまだまだ、決められた通りパキパキ振り付けをこなしてます!という感じなので、これからきちんと個性を出していってほしいところです。
で、ジャンプはやっぱり来ました。クワドルッツ×トリプルトゥのコンビネーションという前人未到。クワドルッツ単独だけでも史上2人目の快挙だというのに、かるーくコンビネーションで決めちゃう。そしてこの軸の細さ、あざやかさ。
今季フリーは四回転を4本入れる構成。4本。…もう、四回転ジャンプってものにぜーんぜんストレスないんでしょうね。まさにジャンパーの限界に挑戦中!ですが、今後さらに大人体型になっていくとどうなるのだろう?



そのボーヤンを最終的に寄せつけず、1位を守ったのがハビエル・フェルナンデス選手。
で、今季のハビーはショートプログラムがめちゃくちゃかっこいい!
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失礼ながら、この写真をパッと見ただけではハビーとは思えないほど。
これまではおちゃめでコミカルなプロが持ち味という感じでしたが、このプログラムでついにスペインの男を、ド直球に演じてみせたんですねえ。アントニオ・ナハーロさん振り付けのマラゲーニャ! 王道中の王道フラメンコです。
今回はジャンプも冴え冴えと決まり、トップに立つスケーターとしてのオーラが全身から放たれていました。
いや~こんなかっこいいハビー初めて見たわ。ゾクゾク。

フリーでは従来の洒脱系プロで、四回転3本の構成。3つ目のサルコウが転倒になったものの、全体に安定した演技でした。時折出る悪いクセのジャンプすっぽ抜けも、妙に脱力するやわやわステップも今回は影をひそめ、終始《いいハビー》でしたね。



3位に入ったハン・ヤン選手。
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だんだんと大人びて、いいスケーターに育ってきたなあと思いつつ、相変わらず不思議な個性の持ち主。コミカルなんだか真面目なんだか判然としない、ハン・ヤン色の世界。フリーのロミオとジュリエットも、ロミオには見えないし、お友だちかな?
崩壊するときは雄大に崩壊するジャンプ、今回はいい方に雄大でした。決まったときのアクセルはまさに飛行!ほんとに気持ちいいです。

結弦くんとの、あの衝突事件から一年。結局何も改善されないままの公式練習の方式は続いてます。
二人ともすっかり回復した様子なのはほんとうによかったけれど、またあんなことが起きないようにと願うばかりです。



4位、アメリカのグラント・ホクステイン選手。
今回テレビでは《ホッホステイン》て表記されてて、長年全米選手権などで見慣れてる選手だけに「…ホッホ?」となってしまった。
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以前から滑りも綺麗だし音楽を解しての表現力もある選手と思ってましたが、ジャンプで崩れることが多く、小柄な体格も相まってなかなか目立つところまで来られなかった感があります。
しかし今大会はホクステインくん、すばらしかったですね。「アメリカにこんないい選手がいたの?」と注目されたのではないでしょうか。うれしいうれしい。



5位、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフ選手。
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このところ私が常に応援しているヴォロさん。ヤンキー衣装が異様に似合うヴォロさん。努力家だけどいつもハッピーな笑顔。荒ぶるとかっこいいを超してちょっとヘン、でもそこが愛すべきヴォロさんなのだ。

今回、ショートは初めて見たのですが、私の大好きMuseの「Butterflies and Hurricanes」じゃないか!
そうそう、この曲こそフィギュアで使ってほしかった! バトルさんらしい振り付けで、素敵プロでした。
衣装が、日本の任侠映画で賭場に殴り込みかけた白人ヤクザみたいだったけど、こういうのが似合うんだなまた。
フリーでジャンプミスがあり今大会は順位を下げて残念! とはいえ、常に試合で上位につけていく安定した実力選手になりましたね。長い低迷も苦労も報われつつあり。



6位、フィリピンのマイケル・クリスチャン・マルティネス選手。
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マルティネスくんの眉毛がっ!
手入れされてる…

いやいや、そんなとこばかり注目してるわけじゃありませんよ。しかし残念だな眉毛。彼もどんどん洗練された選手になって来ていて、眉毛も洗練…  じゃなくて、真面目な話! ほんとにぐんぐんうまくなって、これからが実に楽しみ。
大阪での四大陸で生で観て、大喝采を浴びてビックリした顔してた初々しいマルティネスくんが懐かしく思い出されます。
あれから二年。フィリピンとアメリカを行き来しながら、苦労も多い中ほんとうにすばらしい成長ぶりです。



8位、ウズベキスタンのミーシャ・ジー選手。
ショート「道化師」。
以前からリスペクトし続けてくれている、これは大ちゃんへの新たなリスペクトプログラムなのでしょうか。
今回は全体に調子が上がっていなかったけれど、素敵な道化師でした。
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フリーはショパンの夜想曲。
こちらも素敵でした。ミーシャの音楽表現への細やかなこだわりに満ちています。ミスがあっても、常に観客に向けて《思い》を伝えようと全霊をかたむけるミーシャのスケートには、心が震えます。



カップル競技は、今は表彰台のみ。
まずはペア。悠子さんスミルノフくん、優勝おめでとう!

グランプリシリーズ2015 中国杯 ペア表彰台
第1位 川口悠子&アレクサンドル・スミルノフ(ロシア)
第2位 ウェイジン・スイ&ツォン・ハン(中国)
第3位 シャオユー・ユー&ヤン・ジン(中国)
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グランプリシリーズ2015 中国杯 アイスダンス表彰台
第1位 アンナ・カッペリーニ&ルカ・ラノッテ(イタリア)
第2位 マディソン・チョーク&エヴァン・ベイツ(アメリカ)
第3位 エレーナ・イリニフ&ルスラン・ジガンシン(ロシア)
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スケートアメリカで優勝のチョーク&ベイツを、今大会はカッペリーニ&ラノッテが制しました。
イリニフ&ジガンシンも、組み換え後やっと少しずつユニゾンができてきたかなというところ。
チョクベイは早くもグランプリファイナルへの一番乗りが決定。押しも押されぬトップカップルになりましたね~



というわけで、カップル競技が駆け足になったのが今回も残念無念。
すでにエリック・ボンパール目の前で、また週末はやりくり算段して観戦、観戦です。
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by higurashizoshi | 2015-11-12 23:06 | フィギュアスケート | Comments(2)

グランプリシリーズ2015 第3戦・中国杯 女子シングル

早くもグランプリシリーズ第3戦、中国杯。
BSで男女ショートとフリー、エキシビションは5時間以上かけて観ましたが、カップル競技はまだ。
毎年毎年言ってますが、ペアとアイスダンスもせめてもう少し早く放映してほしい! ライスト見られないと、延々おあずけ状態が続いて心が間延びしてしまいますがな~

それと、やっぱり今回の中国杯、真央さんの出る女子だけ地上波ゴールデンタイム全国放映で、日本選手出なかった男子は関東ローカルのみの深夜放映でした(涙)。
この次のエリック・ボンパール(フランス大会)は男女ともフリーだけ全国放映らしい…。
ああ殺生な。そんな半端なことせんといて~

と、文句はこのくらいにして。
遅まきながら中国杯について、まずは女子から。

グランプリシリーズ2015中国杯 女子表彰台
第1位 浅田真央選手(日本)
第2位 本郷理華選手(日本)
第3位 エレーナ・ラジオノワ選手(ロシア)
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今回の女子は、やはりなんといっても日本の新旧2選手のめざましさに尽きます。
私、日本の選手だから応援するってことはない人なので、これはフラットに見ての感想。

まずは真央さん。
ショートではトリプルアクセル含む超高難度のプログラムを、アッというまにスルスルとクリア。非常に落ち着いていて、一年の休養明けのグランプリ初戦とは思えない仕上がりぶりに「はー」と思わずため息が出ました。
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ワンシーズン休んでたんだよね? て真顔で聞きたくなるほど、ショートからトリプルアクセルは当然のごとく入れて、フリップーループの3×3に、苦手だったルッツも入れてて。
休養前の状態に戻す、だけでも大変なことなのに、真央さんの視線ははるか上を見ているらしい。さすが最高級職人。《これまで通り》なんかじゃ、進化し続けなきゃ、戻ってきた意味がないってことですね? おそれいりました。

フリーでは冒頭、これまで跳んだ中でも最も美しいのではと思われる完璧なトリプルアクセルを決めたあと、いくつか残念なジャンプミスがありました。そして、コールされて位置につくまでのタイムオーバーの惜しい失点も。休養前のシーズンまでは1分だったのが、ISUのルール変更で30秒に短縮されていたのを勘違いしてしまったそうです。
ただ、表現面では、ジャパンオープンのときより深みが増していたような。見るものを引きつける吸引力は、かつてのあどけない演技からは想像できないほど。そして美しい。
彼女は本当に美しいスタイルの持ち主ですが、私、その演技そのものをこんなに美しいと思ったことは以前はあまりなかったのです。
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さて、その真央さんをフリーでは追い抜かし、あわやというところで2位になった本郷理華選手。
ショートはすでにフィンランディア杯ですばらしい演技を観てたので、今回も鉄壁のジャンプにあっこちゃん肝入りのワクワクする振り付けの「キダム」、安心して楽しませてもらいました。

そしてフリー「リバーダンス」。
フィンランディアのときもよかったのですが、今回は理華ちゃんに何かが注入されたかのような、すごい勢いとパワーで序盤から乗っていきました。これは来るぞ、来るぞ…という興奮。
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フィンランディアのときと衣装変えてたのですが、これが私的にはドンピシャの素敵お衣裳。
深いグリーンのシンプルなデザインに美しい装飾、特にスカート部分がジャンプやスピンのときにふわりと上がると、淡いグリーンのアンダースカートが透けて見えるところがすばらしく綺麗。これ、あっこちゃん御用達のデザイナーさんの作品かなやっぱり…などと考えているうちに、中国のお客さんのものすごい盛り上がりの中でどんどんパワーアップしていく理華ちゃん!
特に終盤、アクセルートリプルトゥのあと3連目のダブルトゥをタノで跳びきったあたりから、こりゃーすごいことになったわとテレビ画面にくぎ付け! バンザイガッツポーズのあとは、130点にあとちょっとで届く高得点!

出る試合出る試合、怒涛の勢いで自己ベストを更新していく今の理華ちゃん。メンタルの強さとインタビューでの村娘ぶりも健在。さてどんな選手に育っていくのかほんとに楽しみです。



3位に入ったのは、ロシアのエレーナ・ラジオノワ選手。
美少女女優だったラジ子ちゃん、オフの間に7㎝も背が伸びて、ずいぶん大人になってました。
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いとも軽やかに跳んでいたジャンプが、やはり体型変化のためか、以前ほどは安定してないです。ただ、やはり表現面は天性の女優力と豊かな感性で、見るものを引き込まずにはおきません。
今しばらくは、少し悩み多き時期になるかも。でもまだ16歳だもんね。このまま順調に成長していけば、美しさと技術と芸術性を兼ね備えた、稀有な選手になれる可能性大です。



4位には、同じくロシアのアンナ・ポゴリラヤ選手。
ごらんくださいこの美しさ。ラジ子ちゃんとはまた別種の美であります。こんなに大人っぽいのに17歳ですよ。どうしましょう。
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のびやかな肢体から繰りひろげられるスケールの大きなジャンプ、ドラマチックな表現、非常に魅力的で可能性をたくさん持った選手ですが、ときどきジャンプが大崩れし、そうなると演技全体がトーンダウンしてしまう…というのが今のところの弱点です。
そのあたりが安定してくると、彼女もまた本当にすばらしい選手になれるはず。ほかのロシア女子とはちょっと違うミステリアスな雰囲気にいつも引きつけられます。



この選手も注目してます。韓国のパク・ソヨン選手。
今回8位という結果でした。ジャンプがなかなか全部に安定して入らないのですが、まだ18歳になったばかりですでにソチ五輪にも出場。キムヨナ選手去りしあとの現・韓国チャンピオン。独特のつややかな魅力のある、とても美しいスケーターです。
中国杯のお写真なかなか見つけられず、これは先日のスケートアメリカ出場のときのもの。
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ソヨンちゃんも、いつもお衣裳がセンスよく素敵です。技術面でぐぐっと進化してくれると、今後グランプリでももっと上位に食い込める選手になると思う。期待してます。


男子までいく前に時間切れ。
続きはまた明日書きます! 早く書かなきゃ、エリック・ボンパール始まってしまうがな。
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by higurashizoshi | 2015-11-11 00:50 | フィギュアスケート | Comments(0)

グランプリシリーズ2015 第2戦・スケートカナダ

旅から帰り、またいろんな用事やら家族のことやらでアタフタしてる間に、グランプリ第2戦のスケートカナダが始まり、終わり、気づけば第3戦の中国杯も目の前! ほんと毎秋グランプリシリーズが始まると気が抜けません。
ブログなんか書かずにただ観てるだけ、観てあーだこーだ言ってるだけ、にしたらラクなのに、やっぱり書かずにいられないんですねえ。むにゃむにゃ。

さて、スケートカナダは結弦くんが出てたのでメディアの露出がめいっぱいでした。どこ見ても《スケカナ=ゆづ》でした。ソチ五輪以来のパトリックとの一騎打ちということで、いろいろと沸騰していました。
でも今回はね、ダイスこと村上大介選手の活躍を、どうかどうか多くの人の心に深く残してほしい。
その男子シングル結果から。

スケートカナダ2015男子表彰台
1位 パトリック・チャン選手(カナダ)
2位 羽生結弦選手(日本)
3位 村上大介選手(日本)
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ときどきあることですが、今回のスケカナ男子ショートは悪夢のように次々と大きなミスが続き、自滅していく選手が続出。こういうのって何なのでしょう。現場にいればわかる理由があるものなのか、どうか。
結局、80点ギリギリ乗ったスコアでスモールメダルを争う、という予想外の展開になりました。ショート1位発進になったダイスも、ちょっと唖然としてたかもしれません。
崩れたのはパトリックもそうなのですが、彼は何といっても一年間の休養後のグランプリ初戦。驚いたのはやはり結弦くんの、ショートの3ジャンプ中、2ジャンプがノーカンという結果。

滑走中つねにクレバーな彼は、同じジャンプの跳びすぎ違反(いわゆるザヤックルール)などには絶対の注意を払っているはずだったのですが…
まず、2つめのジャンプであるクワドトゥループがまさかのダブルトゥループになってしまい、0点。
これは、ショートプログラムでは単独ジャンプは3回転以上でなければ点にならないという規定のためです。
しかも3つめのジャンプのコンビネーションで、鬼門のルッツに付けたトリプルトゥループがダブルトゥループに。つまりダブルトゥを二回跳んだことになってしまい、こちらのジャンプも0点に。
結弦くんがザヤるという、かなりありえないことが起きました。これも経験というしかない。
しかし、ジャンプ3本中2本全滅なのに、加点の多さ、PCSの高さで70点台が出るのだから驚異です。最初のトリプルアクセルなんて5点も加点がついてる。つまりこれ以上完璧なアクセルはありません、という評価。

そして、まさかの6位発進を受けた《逆境大好き、ピンチ上等》な結弦くんは予想通り翌日のフリーではぶっちぎりで四回転3本、アクセル2本を決めてみせて大逆転。それでもショート2位発進だったパトリックにはおよばず、総合2位という結果でした。
陰陽師に扮した結弦くん、眼から火が出るの図。
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一方のパトリック・チャン選手。
ショートでは後半ジャンプにミスが出たものの、フリー演技後は190点越えを見て、ひさびさにこのポーズ。
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やっぱりパトリックのスケーティングはただただ、ミラクルでした。ひとりだけ別の氷の上を滑ってるんじゃないかと思うくらい。ひさしぶりにジャンプもほぼクリーン。二つ目のクワドが入るようになったら基礎点もぐっと上がるので、さらに得点は伸びるはず。
とはいえ、今回結弦くんに勝てたのは、正直ショートでの大きな差のおかげ。すさまじい基礎点の結弦鬼プログラムにパトリックが勝つのは、今後容易ではございません。


村上大介選手。
はからずも1位発進で迎えたフリー。地元の大喝采を受けたパトリックの演技の直後の、最終滑走。
張りつめた表情に不安をおぼえつつ見守ったのですが…
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得意のクワドサルコウが2本きれいに入り、ラストジャンプまで次々と安定して降りていくのを息をつめて見て、最後はテレビの前で大拍手。すごい、すごいよダイス!この追いつめられた最終滑走で堂々のこの出来栄え!

でも、でも…
点数を待つ間のダイスのこの表情が忘れられない。
日頃は恬淡としているキャロルコーチの眼に、涙が光っていたことも。
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ほぼ完璧な演技でフリーを終えながら、ダイスは3位に後退した。
基礎点の差。PCSの差。絶対的な差を前に。

解説の織田くんが嗚咽をこらえながらダイスをほめたたえ、彼はこれからだと強調していたのが胸に残った。
今回の殊勲賞は間違いなくダイス。どうか自分に自信をもって、さらに向上してほしいです。

急な出場にもかかわらず、パーソナルベストを出して健闘した川原星選手など、ほかにも触れたい選手はいますが、女子へ。

スケートカナダ2015 女子表彰台
1位 アシュリー・ワグナー選手(アメリカ)
2位 エリザヴェータ・トゥクタミシェワ選手(ロシア)
3位 永井優香選手(日本)
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優勝したアシュリー・ワグナー選手ひとりが盤石の安定演技をつらぬいた以外は、なかなかの混戦となりました。
そのアシュリー。ジャンプミスも回転不足もほぼなく、ショート、フリーとも《一番いいアシュリー》をそろえることができました。安心して見ていられる感じでした。
ソチ以降、どんどん低年齢化している女子シングル界で、完全にベテランお姉さん状態のアシュリー。シニアでの戦歴が長いこともあり、本人も自分の立ち位置をよくわかっていらっしゃるようで、まさに大人の演技、大人の風格。
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ショートではジャンプが入らず、しかもスピンもステップもレベル取れず…と心配なスタートだったトゥクタミシェワ選手。
フリーではトリプルアクセルもステップアウトながら入れてきて、その後はガンガン攻めまくり、最後はガッツポーズ! やっぱり強いトゥクタミちゃん。
まだまだ新プロになじんでいない感じがするので、これからの安定に期待。
そしてプログラムは変われど、弱冠18歳のマダム系色香と、この貫禄は不変なのだ。
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サプライズは3位に入った永井優香選手でした。
ジュニアから上がったばかりの優香ちゃん。ジャンプも滑りもおおらか&伸びやかな、まだ初々しい16歳です。
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今のところジャンプのすっぽ抜けがお約束になってしまってて、今回もそれが出てしまいましたが、まだまだほんとこれからの選手。おっとりしつつ度胸はなかなかにあるようだし、すべてにおいて変なクセのないスケートに期待大です。


村上佳菜子選手は4位。
惜しいところだったけど、本人は悔しさもありつつ、ひさびさにに試合で手ごたえを感じたように見えました。
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なかなか活路が見えないできた2シーズンほどを経て、真央さんも戻ってきたことだし、佳菜子ちゃんのモチベーションも上がってきたのかも。今季はどこかで完璧な演技をして、キスクラでもはじける姿を見たいです。


あああ、一番書きたかったアイスダンスを書く余裕がなくなってしまった…
さっき気づいたのですが、もしかすると中国杯、男子の地上波放映は関東ローカルのみかも?
日本の選手が出てないから…?
女子は真央さん出てるからゴールデンタイムに全国放映なのに… バタリ(昏倒)。

アイスダンスについては(ペアもですが!)また時間を見つけてグランプリいくつかまとめて書けたらと思います。
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by higurashizoshi | 2015-11-06 01:24 | フィギュアスケート | Comments(2)

グランプリシリーズ2015 第1戦・スケートアメリカ

グランプリシリーズ、とうとう開幕しました。
第1弾スケートアメリカ終了しました。
ざっと振り返りつつ。

スケートアメリカ2015、女子シングル表彰台。
1位 エフゲーニャ・メドベージェワ選手(ロシア)
2位 グレイシー・ゴールド選手(アメリカ)
3位 宮原知子選手(日本)
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15歳、シニアに上がったばかりのメドベージェワ選手が、楽々と優勝。
少し前のリプニツカヤ選手やラジオノワ選手のジュニア→シニア当初のぶっちぎりぶりを彷彿とさせます。
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ジュニアのときから、あまりにタノジャンプ(片手や両手をあげて跳ぶ)を多用するため
「この人は…片手を上げないとうまく跳べないのでは?」
というナゾの疑問を抱いてしまったくらいのジャンプ巧者です。
今はまだ、怖いものもストレスもない感じ。そしてあくまでも少女体型。可憐な表現もとても上手です。
今季は、彼女が女子を席巻するか。



宮原知子選手。
美しいフリー、リストの「ため息」。
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メディアで「3位に終わった」と書かれていることが多くて、なんだかくやしいなあ。
はっとするほど大人びた今季の知子ちゃん、これまでとは明らかに一線を画するプログラムの成熟度。
今回は彼女にはほんとに珍しく、ジャンプにミスが重なったのが残念でした。でも今後に不安を感じさせない、信頼感みたいなものが知子ちゃんのスケートには満ちているなあと思います。少しずつPCSも上がっていくはず!



スケートアメリカ2015男子表彰台。
1位 マックス・アーロン選手(アメリカ)
2位 宇野昌磨選手(日本)
3位 ジェイソン・ブラウン選手(アメリカ)
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すばらしい得点でグランプリ初優勝、大喜びだったアーロンくん。
ジャンプに関しては、元かっとび小僧の面目躍如、決めまくることができました。彼にとっての今季の挑戦は、プログラムの表現、スケーティングの進化。フィリップ・ミルズの振り付けでの新境地です。
何を目指しているのかは、今回とてもよくわかりました。この努力がさらに花開きますように!
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さてショーマです。
前評判では断トツで優勝候補に挙げられていたショーマ。
気負うことなく、静かな闘志でリンクに立ちましたね。
ジャンプミスで4位発進となったショートも、内容的にはとてもよかったと思いますが、やっぱりこのフリー「トゥーランドット」は、ジャッジにもアメリカの観客にも、強いインパクトを与えたと思う。
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後半のクワドトゥのコンビネーションが入ったことでこれだけ高い点数が出たわけですが、スケーティングの粘りと伸び、音楽との一体感において、ここまですぐれて観客を引きつける力があるのは、私見ながら今季現役選手の中ではデニス・テン選手とジェイソン・ブラウン選手と、新米ショーマくんだけです。
中盤、ショーマがボーカルを口ずさんでいるのを見たときは、ちょっと鳥肌立ちましたもん。オペラのボーカル口ずさみながら滑る、それが似合う日本の高校生。何なんだろうこの人はと。
リンクを降りればあんなにトボロンとしてるのに、この制圧感。不思議な方です。

わずかな差で優勝は逃したけれど、今回はこの順位が今後につながっていく意味でちょうどいい感じでは。どんどんジャッジや観客にインパクトを与え続けてほしい。



上で挙げた、スケーティングと音楽との一体感、引きつけ力のベスト3(あくまで私見ですよ)の全員が、このスケートアメリカに出てるんですねえ。
その中でデニス・テン選手は今回ミス連発で残念な結果でしたが、毎シーズンともスロースターターなテンくんなので、今季のめっちゃ玄人好みなショート&フリー同じ曲というプログラムが、徐々に完成していくのを待ちましょう。

さてもうひとりの一体感&引きつけベスト3のひとり、ジェイソン・ブラウン選手。
もうね、今季フリーが「ピアノ・レッスン」て知ったときから、楽しみでしかたなかったのですよ。
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きっとジェイソンなら「ピアノ・レッスン」をこんなふうに滑ってくれるだろう…と想像していた通りの、それ以上のプログラムでした。
しかも「ピアノ・レッスン」の中でも静かな「愛の香気」一曲だけで最後まで滑り切る。ああ、これでこそですよ。
今後シーズンを通してこのプロが進化・深化していくのをじっくりと見守りたいと思います。
こんなこと言ったら怒られるけど、無理にクワド入れなくてトリプルアクセル止まりでトータルの完成度を見せてほしい!と思わず考えてしまった。クワド上手になったらいいね、ジェイソン。



すごく少しの選手にしか触れられなくて非常に残念ですが、明日から3日ほど旅に出ますのでその準備でバタバタもあり、縮小版になりました。
アイスダンスとペアについてはまったく書けてないので後日。
アイスダンスはライストを苦労して観たので、すぐさま書きたかったんですが…なんせ時間がなくて。
BSで生中継してくれたスケアメのエキシビション観るのも、旅から帰るまでおあずけです。
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by higurashizoshi | 2015-10-26 23:50 | フィギュアスケート | Comments(0)

フィンランディア杯2015などなど

Japan Openのことをもう少し書こうと思ってたのですが、あれよあれよと日は過ぎ、もはやグランプリシリーズ開幕目前。今週末にはスケートアメリカ、そこからは毎週の怒涛の転戦が始まりますがな…

で、とりあえずフィンランディア杯をCSで観られたので(といってもシングルのみですが)、ちょっと書いておこうと思います。

女子表彰台。
1位 本郷理華選手(日本)
2位 ユリア・リプニツカヤ選手(ロシア)
3位 ヨシ・ヘルゲソン選手(スウェーデン)
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本郷理華選手については、昨シーズンの目の覚めるような躍進ぶりと安定度を見ていたので、もちろん今季も期待してました。
しかもショートの振り付けは鈴木明子さん。同じコーチのもと、先輩として子どものころから本郷選手を見てきたあっこちゃんです。本郷選手の長所も弱点も知り尽くしたうえでの振り付けと細かい指導をつけていく《新人振付師・鈴木明子》の様子をテレビで垣間見て、その仕上がりを楽しみにしてました。
しかも演目はシルク・ドゥ・ソレイユの「キダム」。シルクといえばあっこちゃんの名プログラム「オー」を思い出さずにいられましょうか。

で、この「キダム」。
音楽、振り付け、衣装、すべてが本郷選手にドンピシャ。そしてシーズン初頭にして、この仕上がり感。
いやー、ここまではまると気持ちいい。
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2年前まではジャンプの安定度に対して氷上姿勢や表現面が大きな課題だった理華さん。シニアに上がってここまで伸びてくるとは正直思ってませんでした。
ジャンプはたまに抜けはあるものの、崩れることがないこの盤石さはほんと強みだし、ここに個性と表現力が加わるとすばらしい。まだまだ振り付け頼りではありますが、今後にさらに期待。
この「キダム」の振り付け、ステップはもちろん身体の使い方やこまかい所作にいたるまで、あっこちゃん色がこれでもかと出ていて、見ながらニヤニヤしちゃいました。


そして、話には聞いていたのですが、このオフシーズンの間のリプニツカヤ選手の体形変化はけっこう大きかったなあ。
ティーンエイジャーとしては当然の発育なのですが、驚異のジャンプ力と柔軟性を支えていたあのジュニア体型が急激に大人の女性へと変化した影響は、しばらく彼女を苦しめるかもしれません。
とはいえ、凄い天賦の才をもった選手であることに変わりはなく、新たなリプちゃんのスケートが確立されていくよう願うばかり。
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フィンランディア杯、男子表彰台です。
1位 コンスタンティン・メンショフ選手(ロシア)
2位 アダム・リッポン選手(アメリカ)
3位 セルゲイ・ヴォロノフ選手(ロシア)
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うれしいなあ、個人的に応援してる選手ばかりですわ。
32歳にしてこの位置につけているメンショフくん、今期も彼らしい個性的プロで素敵。
フリー、4×3も序盤には鮮やかに入りましたが、後半になるとジャンプの制御力がやっぱり年齢的に少しずつ苦しくなってきてるのかな?とも感じられる。でも行けるところまでがんばってほしいなあ。

2位に入ったリッポンくん、ジャンプもスケーティングも今回あまりよくなかったけど…
スケートとは直接関係のないことですが、彼はこのほどゲイであることをカミングアウトしましたね。現役選手として競技シーズン初頭にこの発表は、採点に影響を与えかねないという話もあり、逆に彼の強い意思を感じます。
髪は相変わらず伸ばしてくれないし今季は色も微妙だし、衣装も謎チョイスだけど変わらず応援しているからね~



続いてフィンランディア杯、アイスダンス表彰台。
1位 ケイトリン・ウィーバー&アンドリュー・ポジェ(カナダ)
2位 イザベラ・トヴィアス&イリヤ・トカチェンコ(イスラエル)
3位 ローレンス・フルニエ・ボードリー&ニコライ・ソレンセン(デンマーク)
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内容は未見なのですが、ポジェくんがひさびさにツイズルでやらかしてしまったとか。今季は他のトップカップルに故障があったりで、彼らがダントツにいく可能性もありと思っていますが、さて。
ウィバポジェは暮れに大阪で生で観る予定なので、大いに期待しております。

3位のデンマークのカップルは昨季から注目の2人。デンマークってアイスダンスであまり聞かなかったので新鮮です。
2位のトヴィアス&トカチェンコは、アイスダンスファンにはおなじみだったカップルが、ソチ以降にばっさばっさと組み替えた中のひとつ。出身としては女性アメリカ、男性ロシアですが、変遷をへてまさかイスラエル国籍になるとは。かなり技術の差があるカップルなので、今後どう成長するか?というところです。


さてさて、ペアについて触れなくて申しわけない…
フィンランディア杯とは別の話題ですが、アイスダンス好きとしてはショックなニュースが入ったので書いておきます。

スペインに初めて誕生した国際大会に通用するアイスダンスカップルで、このところ急成長をとげてきたサラ・ウルタド&アドリア・ディアス組が解散を発表しました。
オフシーズンではなく、競技シーズンが始まってからの突然の発表。ネットで見て、わが目を疑いました。
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失礼ながらいかにももっさりしたカップルだった二人が、イギリスからスペインに呼んだコーチのもと猛練習を重ね、少しずつ少しずつうまくなり、スペインを出てコーチをデュプレイユ&ローゾン夫妻に変更してからぐんぐんあか抜けて、やっとグランプリシリーズでもメダル圏内まできて、さあこれから世界のトップカップル入りだ!というところで…(涙、涙)

なんといっても彼らのスペインらしい濃厚でケレン味たっぷりな、個性的なプログラムがいつも楽しみで、今季はどんなプロなんだろう?またさらに洗練されたところを見せてくれるよね?と期待していたのに!
このピカソのプログラムとか、大好きだったのになあ…
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カップル解散後の動向は不明ですが、できることならサラちゃんもディアスくんも引退せずに別のパートナーと新たな道を進んでほしいです。


というわけで、次はスケートアメリカについて、になるかな。ほかのことを書く余裕があればまた。
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by higurashizoshi | 2015-10-21 15:33 | フィギュアスケート | Comments(0)

Japan Open2015、まずは2人について

もう10日も前になりましたが、Japan Openの話。直後の報道はとにかく真央さん復活一色といっていいくらいでしたね。
それも無理はない。あれだけ注目される中、トリプルアクセルの盤石ぶりを含めて余裕さえ見せてフリーを滑り切り、彼女がいかにすさまじい実力と精神力をもつ稀代のスケーターであるかを、いきなり証明してみせました。
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ひさしぶりに競技の場で見た真央さんの演技は、ある種の威厳すら感じさせるもので、ソチ五輪のフリー演技の呼吸も忘れるあの4分間を思い出しつつ、彼女にとってさらに次の時代が始まったんだ、と実感しました。いやいや、なんとすごいことだ。
たとえこのあとの競技人生がそれほど長くなくても、この復帰は浅田真央という選手の歴史的評価にも、そして今後の女子スケーターたちの競技への姿勢にも、大きな影響を与えるだろう、と思います。

そんなことなーんも考えてないような涼やか~な彼女の笑顔を眺めつつ、いろんな意味でほんとうに底知れない人だなあと改めて身震いしたのでした。



で、もうひとつの身震いがこちら。
Japan Openでの宇野昌磨選手の「トゥーランドット」。日本初披露の今季フリー。
9月のUSクラシックではありえない失敗が続き下位発進、フリーで1位になったものの総合では5位という結果。このときの演技は観てないので、私自身初めて観る今季のショーマのプログラムでした。
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昨季はまだジュニアとシニアのかけもちだったショーマ。
ついに苦手のアクセルを会得した上に四回転も手に入れて、世界ジュニア王者になるわ、全日本でも銀メダルだわで、おそろしいほど躍進した昨シーズンでした。
で、今季はフリーが「トゥーランドット」という直球勝負曲。言わずと知れた荒川静香さんのトリノ金メダルの使用曲でもあり、シニア参戦ホヤホヤのちっちゃな(すいません)ショーマが使うにはちょっと冒険かしら?というゴージャス選曲、と思ったのですが…

Japan Openはジャッジの採点があるとはいえ、シーズン初頭のイベント的な競技会なので、選手にとってはまあ肩慣らし的な感じなのですよね。
だからまだ本調子でなくてもまあよろし、逆にここであんまりいい出来だと、かえってシーズン中への不安を感じてしまったりするくらいなんですが、ショーマくん。ここで呆気にとられるほどすごい演技を見せてしまったやないですか。どうしよう。
というか、なんなのこの出来は? この音楽表現、このクワドトゥ2本・アクセル2本あっさり成功、ほかも全ジャンプ成功、笑顔のガッツポーズ。「トゥーランドット」に曲負けするどころか、すでに《マイ・トゥーランドット》にしてしまってる。Japan Openでこんなに出来ちゃってどうするのよ? 初出場だよ? ジュニア上がりだよ? と思わず感情的になりそうなほどの演技でした。

採点結果は185.48。オープン大会だから正式記録にはならないけど、これって点数上は男子フリーの世界歴代5位だそうで…ヒエエエ! 今シーズン、ほんとにこれからどうなるんだろう…。ショーマの行方が怖くて楽しみで怖い。


ほかにもJapan Openで触れたい選手はいろいろいるのですが、引き続き次回にゆるゆると。
フィンランディア杯で本郷理華選手が優勝という知らせも今日入ってきました。男子優勝はメンショフ選手ですわ!きゃあきゃあ。アイスダンスは盤石でウィーバー&ポジェだったけどポジェくんにミスがあったらしい…。フィンランディアは17日にCSで放映するようなので楽しみに待つとしようかな。
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by higurashizoshi | 2015-10-12 23:43 | フィギュアスケート | Comments(0)

国別対抗戦2015 (その3)

「国別? あったねえそれ…」くらいに時がたったので、もう書いちゃったのかしら、書くのやめたのかしら、と思われてる方も多いかもですが。
まだ書いてなかったんですね、国別対抗戦の男女シングル。
で、しつこく書くんですね、私。
いまさらながら、よっこらしょと振り返りつつ、感想を記しておきたいと思います。
忘れかけてる方は「そういえばそうだったねえ」とご一緒に振り返りつつ読んでいただければうれしいです。

なんといっても、オフシーズンに入ってしまったからにはフィギュアスケートについて書くことは当面そんなにないと思うので、名残りを惜しみつつ… 
とか言って、また何やかんや書くのでしょうね。だけどね。やっぱあの方不在の中、アイスショーも今年はあんまり行かないと思うので(かなしい…)


さてそんなわけで、国別対抗戦2015・女子シングルのフリー結果から。

フリー1位 エリザベータ・トゥクタミシェワ選手(ロシア)
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今回、ショートでは転倒したトリプルアクセル。フリーではみごとに決めてみせました。軽々と。美しく。
彼女が今季、トリプルアクセルを試合で入れる構成を完全に自分のものにしたことで、女子のジャンプについての流れは変わったといえます。
現役選手の中で真央さんだけが跳べた、真央さんだけが挑戦し続けた特別なジャンプだったトリプルアクセル。
今後はトゥクタミちゃんのみならず、ジュニアからシニアに上がってくるロシアっ子を中心に、トリプルアクセルを得点源として据えてくる構成が増えていくでしょう。

それにしても今季のトゥクタミちゃんは、ほれぼれするほど強かった。
来季はソチ金メダルのソトニコワ選手も復帰予定、不調だったリプニツカヤ選手も復調してくると思われ、もちろん虎視眈々のラジオノワ選手ほか多数… ロシアの中だけでも大変な争いになりそう。
トゥクタミちゃん、トップの座を守れるか。
とりあえず来季は、エキゾチック系・色香路線でないプログラムが観たいです。ミーシンコーチの趣味なのか、本人も好きなのかわかんないけど、そろそろ違うのに変えてもいいと思うの。




フリー2位 エレーナ・ラジオノワ選手(ロシア)
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この写真を見ただけでわかるように、ラジ子ちゃんは女優。ほぼ女優です。といっても、ものすごいスケート技術に裏打ちされた上での女優だから、強い。魅せる。この特性は、おそらく後づけできるものではないでしょう。
ルッツ2本をしっかり入れられるジャンプの盤石さ、一瞬にしてプログラムと音楽に身をゆだねられる憑依力、妖精のごとき容姿。スケーターとして逸材と思わせる要素がそろい踏みのラジ子ちゃんですが、まだ15歳の少女体型。今後数年の変化は未知数なので、このお宝をじっくり見守りたいです。

ロシア女子みんな気が強そうですが、ラジ子ちゃんは撮影時の「きゅん♡」な可憐さと、ふとカメラに抜かれたときの俺様っぷりのギャップが素敵。うん、女優はこうじゃなくっちゃね。




フリー3位 宮原知子選手(日本)
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わーわー。
このガッツポーズ、どれほど話題にされたことか。
それほどまでに、いい意味で「らしくない」サプライズでしたね。今回、団体戦形式の中でシャイな知子ちゃんは最初ちっちゃくなってた印象だったけど、応援でも次第にハジけられたし、そして特にこのフリーでの仕事っぷり。さすがです。

このフリーでは、フリップジャンプひとつだけ回転不足を取られてしまいましたが、それ以外はノーミス。力強く、かっこよかった。この「ミス・サイゴン」は、振り付け、衣装も含め、彼女のこれまでのベストプログラムだと思います。
まだまだこれから変化していくはずで(身体も大きくなる…はずだ!)、きっと来季ふたたび競技で目にするときは、「おおっ」となっている…ことを期待。
うわついたところのない、いわば職人肌の知子ちゃん。彼女なら早々に日本女子のエースになってしまった重責を、プラスに昇華していってくれるのじゃないかと思います。




フリー4位 アシュリー・ワグナー選手(アメリカ)
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全米女王にも返り咲き、ワールドはちょっとふるわなかったとはいえ、今季は比較的安定していたアシュリー。プログラムも安定。新味がないともいえるけど、彼女の特性が十分生かせるプログラムではありました。この国別でも、若干着氷乱れがあった以外はまずまずの出来で、いい感じで今季を締めくくれましたね。

ソチ後の世代交代により女子は一気に低年齢化が進んできて、まだ23歳のアシュリーがすごいベテラン扱いに。でも確かに、いかにもティーンっぽいトップ選手(トゥクタミちゃん除く!)たちの中にあっては、大人の魅力が際立ってます。
すでに全米では3度優勝してるアシュリーも、ソチ五輪ではメダル圏外、そしてワールドではまだ一度もメダルがないんですね。来シーズンは上がりたいだろうなあ、ワールドの表彰台。





フリー6位 村上佳菜子選手(日本)
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佳菜子ちゃん、昨シーズンに続き、今季もさまざまな波があって苦しいシーズンだったと思う。
もしかして、これが最後なんだろうか?と思ったこの国別対抗戦。ショートはよかったけど、フリーではまたフリップの抜けもあり、全体的にやっぱり満足のいかない結果に終わり…
それでも、来季続行を決めてくれてほっとしました。追い込まれて、追いつめられて、そこから自由になりたいという思いはきっと痛いほどあるはず。それでも、まだ逃げないと決めた強さ。

才能にも容姿にもバランスよくめぐまれた彼女に今後必要なのは、《欲望》なのかもしれないなあと考えたりします。そしてもう少し広い世界を見ることなのかも…と。




続いて、国別対抗戦2015・男子シングルのフリー結果から。

フリー1位 羽生結弦選手(日本)
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ショートは前半、「きたかきたか、ついに今季初のパーフェクト演技…」と興奮し、後半のルッツ×トゥーループの転倒で「うわぁぁー」と崩壊。
そしてフリー、冒頭のクワドサルコウで「出た完璧!」と息をのみ、続くクワドトゥがトリプルになって「ぐおー」とくずおれ… とにかくこの方を見てるとジェットコースター。
でもそのあとはすごかった。このミス以外は、最後まで力を尽くした本当にすばらしい演技でした。あっぱれ結弦くん。国別をなめてないぜ。ていうか試合は全部なめてないぜ。いつでも100%のあなたが、すばらしいけど怖い。

いつでも100%の結弦くんは、エキシビションではさらに怖かった。
昨&昨々シーズンのあのショート「パリの散歩道」を、さらに進化したパーフェクトフル演技でぶっちぎりました。これ、試合だったら前人未到の点が出てたと思う。
しかもエキシのフィナーレでは、まだ世界で誰も試合で成功させてない4回転ループを、なんとトリプルアクセルとの連続ジャンプであっさりと跳んでみせるという唖然ぶり。
怖い。怖すぎる。ああ彼の選手生命が、少しでも長かれと祈ります…

というか、前から「ピョンチャン五輪で引退」と言ってる彼なので、その通りだと考えたらあと3シーズンしかないんじゃないですか。3シーズン!(と、ひとりで震撼)
そのたった3シーズンを、せめて大きなケガなく過ごして、さらにすごいプログラムを滑って、クワドループも試合で入れて… ううーん。考えただけでクラクラしてきた。とにかく身体を、おだいじに…




フリー2位 ジェイソン・ブラウン選手(アメリカ)
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ワールドでもすばらしかったジェイソンですが、この国別選手権でも本気出してくれたなあ…と思ってフリー演技を観てたら、なんと今季一番いい演技だったという。お茶の間でスタオベの嵐ですよ。
ああなんというスムースなスケーティング、よどみない音楽表現、身体のすべての動きがなめらかにひとつながりになっている心地よさよ。ジェイソンって、その個性も含め、これまでにはいなかったタイプのスケーターだなとつくづく思う。

昨季、ソチ五輪シーズンには《まだ》4回転を入れてなかったジェイソン。
そして今季はどうなった?と思ってたら、やっぱり《まだ》。
その状態で全米王者に輝き、すっかり世界のトップ選手たちの仲間入りをして、さて…
もちろん、今の彼に4回転がプラスされたら、現在の世界3強(羽生/フェルナンデス/テン)に割って入ること必至です。そういう意味で、《まだ》習得中といわれる4回転が来季どうなるのか、ものすごく気になるところ。
ただ、トリプルアクセルが最高に美しく入った今の演技があまりにバランスよく充実しているのを見るにつけ、ここにクワドが入るとどんなふうになるのか?ちょっと想像つかないところがあります。
そうはいっても、もちろん競技は競技。点数は点数。ジェイソンだってもっと上を目指すには、やっぱりクワドを入れることになるよね… うん。
来季こそ、そのときが来るのかな。




フリー3位 無良崇人選手(日本)
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フリーはサルコウひとつダブルになった以外の抜けがなく、今季で一番よかったかもしれないファントムでした。久々の160点台半ば! 彼の持ち味が、豪快なジャンプ含めたっぷり出てました。
そして見よ、この表情。無良くんが表情も含めて、演じている! 情感!
ここまできてくれたかと感無量であります。ほんとに変わりましたね~無良くん。

今回、いつも控えめな彼がこのにぎやかな大会でキャプテンを任されて、きっと大変だったと思うのですが、そちらの方でもすごくがんばってはりました。
そして無良くんの来季プログラムの振り付け師がすでに決まっていて、なんと! ショートの振り付けはアイスダンスのソチ金メダリスト、チャーリー・ホワイト! 
忠犬チャーリー(あ、もうこんなこと言っちゃいけないな。美神タニス様とのご結婚おめでとうございます)は、シングル選手に振り付けするのはこれが初めてだそうで、すごく楽しみです。しかもフリーも振り付けがジェフリー・バトル、こちらも楽しみすぎる。




フリー4位 ハン・ヤン選手(中国)
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今季は結弦くんとのあの衝突事故で、いろいろな意味で思わぬシーズンになってしまったであろうハン・ヤン。
この国別でもジャンプの痛いミスは散見しましたが、調子が戻ってジャンプの精度が上がってくれば、トップをおびやかす存在であることは十分アピールできたと思います。

シャイなのにコミカルプロでコミカル演技。シャイなのにジャッジ席に指さし攻撃。ネット上では自撮り写真の嵐。…と、ナゾめきつつも妙に愛されキャラになりつつある彼。
来季はどんなプログラムかなあ。今度は思いっきりダイナミックでかっこいいプロも観てみたいです。




フリー5位 セルゲイ・ヴォロノフ選手(ロシア)
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最近、私はヴォロさんを応援しています。
そのスケートが好きというより、その人となりとか、選手としての存在感がとっても好もしく、応援したくなるんですよね。
ツギハギ音楽の謎プログラムとか、トランジションは漕いでるばっかりとか、いろいろ言われてるけど(全面的に否定はできん)、これまで数知れないほどの苦難を乗り越えて、いつもいつも笑顔とパワーで試合に臨み、すばらしいジャンプとエネルギッシュな演技を見せてくれるヴォロさん。
ロシア男子の中で冷遇され、コーチを転々とし、故障に泣き、その中から這い上がってきての今の活躍ぶり。試合での直前練習でも、ピリピリして自分だけに集中する選手たちの中で、苦労人ヴォロさんはいつも笑顔で周囲の選手たちに気を配っている。その姿に心がじんわりします。

この国別では、ワールドで痛めていた膝も回復してきたのか、いつもに増してキレのいい演技でジャンプも実に気持ちよく決めてたなあ。よかったなあ。 
来季は28歳。トゥベリーゼコーチとはうまくいってるみたいなので、これ以上故障がなく、彼の笑顔が続くよう願ってます。プログラムの音楽はヘンでもいいから!




フリー9位に終わったジェレミー・テン選手(カナダ)。
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ワールドが最後だと思ってたら、この国別にも来てくれて、とってもうれしかったのですが…
フリーは特にジャンプミス、転倒が重なり、納得のいく演技にはならなくてほんとに残念。
でも、大好きな「ウォリスとエドワード」と「ハレルヤ」のプログラム、ジェレミーらしく心をこめて美しく滑り切ってくれました。

そして彼のお友だちが亡くなられたとのことで、キスクラではそれについてのメッセージ。
寄り添うカナダのチームメイトが温かくて…
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本当にこれで、引退なのかなあ。だとしたら、なんともいえずさびしいです。
彼自身は以前、今季を最後のシーズンと言ってたけど、引退の明言はまだしてないみたい。
もしも自分の中で、まだ競技スケートを続けたい気持ちがあり、事情が許すのなら… どうか来季も私たちにその演技を見せてほしいです。



さて、ざざっと振り返った国別対抗戦男女フリー。
触れられなかった選手もたくさんいますが、とりあえずこれにて。
映画もこのところ何本か観たので、そのレビューも書きたいと思ってます。
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by higurashizoshi | 2015-05-08 17:22 | フィギュアスケート | Comments(2)

大ちゃん渡米と、ポール&イスラムのコーチ変更

数日前、とうとう旅立ったそうです。
高橋大輔さん(いまだ慣れない、《さん》付け)は、日本を離れアメリカへ。
元コーチ(この《元》もいまだ慣れない…)長光歌子先生が、昨日講演をされた中で話されたことを、ネット上で読みました。
空港に見送りに来ないでくれ、10月ぐらいまでは向こうに会いにも来ないでくれ、と大ちゃんは歌子先生に言っていたそう。留学の予定期間は、最低1年。
そして、彼はスケート靴を持って行かなかったと。

スケート靴を持って行かなかった、という部分を読んだとき、やっぱり一瞬、時間が止まった。

そうか。そうだよな。それはそうだ。

という思いと、

そうなのか。やはりそうなのか。

という思い。

彼のスケートを愛する人にとっては、さびしい。率直に、さびしい。
でも、スケーターではないひとりの人として生きてみたいという彼の思いは、もちろん彼のもの。

引退後に新しいHPも作られたので、これからの活動が新たに何かあれば、そこで公開されていくことでしょう。
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ときどきのぞいてみて、息をつきたい。
期待はせず、でも期待して。
待たず、でもやっぱりひそかに待って。

どうか元気で、アメリカでの新しい毎日をたくさん楽しんでほしい。
今はそれだけです。

*****

ぐっと涙をのんで、
フィギュアを愛することはやめないぞ!という思いで、
もうひとつの話。

2014-15競技シーズンもあっという間に過去へと飛びすさり、もはや来シーズンへ向けて選手たちは動き出しつつあるようです。
今日知ったサプライズは、カナダのアイスダンスカップル・アレクサンドラ・ポール&ミッチェル・イスラム組がコーチ変更! デトロイトのカメレンゴ&クリロワチームから、モントリオールのデュブレイユ&ローゾン+アグノエルチームに移ることになったというニュース。
国別対抗戦の続きをアップしようとしてたら、この記事を目にしたので、先にこの話も書いておきたくなりました。
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ポール&イスラム組は世界ジュニアで一目ぼれして以来、ずっと応援してきたのですが、シニア移行後はソチ五輪にも出場したものの、いまひとつ伸び切らず停滞期が続いていた印象。
カメレンゴ先生のところにいるにしては、どうもいまいち目の覚めるようなプログラムが出てこない… それに加えてミッチェルくんに大人の色香が出てこない… 等々、モヤモヤしてたのですが、彼らも来季あたりが正念場と考えたのでしょうか。
すでに23歳と25歳、アイスダンスカップルとしてはもう評価を安定させねばならないところに来てます。
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今、旬のチームとして沸騰中のデュブレイユ&ローゾン+アグノエルチーム。
パパダキス&シゼロン組を今季世界一に導いてフィギュア界をあっと言わせたのをはじめ、急成長中のスペインのウルタード&ディアス組、デンマークのフルニエ&ソーレンソン組など、これからトップを狙うカップルがこのチームに集まってきている印象。
で、そこにポール&イスラムも移ったということで、彼らにとってはさらなるステップアップを目指すというよりは、今ある壁を破るためにここに賭けたという感じなのかなと思います。

なんかこう、いつもガツガツせずにおっとり、ほんわか…という印象の二人なので、もうちょっと欲を出してもいいのでは?攻めにいってもいいのでは? といつも感じてしまうのですよ。どう見ても初々しすぎる高校生カップルみたいなオフアイスの二人。
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今季、カナダはテッサ・バーチュー&スコット・モイヤ組が、引退は明言してないものの競技には出なくなり、二番手だったケイトリン・ウィーバー&アンドリュー・ポジェ組がトップに。
そして新たな二番手争いとして、このポール&イスラム組と、パイパー・ギルズ&ポール・ポワリエ組という年齢的にもほぼ同世代の2組の、熾烈なせめぎあいがはじまりました。

2013-14シーズンは、ポール&イスラムに軍配が上がり、ギルズ&ポワリエを退けてソチ五輪出場権をゲット。
その後カナダNo.2カップルの地位を守って成長するかと期待したものの、ソチでもあまり高い評価が得られず… 以前よりミスも少なくなり、滑りもよくなっているのですが、どうもジャッジの評価が上がってこない。
そしてこの2014-15シーズンではカナダナショナルで、ギルズ&ポワリエ組に大差で敗れ3位。ワールドでも13位と、残念な結果に。もはや、ギルズ&ポワリエ組に完全に水をあけられてしまってるという現状です。
今のところ一応カナダのトップ3の中には入っているとはいえ、すでに下位からの追い上げも迫っております。正直来季なんとかしないとこのまま失速して、沈んでいきかねない…とヤキモキしてました。
(2014-15シーズンのカナダナショナル表彰台。1位ウィーバー&ポジェ、2位(左)ギルズ&ポワリエ、3位(右)ポール&イスラム)
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あ、私、ギルズ&ポワリエ組も好きなんですよ。以前大阪の四大陸選手権で遭遇して写真も撮らせていただいたし。本当に素敵なカップルで応援はしてるのですが、やっぱり惚れた弱みというんでしょうか、ポール&イスラムのことは絶対見捨てられないというか。大好きなパパシゼとはまた違った《好き》で、ハラハラしながらハンカチ噛みつつ見守る感じ。
「この子ら、地味やけどもっと見たって! やればできる子らやねん!」みたいな感じでしょうか。

で、彼らがモントリオールのデュプレイユ先生チームに移り、なんとパパシゼとウルディアと一緒に練習していくことになるんだと思うと… あまりに私の好きなカップルだらけで、想像する練習リンクはお花畑状態。モントリオールに飛んで行って、リンクの外で「出待ち」しちゃおうかしらと思うくらい(コワいって)。
とりあえず、モントリオールの動向に注目しておくのと、来季のポール&イスラムのプログラムが画期的なものになることにひたすら期待を寄せております。
長いオフシーズン、楽しみができたわい…


というわけで、次回は遅れに遅れた国別対抗戦男女シングル、ちゃんと書きますので。
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by higurashizoshi | 2015-04-28 16:12 | フィギュアスケート | Comments(0)

国別対抗戦2015 (その2)

前回ほぼアイスダンスを語るだけで終わっちゃいました。
というか、ほぼパパシゼとリーズのことだけ。
もっとちゃきちゃきさっさと書き進められればいいんだけど、ついつい語ることが多い。

でも、もはや今季最後の試合が終わってしまったので、あとはしばらくフィギュアの競技について書くことはないわけで。
国別対抗戦の話、じっくりいくことにします。


国別対抗戦2015、ペアのフリー1位はカナダのミーガン・デュハメル&エリック・ラドフォード組。
ミスの少ないミーガンが、めずらしくショートでもフリーでもルッツジャンプを失敗。シーズン終わりのお疲れでしょうか。でもしっかり高得点で1位。
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このフリープログラム、私の愛するミューズの曲を使ってくれてるのは大変うれしいのですが、メドレーがツギハギすぎて毎回頭がくらくら…。ミューズは今季ロシアのコフトゥン選手も使ってますが、こちらのように一曲だけのシンプル使用がおすすめですわ。
デュハラドの来季は、名実ともに世界トップとして君臨できるかどうかの正念場。ケガに気をつけてがんばってほしい。



ペア2位、中国のウェンジン・スイ&ツォン・ハン組。
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ジュニアのときの彗星ぶりのあと、スイちゃんのケガで低迷が続いていたこの二人。今季は新生スイ&ハンという感じで、すっかり大人のトップペアになりました。子どもっぽかったスイちゃんが、めきめきと美しくなったのには本当にびっくり!
国別はショート+フリーの総合点ではないので、フリー2位という結果が残るものの、もし総合なら彼らが今回文句なしの1位。スイちゃんがフリーでサルコウがダブルになってしまった以外、本当にすばらしい出来でした。
軽業的な部分ばかり目立っていた彼らが、抒情を感じさせる豊かな演技で観客を引きつけるペアに成長。ハンくんがペアの男子選手としては非常に小柄なのですが、そのハンデを感じさせません。これからどこまで成熟したペアになっていくか、とても楽しみ。



ショートでは3位、フリーでは惜しくも4位となったロシアの川口悠子&アレクサンドル・スミルノフ組。
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ヨーロッパ選手権は涙の初優勝でしたが、その後ワールドでもこの国別でもミスが出て、会心の演技で今季をしめくくるということにはならず…。
でも、ソチ五輪のために用意していたフリーの「マンフレッド交響曲」は、その最初の緊張に満ちた旋律と悠子さんの鬼気迫る導入部が焼きついて、わたくし観るたびにしばらくは脳内リピートがとまりません。彼らにとって代表作のひとつになる、すばらしいプロだと思います。

悠子さん33歳、スミルノフくん30歳。彼らの挑戦はどこまで続くのだろう。本当にやり切ったと思えるところまで、もう大きなケガがこの二人を襲うことがないようにと祈ります。



この国別対抗戦がシニアデビューとなった、日本の古賀亜美&フランシス・ブードロ=オデ組。
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中国育ちの亜美ちゃんがカナダに渡り、フランシスくんとペアを組んで、日本代表としてジュニアの大会に出始めたのがまだ昨シーズンとのこと。
高橋成美&木原龍一ペアの突然の解散で、国際大会で戦える日本のペアがいなくなったところへ現れた救世主…という感じですが、このまま次の五輪を目指すとすると、またまた国籍問題が立ちはだかるのでは…
かつて高橋成美&マーヴィン・トラン組の解散の原因の、大きなひとつだったと思われる国籍問題。伸び盛りの期待度大の古賀&ブードロ=オデ組が、高トラの轍を踏むことがないようにと祈るばかりです。


ペアは世界のトップ争いになるとスロージャンプも4回転が標準、という時代が到来しつつあります。
すごい進化だけど、同時に大きなリスクもともなう変化でもあり… 選手の身体にかかる負担はすさまじいものだろうなあ。スポーツである以上、仕方のない部分もあるものの、どこかに歯止めを置かなくていいのだろうかと、これはシングルのジャンプにも言えることですが。


ああ、ペアについてしか書けなかった~。
次回はいよいよ(とっくに終わってるけどね!)国別対抗戦・男女シングルについて書きたいと思います。
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by higurashizoshi | 2015-04-21 22:52 | フィギュアスケート | Comments(2)

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