ひぐらしだより


人生はその日暮らし。  映画、アート、音楽、フィギュアスケート…日々の思いをつづります。
by higurashizoshi
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カテゴリ:フィギュアスケート( 122 )

全米選手権2015

もはやヨーロッパ選手権が始まってしまいましたが、遅ればせながら全米選手権について書いておきます。

全米、せっかくJ-SPORTS4で生中継してくれてるのだから、なんとしてもライブで観たい!ということで、男子フリーにいたっては明け方4時前に起床、テレビの前で毛布にくるまって5時間近く観戦。
友だちに話したら絶句されちゃったけど、これがファンの醍醐味ってものでしょう。

とりあえず、シングル・カップル競技ともに表彰台から。
例年、アメリカのナショナル大会は4位までメダル授与がある決まり。
男子のメダリストはこのようでした。大方の予想通り、ついにジェイソン初優勝!


◆全米選手権男子結果◆
1位 ジェイソン・ブラウン
2位 アダム・リッポン 
3位 ジョシュア・ファリス
4位 マックス・アーロン

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ランダムな写真ですが、みんなあまりにうれしさがあふれてるので。

今、昨年の全米について自分が書いた記事を読み返してみたんですが、今年のメダリストで昨年表彰台に上がってなかったのはアダム・リッポン選手だけですね。

そのリッポンくんが、まずは今年全米で最も輝いたひとり。
ずいぶん長く、なかなかいい結果を出せないシーズンが続いて、コーチや練習場所を次々と変えて、それでもキスクラで笑顔を見ることは少なかったリッポンくん。
すばらしかったショートに続いてのフリーでは、今回、まさかの四回転ルッツに挑んできました。
クワドルッツといえば、いまだ試合での成功例は、過去ブランドン・ムロズ選手(彼は今回全米の下位にも姿がなかったけど、どうしてるのだろう?)のたった一回のみ、のはず。
もしリッポンくんがここで成功させたら、史上2人目のクワドルッツ成功となるところでした。

なんとか着氷!ちょっと回転足りてなかったかも?にしてもアンダーローテーションどまりだろうと思ったら、ダウングレード判定…(涙)。 実に残念でした。
これがもし認定されていたら、ほかのジャンプもスピンもほぼミスがなかったことから、すごい得点が出ていたはず。
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それでも、クワドルッツも降り、すべてにおいてすばらしい出来だったフリーの直後、この表情!
こんなスケーターの喜びを見るのは、フィギュアファンにとってほんとうにうれしいことです。
結果、リッポンくんは2位に入り、ワールドにも四大陸にも堂々派遣が決まりました。
長い低迷のあとのこの勝利。ほんとうにおめでとう!
(必見!のフリー動画はこちら



低迷していたといえばこの人、ジェイソンと同い年のジョシュア・ファリス選手。
今シーズンのNHK杯では、ほぼジャンプが全滅で信じられない得点に沈み、この世の終わりのようなキスクラでの表情が忘れられません。
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ただし、ケガから復帰しての今シーズン、シャープでノーブルな滑りと表現力が格段に進化した彼。この全米ではジャンプがきれいに入り、特にフリーの「シンドラーのリスト」はこちらの心に深く訴えるすばらしい演技でした。
しかししかし。このフリーでは痛恨のキックアウト(ジャンプの飛びすぎ違反のため、ひとつのジャンプがノーカウントになる)をおかしてしまい、もしそれがなければフリー1位だったんですね!
あ~それでも総合3位にとどまれたのは実にラッキー、というほど大きな失点でした。これも経験。
(悲喜こもごものフリー動画はこちら



で、とうとう全米制覇となったジェイソン・ブラウン選手。
去年の全米でも、ソチ五輪でも、彼が《まだ四回転をプログラムに入れてないのに勝ちにいける、いまや貴重な存在》であることを書きましたが、今シーズンもクワドはまだ《練習中》とのこと。
そしてクワドジャンプなしのまま、ついに全米を制しちゃいました。アチョー!
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なんでクワドなしでこんなに点が出るんだろう?と気になるところですが、今回の全米は得点大盛り祭りであったとはいえ、とにかくジェイソンの場合はジャンプやスピンをはじめすべてのエレメンツで常に加点がすごいんですよね。
いわゆるつなぎの要素も含め、点を取れるところはすべて取っていく。それは巧みな演技構成のおかげでもあり、彼の稀有な能力によるものでもある。
彼のスケーティング技術の特徴は、おそらくジャッジにとっても絶対に点をあげたくなるような、滑らかでよどみがなく、非常に強いと同時に限りなく柔軟であること。
そのうえ音感がすばらしくて情感の表現も実に巧みときているので、今回のようにほぼ失敗がない演技の場合、もうこれは点をあげざるを得ないということになるんでしょうね。

ジュニアから注目してヤイヤイ言ってた身としては、どーだどーだという感じですが、さてこれからクワドを入れてどうなるのかジェイソン。全米では勝てても、残念ながら国際試合となるとクワドはやっぱり必須なので。
とりあえず、今シーズンのワールドで、《まだクワドなし》の彼がどこまでいけるかを注視したいです。
(今回のフリー動画はこちら



前回の全米王者、ジェレミー・アボット。
ソチ五輪後、一度は引退宣言したものの撤回。
そして臨んだ今回の全米選手権、これがもしかしたら彼にとって最後の全米になるかもしれません。
結果は、フリーでの得点がふるわず5位。
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いつもいつも息子の試合に駆けつけては、演技直前に「Go Alexander!」という《名物かけ声》を客席から飛ばしていたジェレミーのお父さんが、つい先日亡くなられたことを知ったのは、全米の実況の赤平アナウンサーのコメントから。
特にフリーの「弦楽のためのアダージョ」は、ケネディ大統領の葬儀をはじめ、追悼のために使われることが多かった曲とのこと。まさかお父さんの死の直後にこの曲で滑ることになるとは思っていなかっただろうけれど、ジェレミーの深い哀悼の心がひしひしと伝わってくる演技で、終わったあともしばらく言葉が出ませんでした。
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彼にしか滑れないプログラム。彼にしかできない表現の世界。
最後になったかもしれないワールドに、行かせてあげたかった。
(忘れられないフリー動画はこちら



さて、あとひとり、全米でいつも私が楽しみにしている選手を。
国際試合に出るところまではいかないけど…という個性的で素敵な選手がたくさん見られる全米選手権。
定点観測的に毎年観て、応援している選手のひとり、アレクサンダー・ジョンソン選手です。
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身体の使い方がバレエダンサーのように美しく、うっとりするような表現力がありながら、ジャンプの失敗が多かったジョンソン選手。
全米では15位以下にとどまっていたのが、2011-12シーズンの全米で7位まで躍進。
そのときのフリー「エリナー・リグビー」の動画がこちら。完璧な演技を終えて涙ぐむ姿が今も焼きついています。

しかしそのあと練習中に大けがを負い手術。昨シーズンまるまる試合に出られず、去年の全米も欠場で、さびしい限り…。
今シーズンは復活できたことを聞いていたので、楽しみにしてました。
フリーは「スウィーニー・トッド」。この選曲はけっこう珍しいのでは?
妖しい美しさとちょっぴり怖さも表現された、ジョンソン選手にぴったりのプロ。フリーの出来はとてもよかったのですが、ショートのジャンプでの失敗が響いて今回の全米では11位という結果。
(残念ながらこのフリーの動画は見つけられず… フリー後のインタビューのみ見つかったので、こちらをどうぞ)
アメリカは早々と引退してしまう選手も多いので、24歳の彼もあと何度全米で観られるだろう…とちょっぴり心配しつつ、引き続き応援したいです。



◆全米選手権女子結果◆
1位 アシュリー・ワグナー
2位 グレイシー・ゴールド 
3位 カレン・チェン
4位 ケイトリン・オズマンド

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いや~アシュリー強かった! 
不安を抱えたときの彼女は痛々しさがはっきり伝わってくるのだけど、今回の全米ではショート、フリーともにゆるぎない自信がみなぎってました。
単にエレメンツすべてが安定していただけでなく、プログラム全体の流れが圧倒的。
回転不足を取られがちだったジャンプも、きっちり回り切る形に調整してきたのはさすがです。
大人の女性の妖艶さをたっぷり見せつけた演技直後の、この子どものような笑顔とのギャップがよろしいなあ。(フリー動画はこちら
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3位をさらったダークホース、15歳のカレン・チェン選手。
身長147㎝、いかにもジュニアという容姿で、ルッツからの連続ジャンプをはじめ、とにかく雄大に跳んで決める、決める。
昨シーズンあたりのユリア・リプニツカヤ選手や、今回4位だったポリーナ・エドマンズ選手の昨年など、ちょうど女子のこの年齢で身体が軽く筋力のある選手のジャンプって、本当にマジカルです。
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そして次のシーズンあたりに、リプちゃんもポリーナも今年ぶつかっているような体形変化の壁がやってくる…かもしれない。これって、見てるとほんとうに残酷だなあと思うのですよ。女性らしい成長が競技の上で敵になるのだから…
って、まだどうなるかわからないよね、カレンちゃん。《魅せる》ことにもなかなか貪欲で、大器の予感はあるので、ともかく当面はこのまま快進撃を期待。(フリー動画はこちら

しかしまあ、今回の全米選手権、特に女子はいつもに増して点が出るわ出るわ!
回転不足を取りに取りにとりまくって多くの女子選手をどん底に突き落とした、あの全日本選手権と同じ時代の同じ基準のジャッジが点をつけてるとは思えなかったわ。
どちらもちょっと極端すぎて、国際試合とのバランスを考えると足して二で割ってほしいという感じ。



◆全米選手権ペア結果◆
1位 アレクサ・シメカ&クリストファー・クリニエム
2位 ヘイブン・デニー&ブランドン・フレイザー 
3位 タラ・ケイン&ダニー・オシー
4位 マデリン・アーロン&マックス・セトレージ

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なぜかペアは表彰台写真がどうしても見つからなかったので、とりあえず初優勝したシメカ&クリニエム組の写真を。
昨年の表彰台に乗ったペアは誰ひとりいない、という結果。ソチ後の激しい引退・組み換えの嵐をへて、ぐっと若手のペアや新しいペアが上位に入りました。
ちなみに4位に入ったマデリン・アーロン選手は、男子シングル4位のマックス・アーロン選手の妹です。

ペアは放映がまだなので、とりあえずメダル結果のみ。
2月に入ってCSで観てから、書けたら書きたいと思いますです。
…と、一点だけここで。

高橋成美選手とペア解消したカナダのマーヴィン・トラン選手。
国籍問題で、どうにも後味の悪い解散となってしまって、マーヴィンのその後はとても気になってました。
それが、サイモン・シュナピア選手と思いがけなくペア解消したマリッサ・キャステリ選手(前回全米で優勝したペアだったのに解散しちゃった!)とトライアウト。
そして、ほんまかいな?と思うような組み合わせ、キャステリ&トラン組が成立したのでした。
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で、今回の全米が初の大舞台。
ショートでは3位発進だったのだけど、残念!フリーでミスがあったらしく、最終結果は6位。
でも組んだばかりのペアとしては、まだまだこれからに期待です。写真で見ても、あまりにもそれぞれの前のパートナーとの図が脳内定着してるゆえに、今はまだとーっても不思議な感じ…
でも今度こそ、マーヴィンには安定したペアの関係を築いて活躍してほしいです。



いや~長いな。いつまで書くんだ私。
読んでる方も飽きてきたことでございましょう。
これで最後、私のもっとも愛するアイスダンスでございます。

◆全米選手権アイスダンス結果◆
1位 マディソン・チョック&エヴァン・ベイツ
2位 マイア・シブタニ&アレックス・シブタニ 
3位 マディソン・ハベル&ザッカリー・ドノヒュー
4位 ケイトリン・ハウェイク&ジャン=リュック・ベイカー

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波乱はなかった…と言っていいでしょう。
ということは、つまり今シーズン、チョック&ベイツ組は完全にシブタニ組を抜きさっているということ。
といっても、今回点差は4点もないし、若干頭打ちの時期に入っているシブシブに比べ、今はチョクベイがどっかーんと伸びる時期だということで、さらに来シーズン以降どうなるかは未定です。
私的に注目は4位に入ったハウェイク&ベイカー組。ジュニアから上がって、ぐんぐん力をつけてきた非常に楽しみなカップルです。
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といっても、とにかくアイスダンスもテレビですぐやってくれないから(ライストも見られなかったし)、毎年地団太踏んでCS放映を待つしかないんですだ。
J-SPORTS4で2月の9日と10日だそうですが、いつも文句たれてるけどなんでもっと早くオンエアしてくんないの~。生中継してくれる男女シングルとのこの差は何。


さて、今夜は夜中の2時から翌朝7時まで!ヨーロッパ選手権男子フリーの生中継なんですが、さすがに明日があるので泣く泣く録画して、明日思いっきり早起きして追っかけることにします。
ああ~ヨーロッパ選手権、すでに終了したアイスダンスで私の愛するパパダキス&シゼロンが優勝したらしい!
これもまた放映を観られるのはかなり先になるのですけどね…


日本人拘束事件のことをこのところずっと考えてニュースを追いつつ、無事を祈りつつ、フィギュアの話を書く私。
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by higurashizoshi | 2015-01-31 00:09 | フィギュアスケート | Comments(0)

STARS ON ICE 2015 大阪公演(後半)

さて、「スターズ・オン・アイス2015」大阪公演初日、昼公演。休憩をはさんで後半です。

後半最初は、オリジナルメンバーによる(大ちゃん、あっこちゃんはなし)真っ赤な椅子を使ったグループナンバー。
スピーディーな音に乗せて入れかわり立ちかわり、椅子とともに滑りながら舞っていくスケーターたちの、艶めいたスリリングな技にどきどき。いやー、あざやかです。プロフェッショナル!
椅子の足にスケート靴ついてんのかしら。それともロウでも塗ってる?などと、どうでもいいことを真剣に考えつつ観る。



つづいては、全日本女王なりたて!まだ湯気がゆらゆらしてる宮原知子選手登場。
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でも、まるでうわついたところなく、いつもながら丁寧に丁寧にプログラムをこなしていきます。余計なものがない、シンプルかつ美しいスケーティング。
知子ちゃん… 歯の矯正がとれて、背が伸びて、どんどん美女スケーター化していくのを妄想してるんですが、どう?(どう?ていわれても困るよね!)



で、次が今回直前にインしてくれて楽しみにしてた方!
小塚崇彦選手です。
全日本でのガッツポーズ!ガッツポーズ!信夫&久美子コーチのガッツポーズ!
おかえりなさい、どころじゃなく、ググッといきなり来ましたよ、小塚くんは。今季エキシプロのファルーカでした。
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こんな色っぽくてキレまくってて、どきどきさせる小塚崇彦ってありですか?反則ちゃいます?
ただただ、「かっこええ…」という吐息しか出なかった。客席も大興奮!



待ってました、あっこちゃん! しかもやっと観られたぜ、ツィゴイネルワイゼン!
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ジャンプもしっかり入り、とにかく気持ちよさそうに滑ってた。ぐーっと客席を引き込み、パーンと笑顔で突き放すようなところ、あっこちゃんにしかできないよなあ。
「月の光」かなあと思っていたけど、ツィゴイネもうれしい! やっぱりあっこちゃんのスケートには、生きる歓びが満ちてる。



次は、メリル様とカーズ弟のジョン、そしてアゴストくんの3人のナンバー(女王様と2匹の忠犬…むにゃむにゃ)。
やっぱりアイスダンサーの身のこなし、スケーティングの美しさは際立ってます。ただただうっとり。そしてメリルの風格が凄い。



エカテリーナ・ゴルデーワ。
彼女の演技はプロスケーターとして、テレビで何度も観たことがあった。北米のアイスショーの常連で、いつまでも衰えない技術と美貌の持ち主。(写真は過去のショーからのもの)
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88年カルガリー五輪、94年リレハンメル五輪と金メダル二冠を達成したソ連の伝説的ペア、ゴルデーワ&グリンコフ組。
2人は結婚し、公私ともに最高のパートナーとなった。プロとして華やかに活動を始めた95年、セルゲイ・グリンコフは心臓発作で突然逝去。ゴルデーワは幼い娘をかかえ、シングルスケーターとして再出発し、そして40代になった今も滑りつづけている。

彼女がイリヤ・クーリックと再婚して世間をあっといわせたのも、もう十年以上前のことになる。クーリックとの出会いは、このSOIでのことだったとか。
テレビで観ていたときは、ああ、あのゴルデーワだ、今も綺麗だなあ…くらいにしか思っていなかったのだけど、今回生で観て、ものすごく引きつけられた。
さすがソ連時代に鍛え上げられた基礎技術、体幹のすばらしさ。そして何より、人生の深みを感じさせる、やわらかくて魅力的な演技だった。「見果てぬ夢」の音楽世界が、ぐーっと心に迫ってきた。やっぱり演技って、人なのだ。年齢を重ねてこそ出せる美があるのだ。



で、次がパトリック。
スイスイスイー、たりらりらーん、もう僕は滑るのが楽しくてたまらないんだよー♪というノンストレススケーティング。
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今回、ついに来季競技に復帰を宣言したと聞いたぞ!うれしい、うれしい。どんな厳しい道のりかを十分わかった上で、戻ってくることを決めたパトリック。応援します。



タニス・ベルビン&ベンジャミン・アゴスト組は、予想外のコミカルナンバー。
欲をいえばタニス様の美神ぶりを堪能したかった~。それにしてもアゴストくんて、ほんとにいつもにこやか。この二人もプロ復帰してくれてよかったなあ。(写真は別のショーでの同プログラムのもの)
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続いてエヴァン・ライサチェク選…手? 
ライサって引退してないよね?した? よくわかってません私。(写真はファンサイトからお借り)
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いつ見ても黒衣装で、いつ見ても細長い人。で、ブラックスワン。しゃっ!とジャンプ飛んで、かち!と音に演技をはめ込んで、手足まっすぐ。
ダイナミックにして細やか、生で初めて拝見したけどやっぱりオーラあります。ジャンプも遜色ないです。これからもショーだけで活動していくのだろうか。



メリル・デイビス&チャーリー・ホワイト。
「Say something」だった~。もうね、余裕ですね、すべてにおいて。
スケーティング、表現… 洗練のきわみというか、無駄なところも過剰なところも一切ない。しっとりしているけど湿ってない。情感というより練りに練られた精緻、最上質のエキシプロとはこういうものをいうのでしょう。
光り輝く宝石を間近で見るようなおそれ多さを感じつつの眼福。寿命が延びたな!
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以前は演技において、メリルの並はずれた巧みさにくらべチャーリーの素朴さがどうしても目立っていたこのカップルですが、チャーリーも大人になりましたね~。
ここまで頂上をきわめて、さてこれから彼らはどこを目指すのでしょう。競技の場に戻るという選択肢は、万に一つもない…?



トリは浅田真央選手。まだ選手と書けることにやっぱりほっとしてしまう。
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クリスマス・オン・アイスと同じプロでした。今回、ジャンプはちょっとお留守になったけど、真央さんはとっても楽しそうに、アピールたっぷりに滑ってました。自由を味わい、人生を考え… 彼女もどんなふうになっていくのかなあ。
ここまでいろんな意味で《選ばれし者》である人は、なかなかいないと思うので… その重圧に負けず、自分らしく進んでいってくれたらいいなと、弾けるような演技を観ながら思いました。



フィナーレ。オリジナルメンバーがゲストスケーターを呼び寄せる形で、最後は全員が氷上に。
大ちゃんもノリノリで楽しそう。しかも、ちゃんとメリルの隣をキープ!
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まだこれから夜公演があるから、みんな大変だけど… そして大阪→東京と、楽日までどうかケガのないようにがんばってください!
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正味2時間ほどの公演、もう夢見るように、ほんとにあっという間に終わってしまいましたよ。
最後に大ちゃんの演技をもうひとつ… なんて期待してしまったけど、これはSOIですもんね。
大ちゃんも、ここではメンバーの一員、特別扱いはなし。そうだよね~と思いつつも、さびしい。SOIのせいじゃなく、やっぱりさびしい。
大ちゃん、神戸チャリティーはどうすんですか~!
と、ついつい心で叫んでしまうのであった…


まあこんな感じで、私の初「スターズ・オン・アイス」、初アリーナ体験は終わったのでした。終わったあとしばらく、眼の中がキラキラしてた。まずいわ。アリーナがくせになったら!破滅への道まっしぐら!
でもでも、やっぱり楽しかった。もう少し(もう少しだけかよ)がんばれそうな気がしてきた。ああ、心落ち着けて、地味に貯金しなければ。


またまた例によって、まったく専門性のないだらだらと長いレポを読んでくださった方、ありがとうございました。なんでこう長くなっちゃうんでしょう。ま、自己満足自己満足。
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by higurashizoshi | 2015-01-12 00:54 | フィギュアスケート | Comments(0)

STARS ON ICE 2015 大阪公演(前半)

昨日1月10日、「スターズ・オン・アイス」大阪公演初日。
行ってきました、観てきました!の報告をはりきって書きたいところですが、遅まきながら大ちゃんのオフィシャル本の新刊「2000days」の内容の一部を知り、この春から大ちゃんはスケート以外の目的のためにアメリカに長期にわたり行ってしまうらしい…ということを当日知りました。

そんな話はちらほらあったし、スケートから離れたいという声も聞いていたし、でもついこの前の「クリスマス・オン・アイス」では、来年もまたこのショーをやりたいと言ってたよね? それに、神戸チャリティは置いていかないよね? などなどと、自分の頭をそっち方向にいかないようにしてたのだけど。

それでも、いずれ戻ってくることは考えているかも。
いやいや、感性第一の彼のことだから、すべては流れにまかせる、まったくの白紙の状態になろうとしているのかも。
…考えたって人のことなんだからわかりっこないのに、ぐるぐるとそんなことを考え、そして昨日観た昼公演の「I’m kissing you」が、もしかしたら大ちゃんの演技を生で観る最後だったのかもしれない… 少なくとも《今の》高橋大輔の見納めになるかもしれないんだな、と思うと、いろいろ覚悟はしていたもののやっぱり胸しめつけられて。



うう。気を取り直して、私が観た「スターズ・オン・アイス2015」大阪公演初日、昼公演のレポートをざっくりと。(以下、写真は注釈ない分はすべて当日のものです)
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私にとっては、去年の世界選手権大阪エキシビション以来の、なみはやドーム。
すごい人でした。
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このころは、緊張でボーっとしてましたわ。
だって生まれて初めてのアリーナ席ですもん。
ものすごいごうきゃカスト、じゃなかった、豪華キャストですもん。
大きな声では言いたかないが、アリーナ、24,000円ですよ。母娘で×3ですよ。自腹を切ったのではないとはいえ、こんなことしちゃっていいのか私たち。ていうか冷静に考えて、法外すぎないか日本のフィギュアのチケット。
アリーナ席に座ってからも、周りのお客さん見て、「この人もこの人も、にまんよんせんえん…」と考えるのが止まらない。

とか思ってふとわれに返ると、寒い、寒いよパトラッシュ!
なみはやドームのアリーナ席、極寒!

そうか、今までスタンド席しか経験ないからね。リンクに近い=寒い、そりゃ当然だ。スケーターはもっともっと寒い氷上で、コスチューム姿で演技するんだもんなあ。そういや、スタンドとはいえリンクに近い神戸チャリティとか臨スポフェスはかなり寒かったよねと思い出す。
ダウンとひざ掛けでしっかり足をくるみ、開演を待つ。クールでゴージャスな北米仕様の「スターズ・オン・アイス」とは、生で観たらどのようなものか。そして大輔さんのプログラムは何だろか。どきどき…


オープニングのグループナンバーの美しかったこと!
まずスポットが当たったのはパトリック。ああ、このスケートが近くで見られるとは!
もはや快感装置以外のなにものでもない、極上のクリームのような滑りをいつまでも見ていたい。…と思う間もなく、美の化身・タニス様が目の前に。
(当日お写真はありませんので美を感じていただける一枚を)
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タニス・ベルビン&ベンジャミン・アゴスト組、バンクーバー後に引退してからも衰えはまったくない様子。今回は新婚ほかほかのチャーリーと一緒に来日したんですね。

そのチャーリーのエスコートで、華やかな威厳をまとって登場したメリル様。すべてのパートナーを忠犬にしてしまうような女王オーラ! 身のこなしのひとつひとつに自信が満ちあふれている感じ。メリル・デイビス&チャーリー・ホワイト組、現役復帰はもはやないのかなあ…
こちらがアメリカ版「STARS ON ICE」の広告お写真、メリチャリメイン。
ライサがちょっと亡霊ちっく。
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オープニングに入った日本のスケーターは大ちゃんとあっこちゃんの2人だけ。
あとはすべて、エヴァン・ライサチェク、ジョアニー・ロシェットなどメダリスト多数のSOIオリジナルメンバー。
やっぱり日本のショーとはひと味違う、プロとして群舞を見せるにことに徹したグループナンバーで、みなさんキレキレでものすごくかっこよかった! 振り付けのジェフ(ジェフリー・バトル)をスタンド席に発見しましたが、相変わらずええ仕事してはります。今回は黒子に徹しているのね。


オープニングにつづいて、最初のプログラムは私の大好きなシニード・カー&ジョン・カー組。
今回は姓が「ケアー」って表示されてるのはなぜかしら…。ただでさえアイスダンスカップルの名前って日本で認知度低いのに、《カーズ》として記憶されてた方にもわかりづらいのでは?(写真は現役時代のもの)
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で、カーズと言わせていただきますが、変わらないシャープな滑りと、切れ味がよくて知的な表現力は健在! ひさびさに観られて(しかもこんな近くで)ほんとにうれしかった。


このあと、無良崇人選手、元全米女王のキミー・マイズナー、高橋成美&木原龍一ペア、元全米チャンプのライアン・ブラッドリー、村上佳菜子選手、織田くん、ジョアニー・ロシェット、と立て続けにどんどこどんどこ進んでいきます。いやー、なんとサクサクいくことよ。

「スターズ・オン・アイス」はテレビでしか観たことなかったので、アナウンス皆無、暗転→出演者がすでに氷上→演技→暗転、ていうこのサクサクぶりがリアルにわかってなかった私。

で、ジョアニー終わって暗転して、次にいきなり氷上にポーズとった大ちゃんがスポットライト浴びて立ってて、
「ちょ、ま、もう!?え?」
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「I’m kissing you」でした。
忘れもしない、あのソチ後はじめて滑った神戸チャリティ。
泣きたくなるほど未完成な、でもあのころの大ちゃんの、もう一度なんとか人前で滑ろうという必死の思いがあふれていた。
あれから9か月。 身体をふたたび絞り、滑りこみ、別世界のごとく洗練された「Kissing you」がそこにありました。

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もうクワドに苦しめられることもなく、トリプルジャンプをまるで空気を含んだように柔らかく決めていく。すべてのエレメンツがプログラムの中で溶けあい、音楽の中に自分を流し込み、自在に奏でる。これが今の大ちゃん。
ふたたび、そしてまた新しく、こんな地平まで来ることができたのに…
このスケートを封印してしまうのだろうか。


前半の最後は、この世のものとは思えないテッサ・バーチュー&スコット・モイヤー。
彼らのスケートを生で観るのは3度目ですが、もちろんこれまでで最高の近さ。
(当日の写真見つからず、過去のものですが)
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この二人の、スケーティングの美しさはいうまでもなく、奇跡的なのは互いの呼吸どころか鼓動すらぴったりと合っているようなユニゾンぶり。「合わせる」のではなく、生まれながらにして整合するべく運命づけられたかのような、稀有な調和。
そして、メリチャリの二人があくまでも《演技する最高のチームメイト》であるのに対し、テサスコから感じるのは男女の、ときに官能的、ときに慈しみあうような深い愛。だけどリアルカップルじゃないんだよね。それがまたすごいことだ。
今日はこんなに近くで演技を観て、うっとりというよりも、神々しいものを前にしたような敬虔な気持ちにさえなりました。


ほかに前半組で印象的だったところのメモ。

無良くん。「Feeling good」。
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滑りが変わった!やっぱり変わって、ひと蹴りが伸びて、美しくなった。そして色気がダダもれ。その点もほんと、変わりましたね。
同じ高さから見る無良アクセルは、迫力とかっていうより、地球の重力無視でした。


佳菜子ちゃん。オペラ座SP。
全日本でのつらさとその後の決意を知ってる客席からは、大拍手と歓声。
彼女の中で、ほんとうに何かが変わっていくような… そんな予感を抱かせる、すみずみまで心のこもった美しい演技でした。ジャンプもしっかり入ってた。


織田くん。まさかのピアソラ「アディオス・ノニーノ」。
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これ、現役時代なら彼は絶対やらなかった選曲でありプロであると思う。似合わなかったと思うし。ところが今、似合ってるんだなこれが! かっこいいじゃん、色っぽいじゃん、どうしちゃったの織田くん!(信成ファンのみなさん、お許しを~)

あとはライアン・ブラッドリーの立て続けバックフリップの衰えなさ、ジョアニー姉さんの色気と巧さにひたすら感心し、キミー・マイズナーにはスケーターの栄枯盛衰を思い、その後も息長くがんばりつづけてるんだなあ…と感慨深かった。


後半組からは、続けて更新します。とりあえず一回仕事せんと。
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by higurashizoshi | 2015-01-11 15:50 | フィギュアスケート | Comments(0)

関大特別展、行ってきました

というわけで、厳寒の中を行ってまいりました。
はるばると関西大学へ、大ちゃんの引退記念の展示を観に。

1月17日までなので、自分のスケジュール的な理由と、あと大阪開催の「スターズ・オン・アイス」日程前後は大ちゃんファンでごった返すことを見越して、この日しかない!ということで行ってきました。

で、今、記事のタイトルを書こうとして、あらためてこの特別展の正式名称を見直して…
うーん。

「関西大学 年史編纂室 特別展 勇気と感動をありがとう!高橋大輔さん」
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いや、悪くないんですけどね。このしみじみ感。
もうちょっと、も少しだけ、スタイリッシュにならないものかなって…
あ、せっかくこんな素晴らしい展示を企画実行してくださった関大関係者のみなさん、すみません。
文句はもうやめて、レポートします!


さて、関大に行くのは去年の、まっちーと織田くんとの3人衣装展以来。
広い広いキャンパスをひたすら歩き、関大博物館にたどり着いたものの…
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人影はまったくなく。
何の表示もなく(3人展のときには外に表示が出ていたのだが)。
そこにはただ、冷たい風が吹いているだけ。

(ほ、ほんとにやってるんだろうか?)
日程を間違えたとか、場所が違ってたとか、とにかく自分を信じない私としては不安がむくむく。

おそるおそる中に入っても、だーれもいません。
で、階段の下にチラシが貼ってあって。
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「や、やってるんだー!」
なんというたそがれ感、じゃなくて、つつましさよ。

階段のぼって、2階に行ったらば、それでもぼちぼちと人はいました。
開催から日もたったし、かといって終了間際ではないし、人出の谷間だったのでしょうね。いいチョイスだったかも。

あ、それと今回の展示は写真撮影OKなんですよ。すごくうれしい。
商業目的以外なら写真公開も可ということなので、順に紹介します。
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「道」衣装だー!
眼に入ったとたん、胸がいっぱいに。
「マンボ」に「道化師」に「ビートルズメドレー」2種に…
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おそれおおくも、あのバンクーバーの銅メダルもあります。
隣には、バンクーバー後の世界選手権の金メダルも。
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当時《ぬれせんべい》とか言われてたメダル。
実際見たらすごく大きくて、そして美しかったです。
これがあのとき、大ちゃんの首にかけられたんだなあ~と思うと感無量。
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ウール製のメダルケースも、シックですてきです。(スカーフのたたみ方の適当感がたまらん)
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「道」のバンクーバー衣装。
実際に見ると、ベスト部分がちょっと和な模様入りの絹地と、スパンコール付きのベルベットで構成されていて、とても美しい。
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バンクーバーのあのフリー。私が生まれて初めて、フィギュアスケートを観て泣いた演技。
演技中、この首もとのスカーフがなびいていたのをまざまざと思い出すなあ…



もはやなつかしい、2010-11年シーズン「マンボ」衣装。
マンボ衣装でも、これが一番ハデなやつですね。こんなコスチューム似合う日本人選手、ほかにはいないわ。
胸の黒レースも繊細で、細かいところまで神経を使って作られているのがわかる。
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これは前回の展示でも見た、「ヴァイオリンのためのソナチネ」衣装。
紫がかった墨色のグラデーションやアンシンメトリーなデザインが美しい。そして細いー!
ぎりぎりに身体を絞り込んだ、鬼気迫る昨シーズンの姿を思い出してなんともいえない。
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最初の「ビートルズメドレー」衣装。
初披露のジャパンオープンのときのもの。このときはいろんな意味で不安だったなあ…
ジョーゼットの綺麗なシャツブラウスだけど、ちょっと薄すぎたのか?このとき限りでしたね。
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この写真が二代目衣装だったかと。NHK杯かな。いい表情だなあ…
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で、これはたぶん三代目?の「ビートルズメドレー」衣装。
ビートルズ衣装は、変遷激しかったもんなあ。
少し厚みのある生地にドレープが美しい。さらにスパンコールで華やかさアップしたやつね。
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ソチでの濃紫のビートルズ衣装は前回の展示で見たけれど、いまだにソチのフリー演技の録画を見返すことができない私。
でも、そういう気持ちもそろそろ吹っ切らなきゃなあ、と思う。



さて今回の6点の衣装それぞれに感慨があったけど、衣装として一番感動したのはこれ。
2012-13年シーズンフリー「道化師」衣装。
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道化師衣装もずいぶん変遷があって、これは最初のロシア衣装から、いつものデザイナーさんの衣装に変わってからの完成形ではないかな。

あの伝説の全日本フリー演技。
忘れもしない《ラストで羽根がハラリ事件》で、デザイナーさんは寿命が縮む思いをされたとか。
(どんなんだっけ?と思われた方はこちらをご覧くださいまし)
これはそのあと、羽根づかいをやめて改良したタイプでは?と思う。
背中も見られるようになっているけど、色とりどりのビジューがふんだんに使われていて、サッシュベルト風のウエストや上半身のドレープのつけかた、切りっぱなしのレースの重なりも効果的。袖口も右と左でこんなふうに違う。ほんとうに美しい衣装で、何度もいろんな方向から見てしまった。
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今回、会場には感想ノートというのがさりげなく置いてあって…
開いてみると展示を観に来た大ちゃんファンのみなさんの思いがつづられていて、すごい熱量!
もはやこれは展示の感想ノートじゃなく、大ちゃんへのラブレター帳ですな。

いや~どうしようかなあ、と思ったけど、ちょうど人も少なくてノートの順番待ちもなかったので、私も書かせてもらいました。
何を書いたかって… ほほほ、そんなん口がさけたって言えませんよ。
でもね、もちろん高橋大輔さん本人が読むかわかりませんが、この展示を観て、そしてこのノートにメッセージを書いたことでずいぶん自分の中で腑に落ちたというか、区切りがついた気がしたのです。
自己満足とわかってるけど、それでいいのだ。

スペイン旅行の後半、ネットがつながらなくなって大ちゃんの引退を知らず、帰途にフィンランド乗り換えのとき空港で友だちから間の抜けたメールが来ていきなり知った、あの瞬間。
あれからどこかで感覚が止まったままになっていた気がして、帰国してから触れた引退関連のたくさんの報道も、なんだか現実感がなくて。

引退するだろうということは覚悟していたし、でもこんな途中の時期とは思っていなかったし、おまけに自分がまさかの海外に行ってる間に起きたことで… どうやって受けいれたらいいのかよくわからなかった。
私は熱心なファンではあると思うけど、《スケーターとしての高橋大輔》に特化したファンなので、彼が滑らなくなってしまったら自分の中の感情は終わり、すべては過去になる。
もちろん大ちゃんには彼の人生において幸福でいてほしいと思うけれど、スケーターでなくなった大ちゃんを追いかけることは、きっとないと思う。
ここまで誰か特定の人の表現に引きつけられ、好きになったことはないというくらい、私は彼のスケートに夢中になってきたし、その「夢中」が少しでも長く、できることならずっとつづいてほしいという、ありえない願いを持ってしまっていたのだろう。
そんな自分をちゃんと覚醒させて、現実と向き合うことをしなければと、この2ヶ月あまり考えてきた。

だから、今回この展示を観にきたのは、私の《大ちゃんの引退という現実と向き合う》作業のひとつ。
これを終えて、ひとつの区切りを自分の中でつけてから、10日の「スターズ・オン・アイス」に行って《プロスケーター高橋大輔》をしっかり受けとめようと思った。
今後、大ちゃんがプロとして当面滑り続けてくれることをもちろん望むけれど、それもまた彼とその周囲の人たちが決めること。
少なくとも、競技者としての高橋大輔を観ることは、もう二度とない。
だからこそ、これまでの試合での彼の姿のひとつひとつ、演技のひとつひとつを大切に記憶していくんだと思う。

あとにも先にも二度とあらわれない、偉大なフィギュアスケーターの戦いとして。
そして競技という場にしか出現しない、命を削って作りだされた芸術作品として。

そう自分に言い聞かせながら帰る道々、なんだか泣けてくるような、ちょっとすがすがしいような、不思議な気持ちで空を見上げた。




さて、明日はいよいよその「スターズ・オン・アイス」大阪公演初日。
生まれてはじめてのアリーナ席で、高橋大輔さんを観てきます。
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by higurashizoshi | 2015-01-09 23:39 | フィギュアスケート | Comments(2)

全日本フィギュアスケート選手権2014 その1

今年の全日本選手権はクリスマスが終わってからの開催だったことと、そして何より大ちゃんとあっこちゃんがいないことで、私にとっては近年フィギュアファンになって以来の《こたつでみかんを食べながら観られる全日本》となるはずでした(これまではテレビの前に正座して修行僧のように観ていた)。

しかし、やっぱり始まるとテレビの前ににじり寄ってしまい、男女とも後半グループになるにつれて息をつめ身体を硬くして正座、ときどき奇声を上げて倒れ伏したりするという、例年の状態へと舞い戻ってしまい、もはや修行僧というよりイタコ? 結局体力を使い果たしヘトヘトに。ああやっぱり全日本はおそろしい。

真央さんもいない今年の全日本、メディアは代替ヒロイン探しに必死で、グランプリシリーズで躍進した本郷理華選手だけではあきたらず、この全日本の放映では13歳の樋口新葉選手にこれでもかとスポット、スポット。
確かにすごい逸材なので話題になるのは当然なれど、《ニューヒロイン》紹介映像のために、せっかく全日本に出場したほかの選手たちの演技がカットされるのはいつもながら納得がいかん!
一方、関東ローカルでは関西より30分早く女子ショートの放映が始まっていたのに、なぜかその30分の大半は前日の男子ショートの振り返り映像に費やされていたとかいう話もあり… お願いだから出場選手たちをフツーの順番でフツーに見せてくださいと声を大にして言いたい!



全日本選手権2014、男子表彰台です。
1位 羽生結弦選手
2位 宇野昌磨選手
3位 小塚崇彦選手
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町田樹選手は4位、無良崇人選手は5位。6位に急成長の中学生、山本草太選手。
さて、すでに女子フリーも終了し、世界選手権ほか来年の派遣が決定した時点でこれを書いてるので、まずはこのことに触れないわけにはいかない。いかないでしょうよ…



◆町田樹選手、電撃引退発表◆
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世界選手権出場も辞退、来春から大学院に入学し研究者の道へ進むとのこと。
確かに、思い返せばソチ五輪も「僕にとって一度きりのオリンピック」と明言していたし、五輪後はいつ辞めてもおかしくないという感じの発言はあったにはあったのだけど…

まっちーよ!
もし私が大ちゃんファンくらいの度合いでまっちーファンだったら、こんな突然の発表(しかも晴れやかに期待高まるワールド派遣発表の氷上で!)聞いたら、前後不覚になってふらふらと夜道に飛び出しかねないよ! めっちゃあぶないで!
もうちょっと情報を小出しにしとくとかだね、せめてファンにはなんとなく匂わせてくれとくとか、できなかったんだろうか。ああ、夜道で事故に合うまっち―ファンがいないことを祈るばかり。

とはいえ、冷静に考えれば、競技スケーターが一個人として自由に道を選択することがなかなかむずかしい日本において、この決定はある意味画期的なことと言えるかもしれない。
報道陣用に周到に用意されたまっちーの文章を読むと、スケーターのセカンドキャリアについて考え抜いた末の選択だということだし、この実力・人気が絶頂に向かう時期にすっぱり辞めて次のステージに行くというのは、ひとりの若者としては聡明な道の選び方ともいえる。セカンドキャリアが白紙状態のあの方に比べて、なんと堅実であることでしょう…(遠い眼)

なるほど、日本のスケーターもこうやって「個」を大事にしていったらいいんやなあ、とうなずきつつも、この《町田樹電撃引退》には、当然のことながらまだまったく気持ちがついていってません。
ああ、せめてワールドで「第九」のフィナーレを観たかった!
町田樹という選手の最高潮は、なんと、なんと短かったことか。
今後はショーにはちょびっとくらいは出演してくれるらしいので、まっちーの新たな《公演》はいずれまた観られるのかなあ…(涙)


さて、気を取り直して男子の結果を振り返ってみると、体調不良の中でもやるべき仕事はやった結弦くんの気迫とプライドは、やはりさすがでした。今度は腹部の精密検査でメダリスト・オン・アイス欠場… とにかくどこまでもハラハラさせる方。
復調してワールドで今季フリーの完成形を観たいところだけど、ともかく身体優先、頼むからきみまで選手生命を必要以上に短くしないでおくれ~と願っております。
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そしてショーマです。いや、もはや呼び捨てにしてはいかん。昌磨さまと呼ぶか。
17歳になったばかりの彼ですが、ほんとに浮わついたところがない少年ですね。大舞台でも自分を失うということがない風情。
オフアイスではなんかホンワカした幼い感じなんだけど、演技に入ると「ドンファン」なんか堂々と演じちゃいますからね。そしてとにかくメンタルが安定していて、音楽表現がすばらしい。音のひとつひとつを身体でとらえていくのが、見ていて本当に気持ちいい。
ジャンプはトリプルアクセルに苦労していたのに、どういう変化か今季はアッという間にアクセルどころか四回転トゥーループも完全に会得してプログラムに入れて、バンバン成功。その安定度は半端なく、おかげでジュニアグランプリファイナルでついに優勝!鳴り物入りで全日本に登場となったわけですが、ここでもショーマは落ち着いてましたね。
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フリーはジャンプを何度も着氷でこらえたためか、右ひざにきて演技最後は顔をしかめてフラフラになっていたけど、実に破綻のない演技。5コンポーネンツも高くそろえて、もはやジュニアを逸脱したレベルに達し、結果は全日本で2位! 台乗りの可能性はあるかもと思っていたけど、まさか2位とは。ちっちゃいショーマが、表彰式の前に結弦くんにぺこぺこしながら遠慮がちにハグされてたのがおかしかった。



そしてそして、今回の全日本男子でもっとも感動したのが小塚崇彦選手のフリー。
去年の全日本直後の悪夢の五輪選考落ち以来、ずっと引退の2文字を目の前に見つめながら戦ってきたのだと思う。完治の見込みのない故障をかかえ、思うようにジャンプが跳べないまま、どれほど悔しい思いをしてきたことだろう…
フィギュアファンはそれをよくわかっているから、あのフリーの演技が終了する前から沸きおこる客席の拍手と歓声は、テレビ画面からも伝わってくるほどすさまじかった。
小塚くんの、これまで見たことないくらい激しいガッツポーズを見ながら、私もテレビの前で落涙、落涙、大拍手。
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とにかく滑り出したときから別格のスケーティング。なんて美しいのだろう…と見入っているうちに、二つの四回転を完璧ではなかったけれど降り、続くジャンプを次々と降り、あれ、小塚くんってこんなに曲想を表現できる人だっけ?こんなに胸を波立たせる人だったっけ?と思っているうちに彼のスケートの世界にどんどん引きこまれていった。
かつて、彼の演技が完璧な出来で感動したことはあったけれど、こんなふうに涙があふれたのは初めて。本当に本当にすばらしかった。
やっと、やっと報われたね! 7回目の全日本表彰台、そして世界選手権出場おめでとう!


今回4位に終わったまっちーはワールド派遣に選ばれたものの、引退により辞退となったため、5位だった無良くんがワールドと四大陸選手権の両方に派遣が決定。無良くんがんばれー。にしても、やっぱりさびしくなるなあ…
そして今季NHK杯優勝でついにブレークした村上大介選手、フリーはほんとに残念でした。でも四大陸派遣に入ってよかった!

女子については次回。大掃除に手をとられつつ、おせちも作りつつ、明日はメダリスト・オン・アイスを凝視しよう。
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by higurashizoshi | 2014-12-29 01:27 | フィギュアスケート | Comments(0)

グランプリファイナル2014終了

いや~終わりましたね、グランプリファイナル。
いつの話や… って、すみません。

ファイナルの前もバタバタで、スペイン旅行記も止まったまま(書き続けてはいるんですがアップできるところまでいけてない)、そしてファイナルの期間中は保養キャンプの同窓会(夏のキャンプに参加した子どもたちと家族に再会するイベント)で、福島は猪苗代に行ってました。
さすが会津地方、すんごい雪だった~。でも子どもたちや親御さんとの再会には、心ぬくぬくでした。
現地での団体立ち上げなどもあり、いくつかの山場を越えて、帰還して、今度はまた自分の家族のことでいろいろと… うん、いろいろとね…
なんだか私、自分のことだけに時間を使えるようになったときには、すでに老婆になってるような気が最近するのは気のせいだろうか(心なしか文章も変…)

で、明日からまた昼・夜・昼・夜・昼・夜…と予定が入ってるので(と、エラソーにいっても夜は単に忘年会が続くだけ)、今夜はなんとしてもグランプリファイナルのことは書いておかねば!とパソコンの前にはせ参じた次第。

で、ファイナルですが、この前私たちが行ったばかりのバルセロナで初開催! ということで気分は盛り上がるはずだったのだけど、とにかく福島行きのドタバタで、もう全部試合が終わってしまってからようやく帰宅後に男女シングルのみ、録画を一気にまとめて孤独に観たという…

そしてそして、私にとっては非常に大切なカップル競技、特にアイスダンスをまだ観られてないのですよ。
CSで一度放映したのだろうか? 確認できぬまま時が飛んでいき、少なくとも直近の放送は1月とのこと。ひとつひとつの演技動画をネットで観ることは可能なんだけどやはり全体を通して観たいので、1月までおあずけ状態…

とりあえず、表彰台はこのようになったということで、あまりに遅ればせながらお知らせを。

グランプリファイナル2014、アイスダンス表彰台。
1位 カナダのケイトリン・ウィーバー&アンドリュー・ポジェ
2位 アメリカのマディソン・チョック&エヴァン・ベイツ
3位 フランスのガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロン
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ショートではアメリカのシブタニズが3位に入っていたところ、5位にとどまっていたパパシゼが一気にフリーで浮上、銅メダル獲っちゃったよ!
シニアに上がりグランプリシリーズに参戦してわずか2年目、あれよあれよという間にパパシゼは大変なことになりましたなあ… 
ジュニアのときから絶賛応援してたのでもちろんうれしいけれど、ここまで評価が急上昇するというのはどういうことなのか、ジャッジの方たちの心象がいまだによくわからない。
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しかし、うつくしいのう…


世代交代はげしいアイスダンス界で、このグランプリシリーズはイタリアのカッペリーニ&ラノッテが途中からフェイドアウトしたため、あとは今回のファイナルで金メダルになったカナダのウィーバー&ポジェとアメリカのチョック&ベイツの一騎打ちに。
ワールドではたぶんカッペちゃんたちも戻ってくると思うので、三つ巴プラス、パパシゼ以下の若手があとを追う形になるのでしょう。




続いて、グランプリファイナル2014、ペアの表彰台。
1位 カナダのミーガン・デュハメル&エリック・ラドフォード
2位 ロシアのクセニア・ストルボワ&フョードル・クリモフ
3位 中国のウェンジン・スイ&コン・ハン
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はああ、悠子さんたちがぁぁぁ…。
川口悠子&アレクサンドル・スミルノフ組は、今回相当ミスが多かったのですね。
ソチ五輪シーズンに用意したプログラム。スミルノフくんの故障で痛恨の一年となった雪辱を、今シーズンはそのプログラムで晴らすべく、スケートアメリカは素晴らしい演技だったのだけど… このファイナルは最下位の6位に終わりました。ロシアナショナルとワールドを待とう。

で、私のごひいきロシアのストルボワ&クリモフ組は今回、カナダのデュハラドに敗れましたね。ここもワールドではどうなるか注目。がんばれクリモフくん! そして、そろそろヒゲそってくれ!




で、さくさく行って女子です。
いやいや、すごいですロシア女子。15歳から17歳という、若いっていうよりまだジュニア年齢の4人がファイナル入り。もしソトニコワ選手の故障がなければ、6人中5人がロシア女子だった可能性高し。

グランプリファイナル2014、女子表彰台です。
1位 ロシアのエリザベータ・トゥクタミシェワ選手
2位 ロシアのエレーナ・ラジオノワ選手
3位 アメリカのアシュリー・ワグナー選手
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どう転んでもロシアが表彰台独占、だったところを、アシュリー姉さんが気を吐きました。
だたし、これはリプニツカヤ選手とポゴリラヤ選手の失速の結果でもあり、この二人が実力をそのまま出せていたら、1位~4位まではロシアオンパレードだったのは確実。
トゥクタミちゃん、最後まで崩れず、天才・ラジ子ちゃんを退けました。うん、立派。

本郷理華選手は、グレイシー・ゴールド選手の急な欠場を受けて、準備期間もなくまさかのファイナル参戦。順位はさすがに最下位ながら、すばらしかった。
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滑るたびにすごい上達度、度胸もあるし、ジャンプの確実性もある。加えて氷上では美しいスケーターであり… しかしインタビューではいきなり《村娘A》みたいになってしまうのは何故…
ああ誰か~!理華さんにスピーチの先生をつけてあげてください!




グランプリファイナル2014、男子表彰台。
1位 日本の羽生結弦選手
2位 スペインのハビエル・フェルナンデス選手
3位 ロシアのセルゲイ・ヴォロノフ選手
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ファイナル表彰台にヴォロノフ選手がついに乗りました!ぱちぱち。ついにここまで来たベテランの底力。フリーの音楽はすごくヘンだけど応援してる。
フェルナンデス選手は、美姫さんとの交際ですっかり日本では時の人になってしまったけど、故郷で初開催のファイナルで台乗りできて、ちゃんと実力も示せてよかったよかった。

町田選手、無良選手は今回は残念でした…。まっちーは卒論で心身削っていたとか。スケートに専念したらどうなん?と思うけど、これも彼の人生の選択だから。

結弦くんがすごかった、すばらしかったというのは、もうすでにたくさんの人が言いつくしていると思うので、もちろん心から祝意と称賛を捧げつつも、私はあの中国杯での事件がこの勝利をもって幕引きされてしまうことへの危惧を書いておきたいと思う。
選手の身体生命を守るというスポーツの根本鉄則が揺るがされる事件だったのに、結局はっきりした対策は講じられないまま、うやむやになってしまうのだとしたらあまりにむなしい。
その後のシリーズでもこのファイナルでも、6分間練習が相変わらず6人で(羽生選手も入れて)おこなわれているのを見ていると、要するに選手個人の注意力に頼るという、何の解決もない状態を続けていくってことなのか… とため息が出る。
ファイナルまでに羽生選手の身体が回復したのは幸運な結果であって、ひとつ間違えば彼も中国のハン・ヤン選手も、スケーターとして再起不能になっていたかもしれない。そのことから何も学ばないのでは、今後また同じようなことは起きるだろう。
せめて来シーズンから、出場6人の場合は3人ずつにグループ分けをするなど、規定を変更してほしいと思う。もう誰もあんなことは望んでないのだから。



さて、気がつけばもうすぐクリスマスで、クリスマスが終わると全日本選手権で、それが終わるとおせち作りに突入して、大みそか直前にロシア選手権で、わーわー言ってるうちにお正月で… ああ光陰矢のごとし。
今年のうちにスペイン旅行記の続き、なんとかアップします。
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by higurashizoshi | 2014-12-20 00:17 | フィギュアスケート | Comments(0)

グランプリシリーズ第1戦~第4戦

スペイン旅行記が途中で止まってるのは、またいろんなことでやたら余裕がなくなってきたからで、とはいえ続きはじびじびと書いているので順次アップしていきます。
もし続きを待ってくださってる方があれば、しばしご辛抱を。


で、まったく書けてないのが競技シーズンにインしてからのフィギュア関係。ああ~
スペイン行きと、その最後に飛び込んできた「高橋大輔引退」のニュースと、その二つがあきらかに影響しているのですが…
もちろんグランプリシリーズは今シーズンも、シングルのみならず、カップル競技も含め全部観ておりますよ。

すでに第1戦のスケートアメリカ、第2戦スケートカナダ、第3戦ロステレコム杯、第4戦中国杯と進んでいて、あとは第5戦エリック・ボンパール杯(フランス大会)と第6戦のNHK杯を残すのみ。
これまでの4つの大会にも実にいろんなトピックがありましたが、この余裕のない中でいくつか、これだけは!ということだけ書いておこうと思います。



◆まっちーが止まらない

町田樹選手の今シーズン初戦、スケートアメリカ。
すでに確信犯化した大言壮語で飾られた新プログラム、果たしてどのようなものか? と思っていたらこれが凄かった。
特にフリーのベートーベン「第九」は、ジャンプの強さ、彼の思いの強さ、振り付けのミルズ先生との絆の強さ(抱擁も長い!)がすべて形になって提示されていて、うーんねじ伏せられた!
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次は明日から始まるフランスでの戦い。まっちーは強さを2大会そろえることができるでしょうか。
まっちーの進化、誰も予想してなかった地平へ向かってる感あり。




◆無良くんに泣く
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無良崇人選手がスケートカナダで逆転優勝。
フリー後のキスクラでの止まらない涙に、思わずこちらもほろほろ。パーフェクトに近いすばらしい演技で、メンタル的にも本当に強くなった! 
同世代でピョンチャン五輪まで続ける宣言をしてるのは彼のみ。その覚悟がすがすがしいではないですか。続くNHK杯も気持ちよく滑ってほしい。




◆トゥクタミちゃんの反撃

超ハイレベル選手の群雄割拠で、混沌いちじるしいロシア女子。
ジュニアからもわんさか凄い選手が押し寄せてくる中で、今シーズンいきなり気を吐いたのがエリザベータ・トュクタミシェワ選手。あっという間に優勝2回でファイナルの切符を一番乗りでかっさらっていきました。
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ジュニアから期待の星として上がってきたあと、しばらく頭打ち状態でやれマダム化したの社長だのとばかり言われていたトゥクタミちゃん。今シーズンは実に気持ちよくジャンプが決まり、自信にあふれてます。
にしてもやっぱり、17歳には… 見えないよねえ。




◆パパシゼまさかの急激台頭

カップル組み替えの嵐で、ソチ後の地図が見えない感じだったアイスダンス界。
ジュニア時代から私が熱烈偏愛、このブログでも紹介していたフランスのガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロンがなんと中国杯で優勝!きゃあきゃあ。
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ジャッジの評価が高まらないと上には行けないアイスダンスで、まだ実績のないジュニア2シーズン目のカップルがグランプリシリーズで優勝までするのは、かなり異例のこと。
2人の技術力も急速に進化、にしても昨シーズンに比べてここまで高評価が得られたのにはびっくりたまげました。
今シーズンはこれまでと違って変態度の低いプログラムであることが個人的には残念ですが、まあいい。今は大人への過渡期なのだ。だってこんなにアダルトなのに、2人とも十代なんですから(この時点では。ギヨームくんは数日前20歳になったばかり)。
続く地元開催のエリック・ボンパール杯でどこまでいけるか。ファイナル進出もありえるぞ。




◆それは危険行為だった、とはっきり言おう

やっぱりこのことに触れないわけにはいかない。
中国杯のリンクに悲鳴と喧騒を巻き起こし、直後から論争の嵐を呼んだ羽生結弦選手の強行出場。
激突した相手のハン・ヤン選手も大変なケガで、彼もまた無理を押して出場してしまい、当然ミスが多発してメダルは獲れず。
5回転倒しながら4回転ジャンプは2つとも認定された結弦くんは2位を守った。
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結論からいえば、私は2人とも棄権するべきだったと思うし、若くて猛り立つ彼らを止めえなかった周囲の大人たち(コーチよりむしろ、大会運営側やスケート連盟)が、今後このようなことが繰り返されないルールをきちんと確立するべきだと思う。
メディアをはじめとする悲劇のヒーロー化や美談仕立ての無責任さには、今回ばかりは心底腹が立った。
確かに結弦くんの鬼気迫る演技はこの世のものとは思えなかった。でも、これはスポーツの美しさじゃない。スポーツを逸脱した危険行為だ。

ハン・ヤンも結弦くんも後遺症なく健康を取り戻すことを祈ると同時に、このあとの今シーズンは何より休養を優先してほしいと思う。




大ちゃんもあっこちゃんも真央さんもいないグランプリシリーズは、なんだか不思議で、そしてやはりさびしい。
それでも、どんどん若手が上がってきて勢力図が入れ替わっていくさまはスリリングで楽しい。
また追える範囲で第5戦、6戦にも触れたいです。
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by higurashizoshi | 2014-11-21 01:54 | フィギュアスケート | Comments(0)

臨スポ目標達成御礼フェスティバル&関大衣裳展(その3)

さて、大ちゃん参加のカザフスタンでのアイスショー「デニス・テン&フレンズ」も無事終了したようです。日本と違って客席からの撮影OKなので、いろんな方が撮った写真や動画がものすごい数でネット上にあがってます。

お写真ちょっとお借りを。最終日のフィナーレが終わったところ。
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デニス・テン選手をはじめ、大ちゃん、真央さん、ブライアン・ジュベール、カロリーナ・コストナー、長洲未来、ヴォロソジャール&トランコフ、ステファン・ランビエール、エヴァン・ライサチェック、ジョアニー・ロシェット、ペシャラ&ブルザなど、くらくらするほど豪華なスケーター揃いのショー。
テンくんがソチで銅メダルを獲ったことが、カザフスタンのスケート界にとってどんなに大きな出来事だったのかが垣間見られる感じです。

そして大ちゃんは、臨スポで観せてくれた新プロ「Kissing you」をカザフでも披露。これからショーが続く中で、だんだん練られていくのが楽しみです。と同時に膝が、膝が怖いなあやっぱり。これ以上のケガがないようにと祈るばかり。



と、ここでやっと話題は戻って、というか進んで、臨スポのフェスティバル終了後にその足で関西大学の衣裳展に行った話を。
私が行ってからはもうすでに一週間もたってるのですが、しかしこの衣装展自体は8月まで開催されてるので、興味のある方はぜひ足を運んでください。これはなかなか見られるもんではありませんよ。

関西に住んでいながら初めて行った関西大学。(いや、昔行った気もするがすでに忘却の彼方)
同じ大阪やし…とタカをくくってたら、臨スポから一時間もかかるとこにありました。
ほう、ここが大ちゃんも通う大学かあ…。今も院生だから、ときどきは来てはるんかしら…などと思いつつ、門を入っていくとあちこちに臨スポから直行してきたらしき女性たちのグループが。


ここが関大の資料などを展示する「簡文館」という建物だそうです。
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入ると、めっちゃしみじみした感じの案内が。
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館内は撮影禁止なので、ネットからお写真をお借り。展示はこんなふうになってます。
右から、まっちーのフリー「火の鳥」衣装の二代目(はこの写真では切れてますが)、初代、真中は織田くんのフリー「ウィリアム・テル」衣装。
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そして、大ちゃんのフリー「ビートルズ・メドレー」衣装(ソチ五輪のときのもの)とショート「ヴァイオリンのためのソナチネ」衣装。


固唾を飲んでテレビで見つめ続けたあのときの衣装が、こんなに間近に見られるとは、なんだか不思議な感じ。そしてじわじわと感動が押しよせてきます。
これ着て、あれとか、あれとか、あんなのとか、うわー。
思い出すのもつらいけど、思い出したらせつない。
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何度も別バージョンに変化した「ビートルズ・メドレー」衣装、最終版のこのソチ衣装は紺色という印象があったのだけど、実際見ると青みがかった紫でした。スパンコールが山ほどついていて、とっても綺麗。ドレープの入れ方、布の処理の仕方にも苦労が感じられる。

そして「ソナチネ」衣装はやはり布選びもデザインも、かなりのこだわりが。ちょっと和のテイストもありつつ、暗い色の中にグラデーションや細かなスパンコール、アンシンメトリーなライン取りや布重ねと、非常に凝ったものでした。と同時に、たくさんの手縫いのあともあり、ひとつひとつ実戦を経ながら微調整もしていったのだろうなあと、そんなところにも今シーズンの戦いのあとが見える気がしました。はああー。
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織田くんの衣装、まっちーの衣装も、とても美しかった。特にまっちーの「火の鳥」初代衣装は、上半身のスパンコールがまるで鎧のようにびっしり!これで軽くて動かしやすく作ってあるなんて職人技だわ~。
そばで見ると、フィギュアの衣装ってすごく繊細にして豪華な反面、やはり戦い仕様というか、いかに自在に身体を激しく動かせるかの究極の工夫が想像されて、静かにエキサイティングなものでした。


本当に貴重なものをゆっくりと見せていただいて、眼福、眼福。しかも無料だなんて申しわけないほど。
大ちゃん、まっちー、織田くんのこれまでのメダルやソチへ行くときの応援旗なども展示してあって、関西大学の歴史の中でもやっぱり彼らは輝く星なんだなあと実感。
なんといっても、最初に門を入ったときに案内所のお兄さんに「簡文館はどこですか?」と聞いたとき、
「ああ、タカハシくんたちのね。衣装のね?」
と軽やかに言われましたもの。大学では、ウチの学生「タカハシくん」なんだねえ。

この日は、臨スポで胸いっぱいなたくさんの演技を観たあとに、また胸いっぱいな幾つもの衣装を間近に見て、もう頭も体もいっぱいいっぱいな状態で疲れはて、帰りの車中ではハッと気がつくと、あろうことか隣の妊婦さんに思いっきりもたれて熟睡してました。優しかった妊婦さん、ごめんなさい。最後までゴージャスな一日でした。


というわけで、いつものことながら長く引っぱっていました臨スポ&衣装展のお話でしたがこれにておしまい。おつきあいありがとうございました。
アイスダンスの振り返りの続き、また書きます。そのほかのこともいろいろと書きたいことあり、時間を見つけます。
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by higurashizoshi | 2014-06-03 00:54 | フィギュアスケート | Comments(0)

臨スポ目標達成御礼フェスティバル&関大衣裳展(その2)

さて、あっこちゃんがリンクを去っていくと同時に客席はもはや騒然。
それまでおとなしかった会場のあちこちから「大ちゃんー!」「大ちゃああーん!」という抑えがたい叫びがわき起こる。

衣装はシンプルな白シャツに黒のパンツ、ほどけたボウタイというわりと意外なスタイル。
髪がいろんな色でくしゃくしゃ(いや、お洒落なんだろうけど、すいませんねこんな表現で)。アゴひげ。オフやなー!っていう感じです。
身体は、今回ショーへの復帰に向けてだいぶ絞ったと思うけど、大ちゃん太ったり痩せたりの差が激しいので。競技でキリッキリに絞りまくってたときにくらべると、「ほわっ」っていう感じでした。でもそれがなんか、ほっとした。

新プロ披露だって言われてたけど、ほんとにそうなの?と思っていたけど、衣装を見たらほんとに新プロなんだな、と思って、にわかにめっちゃ緊張してきて。
会場のファンもみんな固唾をのんでるのが伝わってきて。
それはきっと、さあ新プロ、っていう期待よりもむしろ、震えがくるような怖さと不安も胸にためた、真空のような瞬間で。
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大ちゃんがポーズを取り、音楽が鳴りだした瞬間は、「え?」「え?」だった。
ロミジュリ?
ゆづのロミジュリ? なんでまた?

昨々シーズン、結弦くんがニースのワールドで旋風を巻き起こしたシーズンのフリー「ロミオとジュリエット」。レオナルド・ディカプリオ主演の映画のサントラを使用したプログラム。その演技中盤に使われていた曲だった。ボーカル入りなので印象はだいぶ違うけど、まぎれもなくその曲。
数ある音楽の中で、なぜよりによって、結弦くんの印象がここまで強いこの曲を?

あとになって知ったところでは、この曲は「Kissing you」といって中庭健介さんが現役時代にエキシビションで使っていて、大ちゃんはその中庭さんのプログラムも、この曲自体もとても好きだったそうだ。
それで、自分の好きな曲で、スローだし、ということで選んだんだとか。
ふはー。おどろいた。意外に、誰が使った曲とかいうことでこだわりはないのかな? 驚愕してドタバタするのはファンだけなのかな?…
(参考までに、中庭健介さんの「Kissing you」動画はこちら。曲は今回の大ちゃんと同じもの。中庭さんもとても情感あるすてきなスケーターでしたね)

と、曲の話はここまで。
大ちゃんのスケートは、やっぱりひさびさの演技で、決してキレてはいなかった。ジャンプも少しミスがあったし(跳んだだけでもう十分と言いたいくらいだったけど、本人はそんなのじゃプライドが許さないだろう)、ステップでも一度エッジが突っかかってよろめいた。
たぶん、本人が「このくらいはやりたい」と思っていたことにくらべたら、まったく十分な出来ではなかったと思う。
けれど、高橋大輔にしか出せないあの空気、会場の支配感はやっぱり圧倒的だった。
きっと、その空気にのまれる幸福感を、また再びそれを味わえる幸運を、ファンは誰もがあのときかみしめていたと思う。
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最初、私はどうしても結弦くんのロミジュリが頭を支配していたので、つい比較してしまったのだけど(なんとも濃厚でオトナな恋の苦悩!)、じきにそのことは忘れて、大ちゃんの表現する世界に没頭することができた。
彼は物語を演じるタイプの表現者ではないので、きっとこの曲に関しても、ただ音を感じるままに表現しているのだろう。一見してミヤケンさん!とわかる振り付け、まだこなれてはいないけれど、宮本賢二さんが今の大ちゃんのどんな面をうまくすくい取ろうとして振り付けたのかが伝わってきた。
これまでにないような、少しけだるく、熱量と憂いを同時に秘めたような演技。ジャンプに頼ることなく、滑りと身体の動線だけで描いていく、もしかしたらこの延長線上にこれからの高橋大輔のスケートがあるのかもしれないとふと思った。

まだ現役に戻りたい気持ちを持っているのは、インタビューからも見て取れる。
ファンだって、もしそれがかなうなら、また熱狂して迎えるだろう。
でも、加速度的に4回転至上主義へとさらに向かっていく男子フィギュア競技を思うと、痛めた右ひざをかかえ、その過酷な世界にふたたび戻って身を削ることが、この人のやるべきことなんだろうか。
高橋大輔には、もっとほかの使命がすでに示されているのじゃないだろうか。
――この日の演技を観て、初めてそう思った。そう思ったことに、自分でびっくりし、怖くなった。
大ちゃんがあのソチの演技を最後にして現役をしりぞくことが、やっぱりつらいし、耐えがたく悲しいから。それはやっぱり、そうなのだ。

そんなことを思ってちょっとボーゼンとしているうちに、アンコール。
「Eye」をやってくれました。ファンへのサービスをありがとう! かつてのキレキレすぎるほどの「Eye」にくらべると、やっぱりかなり「ほわっ」としてたけど、それはそれで今の「Eye」。本人は、終わったあとの息切れにガク然としてたかもですが、それはね、それで。
ともかく、大ちゃんのとりあえずのリスタートをこの眼で見ることができて本当に本当に、よかった。最後はそれだけでした。

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フィナーレは、臨スポ練習生が総出演の演技と、出演者や代表者のあいさつ。
大ちゃんの、色香演技とは別人のカミカミスピーチも健在でうれしかった!
フィナーレ前後のわやわや感の中で、何をどうしたらいいのかわからない大ちゃんに、素早くそして優しく指示を出してあげる、あっこちゃんのお姉さんぶりが微笑ましかったです。
ずっとにこにこしてる佳菜子ちゃん、あくまでも静かな佇まいのまっちー、リンクに立つそれぞれの個性もおもしろかった。
この貴重なリンクが存続することの大切さをかみしめながら、最後も精一杯の拍手を送りました。
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さて、このフェスティバル終了後は関西大学で開催中のフィギュア衣裳展に行ったのですが、その話は次回に。なかなか一気には書けませんなあ。もう少しおつきあいくださいね。

大ちゃんはといえば、この出演のあとすぐにカザフスタンへ。
デニス・テン選手のショーに出るため、真央さんやランビエールなどトップスケーターとすでにリハーサル中のニュースが入ってきてます。
おお、臨スポからすぐカザフに飛んだファンもいるはずですよね…。「デニス・テン&フレンズ」、どこかで放映してくれないかなあ。
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by higurashizoshi | 2014-05-29 01:49 | フィギュアスケート | Comments(0)

臨スポ目標達成御礼フェスティバル&関大衣裳展(その1)

もう2日たってしまったので、できるだけ記憶が薄れないうちに!薄れないうちに!と焦りつつ、振り返ればぼやや~んとする映像…。
これは当日ものすごく緊張していたからなのか、あまりにハラハラしすぎて神経がマックス超えてボーっとなってたからなのか。
お仕事しながら思い返しては、はっ早く書かねば!さらにぼやけて、消えてしまう!と思ってました。


大阪府高石市の臨海スポーツセンター。老朽化で閉鎖の危機にあったこのリンクが、多額の募金によって耐震工事の見込みがたった、その支援感謝のイベントでした。
5月25日、午前と午後の2回公演のうち、私が行ったのは午前の方。
高橋大輔選手の、ソチ五輪のあのフリー以来、3か月ぶりの人前での演技、その最初の回。
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臨スポ前に集まってくる人、人。
というより、女、女。
間違いなく(西岡アナ風)、99%女性でしたね。
で、今回私は珍しくひとりだったんで、周囲のおしゃべりが耳に入る、入る。
そこから分析するに、99%女性の中で、その99%がきっと大ちゃんファン。相当コアな方たちがやっぱり多かったようで、東京ことば、もっと西の方、いろいろな方言が聞こえ、「ソチに行ったとき…」とか「幕張のアリーナ席三日連続うんぬん」「カザフのツアー」などなど、大ちゃんってマダムたちの財布のヒモをどれだけ緩ませてんねん、と空恐ろしくなるようなお話が飛びかっておりました。

臨スポといえば、前回は募金のためのチャリティイベントに来たのだった。
ブログをひもといてみたら、それはすでに2年前の夏のことであった。(前記事はこちら

あのときは、まだ1億5千万円もの募金が集まるとは到底思えず、いったいこのリンクはどうなるんだろう…と思っていたものだ。
そうしたら、一般の募金ももちろん大ちゃんはじめ多くの選手や関係者の努力のおかげでたくさん集まり、しかもその中で、どっかんこと巨額の募金をしてくれた篤志家がいらしたのだ。いまだに、いったい誰だったんだろうと思う。
そのおかげで、大阪府もとりあえず(とりあえずだけど)臨スポの継続を決め、関西のスケート関係者はみなさん本当に胸をなでおろしたことだろう(もちろんフィギュアファンも!)。

そうそう、このとき初めてあっこちゃんの演技を生で観たんだわ。あのときはまだ、あっこちゃんがソチまで現役を続けるかどうかも不確定で。
しかも今回、プログラムはそのときと同じ「ラベンダーの咲く庭で」だったんだよねえ(しみじみ)… と、まあ順を追ってお話しましょう。


プログラムの最初に、このリンクで練習しているスピードスケートの選手たちが模擬演技を披露。前回もそうだったけど、なかなか生で観る機会のないショートトラックなど、とても興味深い。そしてすごいスピード!

次が、ジュニアの友野一希くんの演技。この前神戸チャリティで観たのと同じ、コミカルなピンクパンサー。
そのあとが立て続けに大物オンパレード。
今回、大ちゃん以外のひとりひとりの演技の写真が見つからなくて残念なのですが、まず最初が村上佳菜子選手。あまり観たことないフラメンコのプログラム、と思ったら、ジュニアのときに滑っていたプロらしい。短いアンコールがあって、今シーズンのエキシビションナンバーでした。(写真は過去の今季エキシビションのもの)
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あっこちゃんが引退し、真央さんが休養を発表し、来季は佳菜子ちゃんが19歳にしていきなり日本女子選手のトップに立つことになるんだなあ。
まだ本人は実感してないかもしれないけれど、競技シーズンが始まれば、そのプレッシャーは大変なものになると思う。メンタル面をいかに本人がたもち、周囲が支えていけるか。



次に滑ったのは町田樹選手。
予想はしていたけれど、オフシーズンとは思えないキレッぷりは、もはや衝撃的。
プログラムは昨シーズンのショートプログラム「F.U.Y.A」。
臨スポは会場が小さいので、私の席(一番後ろから二番目の立ち見!)からでも演技の細かいところまでよく見えた。(写真は昨季スケートアメリカのときの「F.U.Y.A」)
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まっちー、空間に描く演技のスケールと奥行きが、本当に大きくなったなあ。
そしてあの端正にして柔軟な体の使いかた、指先まで伸びきった美しい表現。ますます、彼独自の道を進みつつあると思う。
でもって、ジャンプが本当に美しい! ちょっとお手つきがあったものの、崩れるということを知らないかのような今のまっちーのジャンプには見惚れてしまう。
今、この臨スポを練習拠点として、大切に大切にしているその思いがまっすぐ伝わってきた。
アンコールは「ロシュフォールの恋人たち」。大阪エキシでフルを観たけど、これはもう新生まっちーの代名詞ですね。


はああ~とため息つく間もなく、鈴木明子さん登場。「選手」ってつけないことにまだ慣れない。
そう、二年前にこのリンクで初めて観た「ラベンダーの咲く庭で」をふたたび。
大阪エキシのときに比べ、あっこちゃんは現役引退してプロスケーターになったことを楽しみ始めているんじゃないかなあ、と思えるようなとても伸びやかで、ふくらみのある演技だった。
それにしてもこの衣装、生で観るとさらに綺麗です。(写真は昨シーズンワールドのエキシビションでの「ラベンダー」)
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リンクの氷をなめていくような、スムーズでおだやかなスケーティング。幸福感あふれるラベンダー色の世界が、観ているこちらの胸にまで広がっていく。
ジャンプに少しミスがあったことも、もはや気にならない。だってもう彼女は、得点ではかられる存在ではなくなったのだから。
あっこちゃんのように「やりきった」と思えて、次のステージへと進めるのは本当に理想の道だと思う。それを実現させたのは、めぐまれた幸運と、彼女自身の絶え間ない努力。
あっこちゃん、アンコールはひさびさ!「バーレスク」でした。懐かしかった!



で、いよいよトリのあの方の話になるのですが、今日はここで時間切れ。
次回なるべく早く書きます。あと、臨スポの後で関西大学に行って大ちゃんたちの衣装やメダルの展示も観てきたので、その話もまた。
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by higurashizoshi | 2014-05-27 18:22 | フィギュアスケート | Comments(0)
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