ひぐらしだより


人生はその日暮らし。  映画、アート、音楽、フィギュアスケート…日々の思いをつづります。
by higurashizoshi
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立つんだ、びすた

さて、パソコン騒動のてんまつについて。
データをなんとか取り出すべく、お助け修理屋さんに本体を持ち込むか? という話になり、車で遠方まで持っていくという話になり、あわあわしていた。パソコン本体がどのくらい重いのか、考えたら自分で持ち上げたことがないので、よっこらしょとやってみたらエライ重さ。こりゃー大変だわと思い、ふと
「今、起動させたら奇跡がおきて立ち上がったりして…」
と、もう何度も何度もいやになるくらい試したあげくあきらめたにもかかわらず、
「えいや」
と起動ボタンを押してみた。
ぶーん。
おや? おやや?
おっ、もしかして、もしかして、立ち上がるのか? そんな感動的なことってあり?
…と、期待したのもつかのま、
しーん。
「わし、期待にそえませんから」って感じになり、まったく起動せず。

がぜん、くやしくなった。あきらめていたのに、なんかメラメラとくやしくなり、ふたたび起動ボタンを押す。むなしい道とわかっていながら、進むしかないかなしさよ。
何度か、
ぶーん。と、しーん。を繰り返し、
「あーやっぱりなぁぁぁ!」
と、ヤケ酒一歩手前みたいな心境になったところで、
「もうやめよ。もうやめよ。…あと一回だけやったらやめよ」と心につぶやいて、最後にひと押し。
ぶーん。
―ふん、だまされませんぜ、だんな。
モニターに起動画面がパッと。
―ぬか喜びさせようとしたって…。
すこやかに立ち上がる。
「え、え、えええ!?」

次の瞬間、ものも言わずに階段を駆け下りてきた私にミミが「どうしたのぉ?」
「びすたが、びすたが、びすたが」(windows vistaです)
「え?」
「今立った、立った」
「え!」
「すぐ落ちるかも、落ちるかもだからはや、はや、はやく…」
とうわごとのように言いながら、外付けハードディスクを探し出し、階段を駆け上り、貧血になりそうになりつつケーブルを差し込み、バックアップ開始。
全部のデータが取れるまで、《びすた》の気まぐれが無事に続いてくれることをひたすら祈りつつ、なんとも長い時間が流れた。
「で、き、た…」
ほんとにちゃんと保存できたのか、ノートパソコンのほうに外付けハードディスクをつなぎ直して確認。
「と、れ、て、る…」
どどーん! と安堵の大波が寄せてきた。ああ、神様ありがとう。これでタタのイラスト作品(ものすごい数だった)を失わずにすみました…バッタリ(倒れこむ音)。

と、いうわけで、その翌日《びすた》はメーカーの修理工場へと無事送られていったのでした。今後はぜったいにどんなデータもバックアップを取ることを誓います! 自分のだけ取って子どものは取らないなんて、そんな非道なまねはいたしません!
そんな宣誓をしてたら、タタがにやにやしてひとこと。
「のどもと過ぎれば、って人だからねえ…」
はい、そうですね。そうなんです。よく、ご存じですね…。
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by higurashizoshi | 2010-04-30 22:20 | 雑感 | Comments(6)

パソコンがっ

風邪の嵐が家じゅうに吹き、私のあとに続いてタタもミミもばたばたと倒れ、3人そろってゲホゴホゲホゴホとやってるうちに、今度はばったりとパソコンが故障してしまった。
たしかに最近調子が悪かったのだけど、その都度なんとか回復していたので、私のよくないクセでそのまま手当てもせず使っていたのだ。で、数日前の朝、まったく起動しなくなった。何度こころみてもダメ。
うちにはもう一台ノートパソコンがあって、私はふだんそれを使い(今もそれで書いている)、故障したデスクトップパソコンはおもにタタが使っていた。近頃は誕生祝いにもらったソフトを使ってイラスト描きに没頭し、そのほか自分の趣味の世界にひたるためにパソコンは必須アイテムのタタ。困ったことになった。ほんとうに困ったことになった。―いや、タタがパソコンを使えなくなったことが、ではない。そんなもん、いっとき経験してみたほうがいいくらいだ。問題は、問題は…。

調子が悪くなりはじめたとき、まず一番にやっておかなきゃいけなかった。
そう、もうわかる方にはおわかりですね。データのバックアップを取ってなかったのだ! うわあああ! 私は自分の使ってるノートパソコンの、自分のデータはちゃんとバックアップを取っている。そうやって自分のぶんはちゃーんとやっておきながら、パソコン初心者のタタの、大事なイラストたちのデータのバックアップはほったらかしだった! そして故障した! うわああああ! 家のなかを駆けまわりたいほど恥ずかしい、申しわけない。じっさいは咳きこんでふらふらで駆けまわれないけど、うわあああ…

今は、なんとかデータを取り出してから修理に出せないか検討中。タタは意外に冷静で、
「もし取り出せなかったら、あきらめるよ」
「まあ、しょうがないよ」
と言う。そう言われるとかえって心の中で後悔の波が打ち寄せ、どーん、どーんとはねる。
バックアップはその都度取るなんて、基本中の基本として頭に入ってたはずなのに…パソコン内のデータなんて、別保存しておかなきゃマボロシみたいなもんだとよくよくわかってたはずなのに…。ほんとに、なんでもテキトーにすますテキトー人だからこんなことになるんだよなあ…と、おちこむ。

気を取り直して、風邪でしばらく連絡できなかった実家に電話。
「いやあ、みんなひどいことになっちゃってねえ…ゴホゴホゴホ」と言うと、母「あんた! 子どもたちちゃんとお医者さんに連れて行ったんやろね?」
行ってない、漢方薬飲んでるから…と言うと「お医者さん行かさなあかんやないのっ!」といかにも母親が何をしている?的な非難ごうごう。認知症状はすすんでいるのに、こういうところは昔とぜんぜん変わらない。しっかりしてはるわぁ。はあ、でもなんとなくまたちょっとおちこんだような…。

そんなこんなで、この数日はノートパソコンをタタと共有して使っている。ちょうど忙しい予定がとぎれたところで、風邪でさらにどどーんと家にいつづけることになったので、身体のしんどさが取れてからはゆっくり考えごとをしたりじっくり本を読んだり、とろとろと料理をつくったり。こんなふうに長いスパンでじっと家にいるのはひさしぶりのことだから、バタバタしている間は懸案のまますごしてきたことをいくつか考えることもできた。あとは最後まで残ったタタのひどい咳が取れることと、そしてデータが取り出せること…。なむさん。
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by higurashizoshi | 2010-04-27 14:19 | 雑感 | Comments(2)

桃の花

四月なのにとんでもない寒さが続いて、やっとあたたかくなり、るんるん気分で友だちと公園で持ち寄りランチなどしたあと、めずらしく風邪をひいてしまった。といっても今のところたいしたことなく、のどが腫れてハナ水が出てるくらい。頭がぼーっとしている(まあこれはいつもか)のでものを深く考えることができず、録画した「龍馬伝」をタタが観ているのを遠くから眺めていたら、私自身はすでに一度観ている回なのに、こだわり抜いたカメラ割りやら音楽の入りなどあらためて面白く、まあこんな画期的な大河ドラマもないよなあと思いつつ最後まで観てしまった。

わが家はテレビ番組をリアルタイムで観ることがほとんどない。それぞれが観るものは決まっているから、ぜんぶ録画予約してHDDに保存してしまって、好きなときに観る。なつかしの《チャンネル争い》なんてものとは無縁なのはちょっとさびしい気もするけど、これはこれでいまどきの使い方なのだな。今はこういうテレビのみかたをしている人って多いのではないかなあ。なんでも視聴率というのは、録画して観る場合はまったくカウントされないらしい。いまだに視聴率神話で成り立っているといわれるテレビ界なのに、現実に合ってないんじゃないの、と思う。ぼーっと重い頭で思う。

こういう、風邪のひきはなというか、あとちょっとで《いかん感じ》になる手前のところを行きつ戻りつしているときは、こっちに戻ってくるべくいろいろとやってみる。まず葛根湯を飲む。それから足湯である。
これはタタを妊娠中のときに整体師さんから教えてもらったやりかた。
まず両足が足首まで入る容器(私は足がちっちゃいので洗面器でいける)に湯を張る。温度は、ぎりぎり足をつけていられるぐらいの熱さ。だいたい44度くらい? この温度がかんじんで、少しでもぬるいと効果がない。私はいつも水をすこし張ったところに、沸かした熱湯をそそいで温度を調節している。
両足をしっかり足首までつけると、うう、熱い、熱い! がまんしてつけていると、ぐぐーっと足元からなにかが上がってくる感じがする。これで血のめぐりかたが変わる。風邪ぎみのときは身体の芯が冷えているから、これはすごく効果がある。5分くらいたったら足を湯からあげ、乾いたタオルで包みこんでしっかり水気をとりながら、あしうらを気持ちよくマッサージ。さっきまでのゾクゾクした感じが消えていく。
あとは、しょうがをたっぷりすりおろした熱い紅茶を飲む。食事も、なるべく水分のある、あたたかいものにする(昨日からタタとミミは私につきあわされて、お鍋だのうどんだの雑炊だのばかり食べさせられております)。
それでもしつこく《いかん感じ》になっていきそうなときは、風邪のツボをあたためる。これも整体師さんに教えてもらったのだけど、首のうしろの骨の、上から二番目のでっぱりのあたりを指で押すと、風邪ぎみのとき特に「イタッ」と感じるところがある。名前は知らないがそこが風邪のツボなんだそうである。ドライヤーを当てたりしてもいいのだけど腕がねじまがりそうで大変なので、私はハイネックの服を着て、ツボのところにあたるように内側に小型の使い捨てカイロを張るようにしている。これも、私にはかなり効果がある。

で、そのようにいろいろと手当てをしてリビングのイスに腰かけて、だいぶラクになったような、かといって何か行動を起こせそうなほど元気になったわけでもなく、ぼーっとしていると庭で満開の桃の花がはらりはらりと風に散っていく。やらなければならないことはたくさんあるのだけど、あせってもよいことはないしな。
この桃は紅白が入り混じる「源平桃」という種類で、この家に越してきた6年前にはもうすでに庭にあり、その後なぜか一部枯れてきてしまって落胆していたら、あたらしい枝が伸びてきてそこにまた花を咲かせるようになった。今年も無事咲いて、ながいこと眼をたのしませてくれた。なんにもいわずに耐え、なんにもいわずに伸び、こんなにきれいに咲く。植物はほんとうにえらいと思う。
いや、私だってけっこうえらいぞ。なんにもいわずに耐え、なんにもいわずに年をとり、風邪なんか引いてさ…。きれいに咲いてるとは、いいがたいけど…。

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by higurashizoshi | 2010-04-21 15:43 | 雑感 | Comments(4)

百万円と苦虫女

d0153627_21325479.jpg2008年公開
監督・脚本 タナダユキ
出演 蒼井優 森山未來 ピエール瀧 佐々木すみ江 笹野高史


ごく平凡に、人に合わせておとなしく生きてきた若い女性、鈴子。彼女は友人の誘いに乗りルームシェアを始めようとしたのがきっかけで、思いもかけない深淵に転がりおちることになる。予想できないことが次々と起きたあげく、鈴子は友人の元カレに告訴され、刑事事件の被告として拘束されてしまうのだ。
「前科者」となった鈴子は家に戻っても居場所がなく、家族とぎくしゃくした末に叫ぶ。「百万円たまったらこの家を出て行きます!」
鈴子が家や近隣で針のむしろ状態のとき、年の離れた弟は学校でひどいいじめに耐えている。互いにつらさをわかちあって、そっと手をつなぎ歩く姉と弟。そして宣言どおりバイトで百万円をためた鈴子は、弟に手紙を書くと約束して家を出る。

彼女の決めたルールは、次の居場所でまたバイトをし、そこで百万円たまったら、また別の街へ行くこと。「誰も自分のことを知らないところに行きたい」。淡々と百万円で区切る旅を続けながら、それでも働くかぎり、生活するかぎり、人との関係ができてしまう。鈴子に親切にしてくれる人、好意をもつ異性も現れる。でも彼女はするりと抜け出して次の街へむかう。鈴子は人を信じたり、信じられたり、したくないのだ。つながりあうことの喜びより、怖さを骨身にしみて知ってしまったから。彼女の起伏のすくない表情の奥にはいつも用心と恐れと、そして底なしの無常感がある。
はたち前後のころ、私もある時期、人を遮断してひとりで旅ばかりしていたころがあった。人と関係するのがわずらわしいだけでなく、怖かった。
でも、そのころの自分も、この映画の鈴子も、そうやって旅を続けていくこと自体、ほんとうには人を遮断してはいないのだ。ほんの少し触れ合った手をぱっと放して別れていくやりかたで、何かを得ようとしている。ちゃんと生きたいと、どこかでその方法を探している。

鈴子は、やがてある街で、大学生の男と恋におちる。それはいじらしいほど古風な、お互いにそっと心をかさねあうような恋だ。はじめて鈴子は自分のこれまでのことを彼に語る。そしてそのことに自分でおびえて、それでも彼が差し出した手を握りしめる。
しあわせがやってくる。でも人とつくるしあわせは、いつ壊れるかわからない。いつひっくり返るかわからない。スクリーンのこちらから見ている側も、その緊張感に裂かれるようなひりひりした一瞬一瞬をすごす。
彼を信じる。うたがいの心が生じる。鈴子はこれまでのように、ぱっと手を放すことはできないのである。鈴子はどうするだろう。彼ははたしてどんな人間なのだろう。鈴子の心の奥底にすみついた孤独と不信を見てきた私たちは、息をひそめる。

これは若い女性の自分探しのロードムービーではない。鈴子は言う、「自分はもうここにあるから。探すんじゃなくて、逃げてるんです」と。
百万円という区切りをもうけて、持ち重る自分をかかえて、鈴子は逃げる。家族から、世間から、評価から、あらゆる関係から。そうしながら旅の中で彼女の見る風景は光をおびて透明で、移り住むたびお守りのように部屋にかける手縫いのカーテンは、かろやかでやさしい。そのカーテンのすきまから、鈴子はそっと世界をうかがっているのだ。
そしていつかたぶん鈴子は気がつくのだろう。人に合わせていた過去の自分を捨てさって、逃げていく自分は以前よりずっと強いのだと。旅の中で忘れなかった弟の存在と、この旅の先にあるちいさな光にも。

私にとってははじめて観たタナダユキ監督の映画だった。きめこまかく、すみずみまで緊張感がはりつめ、ありきたりの展開が次々に裏切られてゆくここちよさ。映像はあざやかで、しっとりと美しい。
鈴子を演じる蒼井優、大学生を演じる森山未來、ふたりは呼吸するように演技をする。演技をしていることを忘れさせるように自然に。その注意ぶかいたくみさが、この作品を生きたものにしている。文句なく、最近観た邦画のなかで一番、心を揺られた。
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by higurashizoshi | 2010-04-14 21:42 | 観る・読む・書く・聴く | Comments(4)

桜、桜、桜

どういうわけか先月終わりから一日も休みなく予定がつまっていて、ノンストップ状態でそろそろランナーズ・ハイになりそうな感じ。パソコンの前に落ち着いて座るいとまがまったくないので、文章はもう少し時間ができたら書くとして…
旬をすぎないうちに。

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この3日間は、姫路城、明石公園、龍野と桜、桜、桜の連続だった。
それぞれに大事なイベントを含むお花見。
めくるめく3日間、これから一年を生きのびるのに必要な桜のうつくしさを、しっかり心につめこんだ。
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by higurashizoshi | 2010-04-07 22:23 | 雑感 | Comments(6)
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