ひぐらしだより


人生はその日暮らし。  映画、アート、音楽、フィギュアスケート…日々の思いをつづります。
by higurashizoshi
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2012年の終わりに

今年も年の瀬はあまりにもバタバタと過ぎ、「現代絵画のいま展」(兵庫県立美術館)に行ったことも「マウリッツハイス展」(神戸市立博物館)に行ったことも書けないまま…。

大震災、保養キャンプ立ち上げ、父の二度の手術、詩集の出版…と怒涛の一年だった去年に比べ、今年はもう少しおだやかに過ぎるかと思っていた。
けれど、今年の最後近くになって友の死という出来事があり、私自身も秋ごろから思いがけず身体にいろいろ変調があって、深くいろいろなことを考える年になった。
身体といういれものは長い使用に耐えてくれるが、それでもいれものであり、それが終わりになれば命も終わってしまう。
両親の老いと病につきあう中でも、それは強く思ってきた。

去年、あの震災の中で絶たれた多くの命のことを私なりに感じていたつもりだったけれど、こうして今年、自分にとって大切なひとつの命がうしなわれたときに、その重さと痛みの中で、去年の自分の感情はやはり想像にすぎなかったのだと思った。

誰の命も、身体といういれものに支えられ、はかなく、でも強く、有限の時を生きている。
なんて哀しく、いとおしいことだろう。


詩作については、去年詩集を出したことでこれまで内にためてきたものが一気に外に出た感じで、今年は少しずつペースが緩くなってきていた。
そろそろまた潮があがってくる感覚があるので、来年は新しく何かの形でまとめられたらいいなと思っている。


***
今年も一年、「ひぐらしだより」を読んでくださったみなさん、ありがとうございました。
こんな雑多な内容のブログでも、多くの方が立ち寄ってくださっていること、いつも感謝しています。
みなさんにとって、和やかでおだやかな年越しになりますように。
また新しい年にお目にかかります。

higurashizoshi

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by higurashizoshi | 2012-12-31 03:38 | 雑感 | Comments(4)

全日本フィギュア2012

全日本選手権が終了。
女子は浅田真央選手が、会心とはいえない出来ながら突出した成績で優勝、私がひたすら応援する鈴木明子選手はフリーで失速し、ジュニアの宮原知子選手に抜かれて表彰台に上がれなかった。
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シニアの世界選手権には、宮原選手は年齢制限で出場できないため、4位の鈴木選手が辛くも代表入り。あっこちゃん、どうかワールドで魂のこもったフリーを見せてください。そして絶対に今シーズンで引退なんてせず、ソチを目指すと宣言してください!
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それにしても浅田選手も本当に大人になって、風格すら感じるようになってきた。これからどんな成熟したスケーターになり、歴史に残っていくのかとても興味深い。テレビ局は、いつまでも彼女をアイドル扱いするのはいいかげんやめたらいかが。
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そしてなんといってもすさまじかったのが男子。
今季国際大会の表彰台に上りまくった選手が6人もいるという、世界で一番激戦の国内選手権だった。
ショートプログラムで、今シーズン二度も世界最高得点を更新している羽生結弦選手が、またその記録を自己更新。
国内試合なので参考記録になるものの、さらに誰も行ったことのない領域へと軽々と駆け上がった。
9点以上の差をつけられて、フリーで彼を追うことになった高橋大輔選手。
結果からいえば、ショートでの4回転ジャンプの回転不足などわずかなミスが最後まで響いて、フリーで羽生選手を追い上げたものの、優勝には届かなかった。
3位に入ったのは無良崇人選手。世界選手権への3枚目の切符をつかむための、小塚選手、織田選手、町田選手などとの激戦を勝ち抜いたのは彼でした。
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羽生選手はショートでの大きな貯金がものをいい、18歳になったばかりで初めての日本選手権の王者となった。
ジュニア→シニア→震災→カナダへ、と波乱万丈の2シーズンを駆け抜けてのこの快進撃はもはやモンスター級。技術の凄さももちろんながら、メンタル面の強さがとにかく破格のゆづるくん。恐ろしい子!
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でも言っとくけどまだまだやで、きみ。フリーもよくあそこまでまとめて、課題のスタミナもクリアして、ほんとうにすばらしいと思ったけど、まだまだ。

全日本選手権男子フリー最終滑走グループの一番滑走、高橋大輔選手の「道化師」。
こんな演技ができる選手がいるんだから。
大ちゃんがここまでの演技をして、優勝できなかったことが本当に本当に残念でならない。結果は結果、とわかっていても。
動画はこちら。画質のよいものが出てきたので差し替えました)
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4回転トゥーループを二回降りる、という自分に課した大きな目標をクリアしたあと、最近不調だったトリプルアクセルも降りた。
いや、そのあとはもはやジャンプのことなんて頭からふっとぶほどのすさまじい気迫で、狂気と情念の渦へと観るものを引きずり込んでいき、哀しみと美しさにもみしだかれ、観客は呆然と奔流にのまれていくのであった。
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こんな獣みたいな、たけだけしい彼を見たことがあっただろうか?
ラスト、氷の上でカッと目を見開いて立ち尽くした彼は、全く別次元の存在だった。

そして次の瞬間、現世へと戻ってガッツポーズ。観ているこちらは、気づくと涙が止まらない状態。
なんという人なんだ大ちゃん! あなたはどんな地平まで行きつこうとしているのか。
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フリーの結果は、国内記録ながら世界歴代最高得点を更新する192.36!
フリーだけなら、もちろん大ちゃんが一位でした。ああ…

演技後、長光コーチとの温かなハグにまた涙が。
(ちいさな声でこそっと言いますが、今回モロゾフが来てなくてよかったと思ったのは私だけではないはず…)

ソチまでの限られた時間の中で、次々と新たにくつがえされていく高橋大輔の世界。こんな人と同じ時代に生きていることに感謝。昨夜はなかなか眠れなかった。
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by higurashizoshi | 2012-12-24 01:00 | フィギュアスケート | Comments(0)

クリスマスツリー

電車に2時間ほど揺られ、隣の県まで友に会いに行ってきた。
お互い話すことがものすごくたくさんあったので、9時間くらいずっと話し続けて、そして帰る前に写真の撮りかたをちょこっと教えてもらった。

私がこのブログに載せる写真も、キャンプのブログや詩のブログに載せる写真も全部、いつも持ち歩いてるちっちゃなデジカメで撮ってるのだけど、バシバシ撮るのでついついオートモードにばかりしてしまっている。
友は写真が上手でよいカメラも持ってるので、うらやましがったら、「このカメラでもうまく撮れるよ」と、
《手前の被写体をくっきりさせてバックをぼやかすかっこいい写真》
の撮りかたを伝授してくれた。
私のカメラをあちこち操作してくれて、へーそんな機能があったんや~とかいいながら撮ってみた…
が、友が見本に撮った写真みたいに「くっきり&ぼややん」にはなかなかならなかったです。

こんな感じ。
うん、いつものとはちょっと違うかな?
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帰りの電車の中でいろいろなことを考えていたら、なんだかまたいつの間にか涙が出てきて、しかたがないので本を一生懸命読みながら帰ってきた。
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by higurashizoshi | 2012-12-21 22:57 | 雑感 | Comments(0)

12月、ルミナリエ

近況といえば福島は猪苗代町で40センチの積雪を見たこと、そこで夏のキャンプの親子と再会したこと、帰路に福島市内で高い放射線量の場所を見て歩いたこと。
ここひと月半ほど通っていたパソコンの講座が終了したけど、頭がまっしろで自分の記憶能力の低さにボー然としていること。
グランプリファイナルの日に福島に行ってたので、試合は帰ってから録画で観たこと。(大ちゃん優勝おめでとう)
新刊が出るたびに感動して読んでいるよしながふみの「大奥」のドラマ化が意外に素晴らしく、毎週涙して観たけど終わってしまったこと。
毎晩寝るのが遅くて朝起きるのが遅くて昼間はいつもバタバタしていて、実家に行ったりミミのレッスンやら高校の見学やら、キャンプ関係やらなんやら。
今も、ひとりで車を運転していたりすると、涙が止まらなくなること。

12月も、もう半ば。今月はあと美術展が2つと、忘年会と、クリスマスと年越し準備、早く読みたい本も控えていて、最近しばらく映画を観られてないのが残念。総選挙の行方を考えると不安に心が曇る。

昨日、ルミナリエに行ってきた。
今年は東日本大震災の被災地と神戸をつなぐブースがルミナリエ会場にあって、その一角にうちのキャンプも展示をさせてもらっている。
だから昨日は家族と歩いたけど、今夜と明日はブースの当番でルミナリエに行く予定。

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神戸の震災からもうすぐ18年。
東北の震災から1年9か月。
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by higurashizoshi | 2012-12-15 14:47 | 雑感 | Comments(0)

エル・グレコ展@国立国際美術館

「この前エル・グレコ展に行ったときは…」
と言いかけてハッとする私。国立西洋美術館に観に行って、夢中で何時間もグレコの絵を眺めたのは…もしかしてはるか昔?
調べてみると、はたして以前のエル・グレコ展は1986年に開催。26年前の記憶がこんなに鮮やかに残っているとは。

作品のほとんどが宗教画だから、私がその絵の深い内容を理解しているとは、とても言いがたい。
400年以上前、クレタ島からイタリア、スペインと移り住み、宗教画の巨匠として君臨した人の絵を読み解くような知識も技量も、もちろんない。
ただ、無性に魅かれる。無性に好き。なぜか最初にエル・グレコの絵を見たとき(さらに昔、エルミタージュ美術館でのこと)からとりこになった。
だから今回、大規模な展覧会が大阪でも開かれることがわかったときは本当にうれしくて、やっと予定をあけて確保した日を指折り待っていた。


一番最初に展示されていたのは、50代の自画像。
なかなか食えない男、という感じの鋭い眼光。彼の描く人物はみんななぜか細長いのだが、この自画像も細長い。
「俺の絵を見て何がわかるんだ?」というシニックな声が聞こえてきそう。
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「聖アンナのいる聖家族」
遠くから見ると、聖マリアの上半身だけが光り輝いて見える。輝くばかりの美しさ、というが、ほんとうに白く浮かび上がり、光っているのである。
このマリアの美しさは正直異様なほどで、それにくらべてマリアの母のアンナも、夫ヨセフも、極端に地味で目立たない。幼子イエスも、まるで添えもののように見えてしまう。
何か特異な感動を与えられる絵である。
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「フェリペ2世の栄光」
一見、何がどうなってるのかわからないけどなんだかすごい。これはフェリペ2世をたたえるために描かれた作品だそうで、天上あり地上あり地獄あり煉獄あり、それをひとつの画面の中にこれでもかとばかりに盛り込んで、喜ばしいのと神々しいのと禍々しいのと恐ろしいのが細密にいちどきに描写されていて、色彩のあざやかさ(グレコの赤は美しい)も相まってめまいがするほどである。
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「福音書記者聖ヨハネ」
エル・グレコの描く聖人画はとてもなまなましい。それは現代の若者といってもよさそうにすら感じられる。そしてみんな、老いた聖人も含め、ひとしく美男である。
この聖ヨハネなんて、まるでロックスターかアーティストのようではありませんか。
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「受胎告知」
プラド美術館にある大作の、グレコ自身の手による縮小版とのこと。その大作のほうを、かつて国立西洋美術館で見たような気がするのだけど記憶違い?
ここには円熟期の《これぞ、エル・グレコ》と言いたくなる要素が満ち満ちている。
宗教的観点に立たない私から見れば、それは過剰で異様なまでの美の奔流。ものすごくヘンで、ものすごく美しい。
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「無原罪のお宿り」
今回の展覧会最大の絵。3メートルの高さから見下ろす作品の力に圧倒される。
トレドの聖堂からお借りしたもの、つまりこの絵は宗教画として現役なのである。なにか、こんなところに来てもらって申しわけないような気持ちになる。
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たぶんスペインに行かない限り、一生この絵をふたたび見ることはないだろう。
エル・グレコが73歳で亡くなる前年に描きあげた、集大成のような作品。
それにしても、いつまでもいつまでも見ていたくなるこの魔力のようなものはなんだろうか。天使のみなさんの頭の密集ぐあいまで過剰すぎ、うねりながら高みへとのぼっていくものすごいエネルギーに巻き込まれる。


これまでのエル・グレコ展史上最大の50枚が展示されていたそうで、歩いてはふらふらになってベンチで休み、歩いて見てはまた休み、頭も沸騰ぎみで、やっと会場を出て時計を見ると、入ってから3時間半たっていた。
ほかにも気に入った作品が何点もあったのだけど、画像が見つからなくて紹介できず残念。

帰りの車中で図録を見ていたら、また感動が戻ってめまいがしてきた。
ついつい全身全霊でものを見てしまうのである。
この前友だちに「ひぐらしは、熱いのよ。」と言われて「ハイ?」と思ったけれど、こういうことを言っていたのかな、と思う。
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by higurashizoshi | 2012-12-06 00:55 | 観る・読む・書く・聴く | Comments(0)
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