ひぐらしだより


人生はその日暮らし。  映画、アート、音楽、フィギュアスケート…日々の思いをつづります。
by higurashizoshi
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

トイレはどこですか?

来月、スペインに行く。

と書くとカッコいいけど、ここに至るまでにはいろいろな紆余曲折があり、事情があり。
そして実家の父母の様子いかんでは、本当に旅立てるかどうかはギリギリまでわからないというあやうさ。

に、しても、スペインに行く。
その予定はいちおうきっちり決まったのである。
治安をうんぬんされる国であるから、まず人から忠告されたのは、「絶対パックツアーにしなさい」。
超法規的方向オンチ、なおかつ忘れんぼう女王である私と、海外まっさら、心構えもまっさらな未成年の娘が2人。うーん、客観的に見ると本当にあやうい。

で、パックツアーのパンフレットをどっさりもらってきて、3人で熟読した結果、
「…無理!」の三重唱。
めまぐるしい移動、寸分ないスケジュール、自由時間はわずか。
そしてわが家がもっとも苦手とする四文字が貫かれている。すなわち、
「団体行動」
やっぱ、ダメだ。
自分の行きたいところに気ままに行って、そのへんで買ったもの食べて、疲れたら宿でゴロゴロしないとやっていけないし。

というわけで、フリーのツアーならどうかと思ったら、私たちが行きたいところにちょうど合うツアーは皆無。
しかも、フリーツアーだと往復の飛行機の座席指定が、ぎりぎりにならないとできないとか、いろいろとその業界のヒエラルキー(?)があるらしい。

結局フリーツアーも個人旅行も、実質は一緒なんじゃ?と感じた時点で、より困難な道は始まっていたのだった。
いやいや、個人旅行。旅慣れてるどころか、海外ブランク長すぎて国際便の乗り方も忘れた母と、ぽやんぽやんの娘たちが計画する、個人旅行。
これは大変なことでございましたよ。細かいことを決めはじめてやっと気づく、あんなことこんなこと。飛行機と宿の手配だけは小さな旅行社に頼んだものの、とにかくそれ以外は全部自力でなんとかしないといけないのだ。

ミミのギターの先生(スペイン在住経験5年以上)には、
「エッ! ツアーじゃないんですか?」
と眼をむかれ、私の本質を知る友人知人からは
「どうなっても知らんぞ」的な反応を投げられ、あげくは
《ひぐらしがスペインでどのようにスラれたかを検証する飲み会》
が帰国後にすでに企画されているという。まったく、人が安全な旅のために準備に奔走してるさなかに、何なんでしょうか。
といいつつ、「いったいどうなるのかなあ…」と思ってる自分もいるのだった。


そもそも、なぜにスペインか。
という前に、なぜ海外旅行か。
母娘で海外~なんていうと、さもプチブルの(死語か)お洒落に暮らす人たちみたいだけど、
「こここ、この費用、どっから捻出するんだ!?」
とおびえているのが実情で、要するにあとのことは考えないから実行できるというまさに《その日暮らし》的な話。

さかのぼると、タタの18歳の誕生日にパスポートを贈ったということがある。
20歳までには一度海外に行きたいという、そのタタの願いをなんとかかなえてやりたい、と私が思ったのにはわけがあって、これまでタタと一緒に海外に行く計画は2回あり、その2回ともかなり具体化しながら結局頓挫しているのだ。
誰のせいでもないけれど、その経緯はけっこうつらい記憶になって残っている。タタにとってもたぶんそうだと思う。

私は、とにかく根が暗いので、落ち込んだときは「ああ、このまま滅びていくんだわ…」とか思うくせに、どこかの時点で「いやいやいや、ちょっと待て。こんなんで人生終わったらやっとれんぞ」と、何か浮上するモノをつかんで息つぎにいく、みたいなことが必ずある。
ボツになった海外行きを、「今なら行けるかも?」と思ったとき、またひとつブイをつかんだ気がしたのかもしれない。それですっかりその気になって、ルンルンと計画を進めていったら今度は自分の親の問題で頓挫しそうになった。今回も、一時はほとんどあきらめていた。
でも、幸い父母もある程度安定した状態になってきて、周りの家族も「今度こそは行っておいで」と言ってくれて、自分の中でも「うん、ここでやめたら悔いが残るよなあ」と思えた。

それでもイチかバチではあるから、その思いを持ったまま手続きを進め、お金を振り込み、「どうか帰国まで父母が無事でいますようにナムアミダブツナムアミダブツ…」と唱えつつ旅の準備を進めている。

そもそもスペインは私のエル・グレコ愛がこうじて、憧れのトレドに行くという途方もない夢を実現するべく、旅先の候補にあがった国だった。
フランスやドイツやハンガリーや、娘たちからも行きたい国はたくさんあがったものの、個人旅行で複数の国をまわる上級者の旅はこのヒヨコ母娘には無理であろう、ということで、結局スペイン一国にだけじっくり行くことになったのである。

で、行くからにはスペイン語をちょっとはしゃべれないとね、と今ごろになって3人で勉強を始めた。テキストの副題は、「なんとかなりそうスペイン語会話」。
うん、このユルさがいいわ。なんとかなってもらおうじゃないの。

「ありがとうは、《グラシァス》」
「こんにちはの簡単なやつは、《オラ!》 …クレヨンしんちゃんか!」
とか言いながら、付属CDを聴きつつ発音。
「絶対覚えとかないといけないのは何だろう?」
「助けて!警察!」
「…」
「いやー、やっぱりまずはこれじゃない?絶対必要なのは」
ということで、3人で取り組んだのはこの一文。
「ドンデ・エスタ・エル・セルビシオ?(トイレはどこですか?)」

ところが、こーんな短いフレーズなのになかなか覚えられないんだな、これが。
「ドンデ・エスタ」が「~はどこ?」。
「エル」が冠詞で、「セルビシオ」がトイレね。
私は何でもものを覚えるとき、視覚イメージでしか記憶できない人なので、こう考えることにした。
《エスタという三つ編みの女の子がいました。まさかのドンデん返しでたどりついた先には、L(エル)サイズのセルビシオという黒髪の美青年…》
その二人の対面シーンを視覚に焼きつける。
「いける!」
《長身のセルビシオくんの眼は漆黒。エスタはその眼に吸い寄せられるのであった…》
3人でゲラゲラ笑いつつ、このフレーズいただきました!

でも、よく考えてみたら美貌のセルビシオくん。スペインの人にしてみたら《便所くん》だよね…
まあともかく、これで現地に行っても、セルビシオくんのおかげでトイレにだけは行けるのだ。
私の場合、トイレを済ませたあと、もとの場所に戻ってこられるかどうかが問題という話もありますが、それは日本にいても同じこと。(よく、まったく違うところに行ってしまって行方不明になる)
となると、次に覚えるべきフレーズは…
「私の席はどこですか?」かしらん。
またエスタが登場して、ドンデん返しで、今度は誰に会うんだろう?



とういわけで、次回またスペインの話になるかもしれません。
ちょうど出発とフィギュアの競技シーズン開幕が重なるので、そちらの話題になるやも。
[PR]
by higurashizoshi | 2014-09-14 11:09 | 雑感 | Comments(6)

フォロー中のブログ

明石であそぼう! たこ焼...

最新のコメント

おはようございます。 ..
by Disney 鴨 at 10:36
Disney 鴨さん ..
by higurashizoshi at 01:15
こんばんは。ひぐらし草子..
by Disney 鴨 at 20:22
Disney 鴨さん ..
by higurashizoshi at 08:28
こんにちは。 男子SP..
by Disney 鴨 at 17:05
Disney 鴨さん ..
by higurashizoshi at 15:28
こんにちは。 ひぐらし..
by Disney 鴨 at 14:45
Disney 鴨さん ..
by higurashizoshi at 00:20
こんばんは。 ひぐらし..
by Disney 鴨 at 20:54
Disney 鴨さん ..
by higurashizoshi at 02:06

検索

ファン

ブログジャンル

映画
ウィンタースポーツ