ひぐらしだより


人生はその日暮らし。  映画、アート、音楽、フィギュアスケート…日々の思いをつづります。
by higurashizoshi
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

四大陸選手権2015 男子シングル

四大陸選手権が終了。
ペアとアイスダンスについては例によってCS放映を待つほかないので、まとめて後日ということで、とりあえず男女シングル、まずは男子について。

◆四大陸選手権2015 男子結果◆
表彰台はこのように。

1位 デニス・テン選手(カザフスタン)
2位 ジョシュア・ファリス選手(アメリカ)
3位 ハン・ヤン選手(中国)
d0153627_1115050.png


なんといっても圧巻だったのはデニス・テン選手!
ショートプログラムでしっかりまとめて首位だったあとのフリー。
以前の《よくないデニス》が出てくる不安もあったのですが…
d0153627_1125081.png
結果はただただ平伏。
ジャンプが、スピンが、という個別の技の出来のよさでは語れない、別次元の王者の滑り。
デニスの持つ気品と風格が会場中を総べた、というほかない演技で、テレビの前で頭がつめたくなり鳥肌が立ちました。
そして、ついに来ましたTES(技術点)100点越え! 
ヒタヒタとユヅル・ハニュウに迫るデニスの影。どうなるワールド!
(デニス・テン選手のフリー動画はこちら。母国カザフスタンTV版。国民的英雄の演技への、実況の興奮も伝わってきます)


2位のジョシュア・ファリス選手、3位のハン・ヤン選手も、フリーは特に非常にすばらしい演技でしたね。
ジョシュアは低迷を完全に脱して、トップ選手への階段を一気に駆け上ってきた印象。
スケーティングの美しさに技術の正確さと表現の豊かさが加わって、これからに期待大です。
d0153627_1354627.png



ハン・ヤンはやっと結弦くんとの衝突のケガが癒えてきたのでしょうか。
あの雄大な美しいジャンプを、また自信を持って飛べるようになってきた。ワールドでも好調を維持できればダークホースになりうるかも。
d0153627_1382269.png



本当に本当に惜しかったのが、4位になった村上大介選手。
特にフリーはほぼノーミスのすばらしい演技で、クワドサルコウも2度成功させ、最後まで気力を切らさずに滑り切ってリンクに倒れこんだ姿には涙が出ました。
d0153627_29124.png
これまでなかなか脚光を浴びることなく、地道に地道に努力を続けてきたダイス。
昨シーズンからやっとその努力が実りはじめ、ジャンプが安定しただけでなく、スケーティングそのものもずいぶん磨かれてきて、表現も光りはじめて… NHK杯での優勝でみんなをあっと言わせるところまで来て。
ダイスにはワールドはないので、これが今季最後の舞台。どんなにここでメダルを獲りたかったことか。
でも絶対来季はもっと上にいける!負けるなダイス!



ショートプログラムでミスのない冷静な演技をし、2位につけていた宇野昌磨選手はフリーで痛い失敗があり5位に。
d0153627_1491758.png

以前から絶賛応援してきたショーマがいよいよシニアで世界デビュー!ということで、もちろん固唾をのんで見守っていたのだけれど、ここであまりにトントン拍子でいくのはいかがなものか、という懸念もあったわけで。
あとから知ったところでは、韓国に入ってからジャンプの調子がどんどん悪くなり、フリーのときには演技前からあまりの調子の悪さに「悲しかった」というほどだったそう。
確かにリンクインしたとき、まるで人ごみで迷子になった子どもみたいに頼りなげな顔をしていたよねえ…

いやいや、クワドトゥでのミス、コンビネーションでの転倒があったとはいえ、あのデニスの演技直後の滑走順で、ここまでよく大崩れせず保ち通したなと感心しましたよ。
演技後の涙にショーマの自分への厳しさを感じ、ますますこれからが楽しみになりました。
あんまり一気にいかなくていいのだ。じっくりじっくり。



全米王者のジェイソン・ブラウン選手は6位。
d0153627_2364716.png
ショートではクワドトゥを入れてきたものの、まだ試合で成功するレベルではないことは明らか。フリーはクワドなしの構成なので、いくらつなぎとPCSキングのジェイソンといえど、世界でトップを争うとなると厳しい。そして今回は全体に調子があまりよくなかった印象。
でもキスクラでのニコニコと、コーチとの甘々ぶりは健在で、これを見るとただただ和むわあ。



無良崇人選手は、今回7位。ここぞというところでジャンプの抜けが出るという痛恨のパターンが、今回フリーでまた出てしまいました。スケーティング、つなぎの部分も表現も、確実に進化してきているので本当に惜しい。
何かの歯車が自分の中でカチッと合えば、自信を持って最後まで飛ばしていくことができるように思うのだけど。
d0153627_2374913.png




8位に入ったのはウズベキスタンのミーシャ・ジー選手。
ショートではまさかのヒゲミーシャ、フリーではヒゲなしミーシャでしたね。
うん、ヒゲも悪くなかった。このアベマリアには。
d0153627_2413234.png
ミーシャ、変わりましたね。
今季の彼には、勝ちに行こう、というアスリート魂を感じます。
これまでの、自由で一生懸命で楽しいミーシャもみんな大好きだったけど、こうして変貌してきたミーシャにも多くの人々が注目しているはず。ジャッジの眼も確実に変わりはじめてると思う。

そして、エキシビションでは思い切りはじけて先頭に立つ!(自撮り棒持ち込みミーシャ先生)
彼の人柄を努力を、みんなが愛してると感じます。
d0153627_2492696.jpg




最後に、順位は12位に終わったものの、大切な選手を。
カナダのジェレミー・テン選手。
d0153627_253563.png
映画「ウォリスとエドワード」の音楽を使ったショート、ジェフ・バックリー「ハレルヤ」に乗せてのフリー、どちらも本当に美しいプログラムです。
ジェレミーは今季限りでの引退を宣言していて、この前のカナダ選手権では一度はあきらめかけた四大陸とワールドへの出場権を奪取。
これまで多くのケガに苦しみ、1シーズンをほぼ松葉杖で過ごしたり、試合に出てもなかなか結果が出せずにキスクラでの沈んだ顔に胸が痛んだものです。
私がいつも彼に感動するのは、プログラムの最初から最後まで流れが途切れることなく、ひかえめながら深く人を引きつける表現力。この四大陸でも、失敗はあったものの彼らしい美しさを感じることができました。
現役最後の舞台となるワールドで、どうか悔いのない演技ができますように!
(今回のフリー動画はこちら。これでジャンプが入れば…というところ。ジェフ・バックリーの切なく情感ゆたかなボーカルに、ジェレミーの雰囲気が本当にぴったりです)


四大陸選手権2015、女子については次の更新で。
[PR]
by higurashizoshi | 2015-02-17 03:27 | フィギュアスケート | Comments(2)

忌野清志郎展@手塚治虫記念館

昨年秋からずっと機会を待っていて、2月20日の終了までに何とか!と思い続けて、ようやく行けた。

忌野清志郎展~手塚治虫ユーモアの遺伝子~
d0153627_21282128.png


会場は、こちらも以前から行きたいと思ってチャンスがなかった、宝塚市立手塚治虫記念館。
宝塚という街を訪れたのは、たぶん高校生のとき以来? 長年の関東放浪の経歴があるとはいえ、いちおう関西人だというのに何たることでしょう。

宝塚駅からの道すがら、おお~これが宝塚大劇場か(すでに記憶がない)。
たまたま宝塚歌劇の休演日だったので、あたりは閑散としてたけれど、いつもはきっと付近一帯が華やかなのだろうな。
d0153627_21344399.png


手塚治虫記念館へ。
開館20周年とのことで、もうそんなにたつんだなあ…とびっくり。
d0153627_21393871.png

近くには手塚マンガのキャラクターたちがあちこちに。
d0153627_21363895.png

ブラックジャックの靴のサイズ、意外に小さいよ?
(これは私の足ではありませんが)
d0153627_213792.png


中に入るとキャラクターたちの洪水。
タタもミミも、大量の手塚マンガを読んで育っているので、みなさんお世話になりました!と懐かしさいっぱい。
d0153627_22175827.png

手塚さんが亡くなられて、もう丸26年にもなるんだ…!
長生きされていたら、今のマンガやアニメ、IT文化にどんなふうにコミットしていたかなあと思う。
d0153627_2223562.png



手塚さんの娘さんが清志郎ファンだったこと、清志郎もまた手塚マンガのファンだったことなどで実現したというこの企画展。
入口から見える写真に、もう胸が熱くなる。
d0153627_0433439.png

展示のメインは、清志郎が描いた油絵を中心とした絵画、イラストと、
そしてこれらのステージ衣装。
衣装部分だけは写真撮影可だったので、撮らせてもらった。
d0153627_0442788.png


モニターの中では、清志郎が気持ちよさそうに歌っていた。
タイマーズ時代の野外ライブと、喉頭ガンからの《大復活祭》、あの武道館ライブ。
友だちが「行ってきた!キヨシロー元気だった!」って、復活Tシャツを送ってきてくれたのがついこの前の事みたいだ。

それなのに、それからあっという間にガンの転移がわかり、ふたたび療養に入り、2009年5月。
清志郎は流星のように、いってしまった。

このブルーのド派手衣装は、大復活祭のステージで着たものだね。
こんな服、清志郎にしか似合わないよね。
d0153627_103881.png


もう着る人のいない衣装を見ながら、「トランジスタ・ラジオ」を聴いていたら不覚にも涙が次から次から流れてきた。
ふと気がつくと隣に立ってモニターを見上げてる男の人も、涙を何度もぬぐっていた。

いなくなってもうすぐ6年。
ただ、好きだったというだけで、今もこんなに他人を泣かせることができるなんてね。
ニクいやつだ。清志郎。


「冬の十字架」をはじめ、清志郎のたくさんの絵画も見ごたえがあった。(企画展HPの写真から)
d0153627_183385.jpg

中でもひときわ強烈だったのは、「八月の自画像」。
この写真の左側にある、青い背景の、スキンヘッドの自画像だ。
2006年8月、喉頭ガンの治療のために髪がすべて抜け落ちた自分を、真正面から描いた絵。

この絵の、自分の中の深い闇を見ているような、それでいて限りなく恬淡としたまなざし。

ああ、覚悟していたんだな。
そうも思い、
長生きしてたら、こんな味のあるジイサンになったんだろうな。
そんなふうにも思った。
自分の未来を、すでにここで描いてしまったのかな、なんて。


大好きだった手塚治虫の記念館で、こんな素敵な企画展をしてもらって、清志郎はきっと照れくさそうに、でもすごくうれしそうにしているだろう。
手塚先生はどう思っているかわからないけどね!

これまでの私の人生の、たくさんの場所で深く刻まれた清志郎の歌声。
もう二度と会うことはできなくても、新しい歌を聴くことはできなくても、
清志郎はいる。いないけど、いるのだ。ずっとずっと。
そう思えた日だった。
[PR]
by higurashizoshi | 2015-02-13 01:26 | 観る・読む・書く・聴く | Comments(3)

フォロー中のブログ

明石であそぼう! たこ焼...

最新のコメント

bikegogoyさん ..
by higurashizoshi at 14:59
いやー、楽しかったです南..
by bikegogoy at 22:38
伝わってきます。なんてい..
by まにまに at 10:40
まにまにさん 読んでく..
by higurashizoshi at 22:45
先輩、すごい旅をしたんだね。
by まにまに at 18:27
おはようございます。 ..
by Disney 鴨 at 10:36
Disney 鴨さん ..
by higurashizoshi at 01:15
こんばんは。ひぐらし草子..
by Disney 鴨 at 20:22
Disney 鴨さん ..
by higurashizoshi at 08:28
こんにちは。 男子SP..
by Disney 鴨 at 17:05

検索

タグ

ファン

ブログジャンル

映画
ウィンタースポーツ