ひぐらしだより


人生はその日暮らし。  映画、アート、音楽、フィギュアスケート…日々の思いをつづります。
by higurashizoshi
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世界選手権2015 女子シングル

世界選手権の女子については、ショート終了時にちょっと書きましたが、最終結果を振り返っておきます。

◆世界選手権2015 女子シングル結果◆

表彰台はこのようになりました。
1位 エリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)
2位 宮原知子(日本)
3位 エレーナ・ラジオノワ(ロシア)

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初の世界女王に輝いたトゥクタミシェワ選手、おめでとう!
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トゥクタミちゃん、ただただ強かった。圧倒的な自信、オーラ。
シニアに上がってから体形変化もあってジャンプが不調になり、ソチ五輪の出場も逃し、それでもひたすらコツコツとミーシンコーチのもとで努力を続けてきた成果が、今シーズン一気に花開きました。
総合得点は210.36。フリーが完璧なら自己ベスト更新でしたが、それでもヨーロッパ選手権に続きこれほどの高得点をそろえてこられるのは、彼女の力が今季いかに安定しているかの証。
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まだ18歳ですが、この落ち着いたたたずまい、アダルトな色香も含め、もはやベテランのごとき貫禄。
故郷ウドムルト共和国からサンクトペテルブルクへ。プライベートでもさまざまな苦労があったというトゥクタミちゃん。その積み重ねが、彼女をこれほどまで大人にしたのかな。

今季はロシア女子の中で抜きん出た彼女、来季はソトニコワ選手もおそらく復帰し、ラジオノワ、ポゴリラヤ、リプニツカヤなど実力の拮抗する選手たちがひしめくところにジュニアから上がってくる選手もいそうなので、今後の勢力図がどうなっていくのか…楽しみというか怖いというか。
そして、今後トリプルアクセルに挑戦する女子選手が他国も含めさらに出てくるか、そこにも注目です。




宮原知子選手、銀メダル!
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ショート、フリーとも崩れることなく、いつもの自分のスケートを保って、しかも課題だった表現面もしっかりアピールできてました。
誰もが認める努力のカタマリの知子ちゃん。ジャンプの低さから回転不足を取られることがしばしばあったのをコツコツと修正してきました。そして今季は途中から濱田コーチの秘策によりフリーでのジャンプ構成を変更、後半のコンビネーションで高得点を稼ぎ出す作戦がヒット。これも、小柄ながらスタミナに自信をもつ知子ちゃんだからできること。
ミスがなければ表彰台の可能性はある、かも…?と思ってましたが、全日本女王に続きワールド銀メダルというすごい結果をつかみとりました。本当におめでとう!

これからどんな大人の選手に成長していくのかな。彼女のまだまだ固い殻がやわらかく開いて、さらに美しい表現力を身につけていく姿を夢想してます。




3位、エレーナ・ラジオノワ選手。
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今回、高熱の中で試合にのぞむという不運にみまわれた彼女。青白い顔で果敢にプログラムをこなしていく様子が痛々しかったです。
体調万全であったら、順位はともかく、得点はもちろんもっと伸びていたはず。それでも、どんな状況でも絶対に攻めるというラジ子ちゃんの強さ、激しいまでの勝負心、あっぱれです。
妖精さんみたいな容姿にだまされてはいけませんよ。ラジ子ちゃんの愛くるしい女優然とした表現力の陰には、強靭なアスリート魂が脈打っているのだ。そう感じられてなりません。

16歳になったばかりで、まだまだジュニアっぽい体格の彼女。このあと体形変化の波がくるのか、このまま細ーいモデル美女みたくなるのか、そのあたりも来季以降の成長に影響しそう。
技術、容姿、すべてに恵まれた天才少女も、ロシアにあってはてっぺんに立つのはほんとうに大変なのだなあ…




4位には、アメリカのグレイシー・ゴールド選手が入りました。
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調べてみると、グレイシーはこのワールド、昨々シーズン6位、昨シーズン5位、そして今回4位…とほんとにひとつずつ階段を上がってきてるんですね。
今季は四大陸でも4位。本人としてはあともう少しのところなのに!という気持ちが強いでしょう。ジャンプがじっかり入っていけば、PCSも伸びてきてるので、さらにトップに立てる力あり。今回もフリーは特にパワフルな攻めの演技で、勝ちにいったる!という意志を感じました。
欲をいえば、そうだなあ… 曲想表現とか、情感とか、観ている側をハッとさせる何かがあればと。これだけ華やかな選手なだけに、ついそこまで求めてしまいます。




5位、アメリカのアシュリー・ワグナー選手。
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こちらも攻めの演技でしたが、今回も本人の自覚しないところでも回転不足を取られ、思うようには点が伸びず。それでも、守りに入らず常にアグレッシブにいく姿勢はさすがアシュリー姐さんです。
どんどん十代の選手が台頭している中で、円熟味のある大人のスケートを見せてくれる、いまや貴重な存在。ちょっと最近、表現がわりと同じ傾向で《いつものアシュリー》になっちゃってる感じがするので、来季はガラッと変わったプログラムも見てみたい。まだまだ活躍して、少女たちの前に艶然と立ちふさがってほしいです。




6位には、日本の本郷理華選手が入りました。
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リンクの上では情熱の美女カルメン、リンクを降りると村娘、というもはやギャップ萌えすら誘うようになった理華さん。
鈴木明子大先輩の熱烈指導の成果あって、今季は懸案だった身体のラインの出し方、曲想表現が眼を見張るほど変化。もともと強かったメンタルもさらに鍛えられて、短期間でトップ選手のレベルまで成長してきました。こんなに変わるものなんだなあ…と感動しきりです。

さすがにワールドの大舞台(もちろん初出場)、ジャンプにミスが出ても不思議じゃないと思ってたのですが、強い。度胸あります。ミスらないです。
フリーではいくつか回転不足を取られてしまったものの、破綻なく、しかも勢いを最後までたもったままフィニッシュ。大喝采!
で、カルメンの魔法がとけたらやっぱり村娘。キスクラ&インタビューでいつも夢からさめる私。もう、これも魅力と思おう。





村上佳菜子選手は7位。
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ショートはジャンプも決まり、情感ゆたかにクリスティーヌを演じ切りました。今季一番すばらしいショートでした。ここで4位発進となり、できることならもっと上へ…と願ったけれど、うーん。フリーではジャンプの抜けが本当に残念。
でも、フリーのファントムもとても思いがこめられた滑りでした。順位決定後、心に決めていることがある、とインタビューで語っていたのが気がかり。全日本での失意からはい上がり、回転不足を取られないジャンプを必死に模索してきた果ての今回の結果なので…

すばらしいスケーター、しかも、まだたった20歳。これからだよと誰もが言うだろうけど、自分の道を決めるのは彼女自身。もちろん、できることならもう一度リセットして、もっと高みを目指してほしい。そう思います。


ほかにも紹介したい選手はあれど、時間切れ…
世界選手権のペアとアイスダンスについては、4月に入ってCS放映を観てから、できればくわしく書きたいです。
そういえば、今日は国別対抗戦出場選手の発表。どうなったのか、あとで確認してみよう。
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by higurashizoshi | 2015-03-31 15:42 | フィギュアスケート | Comments(0)

世界選手権2015 男子シングル

早かったなあ。終わってしまいましたなあ。
毎年、世界選手権のエキシビションを観終わったときに見舞われる、虚脱感とさびしさ。
来月の国別対抗戦が残っているとはいえ、これにて競技シーズン終了!と感じる瞬間が、ワールドのエキシのエンディング後にいつも来るんですねえ。はああ。

取り急ぎ、男子シングルの振り返りを。


◆世界選手権2015 男子シングル結果◆

表彰台はこのようになりました。
1位 ハビエル・フェルナンデス選手(スペイン)
2位 羽生結弦選手(日本)
3位 デニス・テン選手(カザフスタン)
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今回男子の注目は、今季アクシデント続きで全日本以降も手術やケガなどが重なった羽生選手がどこまで復調できるか。そして日本男子初のワールド連覇を果たせるか、というところに集まってました。
で、羽生選手と競り合うことが予想されていたのが、フェルナンデス選手とデニス・テン選手。
結局、やはりこの現在の3強が、4位以下を大きく引き離して表彰台に乗ることになりました。


このところ上り調子で勢いからいえばテンくん優勝も?と思ってたのですが、ショートとフリーの両方でミスを最小限に抑えたハビーが、ついにスペイン史上初の世界王者に輝きました。
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ショートは今季最高にキレッキレの「Black Betty」。調子のいいときのハビーは見ていてほんとに気持ちがいい。ここでバシバシとジャンプ成功させてしっかり貯金。
そしてフリーの「セビリアの理髪師」。スペインのお話だけどオペラはイタリア産。コミカルな要素を演じて…といってもハビーはいわゆる演技派ではないので、やっぱり3本入れた4回転ジャンプのうち、2本がクリーンに入ったうえ、残りのジャンプはほぼ完璧。ショートもフリーも《いいハビー》のままで最後まで突っ走れてほんとによかった!

いつも穏やかで感情をあらわにしないハビーが、さすがにフリー後にキスクラで点数を見た瞬間、涙を浮かべて驚きと喜びを表してたのがとても印象的でした。
これでスペイン国民も少しはフィギュアスケートに注目してくれるかなあ…
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サッカー至上国スペインでは、フィギュアはほとんど知られてないスポーツらしく、以前ハビー自身《世界チャンピオンにでもならないと自国で知られるのは無理》とインタビューで冗談まじりに語っていた記憶が。
それ実現しましたがな! 今季はバルセロナでグランプリファイナルあったし、来シーズンも確かバルセロナで競技会があったはず。アイスダンスのウルタード&ディアス組もぐんぐん伸びてがんばってますよー。スペインのみなさん、サッカーもいいけどフィギュアスケートも観てくださいな!
(フェルナンデス選手の今回のフリー演技動画はこちら。演技後のキスクラでの感動や、上位選手のお部屋のなごやかな様子などもご覧ください)




ショート1位発進だったことからすでに奇跡、と言いたいほどに、あきらかに滑り込めてない結弦くんでした。
体調も戻っていないのだろうし、手術のあとオーサーコーチのもとに戻れないままこのワールドを迎えざるをえなかったのも、調整には相当きつかっただろうし…
会場入りしてからの練習でもジャンプはかなり不発。どうなるんだろう、とみんながハラハラしているところで、本番になると。
強いんだなこれが。ほんとにこのメンタルの強さは何だろう。
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ただし、フリーは長丁場。冒頭の4回転サルコウが2回転に抜け、次の4回転トゥーループで転倒し、やっぱり後半スタミナ切れでだんだんスピードがなくなり、ああ~と思っていたけど… 残りのジャンプは最後のルッツまで全部跳んでみせた。
ジャンプの失敗があってもPCSの高さはさすが五輪王者。ハビーがミスをしたら結弦くんがそのまま逃げ切れたくらいの点は出たので、このコンディションの中で本当にすさまじい人だなあと思う。

この若さで彼はもはや、ただただ追い上げてくる他選手をひたすら凌駕していくしかない。ソチで金メダルを手にしてしまったときから、それを宿命として走り続けるほかない存在になった結弦くん。ほんとにどうやって自分を保っているのかなあ。
銀メダルは立派です。立派です。10回くらい言っていいくらい立派。ワールド連覇の夢は来年とその次にとっときましょう。で、とにかくゆっくり休んでね。
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それにしても上海のリンクに降りそそいだプーの雨が忘れられない…
いったい何百個のプーさん(顔のあやしいやつ含む)が投げ入れられたのだろう。
ゆづ王子の中国での人気はすごいのだなあ。
(羽生選手の今回のフリー演技動画はこちら




デニス・テン選手は今回、たぶん一番金メダルに近いところにいたと思う。
そのテンくんの、ショート冒頭。
曲の最初が欠けた状態で始まるという、開催側のミス。
当然、演技のやり直しになり、直後の4回転トゥーループで転倒。
もし…と言っても仕方がないとはいえ、やっぱり不運すぎた。張りつめて気持ちのピークを作っていた演技冒頭でああいうことがあって、そのあとに影響しなかったはずがないと思う。
結局、フリーですばらしい演技をした彼は、フリーだけだと1位。ショートでの失点が響いて総合3位となった。本当に悔しかっただろうな。カザフスタン初の世界選手権金メダルのチャンスだったのだから。
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とはいえ、まだ21歳。ピョンチャン五輪でのてっぺん目指して、快進撃はこれからも続くはず。テンくん、来シーズン以降も楽しみです。
彼の高い音楽性、身体能力の高さ、そして独特の品格が光る今季のフリープログラム。
ちょっと今回カメラに難ありでしたが、未見の方はぜひ。(こちらをどうぞ)




4位、アメリカのジェイソン・ブラウン選手。
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おお、4回転なしのジェイソンがワールド4位にくいこんだ! 
とはいえ、クワドなしでこれ以上あがるのはやはり無理、という限界も同時に見えた今回。
逆に、このトランジション帝王、PCS食いのジェイソンくんがクワドを身につけた日には… 世界トップの勢力図がまた塗りかえられる可能性大。

フリーは最終滑走だった彼。それまで荒れ荒れだったリンクを、ジェイソンの幸福感いっぱいのスケートが浄化してくれました。なんとしめくくりにふさわしい男よ。ソチもそうだったよね。
キスクラでのコリ・エイドコーチとのお約束のぺったりこんも、上海のお客さんにめちゃくちゃ受けてました。ああ幸福感。
(ブラウン選手の今回フリー演技動画はこちら



5位以下の選手をピックアップ。

ウズベキスタンのミーシャ・ジー選手は6位。
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ミーシャが6位!
ミーシャが6位!
奥さん、ミーシャが6位ですよ!
ここまで来てくれたかと、お母さんもう胸がいっぱい。
そんな気持ちにすらなってしまうミーシャ・ジーくん。ついにショートもフリーもそろえて、アスリートとして勝つためのプログラムを完成形で見せてくれました。

自由に踊りまくってたミーシャも懐かしいけど、トップスケーター目指して真摯に走り出した今のミーシャもすばらしい。そのたゆまぬ努力に、他選手へのリスペクトを忘れない心配りに、温かさに、いつも感動させられます。
来シーズンはぜひ、グランプリシリーズで表彰台を! 今のミーシャなら夢じゃない。
(ミーシャ・ジー選手のフリー演技動画はこちら


ほかにも、今回も成功はしなかったものの、史上2人目の4回転ルッツに果敢に挑んだアダム・リッポン選手、長い不調を経てついに復活の予兆を見せてくれたフローラン・アモディオ選手、そして羽生選手との衝突事故の後遺症から回復してきたハン・ヤン選手、今回ジャンプ不調だったものの今後に期待大のジョシュア・ファリス選手、そして膝の故障で本当に残念な結果になったセルゲイ・ヴォロノフ選手など… くわしく触れる余裕がないのですが、来季も見守っていきたいです。

それから、カナダのジェレミー・テン選手。まだ彼の演技を観られてなくてCS放映待ちなのですが、フリーでかなりジャンプの失敗があったようで… 結果は22位。
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引退前の最後のワールド、納得いく演技でなかったと思うととても悲しいです。「ハレルヤ」の完成形を、ここで見せたかっただろうな。演技を観たら、またここに感想書ければと思ってます。



日本の2人について。

小塚崇彦選手。
ショートで痛恨のジャンプミスで19位。フリーは9位で、総合順位は12位でした。
もちろん、到底受けいれがたい順位だし、結果だと思う。全日本でのあの復活の演技のあとのワールドだったから、本人も周囲も、ここでも復活をと願ったのも当然のこと。
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変わらぬ端正で美しいスケーティング、今季気持ちが入ったときは艶っぽさすら感じるプログラムを得て、ここでせめて入賞ラインまで上がりたかった。このワールドでは風が彼に吹かなかった。本当に残念です。
来季も競技を続けるかは、ゆっくり考えて決めてもらいたいけれど、フィギュアファンはまだまだ小塚くんを観ていたいと思う。もう一度、世界の舞台で思いのままに滑り切って、正当な評価をされる姿を見たいです。



無良崇人選手。
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無良くんにときどき出てしまう、得意のトリプルアクセルの抜け。この大舞台で、ショート、フリーともにそれが出てしまいました。
ショートのアクセル抜けで悪夢のような得点となり、ありえない22位という順位での発進。
それでもフリーは再度のアクセル抜けはあったものの、それ以外のジャンプはクワド含めしっかり跳んで、しかもステップや表現はこれまでのファントムで一番よかったのではないかという出来。総合順位は16位となり、もちろん大きな悔いの残るワールドにはなっただろうけど、このフリーの手ごたえは忘れないでほしいと思った。

日本男子、長らく守り続けてきた世界選手権出場の3枠を2枠に減らす結果になりました。
あとほんとにちょっとだったんだけどなあ…
枠が減ったのはつらいし残念だけど、ここからまた一歩ずつ。
来季の国内での争いの熾烈さを考えて身震いしつつ、それもまた楽しみにしようと自分に言い聞かせる。


次回は女子の結果について書きます。なるべく早く書こう~。忙しいけどがんばるぞ。
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by higurashizoshi | 2015-03-30 02:43 | フィギュアスケート | Comments(0)

世界選手権2015はじまる

はじまりました。
今季のしめくくり、フィギュアスケートの世界選手権がはじまりました。

あっという間にペアはもうショートもフリーも終わってしまいまして、引退前の最後のワールド、自国開催のワールドに出場したパン&トンがみごと3位、表彰台に。
そして川口&スミルノフ組は、残念ながらかなりのミスがあったようで5位という結果。
演技はまだ観てないので、ペアについては後日CSでゆっくり観て、こちらにも書こうと思います。

で、女子ショートはロシアのエリザベータ・トゥクタミシェワ選手がやってくれました。
真央さんの代名詞、トリプルアクセルをついに試合で成功させたトゥクタミちゃん。
すでに練習で何度も成功してることは聞いていたものの、今回のショートでのあまりにも軽々としたトリプルアクセル! 
それだけでなく、躍動感に満ちた演技でスピード衰えることなく後半の3×3も鮮やかに成功。
その抜きんでた落ち着きぶりとともに、《トゥクタミちゃんの時代来たる!》を宣言するような圧倒的な内容のショートでした。
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日本の娘たち3人も、瞠目すべき健闘ぶりで、3位、4位、5位と仲良く並んで発進。さてフリーはどんなことになるのか。

とても残念だったのが、やっと故障から復帰したフィンランドの美神:キーラ・コルピ選手が、ほぼジャンプ全滅でフリーに進めなかったこと。どうか立て直して、来季も競技を続けてくれるようにと祈ります。


で、私の大好物アイスダンス。
さきほど現地でフリーダンスが終わったばかり。
すべての用事を振り捨てて、パソコンの前に鎮座し、ライスト観戦してましたとも。

今季の世界王者カップルがついに決定しました。
何度もこのブログにも書いている、私が偏愛してきたフランスのガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロン組が、ショートダンス4位からゴボー抜き。まさかの優勝!
(もちろん結果がホヤホヤすぎて写真はまだ上がってないので、こちらはユーロ優勝時のもの)
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ユーロ優勝もビックリだったけど、よもやまさか。いくらなんでも。
2シーズン前にジュニアから上がったばかりで、昨シーズンのワールドは13位だったカップルだよ?
積み重ねがものをいうアイスダンス界で、たった19と20歳の若いカップルが世界一。
しかもフリーでの得点が… これってもしかして世界歴代高得点の上位に入るような点ですよね?

うれしいんだけど、あんまり驚いたというかあっけにとられたので、このあと夕方から男子ショートがはじまる前にちょっと書いてしまいました。
パパシゼおめでとう! でもこれからが大変だ!

というわけで、このあとまたライストで男子ショート前半を観戦します。夜はその続きをテレビの地上波で。
今年は地上波でも(もちろん後半グループだけだけど)長めに生中継してくれるのがうれしい。
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by higurashizoshi | 2015-03-27 17:15 | フィギュアスケート | Comments(0)

思い出のマーニー×高橋大輔

朝晩はまだ寒いけど、いつの間にか桜の便りも聞かれるこのごろ…
毎日わしわしといろんなことをやっているうちに、ついにフィギュアの今シーズンの集大成、世界選手権が目の前に。

ワールドが終わると、4月。
わが家にとっても、いろいろな意味で新しいはじまりの月になる。

今シーズンは、試合のたびに繰り返し繰り返し、同じことを思った。
ああ、ここには大ちゃんもあっこちゃんもいないんだ…と。
もう、あのひりひりした空気の中、身を切り刻むように戦う姿を見ることはないんだと。

あっこちゃんは織田くんと同様、たくさんテレビにもアイスショーにも出ていて、これからもきっと見る機会は多い。
彼女がいきいきと次の舞台で活躍している様子を見るのはとてもうれしい。
本郷理華選手の表現指導をしている姿をこの前テレビで見たけれど、そうか!本郷選手が今季、姿勢や表現力が目に見えてよくなり、飛躍したのは、あっこちゃんのこの指導があってのことだったのか…と深く納得した。
あっこちゃんの目標である《振付師・鈴木明子》のデビューも遠くないのでは、と本当に楽しみ。


そして大ちゃんは、もうすぐ日本から旅立つ。
来月7日、神戸チャリティーへの出演を最後に、ショーに出る予定もすべて白紙の状態で、アメリカの語学学校へ。
《スケーター・高橋大輔》でありつづけるのかどうかすら、今はわからない。

彼の、留学前の最後の仕事のひとつ。
ジブリのアニメ「思い出のマーニー」DVD発売のCM。
いったいどんなものになるのか、話を聞いたときは想像がつかなかったけれど…
ちょっと不思議な、そしてとても美しい世界がそこにあった。
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未見の方はぜひ、観てみてください。
これもまた今の《スケーター・高橋大輔》にしか表現できない、新たな試みであり、無二の作品だと思う。
ひとつひとつの音を織るような、やわらかなスケーティング。身のこなし。
ブレードが氷を削る音のひとつひとつも、ていねいにとらえられている。
映像とこんなふうにコラボレーションするスケートを見たのは、たぶんはじめて。新鮮だった。
動画はここをクリック

ああ、まだまだこんなにも、彼にはスケートでできることがあるのに。
彼にしかできないことが、きっとあふれるほどあるのに。
ついつい、そう思ってしまう。


来月7日、「東日本大震災チャリティー演技会 ~復興の街、神戸から 2015」で、旅立つ前の最後の大ちゃんの演技を観てきます。
今年はファンが殺到することはわかっていたので、チケットが取れる自信はまったくなかったのだけど… 幸運にも取ることができたので。

その前に、まずは今季のしめくくり、世界選手権。
じっくりと観て、すべての選手を応援しようと思う。
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by higurashizoshi | 2015-03-25 00:44 | フィギュアスケート | Comments(4)

山口への旅と、徳島・大塚国際美術館

少し前のことになるけれど、山口に行ってきた。
中原中也が大好きなタタが、中也の故郷である山口の「中原中也記念館」にぜひ行きたいと以前から言っていたので、4月から超多忙になる彼女の願いをかなえるなら今!ということで母娘2人旅。


最初の日は、どっぷりと中也めぐりを堪能し、
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中原中也記念館に4時間半も入りびたった娘と母(粘着)。
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お墓参りも。
達筆で書かれた「中原家累代の墓」という字は、まだ少年だった中也の手になるらしい。
あまりに若くして自分がこの墓所に入ることになるとは、きっと思いもせずに。
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タクシーの運転手さんに、「中也のお墓に行く人って多いんですか?」と聞いたら、
「いませんねえ~。親の墓参りににも行かない時代ですからねぇ~」
というビミョーにスライドした答。
山口は人も町も、なんとなくのどかで、のーんびりとした風情だった。
ここで、あの激烈な天才児が生まれ育ったのだなあ。

中也が結婚式を挙げた旅館に泊まり、その部屋も見せていただいた。
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旅館の中には、すでに火事で焼失した中也の実家などの資料もいろいろ。
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翌日は、秋芳洞へ。
シーズンオフの寒い鍾乳洞は、ほとんど人がいなくて、正直めっちゃ怖かったです。
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いやしかし、おもしろかった。
洞窟の上にひろがる秋吉台の風景も含め、よその星に行ったみたいだった。
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そのあと、駆け足で萩へ。
小屋!? と思うくらい小さな、松下村塾を見たり。
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すてきなカフェを見つけたり。
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幕末の志士の家よりはるかに大きな豪商の家にのけぞったり。
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最後は、美しい菊が浜の夕陽を見ることもできて大満足。
母娘2人旅、ずっと記憶に残るしみじみといい旅だった。
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そして3月に入り、今度は日帰りで徳島へ。
ホームスクーリングネットの仲間が遠方へ引っ越しをするので、その《お別れ遠足》に、4組の家族で大塚国際美術館へ行ってきた。

ほかの家族はすでに一度行ったことがあって、そのみんなから、あそこはぜひ行くべき!すごいから! と絶賛されて、「?」。
どんなところなのか、どうも想像できなかった。
だって大塚国際美術館の特徴を列記するならば、

日本で二番目に面積が大きい美術館
で、

日本で一番入館料が高い美術館
で、

展示されてる絵画は、全部ニセモノ(レプリカ)!

…となるのだから。
「???」となっても不思議はないでしょう。
(ちなみに、大塚国際美術館というのは、ボンカレーで有名な大塚製薬などの大塚グループが作った、世界初の陶板で古今東西の名画を原寸大に再現して展示している美術館なのだ)

しかし、スペイン帰りのエル・グレコフリークの私には、大塚国際美術館に行かねばならない理由ができたのだ。
それは、かつてマドリードのドニャ・マリア・デ・アラゴン学院聖堂に存在した、エル・グレコの祭壇衝立。
19世紀に学院が廃止され、祭壇衝立は解体され、そこに飾られていたエル・グレコの作品も散逸。
資料が少なく、どの作品がどんな形で飾られていたのか、いまだに諸説があり確定してないそうだ。

その中でもっともポピュラーな説が、現在プラド美術館像の「受胎告知」「キリストの洗礼」「磔刑」「キリストの復活」「聖霊降臨」と、ルーマニア国立美術館蔵の「羊飼いの礼拝」の6点が配置されていたという説。
(スペイン旅行でエル・グレコ詣でをしたときに書いた、こちらの話を参照してください)
故・神吉敬三さんが監修してこの6点説に基づいて再現された祭壇衝立が、なんと!この徳島・大塚国際美術館にあるのですよ!あるのですよ!(二度言う)

この6点の絵画のうち、プラドにある5点はスペインで観てきました(ドヤ顔。誰にだ)
正確に言うと、3点はプラドで、あとの2点(『聖霊降臨』と『受胎告知』)は昨秋はトレドのサンタ・クルス美術館に特別展で展示されてたので、そこで観たのであります。

で、スペインから帰ったら絶対にこの再現された祭壇衝立を観に行こう!と心に決めてたので、今回のお別れ遠足は鼻息荒く参加。
大好きな仲間とお別れするのはとても寂しいけど、その最後がこんな心躍る邂逅の日になるのは、意義深いなあと。

徳島まで一直線で高速バスに乗り、到着。
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ほんとに山ひとつ丸ごとくりぬいて美術館作ってはるわ。
大塚グループ、すげえ。と、まず軽くのけぞり、
噂に聞く入館料の高さにのけぞり、
そして入ってすぐのシスティナ礼拝堂まるごと原寸大どどーん。
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いやー、なんていったらいいんやろ。
なんか、これに近いものがなんかある気がする。なんか…
と、しきりに思う。

館内すべて写真撮影オッケイ、というのも、絵画の展示の仕方も、すべてが日本離れしていて、ここはどこ?感が半端ない。

それからすぐに、まずは最大の目的を果たすぞと、「エル・グレコの部屋」へ。
おっと、部屋の外に展示されてるのは、プラドで観た「聖三位一体」じゃないか!
すっごく精巧に再現されてる、と思うと同時に、

大好きな彼にこんなところで!?と思ったら、彼によく似た双子の弟で、やっぱあたりまえだけど、彼じゃない…

みたいな気持ち(どんな気持ち!?)に襲われる私。
しかし、「エル・グレコの部屋」に入ると…
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わー。
わー。
じわじわと激しく感動。
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もうこの世にない祭壇衝立が、(もちろんこの形だったかどうかまだ証明はされてないけど)ここにある。
ここにあるんだー。
もちろん絵はレプリカだし、祭壇の木枠もイタリアで新たに作られたものらしいけど、でもここにある…
なぜかすごくほっとして、そして荘厳な気持ちになった。

そしてふと左の壁を見ると…
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ぎょえー。
「オルガス伯の埋葬」。
これあったんだ!?

確かに確かに原寸大だ。すごいすごい。
陶板のテカリはやっぱりあるし、継ぎ目もあるけど、でも本当に「再現」されている。
見つめていると、トレドのサント・トメ教会のあの空気がまざまざと思い出されてくる。
トレドに行かないと二度と会えないと思っていたこの絵にも、ここに来たら会えるんだ…
双子の弟でもいいじゃないか…
という気がしてくる。

さてそのあとは、ひたすら広い広い迷路のような美術館内を歩いて歩いて、世界中の名画という名画の双子の弟、妹に会いまくったのでした。
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ものすごく似てて、ちょっと見分けがつかないわというのもあれば、印象派の方たちなどはかなりオリジナルとかけはなれていて若干苦しいなというのもあり。
でも、マドリードで結局見逃した「ゲルニカ」の弟にも会えたし、レンブラントの「夜警」も、もちろん「モナリザ」も「最後の晩餐」(修復前と修復後を同時に観られるのだ)も、どんなに間近で見ても、さわってもいい(!)というのだからほんとにエキサイティング。
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つまり、ここは「名画」というものを主役にした巨大テーマパークであり、ここでおこなわれるのは《鑑賞》ではなく《体験》なんだ。
ということに、延々と館内を歩き続けて気づいたのでした。
私はどんな美術館に行っても、いつもものすごく気力体力が尽きてフラフラになり、途中何度も休まなければいられない(そのくせ何時間も何時間もねばって観る)のだけれど、ここ大塚国際美術館では閉館時間まで6時間半も歩き回ったのに全然疲れなかったのです。ほんと不思議なくらい。
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どうしてかな、と考えてわかったのは、ここの絵画からは《気》というかエナジーが出てないのだ。
陶板に写された精巧なレプリカは、作者やその絵画が持つ背景、歴史までは写さない。だから愛情も怨念も発さない。語りかけてこない。
ああ、私はいつも、絵画から発される声や感情、形にならないエナジーを受けとってフラフラになってたんだな。ということに初めて気づいた。
そういう意味でも貴重な体験でした。

だから逆にいうと、この美術館では、すごく楽に(体力的にも精神的にも)、ありえない豪華な組み合わせで名画を体験することができる。これはいい!と思った次第。
ぜひまた行きたい。もちろんエル・グレコの部屋にも。
日帰りで行けるところに、あの祭壇衝立があると思うだけで私はものすごく心が安らいで、感謝の念すらわいてきたのでした。
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ずっと仲良くしていただいて、ホームスクーリングの大先輩でもあった家族と遠く別れていく寂しさを感じつつ、新たな春はもうすぐそこ。この先にきっと幸あれと祈ってます。

3月11日に何も文章を書けなかったのがとても心残りで…
4年目のその日は、寒空の下で迎え、14時46分に友人たちと黙祷しました。
振り返り、振り返りながら、また道の先を目ざして。
思いを深め、リセットをかけて、今年も夏のキャンプに向けて始動していきます。

次回は、すでに終了してしまったジュニア世界選手権についても書きたいところ。
ほかにも、芝居を観に行ったり、音楽との出会いがあったり、書くことは山盛りにあるのです。
最近プライベートでいろいろありすぎで、なかなか追いつかないけどがんばるぞ。
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by higurashizoshi | 2015-03-15 10:52 | 旅の記録 | Comments(0)

ヨーロッパ選手権2015 アイスダンス・ペア

四大陸選手権の女子の結果を書くつもりが、どんどこどんどこ日がたち、はっと気がつけばヨーロッパ選手権のカップル競技がやっとJSPORTS4で放映!

とうとう観られました、ユーロのペアとアイスダンス。
特にアイスダンスは聞きしにまさるすごい戦いでした。
偏愛してきたフランスのパパダキス&シゼロン組の、まさかの初優勝。ついにその演技を観ることができて、動悸が止まりませんがな。誰か早く気つけ薬を!

まさかの初優勝と書きましたが、だって彼ら、昨年のユーロでは15位ですよ、15位。
ジュニアから上がったばかりで、ジャッジの評価もまだ全然で、「こんなにいいのに、点低すぎ!」とテレビの前で憤慨してたのを思い出します。
それからたった一年。
シングルならば大技を身につけて急に世界のトップへ躍り出る、ということもあるけど(たとえば今シーズンの宇野昌磨選手のように)、アイスダンスは評価が上がるのにとても時間がかかる競技。
だのにだのに、いったいこの一年の間になんでここまで評価がウナギのぼる?

確かにパパシゼは昨シーズン終了後、フランスからアグノエルコーチとともにカナダのモントリオールに移り、新たにデュプレイユ&ローゾン(カナダのかつてのトップカップルで現在はコーチ)のもとで練習開始。
そこからものすごくスキルが上達したと思います。
(写真は今回ユーロでのフリー後キスクラ。高得点に沸く2人の右がアグノエルコーチ、左がデュブレイユコーチ)
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アグノエルコーチのセンスのよさと、デュプレイユ&ローゾンコーチの作りだす緻密なプログラム構成、そしてもちろんパパシゼ自身の努力とトップに立つための自覚。
どちらかといえば個性的でユニークなカップルという立ち位置だった彼らを、本気で世界のトップに押し上げようというチームの力が、ソチ五輪後の世代交代の波とうまくシンクロした… 
にしても、ここまで高速でトップに立った例はあまり聞いたことがないです。ついこの前まで、彼ら高校生だったんだよ!フェロモン出すぎで、到底そうは見えなかったけどね!

で、今回のユーロ。
今季のパパシゼの成長ぶりはもちろんグランプリシリーズで観てきたのですが、今回のショート、フリーとも、
「わちゃー」
というほかない完璧な出来ばえ。
というか、なんなの?この威厳。このオーラ。この巧さ。
もっとアブノーマルでいてほしかったよパパシゼ! と泣きたくなるような、別次元の大人カップルぶり。
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前にも書いたように、このカップルの肝は男性のギヨーム・シゼロンくんですよ。
ガブリエラちゃんの華やぎと技術力もさることながら、私が思うにギヨームくんは数十年にひとりの逸材。いや、こんな男性アイスダンサーいなかったよな、という存在。
その身体センス、音楽のとらえ方、そして感性の表現が、《女性をリードする》という従来の男性アイスダンサーの役割とは別のもの、という感じがする。
身体の使い方などはいわゆるコンテンポラリーダンスの踊り手寄り、といえばいえるのだけど、またそれとも違うような。とにかく彼が滑り始めるやいなや、いつも魔術のように引きつけられてしまいます。

ギヨームくん、弱冠20歳。ガブリエラちゃん19歳。
いったいこの2人は、さらに成長したらどうなっていくんだろう?
(今回ユーロのショートダンス、超クールなスパニッシュの動画はこちら。そして初めてのクラシックに挑んだフリー動画はこちらです)


…と、パパシゼ語りはこのあたりにして。
今回ユーロの表彰台はこのようになりました。

◆ヨーロッパ選手権2015 アイスダンス結果◆
1位 ガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロン(フランス)
2位 アンナ・カッペリーニ&ルカ・ラノッテ(イタリア)
3位 アレクサンドラ・ステファノワ&イワン・ブキン(ロシア)

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2位のカッペリーニ&ラノッテ組は、昨年の優勝カップル。そして昨年ワールドの金メダリストでもあります。
ただし今季は不調のためグランプリシリーズ後半を欠場し、調整ののちに臨んだ今大会でした。
やはりどこか調子の悪さを抱えているらしく、いつもの疾走感は感じられなかったものの、気迫ある演技で大きなミスなくショート・フリーとも滑り切ったのはさすが。
フリー「死の舞踏」はシングルではたびたび使われる楽曲だけど、アイスダンスで使用されるのは意外に珍しいような? 
妖しくも迫力に満ちた演技でしたが、華やかで愛らしいこのカップルに合ったプロだったかはちょっと疑問だったなあ…
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3位に入ったのも優勝のパパシゼ同様、まだシニア2年目の若いカップル、ロシアのステファノワ&ブキン組。
ジュニアのときからスケールのでっかさは目立っていたものの、勢いだけで粗さがまさっていた印象でしたが、ここにきてぐいぐいと伸びてきました。
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なんといってもアレクサンドラちゃんの長い長い手足、少女マンガから抜け出てきたような肢体のうつくしさよ。
イワンくんはやっぱりちょっと大阪の元ヤンのお兄ちゃんみたいだけど、二人の調和、ユニゾンもずいぶんできてきました。
この2人の名物になったシットスピンみたいな素敵なツイズルも、ちゃんとレベル取れるようになったしね。これからさらに成長し、パパシゼなどと世界のトップ争いをしていくのだろうな。



こちらも私のお気に入りカップル、スペインのサラ・ウルタード&アドリア・ディアス組が大躍進の4位!
見てくださいまし、ショートダンスのスパニッシュのかっこいいこと! なんつったって本場だもんね。ナハーロさん振り付けだもんね。
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スケーティングそのものはまだまだのところはあるのだけど、とにかくこの2人のこの数シーズンでの成長ぶりはすごいです。特異なリフト、雰囲気の作り方、いつもグッときちゃいます。スペイン初のトップカップル目指してがんばれ~



ロシアのエレーナ・イリニフ&ルスラン・ジガンシン組。
ショートでは2位発進だったものの、フリーでリフトがひとつ上げられず大きな失点となり、結果はなんと8位。
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ショートがとてもいい出来で、エレーナが本当にうれしそうだっただけに、フリーでの失敗はすごく胸が痛みました。彼女は昨シーズンからの組み替え騒動で精神的にも大変だったようだし、そこから必死で新たなパートナーとの道を模索してきただろうと思うので…

でも、ルスランくんはめちゃめちゃがんばってるし、二人の相性も思いのほかよさそうなので、どうか気を取り直してワールドはいい演技を!



さて、そのルスラン・ジガンシンくんのお姉さんはといえば…
ドイツのネッリ・ジガンシナ&アレクサンダー・ガジ組。
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毎度毎度、この2人にしかできないユニークプロで楽しませてくれる彼らですが、今季ショートはこんないでたち。
えーっとこれは何かっていうと、洗濯ものを干している倦怠した主婦を、ランニング姿のたくましい男がユーワクしてそして… というドラマなんですな。だってほんとに、ネッリ姉さんが洗濯干してるシーンから始まるんだもの。わが家ではこれを「団地妻プロ」と呼んでおります。
エキシビションならともかく、こんなプログラム競技でやる?ていうのをやるのがジガガジ。大好きです。
エプロンつけてツイズルするネッリ姉さん、まぶしい白ランニングのガジくん、キュートすぎる。

で、フリーでは一転して超かっこいい黒衣装でスワンレイク、しっかり7位に入りました。
ジガガジは今季で引退を宣言してるそうで… ワールドが最後になるのかと思うと本当にさびしいです。



あと今回注目したのは、8位に入ったスロバキアのフェデリカ・テスタ&ルカーシュ・チェーレイ組。
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あれ、この2人こんなにうまかったっけ? こんなにハッとしたっけ?
これまでわたしの眼がフシアナだっただけかもですが… なんだかとーっても技術力アップ、表現力アップ、素敵度アップした感じ。これから注目していくことにしよう。



ユーロのペアについては、駆け足で表彰台のみ。

◆ヨーロッパ選手権2015 ペア結果◆
1位 川口悠子&アレクサンドル・スミルノフ(ロシア)
2位 クセーニャ・ストルボワ&フョードル・クリモフ(ロシア)
3位 エフゲーニャ・タラソワ&ウラジーミル・モロゾフ(ロシア)
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表彰台ロシア独占。3位に入ったすごい名字同士の組は、シニアに上がってどんどん力をつけてきた若手ペアです。

悠子さんとスミルノフくんの涙の優勝、そしてフリー演技の最後の最後で転倒して優勝をのがしたストルボワ&クリモフ組の暗転… があまりに印象的でした。
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ストルボワさんの、演技終了直後から延々続く、クリモフくんへのあまりにもあからさまな怒りの表明に肝が冷えました(表彰式の写真を見ても、そこだけ異様な雰囲気の2人…)。
この2人、大躍進する前は試合で失敗があるたびにこうだったので、しかも今回のユーロ後、故障でもないのに突然ワールドの欠場が発表されたので、正直この先の彼らのことが案じられます。
あと、女子シングルで活躍したイタリアのマルケイ選手が今季からペアに転向、みごと4位に入ったのには感動しました。うーん、明るい話題。




さて明日は日帰りで徳島まで行ってまいります。
先日は山口にも行ったので、そんな小さな旅の話などもまた書ければ。
おっと、大きな旅の話(スペイン!)が止まってるよと何人かからご注意をいただいているのだった。
そちらもまた書いていきたいと思ってます。
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by higurashizoshi | 2015-03-02 23:52 | フィギュアスケート | Comments(0)

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