ひぐらしだより


人生はその日暮らし。  映画、アート、音楽、フィギュアスケート…日々の思いをつづります。
by higurashizoshi
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大ちゃん渡米と、ポール&イスラムのコーチ変更

数日前、とうとう旅立ったそうです。
高橋大輔さん(いまだ慣れない、《さん》付け)は、日本を離れアメリカへ。
元コーチ(この《元》もいまだ慣れない…)長光歌子先生が、昨日講演をされた中で話されたことを、ネット上で読みました。
空港に見送りに来ないでくれ、10月ぐらいまでは向こうに会いにも来ないでくれ、と大ちゃんは歌子先生に言っていたそう。留学の予定期間は、最低1年。
そして、彼はスケート靴を持って行かなかったと。

スケート靴を持って行かなかった、という部分を読んだとき、やっぱり一瞬、時間が止まった。

そうか。そうだよな。それはそうだ。

という思いと、

そうなのか。やはりそうなのか。

という思い。

彼のスケートを愛する人にとっては、さびしい。率直に、さびしい。
でも、スケーターではないひとりの人として生きてみたいという彼の思いは、もちろん彼のもの。

引退後に新しいHPも作られたので、これからの活動が新たに何かあれば、そこで公開されていくことでしょう。
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ときどきのぞいてみて、息をつきたい。
期待はせず、でも期待して。
待たず、でもやっぱりひそかに待って。

どうか元気で、アメリカでの新しい毎日をたくさん楽しんでほしい。
今はそれだけです。

*****

ぐっと涙をのんで、
フィギュアを愛することはやめないぞ!という思いで、
もうひとつの話。

2014-15競技シーズンもあっという間に過去へと飛びすさり、もはや来シーズンへ向けて選手たちは動き出しつつあるようです。
今日知ったサプライズは、カナダのアイスダンスカップル・アレクサンドラ・ポール&ミッチェル・イスラム組がコーチ変更! デトロイトのカメレンゴ&クリロワチームから、モントリオールのデュブレイユ&ローゾン+アグノエルチームに移ることになったというニュース。
国別対抗戦の続きをアップしようとしてたら、この記事を目にしたので、先にこの話も書いておきたくなりました。
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ポール&イスラム組は世界ジュニアで一目ぼれして以来、ずっと応援してきたのですが、シニア移行後はソチ五輪にも出場したものの、いまひとつ伸び切らず停滞期が続いていた印象。
カメレンゴ先生のところにいるにしては、どうもいまいち目の覚めるようなプログラムが出てこない… それに加えてミッチェルくんに大人の色香が出てこない… 等々、モヤモヤしてたのですが、彼らも来季あたりが正念場と考えたのでしょうか。
すでに23歳と25歳、アイスダンスカップルとしてはもう評価を安定させねばならないところに来てます。
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今、旬のチームとして沸騰中のデュブレイユ&ローゾン+アグノエルチーム。
パパダキス&シゼロン組を今季世界一に導いてフィギュア界をあっと言わせたのをはじめ、急成長中のスペインのウルタード&ディアス組、デンマークのフルニエ&ソーレンソン組など、これからトップを狙うカップルがこのチームに集まってきている印象。
で、そこにポール&イスラムも移ったということで、彼らにとってはさらなるステップアップを目指すというよりは、今ある壁を破るためにここに賭けたという感じなのかなと思います。

なんかこう、いつもガツガツせずにおっとり、ほんわか…という印象の二人なので、もうちょっと欲を出してもいいのでは?攻めにいってもいいのでは? といつも感じてしまうのですよ。どう見ても初々しすぎる高校生カップルみたいなオフアイスの二人。
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今季、カナダはテッサ・バーチュー&スコット・モイヤ組が、引退は明言してないものの競技には出なくなり、二番手だったケイトリン・ウィーバー&アンドリュー・ポジェ組がトップに。
そして新たな二番手争いとして、このポール&イスラム組と、パイパー・ギルズ&ポール・ポワリエ組という年齢的にもほぼ同世代の2組の、熾烈なせめぎあいがはじまりました。

2013-14シーズンは、ポール&イスラムに軍配が上がり、ギルズ&ポワリエを退けてソチ五輪出場権をゲット。
その後カナダNo.2カップルの地位を守って成長するかと期待したものの、ソチでもあまり高い評価が得られず… 以前よりミスも少なくなり、滑りもよくなっているのですが、どうもジャッジの評価が上がってこない。
そしてこの2014-15シーズンではカナダナショナルで、ギルズ&ポワリエ組に大差で敗れ3位。ワールドでも13位と、残念な結果に。もはや、ギルズ&ポワリエ組に完全に水をあけられてしまってるという現状です。
今のところ一応カナダのトップ3の中には入っているとはいえ、すでに下位からの追い上げも迫っております。正直来季なんとかしないとこのまま失速して、沈んでいきかねない…とヤキモキしてました。
(2014-15シーズンのカナダナショナル表彰台。1位ウィーバー&ポジェ、2位(左)ギルズ&ポワリエ、3位(右)ポール&イスラム)
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あ、私、ギルズ&ポワリエ組も好きなんですよ。以前大阪の四大陸選手権で遭遇して写真も撮らせていただいたし。本当に素敵なカップルで応援はしてるのですが、やっぱり惚れた弱みというんでしょうか、ポール&イスラムのことは絶対見捨てられないというか。大好きなパパシゼとはまた違った《好き》で、ハラハラしながらハンカチ噛みつつ見守る感じ。
「この子ら、地味やけどもっと見たって! やればできる子らやねん!」みたいな感じでしょうか。

で、彼らがモントリオールのデュプレイユ先生チームに移り、なんとパパシゼとウルディアと一緒に練習していくことになるんだと思うと… あまりに私の好きなカップルだらけで、想像する練習リンクはお花畑状態。モントリオールに飛んで行って、リンクの外で「出待ち」しちゃおうかしらと思うくらい(コワいって)。
とりあえず、モントリオールの動向に注目しておくのと、来季のポール&イスラムのプログラムが画期的なものになることにひたすら期待を寄せております。
長いオフシーズン、楽しみができたわい…


というわけで、次回は遅れに遅れた国別対抗戦男女シングル、ちゃんと書きますので。
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by higurashizoshi | 2015-04-28 16:12 | フィギュアスケート | Comments(0)

国別対抗戦2015 (その2)

前回ほぼアイスダンスを語るだけで終わっちゃいました。
というか、ほぼパパシゼとリーズのことだけ。
もっとちゃきちゃきさっさと書き進められればいいんだけど、ついつい語ることが多い。

でも、もはや今季最後の試合が終わってしまったので、あとはしばらくフィギュアの競技について書くことはないわけで。
国別対抗戦の話、じっくりいくことにします。


国別対抗戦2015、ペアのフリー1位はカナダのミーガン・デュハメル&エリック・ラドフォード組。
ミスの少ないミーガンが、めずらしくショートでもフリーでもルッツジャンプを失敗。シーズン終わりのお疲れでしょうか。でもしっかり高得点で1位。
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このフリープログラム、私の愛するミューズの曲を使ってくれてるのは大変うれしいのですが、メドレーがツギハギすぎて毎回頭がくらくら…。ミューズは今季ロシアのコフトゥン選手も使ってますが、こちらのように一曲だけのシンプル使用がおすすめですわ。
デュハラドの来季は、名実ともに世界トップとして君臨できるかどうかの正念場。ケガに気をつけてがんばってほしい。



ペア2位、中国のウェンジン・スイ&ツォン・ハン組。
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ジュニアのときの彗星ぶりのあと、スイちゃんのケガで低迷が続いていたこの二人。今季は新生スイ&ハンという感じで、すっかり大人のトップペアになりました。子どもっぽかったスイちゃんが、めきめきと美しくなったのには本当にびっくり!
国別はショート+フリーの総合点ではないので、フリー2位という結果が残るものの、もし総合なら彼らが今回文句なしの1位。スイちゃんがフリーでサルコウがダブルになってしまった以外、本当にすばらしい出来でした。
軽業的な部分ばかり目立っていた彼らが、抒情を感じさせる豊かな演技で観客を引きつけるペアに成長。ハンくんがペアの男子選手としては非常に小柄なのですが、そのハンデを感じさせません。これからどこまで成熟したペアになっていくか、とても楽しみ。



ショートでは3位、フリーでは惜しくも4位となったロシアの川口悠子&アレクサンドル・スミルノフ組。
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ヨーロッパ選手権は涙の初優勝でしたが、その後ワールドでもこの国別でもミスが出て、会心の演技で今季をしめくくるということにはならず…。
でも、ソチ五輪のために用意していたフリーの「マンフレッド交響曲」は、その最初の緊張に満ちた旋律と悠子さんの鬼気迫る導入部が焼きついて、わたくし観るたびにしばらくは脳内リピートがとまりません。彼らにとって代表作のひとつになる、すばらしいプロだと思います。

悠子さん33歳、スミルノフくん30歳。彼らの挑戦はどこまで続くのだろう。本当にやり切ったと思えるところまで、もう大きなケガがこの二人を襲うことがないようにと祈ります。



この国別対抗戦がシニアデビューとなった、日本の古賀亜美&フランシス・ブードロ=オデ組。
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中国育ちの亜美ちゃんがカナダに渡り、フランシスくんとペアを組んで、日本代表としてジュニアの大会に出始めたのがまだ昨シーズンとのこと。
高橋成美&木原龍一ペアの突然の解散で、国際大会で戦える日本のペアがいなくなったところへ現れた救世主…という感じですが、このまま次の五輪を目指すとすると、またまた国籍問題が立ちはだかるのでは…
かつて高橋成美&マーヴィン・トラン組の解散の原因の、大きなひとつだったと思われる国籍問題。伸び盛りの期待度大の古賀&ブードロ=オデ組が、高トラの轍を踏むことがないようにと祈るばかりです。


ペアは世界のトップ争いになるとスロージャンプも4回転が標準、という時代が到来しつつあります。
すごい進化だけど、同時に大きなリスクもともなう変化でもあり… 選手の身体にかかる負担はすさまじいものだろうなあ。スポーツである以上、仕方のない部分もあるものの、どこかに歯止めを置かなくていいのだろうかと、これはシングルのジャンプにも言えることですが。


ああ、ペアについてしか書けなかった~。
次回はいよいよ(とっくに終わってるけどね!)国別対抗戦・男女シングルについて書きたいと思います。
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by higurashizoshi | 2015-04-21 22:52 | フィギュアスケート | Comments(2)

国別対抗戦2015 (その1)

終わった~。
国別対抗戦の終了とともに、2014-15シーズンも終わりを告げました。

シーズン最後のお祭り的要素が濃い大会であると同時に、出場選手にとっては今シーズンのしめくくりとして力も入る国別対抗戦。
今年はロシア、フランス、アメリカ、中国、カナダ、日本の6国から、それぞれなかなかの有力選手が集まりました。

まずは結果から。
1位アメリカ、2位ロシア、3位日本。
ぎゅうぎゅうの表彰台。
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いつも、この国別は各国チームの応援合戦が楽しいのですが、今年もこんな感じ。

ロシアチーム
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トゥクタミちゃん演技後。みんな踊りまくり。


フランスチーム
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昨シーズンで引退し、現コーチのアイスダンスのファビアン・ブルザが前列に。こういうのがまたうれしい。
「I♡JAPAN」のはちまき、どこで買ったのかなあ。


アメリカチーム
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上方に盛り上がる。


中国チーム
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国別対抗戦の初期のころはおとなしかった中国のキスクラも、ずいぶん活気が。


日本チームは、例年この国別対抗戦を支えてきた大ちゃん、真央さん、あっこちゃんなどが抜けて、初めて参加となった結弦くんはじめ、新しい選手が多くなり…
チーム的に盛り上がるのだろうか?と思ったりしたものの、みんながんばってた。
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出場選手の中から、私的にピックアップして紹介します。

アイスダンス。
ショートダンス3位から、またもフリーで1位になったフランスのガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロン組。
この勢いを誰か止めて~!と言いたくなるほどの、今シーズン最後まで続いた高評価ぶり。
「私だけが知っているあのカップル」的な愛で方をしてきた昨シーズンまでの、甘酸っぱいひとりじめ感はどこ? …と、ついゼイタクな悩みを持ってしまうほど、押しも押されぬトップカップルになってしまいましたなあ。
ワールドに続き、この国別でも破綻なし。ディープエッジでぐいぐいいってた若い二人が、なんとスケール大きな成熟した滑りをするようになったことでしょう。
しかも、大会が続くごとに演技がどんどん洗練され、威厳すら感じられるようになってきた。ほんとにきみたち、19と20歳?
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今季フリープログラム。
これまでの若干イロモノ的な印象から、ノーブルかつ品格あるカップルという、ある意味ジャッジ好みの戦略的変換にみごとに成功したプロといえましょう。何度も見てるうちに、実によくできたプロだな~と感心しきり。
しかも、彼らがもともと持っているちょっと退廃的な色香というのか、密室感というのか、そういう《暗さ》の部分が滑り慣れるにつれて沁みだしてきた、この沁みだし感がたまりません。

そういう意味でも、来季はどんなプロを持ってくるか、非常に楽しみ。まったく違うジャンルの演技も、ぜひ見てみたい。
あっという間に追われる立場になってしまったので今後とても大変だろうけれど、このまま発展形でいけば歴史に残るカップルになれる二人だと思う。



フリーダンス2位は、カナダのケイトリン・ウィーバー&アンドリュー・ポジェ組。
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この不思議な「四季」のプログラムも今日で見納め。
彼らは生身の男女のストーリーを演じるとピカイチなので、この妖精×妖精さんみたいなプロはちょっとどうなの?「四季」じゃなきゃだめなん?とか思ってしまってたけど、だんだんと見慣れてくるうちに今季の彼らの安定度も手伝って、ほっと癒されるプログラムになってました。
この国別でも力を抜かず、むしろワールドより緊密で精巧な滑りを見せてくれて感動。今後はパパシゼと、後述のチョクベイとともに、熾烈なてっぺん争いを繰り広げることでしょう。



フリーダンス3位はアメリカのマディソン・チョック&エヴァン・ベイツ組。
アイスダンスの規定ぎりぎりリフト!
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マディソンの艶やかで伸縮性ばつぐんの身体表現に対し、いささか荒かった印象のベイツくんも、カップル結成から4シーズンたつ今はしなやかに変化。すっかりこの二人のユニゾンができあがると同時に、評価もうなぎのぼり。
今回の国別でも非常にいい滑りを見せていたのに、フリーダンス終盤でベイツくんが転倒! ミスの少ない彼には大変めずらしいことで、今季最後にいいフィニッシュができなかったのは残念だろうな。



アイスダンスの最後に、キャシー・リード&クリス・リード組について。

今回ショートダンスではキャシーの転倒があり、涙。
そしてフリーダンスを滑り終えたあと、キャシーはまた涙を流していて、もしかして…?と多くの人が思ったことだろう。私も、来季も続行するという話を聞いていたけどこれはまさか…?と思った。
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予感は当たってしまった。
フリーダンスの翌日、エキシビションの日にキャシーが引退を発表。
日本のアイスダンス界をひたすらに引っぱってきてくれたリーズは、とうとう終わりを迎えた。
弟のクリスは、これから新たなパートナーを探し、競技を続けていく意向とのこと。

日米両方の国籍を持っていた二人は、2006年から日本の選手として試合に出るようになった。2009年には日本の国籍を選択して、バンクーバー、ソチとオリンピックにも日本のアイスダンスカップルとして出場。
カップル競技の層が圧倒的に薄い日本で、国際大会で通用する力を持つ稀有なカップルとして今日まで必死にがんばり続けてくれたと思う。
ソチ五輪の団体戦、そしてこの国別対抗戦も、リーズの力がなければ日本は他国と対等に戦うことはできなかった。癒えずに苦しんだクリスのケガ、キャシーの不調、そんな中でいつも笑顔を絶やさず、感謝のことばを忘れず、いつも向上心を失わずに努力を続けた二人。
リーズのおかげで、あとに続くアイスダンスカップルも少しずつ日本に増えてきている。本当に、その貢献に対しては、どんなに称賛してもしたりないくらいだと思う。

現役最後の舞台となった、この国別のエキシビション演技終了後。
クリスとかたく抱き合うキャシーの姿と、その美しい涙を、ずっとおぼえていたいと思った。
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キャシー、これまでありがとう。どうかゆっくり休んで次の人生に歩み出してください。
そしてクリスに、すばらしいパートナーが見つかりますように。


国別対抗戦、ペアと男女シングルについては、次の更新で書きたいと思います。
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by higurashizoshi | 2015-04-20 16:27 | フィギュアスケート | Comments(0)

桜とiphone

東北では桜が満開というニュース。
いまだ人が自由に入れない地域でも、桜はしずかに咲いているのだろう。

関西は、もうすっかり葉桜。
冬に戻ったような寒さと雨風つづきのお天気のおかげで、今年はお花見らしいお花見はほとんどできなかった。
うちの庭の花桃も、ようやく開いてきた。
でもお天気が悪すぎて、今日は撮影できず。

あれこれの理由で、ついに先日スマホに替えて、しかも毛嫌いしていたiphoneを持つことになり、お約束のメールの誤送信とかいろいろやらかしつつも、やっと少し慣れてきたところ。LINEっちゅうものにも手を出してみましたの。作法がまったくわかりません。

数日前にわずかな晴れ間があって、近所をぷらっとしてたら、みごとなしだれ桜に出会った。
で、iphone6で撮ってみました。どんなもんだろうとお試し。
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うむむ? 誰でもうまく撮れる、わけではないのか。
iphoneで上手に撮る技術というのがあるのかしら。
お天気がよくなったら、また試してみよう。一眼と両方で撮りくらべとか。

こちらは、先週の明石公園を、ipad-miniで撮影したもの。
こっちの方がきれいに撮れてる? 被写体とか状況のせい?
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まさに桜のじゅうたんで、うっとりするような世界でありましたが…
この日の戸外は極寒!
ダウン着てブーツ、歯はがちがち、そんな中でこの景色を眺めながら友人たちとお抹茶を点てていたという。
風流にして奇矯な午後でした。

おそらく、翌日くらいにはまた強い雨風で、この桜もほぼ散ってしまっただろうと思われ。
わが家の状況に呼応するかのような波乱ぶくみのこの春の情景。
このあと何年かたったとき、どんなふうに思い出すのだろう。
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by higurashizoshi | 2015-04-13 10:03 | 雑感 | Comments(0)

東日本大震災チャリティー演技会2015

《東日本大震災チャリティー演技会 ~復興の街、神戸から~》。
フィギュアファンの間では「神戸チャリティー」としてすっかり定着したイベントの、震災以来5度目の神戸での開催。
私は第2回からずっと毎年参加してきた。これも、神戸の近くに住んでいるという幸運のおかげ。そして年々厳しくなるチケット争奪戦にもかかわらず、いつもS席をゲットできたのは…ううむ。念力のなせるわざかな。
あの震災を前に、大ちゃんや宮本賢二さんたちフィギュア関係者が「スケートでできる支援を」と必死に考え、必死に動き、立ち上げてくれたこの演技会。その思いにこたえるため、ファンもここに集まり、来られない多くの方も募金を欠かさずにきたのだと思う。

一流スケーターの演技を、ショーとは違う素の環境で堪能できるというレアさはもちろんのこと、その後はずらりと並んだスケーターたちの持つ募金箱に直接募金をして、間近で言葉をかわすこともできるという、まさに夢のようなイベント。
風化が言われつつある震災への復興募金としては異例で、年を重ねるごとに募金総額がはね上がっていくという稀有な企画でもあった。

私自身、毎年この演技会に参加することで気持ちをリセットし、自分の仕事も含めて震災支援への思いも新たにしてきた。もちろん、大ちゃんをはじめ、たくさんのスケーターにこんな形で毎年接することのできる機会はほかにない。そういう意味でも本当に大事な、楽しみなイベントだった。

けれど、今回は二つの理由で、「また来年も」と思えないまま会場に向かった。
ひとつは、5回目という節目。震災後、5という数字をめどに開催を打ち切るイベントは多い。私のかかわっている保養キャンプの世界にも、その例はある。
そしてもうひとつの理由は、ファンなら誰でも知っている、大ちゃんの留学だ。先のことを決めないまま、スケートからいったん離れての、アメリカ留学。

やはり、神戸チャリティーは大ちゃんあっての企画だと思う。特に、震災への支援の熱が急激にさめていく現在の状況の中では、大ちゃんがこの演技会開催メンバーからはずれることは、おそらく存続問題に直結する。
どこにいても、この時期に合わせて神戸に帰ってきてくれるんじゃないかな… という淡い期待は捨てられないものの、こんな大きなイベントは準備段階も長く、中心になるメンバーを欠いたままの状態ではむずかしいだろう、とも思う。
そんなわけで、「この演技会も最後かもしれない」という気持ちが、チケットを買う前からずっとあった。もちろん存続を心から望むけれど、覚悟はしておくべきだと。

そしてやはりもうひとつ。
「大ちゃんの演技を見られるのはこれが最後かもしれない」
という、口に出したくない思いがずっとあった。会場に向かった大ちゃんファンの多くが、その思いを秘めていたことだろう。


一昨日の演技会、神戸・ポートアイランドスポーツセンター。
長ーい行列に並んで、会場入り。
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リンク全体を見渡せる席からの眺め。
さらりとリンクインする出演スケーターたち。
東日本大震災の犠牲者への黙祷。
毎年恒例になったこの時間にも、いっそうの思いをこめて祈った。

大ちゃんのあいさつ。
この演技会を続けてこられたことへの、各方面への感謝を、さわやかな笑顔で(カミカミなし!)。もうこれだけで、すでに胸がじーんとなった。
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ジュニア選手たちの演技。
ういういしい島田高志朗選手、手足長い! 三原舞依選手、山隈太一朗選手、友野一希選手は、昨年にくらべて身体も技術も、めきめきと成長を感じた。ノービスの白石優奈選手のジャンプクイーンぶりにびっくり。すばらしい3ルッツ×3トゥ!

本田武史くん、風格が違う。生で観る武史イーグルの快感。いつまでも見ていたい。

村上佳菜子選手。ついこの前世界選手権で見たばかりの、ショートのオペラ座。腕や上半身の優雅な使い方は、努力して彼女が手に入れたもの。ジャンプは少し不調だったけど、美しいクリスティーヌだった。来季… どうするのかな。すばらしい才能と、ここまで積み重ねたものと。そして彼女自身の思いと。
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一部の最後にサプライズ。織田くんがリンクに出て紹介する形で、なんと大ちゃんがここで登場! どよめく客席。
大ちゃんは黒一色の、シンプルこの上ないコスチュームでリンクに立った。

「思い出のマーニー」だった。
「Fine On The Outside」のおだやかな調べで彼がゆっくりと滑りはじめた瞬間、あたりの空気が変わった。
たったひと振りの腕。たったひとつの身のこなし。やわらかなターン。
それらが、魔法のように空間に息を吹きこみ、あざやかに彩っていく。

このプログラムに、ジャンプは一か所しかない。
それ以外、彼は滑る。舞いながら。いつくしむように。
たたかわない。とがらない。彼は滑る。愛するように。
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きっといつもと同じように、彼は《何か》を滑ってはいない。
テーマや、物語を、スケートに乗せてはいない。
感じるままに。ただ音楽を聴き、そこに身体をまかせて。
それがこんなにも美しい作品になるのはなぜだろう。その場にいるすべての人が、彼の中に吸い込まれ、たゆたい、特別な時を過ごす。

この短いプロを滑り切るまでの時間。
まるで永遠のような、夢のような時間。
そしてそれは、胸の深くに軌跡をのこして、あっという間に終わりをつげた。
これまでの高橋大輔のスケートの中で、たぶんもっとも謙虚で、もっとも優しい演技だった。そう感じながら、ずっと涙が止まらなかった。
たくさんのことを思い出した。激しく思い出した。そして癒されていた。不思議な気持ちだった。


第2部。
ジュニアは岩元こころ選手、三宅星南選手、坂本花織選手。
星南くん、コミカルな演技を精一杯。あこがれの大ちゃんと、今日同じリンクで滑れてよかったね。まっすぐ背中を追いかけてください。花織ちゃんも今、急激に成長中。
田中刑事選手、ひさびさのアフロ。ジャンプさえ調子が整えば、ふたたび上昇できるはず。飛躍のときを待ってるファンがたくさんいると思う。

本郷理華選手。今季ショート。
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今日もまた、3トゥ×3トゥ含むジャンプはすべてクリーン。度胸と確実性の高さには、あらためてほれぼれ。生で見ると、表現面はやはりまだまだ伸びしろがあると感じた。華のあるトップ選手になっていく準備は整っているので、来季以降はそれをいかに実現するか。


今回、間際になってインした宇野昌磨選手。
生で観るのは昨シーズンのワールド大阪エキシ以来。
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で、この一年ぶり生ショーマがすごかった。滑りのスケールがぶっ飛ぶほど大きくなっていて、このスケールの大きさは… 現役ならパトリックか、ジェイソンか。
ジャンプのすばらしさはテレビでもある程度認知できたけど、滑りのねばり、伸び、自在さがここまでとは。これは生で観ないとわからなかった。
ショーマにとっても、今日ここで大ちゃんと共演できたことはずっと記憶に残るのではないかな。彼が目指す表現の道の先に、大ちゃんは燦然と立っているのだろうから。
そしてその目標に向かっていくとしても、その行く手にはきっと、宇野昌磨にしか作れない世界がある。本気でそう予感させられた。


宮原知子選手。
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ワールドのエキシ。知子ちゃんとしては思い切って笑顔ではじけるプロ。ショーマの直後だったので、彼女の端正でどこまでもキッチリしたスケートが好対照だった。これはこれですばらしい。
全日本優勝、ワールド銀メダルと、結弦くんとまったく同じ結果、しかもどちらも初!なのに、メディアではあまりに地味な扱いの知子ちゃん。でもいいのだ。今のうちに力をどんどんたくわえて、いずれ大輪の花になるのだ。


織田信成選手…って、いまだに書きそうになってしまう。
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リバーダンス。特に前半、やわらかな動きが音楽にぴったり合って、すごく心地よかった。織田くんは引退後、ほんとにいろんなものから解き放たれた感じがする。それがスケートにまっすぐあらわれているような。表現がとても多彩に、自由になった。
ネコ足着氷は健在。いまだに生で観ると、この柔軟性に「うわ」となってしまう。


そして最後に、大ちゃんがふたたび。
何をやるのか、ファンはいろいろ予想していたと思うけれど、そうか…なるほど…と思った。
「I’m Kissing You」だった。
昨年5月、ソチ後はじめて人前で滑った臨スポで初披露したプロ。
以降、何度もあちこちのショーで滑ってきたのを観たけど、最初にそこで目にした印象は強烈だった。
あの苦しかったソチ五輪が終わり、なにか放心したような、それでもふたたびリンクに立ちファンの前で滑る責任を自分に課しているような…。
身体も絞れてない、心も整ってない、プログラムもまだ自分のものになってない、それでも懸命に演じようとする姿が今も忘れられない。

それから一年足らず。
《最後》の演技として選んだ「I’m Kissing You」は、あのときと同じものとは思えない、すみずみまで洗練されたプログラムになっていた。
「思い出のマーニー」がまっさらな木綿の感触だとしたら、これはまるで使いこまれたビロードのような肌ざわり。
内へ内へと降りていく「マーニー」と、観客へとからみつくような「Kissing You」。
どちらもが、大ちゃんにしか作りだせない無二の作品だった。
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これが《最後》。
目に焼きつけておかなければ、と思う間に、さらさらとこぼれ落ちていく時間。
でも、「マーニー」でさんざん泣いたからか、不思議と落ち着いて観ることができた。
さよなら。いってらっしゃい。二つの声が自分の中でこだまする。
ありがとう。ありがとう。そう心で呼びかける。これまでたくさんのよろこびをありがとう。


恒例になった「Story」でのエンディング。最後に、ふたたび大ちゃんのあいさつ。
自分のことは何も言わず、ただ震災復興のためのイベントとしてのコメントのみ。これもまた潔い。
しかし大ちゃん、マイクを持ったら息が上がりすぎてて、いきなり「ブフォッ」。
思わず気が抜けて泣き笑い。今回、なぜかカミカミはなかったけど、ここでしっかり笑かしてくれました。
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毎年、このあとの募金までの長い待ち時間に、宮本賢二さんが出てきていろんな持ち芸を見せてくれたりというお楽しみがあり(今年もあったらしい)、そしてスケーターひとりひとりと対面しての募金タイムがあるのだけど…
今回はどうしても事情があって、ここで帰らなければいけなかった。
最初からその予定で、動かすことができず、割り切っていたつもりだったけど、やっぱりその場になると去るのはつらかった。

大ちゃんと対面してひとことかわして、別にそれでどうなるというものでもない。
むしろ、ものすごい数の募金の列のひとりひとりに笑顔でこたえ、話に応じる彼の負担を少しは減らす役に立つくらいのものなんだけど…
会場を足早に出て、暗い道を駅に向かいながら、心を整えた。

演技を観て、それで《最後》にして、私は私の持ち場に帰ろう。
心の中で、もうお別れのあいさつも、感謝のことばも告げた。
私の愛した、高橋大輔のスケートは消えない。時が過ぎ、たとえ彼が滑ることをやめてしまったとしても。これから彼がどんな人生を選びとるとしても。


募金の様子。参加した方のレポートによると、大ちゃんお疲れ気味だったものの、いつものように最後まで笑顔を絶やさず、ていねいに言葉をかわしていたそう。(織田くん、また泣いてる…?)
募金終了後は、去りがたいファンに向かって、スケーターみんなで出口に並んであいさつしてくれたそうです。
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織田くんとのスナップ。
ずっとライバルだった二人。ときには複雑な思いで、きっとすれ違ったこともあった二人。
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      (演技会の様子を少し見られるニュース動画、こちらをクリックしてご覧ください)


私にとってこの春は、個人的に決別と新しい出発の春でもあったので、こうして神戸チャリティーに参加できたのもまた、もうひとつの《終わりとはじまり》になったと思う。
翌日読んだインタビューで、大ちゃんはこれからのことをこう言っていた。
「自分のために生きたい」と。
きっとこれまでずっと、スケートのため、周囲の期待にこたえるため、ファンのため、ただただ前を向いて進んできた人生だったと思う。
何を目指して、どこに行きたいのか、ほんとうにやりたいことは何なのか。
それをこれから考える旅に、大ちゃんは出るのだと思う。

《終わりとはじまり》の春。
どうか元気で。あなたの大切なものが、どうか旅の果てに待っていますように。
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by higurashizoshi | 2015-04-09 11:00 | フィギュアスケート | Comments(2)

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