ひぐらしだより


人生はその日暮らし。  映画、アート、音楽、フィギュアスケート…日々の思いをつづります。
by higurashizoshi
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グランプリファイナル2016 男女シングル

さあ、首をぐるっと回して、目をこらして振り返りましょう。
遠くて見えないって?
ははは、気のせいでしょう。グランプリファイナルなんて、ついこの前のことじゃないですか。つい… えっと… 7日前?

てなわけで、すっかりほとぼりが冷めたくらいのところで振り返るのも乙なもの。
おつきあいくださいね。
今日は男女シングルです。まずは女子から。



グランプリファイナル2016 女子シングル結果

第1位 エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)227.66
第2位 宮原知子(日本)218.33
第3位 アンナ・ポゴリラヤ(ロシア)216.47
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第4位 ケイトリン・オズモンド(カナダ)212.45
第5位 マリア・ソツコワ(ロシア)198.79
第6位 エレーナ・ラジオノワ(ロシア)188.81


4位まですべての選手が総合点でパーソナルベストを出し、さすがはファイナル!といえるハイレベルな試合となりました。
しかし、ファイナルに残った6強のうち、5人がティーンエイジャー。オズモンド選手が唯一21歳で最年長というのは、ますますジャンプ重視の昨今としては致し方ないとはいえ、さすがに偏ってるなあと思います。まあ、その5人のうち4人はロシア勢なんですけどね。つまりロシアのティーンがすごすぎるのか。

その、すごすぎるロシアのティーンの頂上に君臨する彼女。
エフゲニア・メドベージェワ選手が、やはり、やはりの優勝でした。
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フリー冒頭のコンビネーション最初の3回転フリップで着氷が乱れるという珍しいミスがありましたが、考えるとこんなのを《珍しいミス》と言えるほど、メドベちゃんって常にすさまじく盤石なんですよね。
フリー演技の最後、恋人の死を電話で知る悲しみのきわまるシーンの直後に見せた
「はあ?あたし何ちゅう失敗したん?ありえん!」
という表情の豹変がすごかった。だってだって、後半コンビネーションを実にうまくリカバリーして点を稼ぎまくるというクレバーぶりで、ミスはほかに皆無といってよかったのに! いかに彼女が常に強気で、絶対の自信を持って演技にのぞんでいるかを、あの演技直後の表情があらわしていました。ショートで世界最高得点を出していたので、ここでフリーもそろえたいという意識は当然あったんでしょうね。

メドベちゃんは、まだ17歳になったばかりというのに、精神的な安定ぶりが半端ない。これは圧倒的に高い技術力に加えて、まさに彼女の武器だと思います。
(メドベージェワ選手の世界最高得点を出したショート演技はこちら。フリー演技はこちらです)



2位、宮原知子選手。
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ショートからひとつ上へ。とにかく圧巻のフリーでした。
現在、メドベージェワ選手とならんで《ノーミス2強》と言っていい宮原選手。まずはショートをパーフェクトに決めると、フリーでは大きなミスがないだけでなく、これまでで最もパワフルな演技を見せつけてくれました。
壮大な曲想に乗せて、強く、人々を魅了し率いていくような女性を演じる…という、かつての知子ちゃんでは想像できなかったイメージを、今回はさらにくっきりと形にしていましたね。一見つつましくおとなしい彼女の中の、秘められたパワーや特性が氷の上で次々と開いていってるようにも感じられて、観ていてどきどきしました。
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最後のガッツポーズにこちらも「おっしゃー!」となったんですが、インタビューのときに「先生(コーチ)にやったほうがいいんじゃない?と言われたので…」と相変わらず恥ずかしそうに話していて、カクッとなると同時に知子ちゃんらしいなあ~と笑っちゃいました。
しかしほんとに進化いちじるしいですね~。まずは全日本、そしてワールドと、さらに進化してどきどきさせてくれそうです。
(宮原選手のフリー演技はこちら



3位、アンナ・ポゴリラヤ選手。
個人的に、絶賛応援アンナちゃん。今季みちがえるほどミスのない自信に満ちた美しい演技が続いてたので、心配性な私としては「次はどうなの…」と内心びくつきながらのファイナルでした。
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ショートは演技前、リンク中央に向かうときに氷につまづいて腰を痛めたか?という心配な状況から始まりました。はらはらしましたが、始まってみれば二つ目のジャンプの着氷が乱れた小さなミスはあったものの、あとは安定の演技。特に後半のステップは魅惑的でした。
しかしリンクサイドに帰ってきたアンナちゃんを迎えるコーチがスマホを見てたのにはボー然。おかえりってハグしてあげてよ、せめて顔を合わせて笑顔とか!
このコーチ、ツァレバさんという方だそうですが、とにかくいつも仏頂面で厳しそう。こういう方針なのかな~、お互いそれで慣れてるんだろうなとは思いつつ、昨シーズンまでのアンナちゃんに時々あったどん底演技のときのキスクラときたら、泣いてるアンナちゃん+南極の氷のような表情のコーチ、こちらの心まで凍りつきそうでございました。
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そのツァレバコーチが笑った!
フリー演技のすばらしかったこと、途中フリップのエッジで少し引かれた以外はジャンプもすべて万全、多くは加点のつく質のいいものばかり。何より、その集中力がすばらしかった。彼女の作りだす情感が胸に迫り、まるで舞台を観ているような感覚でした。
パーソナルベストの高得点となり、アンナちゃん涙ぐむ。仏頂面ツァレバコーチも満面の笑顔!アンナちゃんの手、握ってるし! お願いだから今後もこんなふうに笑ってね。スマホ見るのはやめてね~

ロシア女子、このファイナルに出ている4人に加え、トゥクタミシェワ選手やジュニア上がりの選手も含め、とにかく層が厚いという言葉では足りないくらい。その中でみんなしのぎを削っているわけですが、今季今までのところではメドベちゃんのひとり勝ちの次をアンナちゃんが追いかけている感じですね。ロシアナショナルがどうなるか?
(ポゴリラヤ選手の今回フリー演技はこちら


4位、ケイトリン・オズモンド選手。
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ショートは自己ベスト大幅更新で2位発進でしたが、フリーで順位を下げてしまいました。このハイクオリティな戦いの中で、3回転ジャンプが2回転になるミスが二つあり、ここが分かれ目でしたね。
とはいえ、ダイナミックに跳んでダイナミックに転倒、というパターンも多かったオズモンド選手が、今季これほど安定しているのは本当にすごいことです。相次ぐケガと不調に苦しんだのち、高く美しいジャンプと華やかな表現力を武器に、今季みごとにファイナル進出。プログラムにも恵まれ、シーズン後半どう活躍するのか楽しみです。



5位は、マリア・ソツコワ選手。
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ファイナル進出の中で最年少の16歳。今季シニアに上がったばかりですが、ジャンプも演技全体もジュニア時代よりはるかに安定感が増して、いい選手に育ってきたなあと思います。前にも書きましたが、目立った個性、ぐっと観るものを引きつける力が今のところ希薄なので、そのあたりはまだまだこれからかなと。そしてジャンプの回転不足も、まだまだこれから改善していけるはず。


6位、エレーナ・ラジオノワ選手。
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妖精のごとく軽々とジャンプを跳び、女優のごとくオーラを氷上に撒いていたラジ子ちゃん。この2年近くで身長がどんどん伸び、体型も変化し、今は大人の選手になりきるまでの過渡期なのかなと思います。ジャンプに苦しみつつも常に前向きの努力を続けて、変わらぬオーラを放っている彼女、まだ17歳なのに風情はすっかりベテランの女優さんみたいで、もう少し年相応でもいいのに…と少々切なくなります。
今回はフリーで冒頭の3回転ルッツの転倒があった時点で、上位は難しいということは本人も感じていたかもしれません。ファイナル最下位はもちろん不本意だと思うけれど、今は我慢の時期なのかも。今後どんなふうにほんものの大人に育っていくのか見守りたいです。




グランプリファイナル2016 男子シングル結果

第1位 羽生結弦(日本)293.90
第2位 ネイサン・チェン(アメリカ)282.85
第3位 宇野昌磨(日本)282.51
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第4位 ハビエル・フェルナンデス(スペイン)268.77
第5位 パトリック・チャン(カナダ)266.75
第6位 アダム・リッポン(アメリカ)233.10



羽生結弦選手。史上初のグランプリファイナル4連覇達成。
前人未到、という言葉を旗印に、ケガという荷も背中に負って、倒れてもまた起き上がり、果てなきばく進を続ける羽生結弦22歳(誕生日おめでとうございました)。あーこの人はほんとにすさまじいわ、と今回あらためて思い入りました。
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まずはショートのクレイジーぶり。曲名どおりまさにクレイジー。冒頭4回転ループこそなんとかこらえた着氷になってしまったものの、その後は空間を自在にあやつり、観客をあおり、興奮の巨大渦巻きを作りだしてしまいました。ひえー。
特に鮮やかなトリプルアクセル直後の足さばき、軌道のかっこいいこと。ここで会場の女性の99.5%の心をわしづかみにしましたね。「俺俺俺俺俺俺!」くらいの俺様感をこの超人的技術の上に乗っけられると、もはやお手上げですわ。ここでシーズンベストを叩き出しておいて、フリー。
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フリーの方は、ショートのようにクレイジーとはなりませんでした。両方をそろえるというのは本当に至難の業ですね。冒頭の4回転ループはショートよりよかったのですが、後半に入って転倒あり、パンクありとミスが重なり、フリーだけだと宇野選手に次ぐ3位に沈みました。
それでも総合得点では文句なしの1位。グランプリファイナル4連覇の偉業達成、インタビューではもちろん開口一番「悔しいです」。結弦くんの旅は続く…
(羽生選手のクレイジーなショート演技はこちら。フリーはこちらです)


2位、ネイサン・チェン選手。
現在もっとも難度の高いコンビネーションである4回転ルッツ+3回転トゥループ。ネイサンは調子が悪くなければこれを軽々と跳んでしまいます。もちろんそれだけじゃない、弱冠17歳の彼は4種類の4回転すべてを跳ぶことができる。つまり、絶好調でミスをおかさなかったら、ジャンプの得点だけに限れば世界中で誰も出せない得点が出せる選手だってことですね。
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で、今回ショートはジャンプがあまりうまくいかず、4回転ルッツ+3回転トゥも間にターンが入り、4回転フリップも転倒と、5位発進。これは上位は難しいかな…と思ったのですが。
フリーですよフリー。冒頭4回転ルッツ+3回転トゥをめちゃくちゃきれいに決めたあと、跳ぶわ跳ぶわ、降りるわ降りるわ。ちょっと待って、4つめのジャンプまでコンボもありで全部4回転だよ!きれいだよ! と叫ぶ間もなくさわやかにサクサクと後半のジャンプも決めていくネイサン。
結果、すべてのジャンプを成功させてクリーンプログラムを達成し、200点に迫る高得点で総合2位にのぼりつめました。もちろん今季シニアデビューしたばかりでPCSはまだまだとはいえ、今後さらに表現力がついてくれば結弦くんの強力なライバルになる可能性は大いにあり。まずはこの調子のままで全米選手権に乗り込めばすごいことになりそうです。
(ネイサンのフリー演技はこちらです)


3位、宇野昌磨選手。
今回、時差の関係で体調がよくなかったらしく、ショートはコンビネーションをつけられない痛恨のミス。それでも86点台が出て4位発進はさすがでした。
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そしてフリーは、一日おいて実施されたために体調も回復したのか、冒頭の四回転フリップをきれいに決めると、若干のミスによるジャンプ構成の変更はありつつもほぼすべてのジャンプをクリーンに降りて、最後まで集中力を切らすことなく滑り切りました。
ショーマはいつも音楽に入りこむようにしてプログラムを滑るタイプですが、今回の集中の仕方はちょっと今までとは違っていたように見えました。ひさびさに途中歌いながら演技してましたしね。体調が戻り切っていないこともあったのかもしれませんが、何か常ならない、鬼気迫るものを感じました。
演技終了直後も、パーンと解凍してニコニコ少年に戻るいつものショーマではなく、しばらくは演技中の世界から解放されないような表情だったのが印象的でした。
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そして得点は自己ベストを叩き出して、総合3位。順位としては去年のファイナルと同じですが、五輪シーズンを前にさまざま入れ替わる勢力図の中で、この位置を続けて保てたのはすごいことです。
(宇野選手のショートはこちら。フリー演技はこちら


4位、ハビエル・フェルナンデス選手。
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今回はひさびさに、残念ハビーの悪い癖が出てしまった感がありましたね。ジャンプの抜けや転倒など、あまりこのところ見られなくなっていたミスがショートでもフリーでも散見しました。グランプリファイナルとは今のところ相性がよくないということなのかなあ。意欲を見せていただけに、とても悔しいだろうと思います。
悪くない部分ももちろんあったのですが、全体的に疲れやすい?疲れている?感じがして、もしかすると体調があまりすぐれなかったのかな…とも思いました。ナショナル、ユーロ、ワールドとまだまだチャンスはあるので、シーズン後半にまた期待です。


5位、パトリック・チャン選手。
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ショートはすばらしい出来で自己ベスト!このままフリーも…と思ったんですけどね。
今季から転倒に対する減点が厳しくなり、パトリックはこのフリー3回目の転倒で計4点を引かれることになりました。これほどジャンプが安定しないパトリック…ひさびさに見ました。その代わり、四回転サルコウをみごと降りてみせ、そこに関しては大拍手。でも結局ショート2位からフリーを経て総合では5位へとすべり落ちてしまいました。

パトリックは昨夏からコーチを変更して、マリナ・ズエワコーチについています。ズエワコーチはアイスダンス好きに知らない者はない有名なアイスダンスコーチであり振付師ですが、男子選手の、しかもパトリックのようなトップ選手のコーチになったということには驚きました。でもネイサンもズエワコーチのところに変わったんですよね。彼女自身元アイスダンサーだし、ジャンプの指導は別のコーチがいるのかな…。
いずれにしても、パトリックは新しいコーチのもとで心身ともにリセットした感じで、今回はいろいろ残念でしたが、今季前半としてはいい状態で来てると思います。カナダナショナルでは納得のいく演技ができますように。


6位、アダム・リッポン選手。
今回ファイナルに進んだ選手の中で、4回転をトゥループ一種類しか持っていないのはリッポンくんだけ。その時点でもちろん点数的に有利とはいえないわけですが、惜しくもファイナルに進めなかったジェイソン・ブラウン選手も同じく4回転は一種類。その成功確率もまだリッポンくんともども、あまり高いとはいえません。
それでも彼らがこうして世界のトップで戦えるのは、高いPCSがあるから。もちろん4回転以外のジャンプの取りこぼしがあってはいけないのは当然。今回、リッポンくんはこの部分でもミスが多発してしまい、最下位という結果になりました。
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ただ、今季のプログラム、ショートは今の彼らしく思い切りはじけて魅力たっぷりなナンバー、フリーは傷ついた鳥を演じるコンテンポラリーダンスの要素の濃い美しいプロで、どちらもとてもすばらしいのです。特にフリーは、五輪シーズンに取っときなよ、と言いたくなるほど質の高いプログラムだと思います。
まずはディフェンディングチャンピオンとしてのぞむ全米選手権、いい状態で演技ができますように。


さて、カップル競技についてはすでにyoutubeで内容を観たアイスダンスのことを次回できれば書きたいと思います。
何か別の話を書くことになるかもしれませんが。というか、全日本までに何度か更新できるんだろうか私? 書きたいことはたくさんあるんですけどね…



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# by higurashizoshi | 2016-12-17 00:05 | フィギュアスケート | Comments(2)

グランプリシリーズ2016 第6戦・NHK杯

ここを訪れてくださる方の中には、チェックしては
「またひぐらしのやつ、NHK杯もまだ書いてないのか。えーかげんにしてください」
と思っておられた方がいらっしゃるやもしれません。もしそんな方がいたらすみません。
試合は終わると情報的にはどんどん鮮度は落ちていくので、検索して読みに来てくれる方も当然減るわけで、それを考えると残念ではあるんですが… まあ、このブログって別にフィギュアに特化してるわけでもなく、好きがこうじて試合を観ればフィギュアについて書いてるだけなので、ええやんか。のろのろマイペースで。と自分に言い聞かせております。
本来は2日くらい前にアップできるはずだったんですが、なぜか胃痛になりパソコンに向かえず、ようやく回復して書いてます。ああ、さらに遅なった。

さて、NHK杯。毎年、カップル競技もすべて生中継(BS含めて)してくれる、貴重なグランプリシリーズ日本大会。せっかくの生なのにみっちりお仕事で、ほぼ泣く泣く録画鑑賞でしたが(おまけに録画のとき画質設定を間違えていて、ようやく観られた男子フリー画面がもよもよになっていて、さらに泣く)、今回も見ごたえたっぷりの3日間でした。

まずは男女シングルから。


NHK杯2016 女子シングル結果

第1位 アンナ・ポゴリラヤ(ロシア)210.86
第2位 宮原知子(日本)198.00
第3位 マリア・ソツコワ(ロシア)195.88
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第4位 樋口新葉(日本)185.39
第5位 長洲未来(アメリカ)180.33
第6位 カレン・チェン(アメリカ)178.45
第7位 松田悠良(日本)178.26
第8位 エリザベート・トゥルシンバエワ(カザフスタン)175.11
第9位 ダビン・チョイ(韓国)165.63
第10位 アレイン・チャートランド(カナダ)160.22
第11位 ニコール・ラジコワ(スロバキア)159.70


 
昨シーズンまでの不安定で不安げだったアンナ・ポゴリラヤさんは、どこにいってしまったんでしょう。
このNHK杯でもまったく他を寄せつけない強さで優勝、文句なくファイナル行きを手にしました。
ジャンプがここまで安定すると、深いグライドでの力強く伸びのある滑り、もともと持っている表現力や気品が際立ち、とても十代の選手とは思えません。
そして、この美しさ。いつもコスチュームも大変に美しい。
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そしてすばらしい得点と日本のお客さんのスタオベに感動して、キスクラではこんな無邪気な笑顔。このギャップ、アンナちゃんったら♡
昨シーズンのNHK杯は彼女にとって悪夢のようだったので、それを払拭するすばらしい演技とスタオベがほんとうにうれしかったんでしょうね。
ファイナルもどうかこの安定をたもってくれますように!
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宮原知子選手は、ショートからひとつ順位を上げての2位。
知子ちゃんもファイナル行き決定です。
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ショートでは、ルッツ×トゥの盤石のはずのコンボの最初で、まさかの転倒。本人も相当ショックだったろうと思いますが、フリーではきっちりと立て直してきました。スケカナで0点の判定を受けてしまったステップもしっかりレベル4獲得! 
ただ、フリーでもいくつか回転不足を取られていたのは残念。彼女のジャンプは跳躍が大きくないこともあり、どうしても判定が厳しくなる傾向がある気がします。


3位は、群雄(雄じゃないけど)割拠のロシア女子から今季また新たに躍り出たマリア・ソツコワ選手、16歳。
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ジュニアのころにくらべてぐんと身長が伸びて全体のボリュームが大きくなったにもかかわらず、ジャンプでの大きなミスがなくなってきたことが今回も台乗りにつながりました。フリーではかなり回転不足を取られてしまったけど、終始流れのある安定した演技でしたね。さらりとファイナル進出決定です。
彼女、演技中はなぜか悲しそうな困ったような顔をしてることが多いのですが、どうもこれは緊張とか集中のせいらしく、オフアイスでは明るく可愛らしい笑顔でなんかほっとしました。


樋口新葉選手は4位でした。
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表情や足先、指先までの表現を徹底して練習してきたんだなあと思わせられる今季の新葉ちゃん。これまでの、どっかーん行くぜい!ていう豪快ジャンプ中心の選手ではないのよもはや、というメッセージが強く感じられました。
今回はショートでのコンボで最初が着氷乱れ、結果3×2になってしまったのが痛かった。でもちゃんとリカバリーできるところはさすがです。フリーは相当緊張していたのでしょう、いつもの勢いがなくてジャンプのパンクもあり、得点を伸ばしきれず。でもまだまだほんとにこれからが楽しみです。

5位の長洲未来選手は、演技全体は美しかったものの、回転不足に泣かされました。全米選手権では未来ちゃんの心からの笑顔が見たいです。
6位のカレン・チェン選手、非常に表現力にたけて、すばらしいジャンパーでもあり、ミスさえなければぐんと上位に出てくる可能性をたくさん持った選手です。彼女も全米での演技に期待。

7位、松田悠良選手。
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今回も大きなミスのない、落ち着いて安定した演技でした。回転不足がここまで随所で取られなければなあ…。
繊細な表現も魅力的で、ほんとにあと一歩「私を見て!」的な野心が宿ればぐっと変化するのだろうけど、でもこのつつましさが悠良ちゃんらしいんだよなあ…と思いながら観てました。ともあれ初グランプリ2戦出場で堂々たる演技、すばらしかったです。


NHK杯2016 男子シングル結果


第1位 羽生結弦(日本)301.47
第2位 ネイサン・チェン(アメリカ)268.91
第3位 田中刑事(日本)248.44
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第4位 アレクセイ・ビチェンコ(イスラエル)229.87
第5位 ミハイル・コリヤダ(ロシア)225.69
第6位 デニス・ヴァシリエフス(ラトビア)223.73
第7位 ジェイソン・ブラウン(アメリカ)218.47
第8位 ナム・ニュエン(カナダ)212.43
第9位 日野龍樹(日本)207.15
第10位 エラジ・バルデ(カナダ)195.32
第11位 グラント・ホクステイン(アメリカ)191.40


さて、羽生結弦選手。
ショートでは冒頭のクワドループは大きく着氷が乱れ、本人おそらく「くっそー!」という思いで(想像です)残りのジャンプはクワドサルコウ×トリプルトゥ、トリプルアクセルとがっちり決めてみせました。特に最後のアクセルは結弦くんならではの鳥の飛翔のような超美ジャンプ。でもって確信犯的に観客を煽るこのポーズ!「パリの散歩道」の第二章といった感じでしょうか。軽く100点越えで首位に立ちました。
それにしても白→薄紫の衣装変化、ずいぶん話題になりましたねえ。ちょっと背の青いおさかなみたいだナーと思いながら観てましたが…
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フリーは観客の異様な熱気や吐息でカメラマンのレンズが曇ってしまったとか。そのくらい真駒内リンクはアツかったようです。フリーでのジャンプはミスもありつつも、スケカナにくらべて確実にプログラムが形になってきているのを感じました。総合300点越えでまったく他を寄せつけない優勝。
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今回、結弦くんを追い落とすか!?などと言われていたネイサン・チェン選手。それはさすがになかろうよ…と思ってましたが、結果的には30点以上の大差をつけられての2位となりました。
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えーっと、ネイサンはアクセルが苦手なんですね。クワドをここまでポンポン跳ぶのにトリプルアクセルが苦手、というのは素人にはどうゆうこっちゃと思うけどパトリックもそうですよね。今回アクセルは転倒しなかったけどショートもフリーも乱れてこらえました。
で、クワドをショート2回、フリー5回入れる予定の鬼構成の中で転倒などありつつも、クワドフリップ×トリプルトゥというコンボを成功させました。結局フリーで跳んだクワドは4回でしたが、この前宇野昌磨選手が世界初成功させたばかりのクワドフリップを、コンビネーションにして跳んでみせてしまったネイサン。しかもショートでもフリーでも。まさにまさに恐るべき17歳。


悲願達成!3位に入った田中刑事選手。
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ほんとに、よかったねえ…と、田舎のおっかさん的な感想ばかり出てきてしまった。ジュニアのときから生で観る機会が何度もあり、大ちゃんのあとを継いでくれ~と思いつつ、苦しい道のりが続くのを見てきましたもの。
関西の某リンクに行ったとき、偶然刑事くんの練習している姿を目の前で見たことがあり、美しいなあ…とため息をつくとともに、オーラはもちろんありつつ、存在感がつつましいなあ…とも感じたのでした。今回、結弦くん、龍樹くんと同期3人組がそろったことがメンタルに好影響を与えたのでしょうか。自滅パターンに入ることなく、堂々とショートとフリーを攻めきりました。本当におめでとう刑事くん。


6位入賞!ラトビアのデニス・ヴァシリエフス選手。以前から言っているように、ジュニア時代から絶賛応援中。
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この躍動感、このエッジさばき、柔軟性と音楽への親和、ほんとうに見ていると心地よくわくわくします。ランビエール先生との二人三脚で、これからどんどん進化していってほしい!
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大好きなジェイソン・ブラウン選手。念願のNHK杯出場でしたが、今回は思いがけないミスが続き7位と、予想もつかない順位に沈んでしまいました。
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ショートの前に日本語で、「いちばん好きな食べものを食べます!おにぎり!」なんてキュートこの上ないツイートをしていたジェイソン(日本語は家庭教師について勉強しているそうで、ほんとに上手です)。
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しかし、すべての動きがシームレスにつながっている極上の美しい演技はやはりすばらしい。全米では実力を発揮して、ワールドで今季プロの完成形を見せてほしいです。


日野龍樹選手は9位。
お疲れさまでした。自己ベストおめでとうございます。もう、田舎のおっかさん的涙目です。できることはすべてやれた!という思いがこの表情にあらわれているのでは。
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今回、こうしてNHK杯できちんと最後までやり抜けたこと、きっと大きな自信になったと思います。全日本楽しみにしてます、龍樹くん。

すっとばしてしまった選手のみなさん、申しわけない!
全部の選手について触れたいのですが、なかなか…。

そうこうしてるうちに、ファイナルが迫ってきてますね。
しかしまたも週末はテレビを観られないのであった…。ライストも無理なのであった…。録画観て、またあとからもそもそ書く、ていうパターンでお許しを。
NHK杯のカップル競技については、めっちゃ書きたいのですが、その余裕があるやいなや。というところです。

第6戦のNHK杯を終えていよいよ決定した、グランプリファイナル出場選手の顔ぶれです。(シングルのみ)

男子
1.ハビエル・フェルナンデス(スペイン)
2.パトリック・チャン(カナダ)
3.羽生結弦(日本)
4.宇野昌磨(日本)
5.ネイサン・チェン(アメリカ)
6.アダム・リッポン(アメリカ)
次点補欠:ボーヤン・ジン(中国)


今からドキドキするラインナップ。
リッポンくんが入った!!

女子
1.エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)
2.アンナ・ポゴリラヤ(ロシア)
3.エレーナ・ラジオノワ(ロシア)
4.ケイトリン・オズモンド(カナダ)
5.マリア・ソツコワ(ロシア)
6.宮原知子(日本)
次点補欠:アシュリー・ワグナー(アメリカ)


メドベちゃんのひとり勝ちなのか?それとも?
ロシア女子4人。強いなあ。アシュリー…(涙)
とにかく、いろいろ楽しみです。




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# by higurashizoshi | 2016-12-04 19:08 | フィギュアスケート | Comments(2)

グランプリシリーズ2016 第5戦・中国杯

早送りの映像のように飛び去る一週間。
明日からNHK杯ですってば。そしてやっとこ、中国杯の結果を書こうとしている私。遅すぎる。遅すぎる上にまたも時間がなさすぎる。というわけで、中国杯についてはほんっとに結果だけです。

中国杯2016 アイスダンス結果

第1位 マイア・シブタニ&アレックス・シブタニ(アメリカ)111.90
第2位 ケイトリン・ウィーバー&アンドリュー・ポジェ(カナダ)107.76
第3位 アレクサンドラ・ステパノワ&イワン・ブキン(ロシア)105.32
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第4位 ヴィクトリア・シニツィナ&ニキータ・カツァラポフ(ロシア)101.70
第5位 シーユエ・ワン& シンユー・リウ(中国)91.23
第6位 ナタリア・カリシェク&マクシム・スポディレフ(ポーランド)90.65
第7位 アナスタシア・カヌーシオ&コリン・マクマナス(アメリカ)87.74
第8位 リンシュー・ソン&ジュオミン・サン(中国)77.70
第9位 ホン・チェン&ヤン・ジャオ(中国)65.78


シブタニズ強し! そしてステパノワ&ブキン組が表彰台めでたい。
シブタニズは文句なしのファイナル決定です。今季のファイナルは銀メダル争いが過酷とみた。
しかし、ずっと応援しているカナダのポール&イスラム組が棄権というショック。彼ら、なかなか先に進めないなあこのところ…(涙)



中国杯2016 ペア結果

第1位 シャオユー・ユー&ハオ・ジャン(中国)203.76
第2位 チェン・ペン&ヤン・ジン(中国)197.96
第3位 リュボーフィ・イリシェチキナ&ディラン・モスコヴィッチ(カナダ)191.54
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第4位 シュエハン・ワン&レイ・ワン(中国)182.02
第5位 ニコル・デラ・モニカ& マッテオ・グアリーゼ(イタリア)176.38
第6位 川口悠子&アレクサンドル・スミルノフ(ロシア)175.53
第7位 マリ・ヴァルトマン&ルーベン・ブロマールト(ドイツ)173.88
第8位 ジェシカ・ファンド&ジョシュア・サンティマン(アメリカ)142.41


あ、ちょっと、並びかた間違っとるよ。と言いたくなるほどまだ慣れない取り替えっこ中国ペア2組が、1位と2位。取り替えてもこの結果ってすごい。取り替えなくてもこの結果はありえたような気もするが。
フリーはミスが全体的に多かったようです。悠子さんはリフトからの落下があったそうで、ケガしなかったのだろうかと心配。


中国杯2016 女子シングル結果

第1位 エレーナ・ラジオノワ(ロシア)205.90
第2位 ケイトリン・オズモンド(カナダ)196.00
第3位 エリザヴェータ・トゥクタミシェワ(ロシア)192.57
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第4位 三原舞依(日本)190.92
第5位 本郷理華(日本)181.75
第6位 アシュリー・ワグナー(アメリカ)181.38
第7位 カレン・チェン(アメリカ)179.39
第8位 ジジュン・リー(中国)172.40
第9位 コートニー・ヒックス(アメリカ)163.64
第10位 シャンニン・リー(中国)157.27


ラジオノワ選手、オズモンド選手の強さが光った今回。特にオズモンド選手はこれまでの低迷を払拭する好調ぶりで、これで初めてのファイナル進出も決定!ラジ子ちゃんもファイナル決まりましたね。
三原選手は再び表彰台へ、そしてファイナルへ、という意識が強すぎたか。でもまだまだこれからです。ショートはスケアメよりよかった。
本郷選手は特にステップが出色の成長ぶり。ジャンプの回転不足を取られないようになってくればもっと上に行ける… にしても、ほんと今季のグランプリはテクニカルコントローラー厳しい。


中国杯2016 男子シングル結果

第1位 パトリック・チャン(カナダ)279.72
第2位 ボーヤン・ジン(中国)278.54
第3位 セルゲイ・ヴォロノフ(ロシア)243.76
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第4位 マックス・アーロン(アメリカ)242.74
第5位 ハン・ヤン(中国)230.19
第6位 アレクサンドル・ペトロフ(ロシア)228.44
第7位 マキシム・コフトゥン(ロシア)221.43
第8位 ダニエル・サモヒン(イスラエル)213.51
第9位 ロス・マイナー(アメリカ)213.34
第10位 ミハル・ブレジナ(チェコ)211.77


パトリック・チャン選手、すばらしい演技でした。フリーはクワドサルコウの転倒はあったものの、全体に落ち着いていて、美しい安定感がありました。こういうパトリックが見たいのよ。ファイナル決定おめでとうございます。
そしてボーヤン・ジン選手。演技を観ればみるほど、昨シーズンとは別人になってますよね。はあ。人ってこんなに変わるものなのかしら。ルッツ、サルコウ、トゥループ、トゥループコンボという4回転×4の鬼構成フリー、今回はトゥ1個転倒でした。ファイナルは残念だったけど、ワールドでクワド祭りの先頭切ってね。
そしてわれらが(私だけか)ヴォロさんが3位!表彰台!やんややんや。今季クワド含めジャンプの安定すごいですわ。プログラムもまともだし、じゃなかった、すごくいいプログラムだし。
ブレジナ選手が沈んだのがつらい。ロス・マイナー選手もこのところ、もがいてる感。


読んでくださってる方、まったくの駆け足どころか全速力ですみません。
これからお仕事兼私用で出かけ、帰りは深夜で明日はNHK杯。しかし土日はまた全部仕事なので、せっかくのNHK杯の生放送はまったく観られません… あとでめそめそ録画を観ます。


*****
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# by higurashizoshi | 2016-11-24 15:02 | フィギュアスケート | Comments(2)

グランプリシリーズ2016 第4戦・フランス杯

週末が近づくと、やっとこさ前の週末のグランプリシリーズについて書く、というスローペースが続いております。スローペースといえば、フランス大会の名称が「エリック・ボンパール杯」じゃなくなってたこと、のんきにもまったく知りませなんだ…。あの素敵に統一されたブルーのリンクサイドは過去のものに。残念です。エリック・ボンパールってカシミアのブランドだそうですが、スポンサーを撤退したのは不況のせいなのかな…。今回からフランス大会の名称は「フランス杯」になりました。まんまやね。

まずはアイスダンス結果。いよいよあの方たちが満を持しての登場です。いやー待った待った。しかも今回もライストは涙を飲んで観られず、youtubeでぶつ切りで観る気にはなれず、じりじりとCS放映を待っている、という過酷な状況にある私です。
ジュニア時代から偏愛し追いかけてきたパパダキス&シゼロン組がこれほど急激に世界のトップに駆け上がり、しかもどんどん他の追随をゆるさない高みへとさらにのぼっている…こんなことになるとはね。今季のプログラムはまたすさまじいという評判だけを耳にして、さらにじりじりしてます。


フランス杯2016 アイスダンス結果

第1位 ガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロン(フランス)193.50
第2位 マディソン・ハベル&ザカリー・ドノヒュー(アメリカ)174.58
第3位 パイパー・ギルス&ポール・ポワリエ(カナダ)170.78

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パパシゼ、2位のハベドノに20点近い大差をつけての優勝。今回の得点193.50は、昨年ワールドで彼らが優勝したときの得点(世界歴代2位)にあと1点あまりに迫る高次元。グランプリ1戦目でこの得点!いったいどこまでいくのでしょう。
3位のギルス&ポワリエ組はハベドノに迫る勢い。とはいえスケートカナダのときにくらべるとかなり得点は抑えられてます。

第4位 エレーナ・イリニフ&ルスラン・ジガンシン(ロシア)167.40
第5位 イザベラ・トビアス&イリヤ・トカチェンコ(イスラエル)158.86
第6位 マリー=ジャード・ローリオ&ロマン・ルギャック(フランス)150.07
第7位 アレクサンドラ・ナザロワ&マキシム・ニキツィン(ウクライナ)145.39
第8位 コートニー・マンスール&ミハル・チェシカ(チェコ)140.92
第9位 ロレンツァ・アレッサンドリーニ&ピエール・スーケ(フランス)130.12
第10位 ヴィクトリア・カヴァリオワ&ユーリ・ビエリアイエフ(ベラルーシ)115.04




フランス杯2016 ペア結果

第1位 アリョーナ・サフチェンコ&ブルーノ・マッソ(ドイツ)210.59
第2位 エフゲーニャ・タラソワ&ウラジミール・モロゾフ(ロシア)206.94
第3位 ヴァネッサ・ジェームス&モーガン・シプレ(フランス)198.58
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第4位 ナタリア・ザビアコ&アレクサンドル・エンベルト(ロシア)192.56
第5位 マリッサ・キャステリ&マーヴィン・トラン(アメリカ)176.18
第6位 ミリアム・ズエグラー&セヴァリン・キーファー(オーストリア)145.01


やっぱり強いサフチェンコ&マッソ組。そして3位にジェームズ&シプレ組が入ったのがとてもうれしい。今季すばらしいプログラムで、いよいよこの美しいペアの成熟期が来たか?という期待。


フランス杯2016 女子シングル結果

第1位 エフゲーニャ・メドベージェワ(ロシア)221.54
第2位 マリア・ソツコワ(ロシア)200.35
第3位 樋口新葉(日本)194.48
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第4位 ガブリエル・デールマン(カナダ)192.10
第5位 パク・ソヨン(韓国)185.19
第6位 ローレンス・ルカブリエ(フランス)184.65
第7位 マエ・ベレニス・メイテ(フランス)172.65
第8位 グレイシー・ゴールド(アメリカ)165.89
第9位 浅田真央(日本)161.39
第10位 永井優香(日本)159.49
第11位 アナスタシア・ガルスチャン(アルメニア)155.49
第12位 アリョーナ・レオノワ(ロシア)141.36


メドベージェワ選手、フリーのルッツでめずらしく転倒があったものの、それ以外はすべてにおいてほぼパーフェクトでした。これで堂々のファイナル一番乗り。今の彼女にはほとんど不安要素がないですね。
2位に入ったソツコワ選手。ジュニア時代にくらべてジャンプも安定し、身体が大きく成長したあとの調整がうまくいきはじめているようです。くんずほぐれつのロシア女子の中でどこまでいけるか?と考えると、観るものをつかむような迫力や個性が今のところないのが弱点かな。
樋口新葉選手、グランプリ初参戦でみごと表彰台に乗りました。ものすごいスピードから繰り出される爽快なまでの飛距離ジャンプ!そして表現面もぐっと成長してきてます。これからがほんとに楽しみ。

グレイシー・ゴールド選手もこのところ不調、永井優香選手も今はジャンプの見直し中で不調、でもここはやはり浅田真央選手について。
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今はとてもつらい状態です。彼女を見守る側もつらいと思うけれど、もちろん一番つらいのは真央さん本人でしょう。
大ちゃんファンとしては、やはりソチ五輪シーズンの彼のことを思い起こしてしまいます。
復帰を決めたのは彼女自身、これからのことを決めるのも彼女自身。私は、ここまでジャンプが跳べず、インタビューで涙をこぼす彼女を見て、ただ見守るしかないんだろうと思いました。期待という名のエゴで彼女を追いこむようなことは、誰もするべきではないと。
浅田真央という選手が偉大なスケーターであることは何があっても変わらない。もしも膝の状態や気持ちの部分で、この先つらい状況が続くとしても、勇気をもって競技に復帰し、最後まで戦いつづけようとする彼女は、堂々と胸をはって自分を誇っていいと思います。



フランス杯2016 男子シングル結果

第1位 ハビエル・フェルナンデス(スペイン)285.38
第2位 デニス・テン(カザフスタン)269.26
第3位 アダム・リッポン(アメリカ)267.53
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第4位 ネイサン・チェン(アメリカ)264.80
第5位 無良崇人(日本)248.42
第6位 ヨリク・ヘンドリクス(ベルギー)230.47
第7位 ミーシャ・ジー(ウズベキスタン)229.06
第8位 シャフィク・ベセギエ(フランス)225.02
第9位 アルトゥール・ドミトリエフ(ロシア)218.70
第10位 ブレンダン・ケリー(オーストラリア)199.40
第11位 イヴァン・リギーニ(イタリア)185.81


宇野昌磨選手に続いて、フェスナンデス選手がファイナル進出を手にしました。今季のハビーは強いわ。ついにベテランの味わいが醸されてきた感。もうジャンプが崩壊することはない…と祈りたい。
そして2位に入ったデニス・テン選手。いつもスロースターターでグランプリはあまり芳しくないことが多いのに、今季は最初からジャンプも表現も完成形に近い。モロゾフがついたから?モロゾフだけにプログラムは挑戦的とか新鮮とかではないのですが、テンくんは何を滑っても気品をふりまきつつ素敵プロにしてしまいますね。

アダム・リッポン選手は3位。
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とうとうやりました。4回転トゥがクリーンに決まりました! 今季のリッポンくんは身体のすみずみまで自信と充実感がみちています。思わず引き込まれるような、静かな熱気がフツフツと湧いてる感じ。やっぱり今季フリーはほんとうに、ほんとうに美しいです。


4回転ジャンプの鬼、ネイサン・チェン選手が4位に入りました。ついにシニアでバンバン跳びはじめましたよ~。ボーヤンもすごいけどネイサンはなんたってショートではルッツとフリップ、フリーではトゥループ、ルッツ、フリップ、サルコウと4種類の4回転ジャンプを跳びますからね。フリーなんか4回転×5回という、地球から飛び出しちゃってるみたいな構成。
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ケガから復帰して、今回はその影響もほとんど感じさせず、かるーくかるーくクワド量産してくれました。こわいわ。4回転×5回なんてのが男子の目標になっていくのがこわいのと、年齢のいかない選手がジャンプしすぎて故障してどんどん選手生命が短くなっていくのがこわい。ネイサンくん、どうかくれぐれもケガを重ねぬよう気をつけて。


無良くん、フリーはすばらしい出来でしたね。ラストジャンプのルッツ転倒はくやしかったけど、納得の演技だったのでは。ファイナルには届かなくてほんとに残念ですが、全日本に照準をあわせてクリーンを目指してほしい!
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グランプリでも入賞ライン、という格付けまで上がってきた感のあるミーシャ・ジー選手。彼の演技には粗雑なところがないですね。すべてを大切に滑っていて、お約束の荒ぶるステップのときも実はすごくていねいで、美しさにこだわっているんだなと感じられます。愛だなあ。
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いつもながら駆け足で、もっとふれたい選手もあちこちたくさん飛ばしながらでした。
中国杯の次はいよいよNHK杯かあ。師走がすぐそこまで、すごい勢いで走ってきてる。やることが多くて頭パンクしそうです。


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# by higurashizoshi | 2016-11-18 15:11 | フィギュアスケート | Comments(2)

月の光

父が亡くなって一年。
命日を前に、父の仕事関係の方主催の一周忌、親族だけの一周忌と、思い出と親密さに満ちた濃い時間が流れた。父は生前の願い通り、京都の水辺から川の流れの中へと還っていった。
そして命日の当日。不思議なことが起きた。

その日、私は朝から仕事に行っていた。私の働く店には、アンティークの家具や日用品がたくさん置いてある。その中に、古ぼけた手回し式の蓄音機があった。
もうこれは壊れているのよ、とオーナーから聞かされていて、お客さんにも私はそう説明していた。だから私は、装飾品としてあつかわれているその蓄音機の音を、もちろん一度も聴いたことがなかった。
昼前、お店からお客がはけて、同僚も作業をしに外に出て、めずらしくぽっかりと私ひとりになる時間があった。私は店の入り口近くに立ちどまり、眺めるともなく外の景色を眺めていた。
父の命日は、4年前に亡くなった大切な友の命日でもある。その偶然の一致の意味を、私はあらためて考えていた。世界はどこでつながり、切れているのだろう?

そのとき、突然聞きなれない音が店内のどこからか流れてきて、私は眉をひそめた。これは何? 明らかに、いつも店内でかけているジャズのCDの音ではない。メロディというより、ひずんだ音の塊が延々と引き伸ばされているような奇妙な音だ。
音の発する方へと歩いていって、はたと私は立ちどまった。
蓄音機。まぎれもなく、壊れているはずの蓄音機からその音は流れてきていた。
しかも、誰もハンドルを回していないのに、ひとりでに音が鳴っているのだ。
私はちょっと茫然となって、外にいた同僚を呼びこんだ。彼女の方がこの店ではずっと先輩なので、この現象に答をくれるのではと思って。
でも、奇妙な音で鳴っている蓄音機を前に、「ええっ!?」と叫んで彼女が棒立ちになるのを見て、私は何かにせかされるように蓄音機の重い蓋を押しあけた。
中では真っ黒な盤の古いレコードが、くるくると踊るように回っていた。その上に重たそうな金属の針が乗って、そこから音の塊が鳴り響いていた。

「何なの、何なの?」と口走る同僚の横で、私は座り込み、針が掻き出している奇妙な音を聴いた。注意深く聴いた。
すると、脈絡のない音に聞こえていたのが、ひとつの旋律になって少しずつ耳に入ってきた。傷みきった盤を、これまた傷んでいるだろう古い針が掻くせいで、ひどくゆがんではいるがそれは音楽だった。しかも私がよく知っている音楽だった。
「待って。…これは、ドビュッシーの《月の光》です」
と私は同僚に言った。そしてなかばうわの空で、こうつけ加えた。
「父が、好きだった曲です」


あのとき、壊れているはずの蓄音機がなぜ突然作動したのか、なぜわざわざレコードが置かれ、針が落とされていたのか、今でもまったくわからない。
壊れているというのが誤解だったとしても、そもそもハンドルを手動で回さなければ鳴らない機械が、誰もさわっていないのに鳴りだしたのだ。
クラシック愛好家だった父が生前、「現代音楽は好きになれんけど、ドビュッシーはええな」と言い、特に《月の光》を気に入っていたこと。
それを告げると、その日が父の命日であることを知っていた同僚は、カッと目を見開き、
「お父さんやわ…。お父さんが来てくれたのよ!」と断言した。
わたしはまだうわの空で、「はあ…」と力なく答えるしかなかった。
父はもういないのに、ここに来ていた?

考えてみると、父の命日の前夜は、68年ぶりという最大級のスーパームーンだったのだ。
スーパームーン。地上に降りそそぐ《月の光》。
そういえば、命日の前日にも不思議なことがあった。
父が大好きだった海を見せるために、晩年よく連れて行っていた海岸が私の家の近くにある。そこを命日の前日の夕方通りかかったとき、ちょうど父がいつも海を眺めていたあたりに白髪の男性がたったひとり、海に向かって立っていたのだ。
後ろ姿しか見えなかったが、その背格好といい髪の感じやコートの着方といい、10年くらい前のまだ元気だったころの父に、はっとするほど似ていた。思わず駆けよりたくなるほどに。
でも、近づくことはできなかった。そうしてはいけないとわかっていた。

厳格な無神論者だった父は、死後の世界も不滅の魂も信じなかった。
父は「死は、無や」と言った。それは子ども時代の私には絶対的な、暗くおそろしいイメージだった。
そしてそのことが、父の身に起きた。父は、もういない。それは事実で、動かしがたい。
でも父は、無になってしまったのだろうか?
父が空を飛んできて、蓄音機でレコードをかけてくれたのだと信じることは、私にはできない。海のそばに立っていてくれたのだとも、考えられはしない。でも、不思議なできごとのもたらす感情は、私をつつむ。やわらかな靄のように、ビロードのように。

確実なのは、これから先ドビュッシーの《月の光》を聴くたびに、私はあのときの感情を思い出すだろうということ。そして父を感じる。せつなく、そして胸いたむほどになつかしく。
命日を過ぎ、新しく重なっていく日々を私は生きる。父のいないこの世で、ひっそりと父を感じながら。



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# by higurashizoshi | 2016-11-17 00:04 | 雑感 | Comments(0)

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