ひぐらしだより


人生はその日暮らし。  映画、アート、音楽、フィギュアスケート…日々の思いをつづります。
by higurashizoshi
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世界ジュニア選手権2016 女子シングル

またも、あっという間に日は過ぎて… わ、ワールド目前!
世界ジュニア、まだ男子のことしか書いてないじゃないですか。
このところ映画漬けなんでレビューもたまってるのですが、ともかく世界ジュニア女子について書いておきます。ああ、ペアとアイスダンスは後日、後日…



世界ジュニア選手権2016 女子表彰台

1位 本田真凛選手(日本)
2位 マリア・ソツコワ選手(ロシア)
3位 樋口新葉選手(日本)
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本田真凛選手、快挙でしたね。本命ツルスカヤ選手が直前のケガ、ショート1位発進だったフェディチキナ選手がフリー直前にまたケガ、と結果的にロシアの2選手がダブル欠場となったとはいえ、真凛ちゃんの今回の演技はショート・フリーともほぼノーミスで文句のつけようのないものでした。大舞台に強い!
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まだノービスのころに2度ほど生で演技を観たことがあるのですが、リンクに出てきただけでパッと人目を引きつける天性の華やかさがあるんですよね~。これは技術面が順調に進化したらすごいことに…と思ってたけど、来た来た!という感じ。
今回、インタビューではっきりと「オリンピックで金メダル」と言ってたので、この強気も頼もしいなと。



2位のソツコワ選手、ほかのロシア2選手がまさかの欠場になった中、枠取りも含めすごい重圧だったと思います。大きなミスなくまとめて、2位を守ったのは立派。とても大人びた雰囲気があって、プログラムも衣装も独自性があるのですが、なんとなく手堅くまとめることに終始してしまってる気がするのはなぜだろう。
身体がかなり大きくなって、ジャンプのバランスが変わってきてる感じがするので、しばらく調整が大変かも。でも、美しい選手なのでこれからの成長が楽しみです。
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樋口新葉選手は、昨年と同じ3位。
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本人としてはもちろん上に行きたかったでしょうけど、2年連続世界ジュニア表彰台はすごいことです。ショートで後半に入れたルッツ×トゥループのコンボでの転倒+回転不足が本当に痛かった。ここがクリアだったらメダルの色は変わってましたね。でもフリーはひさびさの会心の出来! 新葉ちゃんらしくパワフルで迷いのない、実に気持ちのいい演技でした。表彰式でも笑顔でほっとしたわ~。



白岩優奈選手が4位に入りました。
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このところ彼女の演技を見るたびに、ほほーとなってしまいます。なにせスケーティングがきれい。潔いけど粗さのない実になめらかな、難度の高いジャンプ。軸が細くて回転速い。スピンも回転めっちゃ速い。あどけない笑顔でどんどこ行くので、ついほんわかして見守ってしまうけど、この人、そうとう末恐ろしい選手ですよ。すごい肝がすわってるし。今、一番伸びしろを感じるのは誰かといえば優奈ちゃんかも。



5位はカザフスタンのエリザベート・トゥルシンバエワ選手。
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オーサーのチームで着実に伸びてきている選手。まだほんとに小柄なのでいかにもジュニアっぽく感じてしまうけど、技術的にはとても高いものをすでに持っています。
今回はショートで鼻血が出てしまい演技を中断。そのため5点以上を失い下位に沈んだものの、フリーでみごと挽回してここまで浮上。お見事です。身体が成長していったらどんなすごい選手になるのだろう?



ラトビアのアンジェリーナ・クチヴァルスカ選手は7位でした。すでにシニアにも出ていて、大人の演技ができる選手。上位じゃないのになんで彼女を取り上げるかというと、個人的に好きだから。要するに、美しい選手は好きなんですよ。はい。
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クチヴァルスカ選手、演技もとても美しいし、ラトビア期待の星なので応援してるんですけど、プログラムが…。今季フリーのロクサーヌとロミジュリの組み合わせなど、これを「いい!」と思うチョイスが謎すぎる。いや、いっそこの謎すぎるところも含めて愛するべきなのかしら。ああでも、いずれあか抜けたプログラムで美しさを堪能したい。



さて、ワールド開始までに映画のレビューをアップできればいいのですが。
ちなみに最近観た映画をざっと列挙すると、

「エレジー」
「her 世界でひとつの彼女」
「独裁者と小さな孫」
「消えた声が、その名を呼ぶ」
「人間の戦場」
「アドバンスト・スタイル」
「ターナー」
「キャロル」
「牡蠣工場」
「ヤクザと憲法」
「少年は残酷な弓を射る」
「エレファント・ソング」
「サウルの息子」
「ゴーン・ガール」
「博士と彼女のセオリー」
「リリーのすべて」

おお、いっぱいあるなあ。
がんばってレビュー書きたい。
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# by higurashizoshi | 2016-03-29 01:57 | フィギュアスケート | Comments(0)

世界ジュニア選手権2016 男子シングル

世界ジュニア選手権、フジテレビで放映!というのはぬか喜びで関西では無情にも地上波放映がなく、あとからBSで観戦。しかしなぜか男女シングルともにフリーしか放映してくれなかった…嗚呼。おまけに意外に早くCSで放映してくれたアイスダンスは録画し忘れてしまったという。再放送を待つしかないのであった。
というわけで、結果は知ってしまったけどこれからの再放映を楽しみにしたいカップル競技は後に置いて、男女シングルについてちょこちょこっと書いておきましょう。といっても前述のように今のところフリーしか観てないのですけどね。

世界ジュニア選手権2016 男子表彰台

1位 ダニエル・サモヒン選手(イスラエル)
2位 ニコラス・ナデュー選手(カナダ)
3位 樋渡知樹選手(アメリカ)

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サモヒン選手は、ショート9位からのゴボー抜き優勝。と思ったら、2位のナデュー選手も3位の樋渡選手も、ショートは8位と6位だったんですね。下剋上フリー。
もはやジュニアでも、フリーで4回転を3回入れることが驚愕に値しないという状況。少年たちのヤワラカな足首さんたちは、こんなことで大丈夫なんでしょうか。
今大会の優勝候補のひとりだった日本の山本草太選手は、出国当日の練習中に骨折。よりによって出発直前とは…。誰よりも本人が悔しく、残念なはず。その後の状態はどうなんでしょうか。来シーズンに向けてじっくり治療してほしいです。


ぱぱんぱーん!と実に小気味よく3本のクワドを入れて、最後までぶっちぎりだったサモヒンくん。ジュニアの世界選手権のみならず、ISUチャンピオンシップ初のイスラエル国籍選手の金メダルとなったそうです。ジャンプの精度がその時々でかなり変化するので、今後どれだけ確実性を上げられるかがポイント。
この強気、この明るさ。これも武器ですねえ。
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今回、私的にダークホースだったのが2位に入ったナデューくん。カナダ国内ではジュニアトップだったロマン・サドフスキー選手を抑えて、今回1枠だったジュニアワールドに出てきたのですね。
フリーは男子には珍しい選曲のメリー・ポピンズ。一見ジュニアらしからぬガッチリ大柄体型でありながら、繊細で小気味のいい音のつかみ方、身体の使い方。音感がこれだけよく、表現力の幅もありそうなだけに今後が楽しみです。
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3位はアメリカ育ちの樋渡知樹くん。欠場になったアメリカのジュニアチャンピオン、ネイサン・チェン選手の代わりに急遽出場でこの快挙でした。
スピンをはじめとしてしっかりした技術力があり、クワドはないものの今回ザヤらなければ(ジャンプの重複違反)たぶん銀メダルだったのだー。キスクラとかインタビューでは日本の田舎の中学生みたいでホンワカと脱力。
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あとは私の注目選手3人をば。
5位に入ったアメリカのヴィンセント・ゾウ選手。
テレビ局によって表記が「ゾウ」だったり「ジョウ」だったりするんですけど、ゾウさんなのかジョウちゃんなのかはっきりしてほしい。
まだ華奢で小さいんですが、自覚的な音楽表現がこれだけできる選手はジュニアになかなかいないです。そして今季めちゃくちゃ構成難度上げてきててびっくり。3クワドに挑戦して今回は2つ成功。大人の選手になっていくのが楽しみです。
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7位、韓国のチャ・ジュンファン選手。
10歳ですでに韓国のジュニアチャンピオンとなって注目されてきた選手で、羽生くんと比べて論じられることもあるらしい。手足が長く、身体が柔らかく、腕や身体全体の使い方が美しい選手ですね。しかもすでにクリケットのオーサーコーチのところに行っている。だからジャンプもさらによくなる予想。現在15歳、今後に注目ですよ。
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8位、ラトビアのデニス・ヴァシリエフス選手。
三つ子じゃないですよ。わざわざこういう写真が上がるということは、彼の動きこそが彼を物語るということなんですな。
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誰をイチオシって、私としては今のジュニア男子でヴァシリエフスくん以上に気に入ってる選手はいないです。とにかくすばらしいんです。何がどうすばらしいかっていうと、氷に吸いつくというより氷をわがものにしてるような、いい意味で異常なくらい自在なスケーティング、身体能力の高さ、なんというか氷上の忍者?しかも音楽表現もすぐれている。観ていると彼のスケートにぐいぐい引き込まれて一緒に軌跡をすごい速さで動いているような錯覚をおぼえます。
しかもリンクから降りるといつもすっごくニコニコしててめちゃくちゃ性格よさそう。きっと彼はほんとうにほんとうにスケートが好きなんだなと感じてうれしくなるんですよ。コーチにウルマノフもついてるし、絶対このままいったら選手として大化けすると確信してます。
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日本から出場した中村優選手、友野一希選手、宮田大地選手、それぞれフリーは力を出し切ってすばらしかった。草太くんの欠場はあまりに痛かったけど、来年の2枠は取れたのでほんとにお疲れさまと言いたいです。
ああ女子について書く時間がなくなってしもうた。真凛ちゃん優勝ばかりメディアは騒いでいて3位に入った新葉ちゃんにロクに言及しないのが気にかかる。世界ジュニア女子については次回また。
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# by higurashizoshi | 2016-03-23 01:40 | フィギュアスケート | Comments(0)

春告魚

いつからか知らないけど、このあたりでは春のいかなごのことを《春告魚》と呼ぶ。
いつまでも寒いなあと思っていたら、オヤ?もういかなご漁の解禁ですか?と驚いて、ふと顔を上げるとそこには春が来ているのでした。
と、そういうホンワカした感じには個人的にはあんまりならない今年の春だけど、何はともあれ。まずは第一陣を今年も炊きました。
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できたてホカホカの、いかなごのくぎ煮。
例年通り、わが家のはとってもやわらかな薄味仕立て。

いただきます~
奥は、一緒に作った釜揚げ。これがまた、とろける美味なのだ。
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小塚崇彦選手がついに引退、というニュースを見て、ほろにがい思いで炊いた今年のいかなご。
あの美しいスケーティング、むくわれなかった数々の試合、会心のガッツポーズ、いろんなことが浮かぶ。
大ちゃんの同世代が次々と去っていくなあ。小塚くんはスケートそのものをやめてしまうような表現の引退宣言だったけど、もしそうならあまりにもさびしい。心からお疲れさまと、再出発に幸せを願って。

で、その大ちゃんはこのごろいろいろと話題です。
フロアダンスのステージに出ることになったり。
プロジェクトマッピングとコラボして滑ったり。
ニュース番組のレギュラーになったり。
(今春は神戸チャリティが行なわれないことを知ったときはやっぱり相当落胆したけど、気を取り直してまたショーのためにお金ためようと健気な決意をいたしました)
一番驚いたのは、来年からフジテレビのフィギュアスケート中継のナビゲーターに就任したこと。
こういう展開は予想してなかったなあ。ナビゲーターだから解説をするわけではないけど、彼がフィギュアの放映に定期的にかかわるようになるとは! いやもちろん、うれしいですけどね。フィギュアの世界にかかわり続けてくれることなら何でもうれしい。(ということは、留学はもう終わりということなのだろうか?)
そういえば今日は(あ、日付変わったけど)大輔さん30歳のお誕生日だったのですね。おめでとうございます!(ひたすら滑ってくれるのだけを待っているファンなので、プライベートはよく知らないのだった)

春の訪れとともに、いろんな《はじまり》がやってくるのだなあ。
わが家も、これまでとちがう生活がスタートする予定で、私はますます人生を考えて空を見上げてしまうことでしょう。しかしその前に世界選手権があるんですね。映画も最近めちゃめちゃ観てますのにぜんぜんレビューのレの字も書けてない。そのことでまた気分が落ちたりして、何をやってるのかわからないなあ、と思って、ならば遅まきながらツイッターでも始めるかと考えたりしてます。短文なら書けるかなって。
いや、そこ逃げたらいかんやろとか、生真面目に考える自分もいたりして、相変わらずめんどくさい人です。
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# by higurashizoshi | 2016-03-17 00:47 | 家事というか | Comments(4)

ネコと仙台

ネコを連れて仙台に行ってきた。
といっても、ネコを抱いて旅をしてきたわけではありません。
正確には、実家にひとりぼっちになったネコを、引き取ってくださる方のもとに連れて行った。その引き取り先が、仙台だったというわけ。
話せばあまりに長くなる、涙と汗の大奮闘。捕獲のためにネコ保護のプロフェッショナルにお出まし願い、実家のご近所はじめ、実に実に多くの方に助けていただいての、一大ミッションでありました。
かくて、ネコは無事に仙台郊外の広々した素敵なおうちに引き取っていただいた。ああ、めでたしめでたし。といっても、本人、というか本ネコにとっては難行苦行のすえに未知の場所に連れて行かれて「はい、住んで。」と言われたのだから不安と混乱のきわみであろう。
ネコに言葉が通じたら懇切丁寧に説明できるのに、とは思うものの、もし彼(オスです)に対してそれができたとしても、ぜったいに「なるほど、相分かった。ほなそうするわ」とは言ってくれないだろうな。「オレ、ひとりで元の家住むから。おかまいなく」と言うだろう。

そんな彼の意志をまったく無視しての仙台行。
ひらたくいえば、いきなりふんづかまえて袋ごとキャリーケースに入れて、新幹線に飛び乗って、仙台まで6時間の恐怖の旅。
これ以上ないほどネコにとってはすばらしい環境のおうちに放たれ、固まりまくっていたのがちょっとずつほぐれてきたところがこの写真。
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ごめんよ。どうか新しい環境に少しずつ慣れて、元気に新しい暮らしを送ってほしい。
きみの長年なじんだあの家には、もうきみにごはんをあげたり、膝の上に乗せて眠らせたり、名前を呼んでなでたりする人間は誰もいなくなってしまったから。

父と母以外のどんな人にも心を許さず、なでるどころか近づくことすらさせなかった彼。
新しいおうちには、先住ネコが5匹いて、これからはその仲間たちと、心優しい飼い主さんとともに生きていくことになる。
いつか、このおうちでゆったりとくつろぐ姿を見られたら。その姿を見に、また仙台に行けたなら。


翌日、仙台は雪。
思いがけない東北への急ぎ旅、それでもこの日は塩釜や松島をめぐって雪景色をながめ、重いキャリーケースを案じて一緒に行ってくれたタタと母娘の時間を味わってきました。

アートと社会性が融合した、なんとも居心地のいい仙台のブックストア、
大好きになった「火星の庭」
オーナーご夫妻とも、被災地の話、保養の話などしてきた。
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その「火星の庭」で紹介された「塩竈市杉村惇美術館」
雪の中、静かな静かな時間が流れる忘れがたい場所になった。
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5年目の3月11日が近づく。
たくさんの死とかなしみの記憶が打ち寄せてくる。
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# by higurashizoshi | 2016-03-08 19:29 | 雑感 | Comments(0)

四大陸選手権2016 男女シングル

ふはー。
遅まきながら重い腰をあげまして、パソコンの前へ。
フィギュアの話、書けるかな。そのパワー出るかな。と懐疑的でしたが、昨日やっと四大陸選手権のアイスダンスをまとめて観たら、ひさびさに感動しました。すばらしい。世界選手権があまりにも楽しみ。

で、えんやこらと写真をあちこちで探して、まずは男女シングルについてざっと書こうと思います。
まだパワーほんのちょろちょろなんで、あくまでざっとでご容赦。


四大陸選手権2016 男子表彰台

1位 パトリック・チャン選手(カナダ) 290.21
2位 ボーヤン・ジン(金博洋)選手(中国) 289.83
3位 ハン・ヤン(閻涵)選手(中国) 271.55

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考えてみれば3人とも中国系という表彰台。
試合を観た方は記憶に新しいと思いますが、なんといってもパトリック・チャン選手のフリー最終滑走からのゴボー抜き大逆転優勝!
ショートではふるわず5位発進、復帰の今シーズンここまでジャンプが安定しないままだったパトリックなので、おそらく誰もがこの結果には「やられた!」と叫んだことでしょう。
こんなにうれしそうなパトリックとキャシーコーチを見るのはいつからぶりかな?
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さて、ボーヤン・ジン選手の4回転×4を完璧に(というか、軽々と)決めたフリー。
いやいやその前に、ショートで4回転×2も決めてるから、この一試合で4回転×6!
これって世界新記録ですよね?
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               「そうだよ、ウフフフ…」

どこまでいくんだ?と言いたくなるボーヤンの進化ぶりには、驚きを通りこしてポカーンとしてしまう感じ。
そのうち、コンボでしかトリプル跳ばなくてあとは全部クワドとか、なったりして。ははは。
まだまだPCSがこれからの状況とはいえ、こうなってくるとそれなりに点はついてくるんですねえ。
うわ、この試合もっていかれた!と誰もが思った矢先、最終滑走のパトリック。

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「僕はね、フィギュアスケートとはこういうものだと思っているのだ。」
と言われているような気がしました。
このショパンのプログラム、つぎはぎ感と新味のなさであんまりいいと思ってなかったのですが(失礼!)、今回の演技。ただただ、ただただ、美しかった。
すべてがひとつの指先でするすると描かれていくような、極上のなめらかさ。
流れの中に組み込まれた、疵のないジャンプの連続。
おそらく、パトリックが「こんなふうに滑りたい」と願うような滑り、そして私たちが「こういうのがすばらしいスケート」と感じるような滑りが、そこにありました。
土壇場の、僅差でのこの優勝は、いろいろな意味で意義深い。



3位になったハン・ヤンも今回すばらしかった。
しばらく迷いの時期が続いていた気がする彼ですが、何かひとつ抜け出たかな?という感じ。そのくらい、演技もエレメンツも吹っ切れていた。アクセル含めたジャンプがここまで安定していたのも、ひさしぶり。
相変わらずロミオには、見えないけどね。
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宇野昌磨選手。この表情にすべてが表れているなあ。
惜しくも4位という結果は、本人も悔しいながらも納得かなと。
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ショートは気迫十分でいい演技、対してフリーはクワドトゥ2本とも失敗という珍しいパターン。これも経験だと思う。
平常心をたもちつつタフに試合にのぞめるという、選手としてすばらしい長所(これは宮原知子選手もたぶん同じ)を持っているので、失敗を糧にしてきっちり階段を上がっていってくれるはず。誰にも真似できないショーマの艶のあるトゥーランドット、ワールドで完成形を期待してます。



無良崇人選手は5位。
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順位は5位ですが、内容的にはとても充実していましたね。このところの無良くんは、ひと皮むけたというか、ついに花開いたというか…。まっちー引退時の「あとは頼んだ」を受けとった、あのときの涙に報いるような変化でほんとうにうれしい。
クワドもアクセルも、臆することなく自信をもって跳んでいた感じ。そして表現力、表現力! こんな無良くんが見られるようになったとは。来季にますます期待です。



続いての6位に入ったのは、田中刑事選手。
彼も今季、ついに花開いたひとり。
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控えめな性格がわざわいしてか、大舞台になるとなかなかジャンプが決まらなかった刑事くんが、このところぐんぐんと変化。ミスを起点にがたがたと崩れてしまう悪いクセから脱してきましたね。比例して、マダムキラーな表現力にもますます艶!…って、本人は恥ずかしがり屋さんみたいだから全然そんな意識ないんでしょうけどね。



ほかにも、この試合で引退か?と噂の流れた中国のナン・ソン選手とか、ごひいきのフィリピンのマイケル・クリスチャン・マルティネス選手、日本で練習中のキム・ジンソ選手とか、いろいろ触れたい選手はいるのですが…
今回の四大陸で国際試合についに帰ってきたこの人を。

カナダのケヴィン・レイノルズ選手。
ひさびさの大舞台、ショートではジャンプがまったく合わずに信じられない得点に沈みました。
でもフリーはクワドも2本降りることができて、納得とは遠くとも精一杯の復活の演技になったのでは。
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靴のトラブル、ケガ、手術を越え、よくぞ戻ってきてくれました。たくさんのファンが待ってましたよ。おかえりなさいケヴィンくん! そしてなんてなめらかで上手な日本語のインタビュー! ミニマムスコア超えたからワールドでも無事会えますね。




四大陸選手権2016 女子表彰台

1位 宮原知子選手(日本) 214.91
2位 長洲未来選手(アメリカ)193.86
3位 本郷理華選手(日本)181.78

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女子は、とにかく宮原知子選手の独走、独走。
まったく他選手の追随を許さぬ、異次元のゆるぎない強さでした。
ロシアのメドベージェワ選手の今季ベストに、僅差に迫る高得点を叩き出しての優勝。ショート、フリーともに盤石のノーミス。実況の西岡さんに何度も「新世代のミス・パーフェクト!」と言わしめていましたね。
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古くからのフィギュアファンならすぐわかる、「ミス・パーフェクト」はアメリカのフィギュア界にかつて君臨した、あのミシェル・クワンの代名詞。
いや~知子ちゃん、すごい勢いで階段を駆けあがってます。
ミスがないだけじゃない、その存在感、表現の色あいが、この2シーズンの間に別人のごとく進化してる。もちろん、私が予言した(えっへん)大人美女になる日も近いことでしょう。
ワールドでは、ロシアっ子たちとの対決が待ってます。さていったいどうなるか。



2位になった長洲未来選手。
長い彷徨をへて、たくさんの涙も流し、未来ちゃんがすばらしい大人の選手に成長して、こうしてまた表彰台に帰ってきました。今の彼女は大胆さと繊細さのバランスがほんとうに美しい。
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ジャンプの安定とともに、演技のすみずみまでしっかりと自信をもって、充足して滑っていることがこちらにも感じ取れます。ワールドで見られないのは残念だけど、来季がさらに楽しみ。



3位、本郷理華選手。
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今シーズン初頭は、ショートもフリーもすばらしいプログラムと振り付けを得て、のびのびとパワー炸裂で滑っていた理華ちゃん。その勢いと進化には感動しっぱなしでした。
今回は少し、慎重になり、失敗を回避しようとする感じが見えたような。でもそんな時期が来るのも当たり前といえば当たり前。今はさまざまなことを経験して糧にしていく時期なのでしょう。
すでにこれだけ美しい選手になった、その進化のスピードを思えば、今後がますます楽しみです。インタビューにも少しずつ慣れてきたかな。でもいまだ容姿としゃべりのギャップ萌えは健在。



韓国のソヨン・パク選手が4位に入りました。
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ソチ五輪出場前から、彼女には注目してました。音楽に調和した優美な身のこなし、その流れるようなラインと豊かな表現力。
その後大人になってきて身体も大きくなり、ジャンプに苦しんでいましたが、今回はそのジャンプがクリアに入り、PCSもぐんと伸びました。
スレンダーな少女選手たちがしのぎを削る中でソヨンちゃんを見ると、なんだかほっとするんですよ。とはいえ平昌五輪に向けて、トップで韓国の女子を引っ張っていくこれからが正念場。さらに美しく、強くなっていきますように。



5位、アメリカのグレイシー・ゴールド選手。
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ショートでは失敗が相次ぎ、どこからどうみても調子が悪そうだったグレイシー。でもフリーでは3位と盛り返し、総合順位を押し上げました。
フリーでもコンビネーション2つになったし、やっぱりジャンプの調子はよくないのでしょう。それでも「あたしはやるのよ」という有無を言わせぬ感、演技後のきっちりスマイル、ジャッジのみなさんをこっち向かせるパワーはさすがです。ワールドに照準を合わせてうまく調整できれば、上位に食い込んでくる可能性はもちろんあり。



今回、すばらしい出来のショートで2位発進となった村上佳菜子選手。ひさびさに来るか!?と本人も周囲も期待したと思うのですが、フリーは残念ながら13位、総合では7位という結果になりました。
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でも、まるで滑ることが不安で苦しい、といわんばかりの一時の感じではなく、このところの彼女にはどこか吹っ切れたような明るさが感じられます。
真央さんの欠場で繰り上がった今回の四大陸出場、佳菜子ちゃんにとっては今季のしめくくりとしていい経験になったのではないかな。
インタビューでは早くも来シーズンのことを笑顔で話していたので、なんだかほっとしました。


女子も、ほかにも触れたい選手はたくさんいるのですが…
次回は四大陸のペアとアイスダンスについて書けたらいいなと思ってます。
ちょっと所要で東北に行くので、帰ってからになるかな。
あーひさびさにフィギュアのことを書きました。ふはー。
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# by higurashizoshi | 2016-02-28 02:18 | フィギュアスケート | Comments(12)
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