ひぐらしだより


人生はその日暮らし。  映画、アート、音楽、フィギュアスケート…日々の思いをつづります。
by higurashizoshi
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何をやってんねん…

アメリカが、自分で打ち上げたスパイ用の衛星を、自分とこの迎撃ミサイルで破壊した。
このスパイ衛星は打ち上げてすぐに制御不能になってしまい、猛毒の燃料を積んで地球に落下しそうになったので、ミサイルで壊してバラバラにしたそうだ。
1年前に中国が、人工衛星をミサイルで破壊する実験をしたときは、危険だ宇宙の汚染だとアメリカはさんざん中国を批判した。でもって今回は、中国の実験と違って破壊高度が低いから破片は落下するし宇宙を汚さないので安全よと胸を張っている。
何をやってんねんアメリカ…。

いったい、この悪い冗談みたいな出来事に費やされた金は人手は、と考えるとめまいがしてくる。おそらくとてつもない資金と技術が、この壮大な無駄に投入されたんだろう。
そして破壊されて飛散するその猛毒とやらは、ほんとうに宇宙を汚さないのか?
「世界で勝手に自警団」のアメリカくん、お得意の牽制と自己肯定で「宇宙も勝手に自警団」というわけだ。
なんでも地球の周りには「衛星の墓場」といわれる軌道があるらしく、その軌道上ではこれまで打ち上げられて老朽化した人工衛星がいくつも回っているという。今回のスパイ衛星はコントロール不能になったのでこの軌道には乗せられないということらしい。で、海上から迎撃ミサイルで狙い撃ち、破壊、と。「我々は成功した」と満足の面持ちのアメリカ国防総省の記者会見。ヘソが茶をわかすとはこのことである。

そもそも世界が平和であればスパイ衛星だって迎撃ミサイルだって存在しないわけで、まったく何をやってんねん人間…。
ああ人間ってやつはもう!と憤っていたら、タタがひとこと「そういうキミも人間だよ」。

そうなんです。自分もまた、この美しい星で、愚かなことを繰り返す人間の一員なのだと思ったら、うかうかと怒ってるだけじゃすまされない。人間に作られ、人間に捨てられて「衛星の墓場」を半永久的に回り続ける、朽ちた人工衛星のことを思い浮かべていたら、なんともかなしい気分になってきた。せめて愚かであることを自覚して、壮大な愚かさをちゃんと同胞として監視するココロガマエは持とう。そう思いつつも、やるせない怒りがまたフツフツとわいてくる私であった。
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# by higurashizoshi | 2008-02-22 14:40 | 雑感 | Comments(0)

最新チャチャ

今日の昼下がり、ぽかぽかのリビングで、ぼへーとくつろぐチャチャをパシャ!
これまでの写真だと顔がよくわからなかったので…替えてみた。
「ひとことでいうと、気のいいヤツ」。
というのがチャチャのキャッチコピー。d0153627_17271459.jpg
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# by higurashizoshi | 2008-02-19 23:05 | 雑感 | Comments(2)

かたちを彫り出す

ブログを始めてからぱったり詩を書かなくなっていたのが、数日前からまた書き出した。
昔、一時期は詩を書く人たちのグループにいたことがあったけど、今の私には周りに詩を書く人は誰もいない。
だからひとりで、ただただ、ひとりで書いている。

長らく詩をまったく書かなくなって、小説や散文だけ書いていた時期もあった。
私はどうも自分に対するこだわりが弱いのか、単にずぼらなせいか、過去に書いたものはいつの間にやらどこかに行って、所在不明になってしまう。
わずかに活字になったものだけが残って、あとは記憶のかなた。
だから、昔かなり気に入っていた詩、思いの強い詩も、部分的におぼえてるところしか、頭に残っていない。

それが、パソコンを使うようになって画期的に変わった。私がぼーっとしてても、書いたものはちゃんとパソコンくんが順序よく記録してくれる。マウスをクリックすれば、最近書いた詩がズラズラーっと日付順に並んで出てきてくれるので、とってもありがたい。
おかげで、最近は作品を紛失することもなく、頭の中も整理されている気がする。

いつも思うのは、詩を書くことは、なにか大きな塊から、ひとつのかたちを彫り出すのによく似ているな、ということだ。
そのかたちは、彫り出す前からすでにある。それを正確に彫り出すのが、詩を書くことだ。
私の中では小説は、絵を描くことや、土を練り上げてかたちを作っていくのに似ているので、とても対照的だ。

かたちはわかっていても、目の前の塊から、それを彫り出すのはむずかしい。
今も私は、ゆうべ書きかけた詩を何度も読み返しながら、どうやったら正確に、あるべきかたちに彫り出せるのか、考えている。
うまくいかないときは、ほんとうにもどかしい。
逆に、ほとんど何にも努力しなくても、するするとかたちが彫れていくこともある。
でも、そうできたものが、必ずしもよい詩になるとはかぎらない。
ときには、まちがったり迷ったりしながら、苦しんで彫り上げていく。
かたちにたどりつく道筋はいろいろだ。
そして、たどりつけたときは何ともいえないうれしさでいっぱいになる。

パソコンのおかげで整理されてたまっていく詩がかなりの量になったので、一度まとめたいと思いはじめた。
長い間、人に読んでもらう機会はなかったから、これも冒険。
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# by higurashizoshi | 2008-02-18 14:47 | 観る・読む・書く・聴く | Comments(2)

タタの手作りクッキー

タタが突然、
「クッキーが食べたい!」
と言い出した。
ではお店で買ってこよう、という選択肢は、今のわが家には、ない。
「じゃあ作ろうか?」
と私。無塩バター、小麦粉、砂糖、卵。基本の材料はあるし。
するとタタが意外なことを言った。
「わたしがひとりで作る!」
にゃにィ~!?
これまで、私が生地を作ってタタやミミは型抜き、というのがクッキー作りの分担。
タタがひとりで作るったって…
「やり方、わかる?」と聞くと、「本見れば、わかる!」
まあそりゃあ理屈はそうだよなあと思いながら、クッキーのレシピ本を渡した。

リビングからそっと見てると、タタは冷蔵庫からちゃんと無塩バターを出し、卵を出し。
「おかあさーん!小麦粉ってどこ?これ?」
「いやそれはパン粉やがな」と小麦粉だけ出して、またリビングに退散。
だいじょうぶなのかね?と思いながら新聞など読んでいると、
「ぎゃあああっ!うわはははは!粉が飛ぶ、飛ぶ!」
小麦粉をふるっている…らしい。
しばらくして、タタがキッチンから出てきた。
「できました!」と手にはラップで包んだみごとなクッキー生地が。
「ええっ、もうできたの?すごい」…ほんとに作っちゃった!
キッチンをのぞいてみたら、床は粉だらけ、そのへんに飛び散った生地がべっとり。
でもタタが、本だけ見て、自力でクッキー生地を作ったんだ!


1時間、冷蔵庫で生地を寝かせた。
いつもはココア生地も作ってマーブルにしたり、ナッツを入れたりして型抜きしていくのだけど、今回は簡単に、プレーンな生地を棒状にまとめて、ナイフで輪切りにしていくやり方。
「丸くならない~」とぼやきながら、
「ま、いいや。好きな形にしよーっと」と自分でフォロー。
以前のタタは、予想通りにならないとパニックになって泣き叫んで、投げ出してしまってたのになぁ…。

オーブンの使い方だけ教えて、あとはタタが全部やりとげた。
ちょっと謎めいた形のもあるけど、こんがりとみごとに焼きあがったクッキー。
「ほんとに、ひとりで作ったね!」と言うと、タタはにっこーっと笑った。
タタの手作りクッキーはほんのり甘くて、ほんとにほんとにおいしかった。
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# by higurashizoshi | 2008-02-16 15:04 | 雑感 | Comments(4)

きいちゃん(3)

その日から、Kさんの地獄の特訓がはじまった。

というのは真っ赤なウソで、Kさんは私が「ペーパードライバー」の常識をはるかに超えているのに衝撃を受けたらしい。
新車を買うぐらいなんだから、ちょっと勘を戻すのにつきあえばいい程度と思ってたのだろう。
アクセル、ブレーキ、エンジン始動…とやって、走り出して、路上に出て、ハイ右曲がって、ハンドル戻して、左曲がって…と20キロぐらいで数分走って家に戻った。
これだけで顔面蒼白、生きた心地もない私に、Kさんは同じく青い顔でほほえみ、
「きっと大丈夫ですよ。少し練習されたら、思いだしますよ」
と根拠ゼロの優しい嘘をつくと帰ってしまった。

それからKさんも何度かは練習に来てくれたが、あとはひたすら孤独な闘いだった。
タタは不安定を抜けたばかりの時期だったから、私の運転が危険(というか運転する私が危険?)だということを知られてはならない。
朝早く、まだみんなが寝ている間にそっと車を出し、そのたびに心臓バクバクさせながら練習した。
「ドライブに行こうよー」なんていう恐ろしい提案にも、笑顔で応える。
運転中にワイワイ話しかけてくる家族にあいづちを打ちながら、頭は真っ白。作り笑顔でハンドルを握って、いつも手のひらは汗でびっしょり。
家に帰りついてエンジンを止めると、必ず「よかった…今日も生きてた」と思うのだった。誰にも言わなかったが。

車の名前は、すぐに決まった。「黄色いから、きいちゃん」である。
正確には、きいちゃんのボディーカラーは「卵豆腐色」だ。
いや、カタログにそう書いてあるのではなく、なんとかイエローと書いてあった気がするけど、私は一番これが正確だと思う。卵豆腐色。カスタードクリームの色にも似ている。どっちも私の好物だ。
ワゴンなのにフォルムは丸っこくてかわいらしい。正面から見たらちっこくて絶対7人乗りに見えないのに、二階のベランダから見下ろすと胴長で大きいのでびっくりする。のほほんとして、なんとなく憎めないヤツだ。

きいちゃんが来てから、家族の行動範囲が広がった。実家はもちろん気軽に行けるようになったし、タタやミミが急に高熱を出したときは救急センターに走れたし、チャチャを飼いはじめてからは遠くても良心的な動物病院に行けるようになった。ワゴンだから、荷物もガンガン運べる。じいちゃんばあちゃんもまとめて運べる。
もちろん、すべて私の「顔は笑顔で心は決死」の運転で、である。
「あぶなっかしいけど一応運転できるレベル」までなんとか這いあがったあと、私は一向に上達しなかった。というか今も、していない。
きいちゃんが来てからの3年半で、

・逆走から方向転換しようとしてドア横をこする(2回)
・駐車場で器具に乗り上げてタイヤに裂傷
・運転にイチャモンつけられてチンピラと交番騒ぎ
・サイドブレーキ上げたまま走って煙発生

こんな華やかな経歴をきざみながら、今も心臓バクバクで私は走る。
ずいぶん傷つけちゃったが、きいちゃんはそうするしかない私を乗せて軽やかに走ってくれる。私にとってきいちゃんは、ダメドライバーの自分を支えてくれる同志だ。
庭でざぶざぶ洗車しながら、心の中でいつも私は言う。
「いつもごめんよ、きいちゃん。これからもよろしくね」って。
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# by higurashizoshi | 2008-02-14 17:42 | 雑感 | Comments(2)

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