ひぐらしだより


人生はその日暮らし。  映画、アート、音楽、フィギュアスケート…日々の思いをつづります。
by higurashizoshi
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

フィギュアスケート国別対抗戦 (その1)

国別対抗戦、一昨年の1回目は単なるイベントだと思っていた。いちおうISU(国際スケート連盟)公認の競技会とはいえ、日本で開催されるお祭りのような感じで、応援合戦が楽しいという印象くらいしか残っていなかった。
ところが今回の国別対抗戦はずいぶん様相が違っていて、その第一の理由は2014年のソチ五輪から、フィギュアスケート競技に団体戦が採用されることが決まったから。
つまり体操競技などと同じように、個人で争うほかに国同士がメダル争いをすることになるのだ。どうしてそういう流れになったのかは知らないけれど、愛国心の薄い私としては「国の威信をかけて」なんて言われると「もう従来の個人競技でも十分国の威信を背負わされてるのに、そのうえ?」と思ってしまう。「がんばろう日本!」って、もう十分がんばってるやん…。

ともかくもそんなわけで、今年の国別対抗戦は参加国全体がガラリと本気モードになっていて、選手も世界ランキング順にかなり正確に選ばれてまことに豪華な顔ぶれになり、しかもみんな世界選手権後の疲れもあるだろうに、相当ハイレベルな戦いを繰り広げてくれた。
実はこの時点でまだ世界選手権のアイスダンスを全部観終わっていなかった私。前にも書いたように実際の競技がおこなわれたのが3月26~28日。だのにJ-PORTS4での初放映は4月17日。ペアも同様の扱いで、いかに男女シングルばかり偏重されているかよくわかる。
まあ、日本のアイスダンスカップルで国際試合に通用するのはリード姉弟の一組だけ、ペアでは高橋成美&マーヴィン・トラン組だけ…という実情があるので、視聴率だけ考えたらある程度仕方ないところもあるが、カップル競技の面白さ、特にアイスダンスの芸術性や美しさなど、あんまりにも日本では知られてないのが残念すぎる。

で、ようやく4月17日からの世界選手権アイスダンスの放映をともかく録画して、ところが忙しくてまとまった時間が取れない、コマ切れに観るのは絶対イヤ、お母さんだけ先に観ないでね、あんたも抜けがけんといてや、とかまあ家族の事情なんかもあって、しかもそんだけ実際の競技から日がたってたら、もはや順位も結果も知ってしまってますやん。臨場感、ないよなあ…というわけで延び延びになり、あれ?と気づいたら国別対抗戦の日になってしまっていたというわけ。

国別対抗戦に出場したアイスダンスカップルは、カナダ、アメリカ、フランス、イタリア、ロシア、日本からそれぞれ一組ずつ。世界ランキングでその国の最上位のカップルが出場しているので、日本(リード姉弟は残念ながらランキングは低い)以外は世界のトップぞろい。今回の世界選手権での金メダルから順に6位まで(4位のカップルは1位と同じカナダなので出ていないが)のカップルがずらっと顔をそろえるという豪華さ。
特に今、熾烈に世界一の座を争っている2組、カナダのテッサ・バーチュー&スコット・モイア組とアメリカのメリル・デイビス&チャーリー・ホワイト組が世界選手権に引き続きトップ争いをすることになった。
完璧なユニゾン(二人の調和)と細部まで音楽を表現する芸術性、そしてノーブルな美しさと気品をあわせ持ったバーチュー&モイア。
d0153627_156888.jpg

一方、スケート靴にエンジンがついていると評されるほど、驚異的なスピードとアスリート魂でアイスダンス競技の概念を塗り替えつつあるデイビス&ホワイト。
d0153627_0433685.jpg

バンクーバー五輪でバーチュー&モイアが金メダルを獲ったとき、デイビス&ホワイトは銀メダル。そのあとテッサ・バーチューの手術によるブランクの昨シーズン、デイビス&ホワイトはすべての試合で勝って勝って勝ちまくった。

テッサが復帰した今シーズンは、再びトップ争いが始まったが、それまで必ずバーチュー&モイアが上を行っていたジャッジの評価が、試合ごとに変化するようになった。表彰台の一位と二位を両カップルが行ったり来たりが続き、そして世界選手権での結果は総合4点差でバーチュー&モイアが金メダル。
今のところ、やっぱりまだわずかにバーチュー組が実力で上回っているなと思う。でもデイビス組もさらに技術力を高め、魅力的になってきているので、これからどうなるかは本当にわからない。

そしてこの2組のカップル、同じコーチ、同じコリオグラファー(振付師)、そしていつも同じリンクで練習しているチームメイトなのだ。
毎日同じリンクで顔を合わせ、談笑するカップル同士が世界一を争っているという、ちょっと信じられないような光景。上達しても、調子が悪くても、お互いすぐにわかる。そしてチームメイトとしては助け合う関係。それぞれの心の内にはどんな思いが交錯しているのだろう。
d0153627_050518.jpg

私はどちらかといえばバーチュー組が好みで、特にバンクーバー五輪のフリーダンス(マーラーの『アダージェット』)の美しさは忘れられない。デイビス組は芸術性よりも、これぞアスリート!というべきパワーに圧倒される感じだった。
でも今シーズンのデイビス組は「こうもり序曲」で素晴らしく美しい滑りを見せたし、絶対に世界の頂点に上りつめるのだという殺気(?)すら感じる(特にメリル・デイビスの戦闘的なことといったら!)、そこがスリリングで魅力的。
逆にバーチュー組の今シーズンのフリーダンスは映画「パリの恋人」を氷上に再現したプログラムで、技巧を凝らした玄人好みの構成、相変わらず完璧な仕上がり…とはいえ、私はこういうオリジナリティのないプログラムはあまり好きではなくて、「もっと別のプログラムが見たい!」と思ってしまった。

結局、国別対抗戦の結果では、世界選手権とは逆にバーチュー組が銀、デイビス組が金メダルとなった。今シーズンで忘れられないのは世界選手権で2位に終わったときの、自分たちの得点を食い入るように見るメリル・デイビスの、冷徹で、さらに戦闘的な表情!
やっぱり闘う女はこうでなくっちゃ。ふだんの楚々とした風情のメリルとのギャップが素敵である。

(つづく)
[PR]
by higurashizoshi | 2012-04-27 00:52 | Comments(0)

フォロー中のブログ

明石であそぼう! たこ焼...

最新のコメント

Disney 鴨さん ..
by higurashizoshi at 00:53
こんばんは。 ひぐらし..
by Disney 鴨 at 22:17
Disney 鴨さん ..
by higurashizoshi at 16:30
bikegogoyさん ..
by higurashizoshi at 16:13
こんばんは。お久しぶりで..
by Disney 鴨 at 20:57
お久しぶりです。忙しそう..
by bikegogoy at 07:10
なみさん ずいぶん長く..
by higurashizoshi at 12:52
初めまして。マリンメッセ..
by なみ at 17:22
Disney 鴨さん ..
by higurashizoshi at 23:49
こんばんは。お久しぶりで..
by Disney 鴨 at 20:03

検索

ファン

ブログジャンル

映画
ウィンタースポーツ

画像一覧