ひぐらしだより


人生はその日暮らし。  映画、アート、音楽、フィギュアスケート…日々の思いをつづります。
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フィギュアスケート国別対抗戦 (その2)

国別対抗戦、アイスダンスはトップ争い2組以下もきらびやかなラインナップだった。
女性が鼻を骨折していたにもかかわらず手術を延期、世界選手権に続き銅メダルとなったフランスのナタリー・ペシャラ&ファビアン・ブルザ。
ベテランながら今一歩のところで世界のトップの中に入れずに来た彼ら、今シーズンはヨーロッパ選手権でついに金メダル、そして世界選手権でも悲願の表彰台に立った。
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ジュニアからシニアに上がって2シーズン目にして早くもロシアのトップカップルになったエレーナ・イリニフ&ニキータ・カツァラポフ。
ソチの星、とロシアで期待される若い二人。まだまだ荒削りだけれど、才能・容姿ともに恵まれたスケールの大きなカップルで、これからが楽しみ。
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そして私が大好きなカップルのひとつ、イタリアのアンナ・カッペリーニ&ルカ・ラノッテ! とにかくキュートでなめらかで、この二人の滑りを見ると幸せな気分になる。フリーダンスの「道」はオリジナルとは別の一編の映画を観るようだ。
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世界選手権4位だったカナダのウィーバー&ポジェ組の、今シーズン一番感動的だったプログラムがここで見られなかったのは残念だけれど、世界のトップカップルを詰めこんだ豪華幕の内弁当のようなぜいたくな国別対抗戦だった。

そして幕の内弁当の中ではとっても目立たないところにいたけれど、書いておきたいのはリード組のこと。
弟クリスがNHK杯のフリー直前練習中に、アメリカのカップルと激突。右足指を裂傷、骨折する大ケガを負った。この負傷はなかなか完治せず、その後の今シーズンの試合は次々欠場、全日本にも出られなかった。ようやく出場した世界選手権も、やはりケガが響いてフリーダンスに進めず終わった。
今もクリスは治療途中、痛みとの戦いが続いているというのに、さらに国別対抗戦に出場したリード組。本人たちの意向とはいえ、その一番の理由は、要するに彼らが欠場したら代わりになるカップルが日本におらず、国別対抗戦への出場を日本チーム全体が棄権することになるからだ。
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クリスとキャシーの滑りはエネルギッシュで、特にフリーダンスはとても素晴らしかった。
でも演技直後にクリスが顔をしかめ、右足を引きずりながらキャシーに支えられてリンクを降りる姿はなんともいえず痛々しかった。
NHK杯でクリスと衝突したのが、私が特に好きなリン・クリンクライラット&ローガン・ジュリエッティ=シュミット(名前が長い!)というアメリカのカップルだったので、余計に複雑な気持ち。彼らはその後クリスのケガをとても心配しているというが…。
直前練習はシングル選手同士でも時には事故が起きるのに、リンクに同時に5組も入るカップル競技は本当に危ない。何とかやり方が変えられないものかと思う。

そして今回のクリスのけなげすぎる努力を目の当たりにして、ソチ五輪から始まる団体戦への懐疑的な気持ちはいっそう強くなった。
個人競技ならば責任はその選手が負えばいい。とはいえ、それでもオリンピックとなれば国を背負って出場しているという重責がある。それが団体戦となれば、選手にかかる負担は今よりどれほど重くなることか。私には、フィギュアスケートという競技にそうした形がそぐうとは思えないし、そんなふうに選手への負担が増すことでフィギュアスケート競技全体の質が高まるとも思えない。むしろ逆なのではないか…と思う。

うーん一体誰が団体戦の導入なんてものを推進したんだろう?
躍進著しいペアの高橋成美&マービン・トラン組も、トラン選手が日本国籍を取る方向に動くと報じられている。ごく若い時期の競技生活のために、後戻りのきかない一生の選択をすることになるわけだし、それが日本のメダル獲得(特に、団体戦も含めた)のためだとしたら何だかすごくモヤモヤするなあ…。私がモヤモヤしたってしょうがないけど…。

今シーズンの競技の見納めとなったこの国別対抗戦では、男子では高橋大輔選手のショート・フリーとも最高の演技が観られた。世界選手権でも凄かったのに、その後の試合でここまで完璧に、いやむしろさらに進化したプログラムを見せてもらって正直、ボー然としてしまった。
解説の佐野稔さんが、
「ショートも完璧、フリーも完璧、来年どうすんのって感じですよね!」
と言っていたがまさにそんな感じ。来年これ以上のものをどんなふうに見せるつもりなんだ?と心配になってしまうほど。
ただしこの国別で、今のところ到底追い抜けない状況だったパトリック・チャン選手を上回って一位になったことについては、たぶん高橋選手本人は決して納得していないと思う。
チャン選手は明らかにジャンプが不調だったし、まさにこれ以上ないほどアウェーな環境の中での戦いで、正直、点数の出方も日本の選手に対して甘いと感じた。

ブライアン・ジュベール選手が世界選手権に引き続き好調でシーズンを終えられたのもうれしかったし、女子では鈴木明子選手がやっぱり世界選手権に続いて3回転×3回転を決めて点数的に日本チームを金メダルに押し上げた。
27歳にして進化し続けている鈴木選手、今シーズンはグランプリシリーズから始まってすべての出場試合でメダルを持ち帰っているという偉業。それなのにメディアでの注目度が低いのは本当に残念だ。彼女についても来シーズンのプログラムがとっても楽しみだし、まだまだ成長する姿が見たいなと思う。

それにしても、これでシーズンは本当に終わってしまった。
あとは秋まで、大量録画した今シーズンの競技をおさらいするか、ない財布をひっくり返してアイスショーを観に行くか、ネットで各選手の新プログラムの情報を探すか、ぐらいしかないんよねえ…。
寂しいけど、選手たちがオフシーズンを充実して過ごし(そういえば羽生くんはブライアン・オーサーにコーチ変更したという。どう変化するかな?)、5ヶ月後にまた新しいシーズンでたくさんのプログラムが観られることを楽しみにしよう。

というわけでフィギュアの話題に長々おつきあいくださったみなさんに深謝。
(とかいってまた書くと思いますが)
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by higurashizoshi | 2012-04-30 01:05 | Comments(2)
Commented by ぷーある at 2012-05-05 21:03 x
ひぐらしさんのフィギュアの記事を何度も何度も読んでます。
プロのライターになれるよ~!!
私も国別対抗を思いっ切って観に行きもうアイスダンスの虜になってます。
ひぐらしさんのブログから目が離せません。
フィギュアがしばらくオフシーズンで観れなないのが寂しいです。
Commented by higurashizoshi at 2012-05-06 12:00
ぷーあるさん
ついつい長く語ってしまいましたが、楽しく読んでくれてありがとうございます。
フィギュアスケートファン仲間がいてくれてうれしいです!
しかもアイスダンスは、ほんっとマイナーなので、なかなか語れる相手がいないんですよね~
また今シーズンの振り返りなど発作的に書きそうなので、おつきあいくださいね。

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