ひぐらしだより
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全日本フィギュア2013 振り返りその3
年を越して全日本の振り返りもないか…と思いつつも、まだ書ききってないこともたくさん。
しかもめずらしく風邪を引いてしまい、予定をいろいろキャンセルして家にいるという…
風邪っぽいかな?と思ったときは、
ソッコーで葛根湯を飲む
首の後ろのツボにカイロを貼って温める(これめっちゃ効きます)
42~3℃の足湯をする
この3つをできるだけ早くやり、だいたい撃退しちゃうのですが、今回は年末年始の疲れも出たのか、それでもやっつけられず。
なんというかこう、風邪菌と一進一退の攻防を繰り広げてる感じであります。
で、そうはいっても寝てるわけじゃないので、全日本の振り返りの続きを。
男子は大ちゃんを延々書きましたので(まだ今でも思い出すと泣きそうになるという重症ぶり)、6位以下の中で、何人かの選手について書こうと思います。
ショート6位以内、フリー最終グループに入った中で、ひときわ小さな選手がおりました。
宇野昌磨(しょうま)選手、16歳。身長150㎝。やっと声変わりしたという高校1年生。
わが家では今、次世代選手の中ではショーマが絶賛推しです。
このまま成長していけば、大ちゃんに匹敵するような表現力や音楽性をもつ選手になれるかもしれない。本人も、目標とする選手は高橋大輔選手、と言っているし。
昨年の全日本のときより10cm身長が伸びたとはいっても、まだちっちゃい。童顔なので、いかにもあどけない少年に見える。
しかし、ひとたび氷の上に乗ると一変。バレエダンサーのような美しい姿勢を崩さず、奥行きのあるスケールの大きな演技、すばらしいスピードと集中力で観客を一気に引き込みます。
(今回全日本でのフリーの動画はこちら。未見のかたはぜひ!)
ショーマにはおそらく天性の《見せる(魅せる)意識》があり、これはこの年齢の日本の男子選手には珍しい。ノービス、ジュニア時代からこの意識をはっきり持っていたのは羽生選手くらいではないかと思う。
しかも、ショーマの場合は非常に音感がよく、スケートも伸びるので、楽曲のリズムをぴたっととらえながら途切れることなく滑っていくのを見ているのは、なんともいえず気持ちがいい。
今季フリーは昨シーズンから継続の、シークレット・ガーデン「Steps」。振り付けも含め、すごく彼のスケートによく合っていると思う。
課題はジャンプ。この点もちょっと大ちゃんぽい? いや大ちゃんはジュニアからもっと跳べてたか。ショーマは試合ではトリプルアクセルにまだ苦心しているところ。
おそらく身長がさらに伸びて大人の体つきになってくれば、ジャンプも変化するし、表現力が体型に追いついてくるという(失礼!?)ことになると思われる。
あこがれだった全日本最終グループに入り、総合結果7位になった今シーズン。
来シーズン以降の成長が本当に楽しみ。どこまで身長が伸びるのかも、ちょっと心配しつつ楽しみにしましょう。
8位に入った田中刑事選手。
羽生選手と同い年の19歳。
日野龍樹選手と3人同期生でしのぎを削っていた中から、羽生選手だけが飛び立って早々とシニアへ移行。結弦くんがあれよあれよという間に日本も飛び立ち世界のトップへのぼりつめていったあと、ジュニアに残された田中選手も日野選手も、努力を重ねながらなかなかシニアに移れずにここまできた。
ジュニアに在籍できるのは19歳まで。来シーズンは自動的にシニア移行となる。
田中選手は基礎の技術力、表現力、スタイルなど、全体的にレベルが高い。それはこの数年評価されてきたし、バランスのとれたよい選手に成長してきたと思う。
ケガもあって昨シーズンは苦戦したが、今シーズンはまずまずの出来で戦ってきた。そしてこの全日本でも四回転に挑んで転倒のほか失敗もあったものの、以前のように大崩れすることなくまとめられたのはよかった。
(フリー「ドクトル・ジバゴ」の動画はこちらをクリック)
ただし、ただし…なんだよなあ。刑事くん(桜木健一の顔を思い浮かべた方は昭和世代!それにしてもなんと不思議なお名前なのでしょう)の演技を観ていると、いつもこう、「惜しいなあ…」という気持ちになる。
身長も伸びて、日本の男子選手としてはしっかりした体型。全体的に容姿もめぐまれているし、技術も成長しているし、いいか悪いかでいうと全然「いい」んだけど、なんというのだろう、どこか突き抜けたものが感じられないというか…。
世界のトップで争う選手には、みんな必ず強烈な個性や持ち味、《色》がある。
刑事くんも、自分にしかない《色》を身につけられるかどうか。シニアに上がってどこまでいけるかは、そこにかかっている気がする。
今回は13位に終わった佐々木彰生選手。昨年は8位まできていたので、本人としてはかなり悔しかったと思う。
佐々木選手の出場するところ、必ずスタンドには「あきお」応援団。とにかく人気者なのです。
彰生くんの特徴はとにかく踊る、踊る。そして演じる、演じる。
時には馬のかぶり物、時には忍者の装束、ミッキーマウス、豹、女子高生…
いろんなものになりきって演技する。個性的、というより芸人的、エンターテイナー魂の持ち主なのだ。
(今回の全日本の写真でいいのが見つからず、昨年の全日本のものです。彰生くんすみません…)
大笑いしたのは全日本ショートの滑走順が決まり、最終滑走になったときの彰生くんのツイート。
「頼む! 駅が混むからと行って早めに帰るのはやめて俺を見てくれ!!!
そして、テレビ! 大ちゃんとかのインタビューとか、それでは明日は女子SP!さようなら!とかやめて俺を映してくれwww」
会場から早めに出てしまう観客をけん制。そしてテレビ局にも注文!
こんなことをぶっちゃけて皆に愛されるのも、彰生くんのキャラクターならでは。
でも、大学卒業と同時に引退せず、競技の世界に残ってがんばっている姿には胸が熱くなる。正直にいって、日本の選手でなくどこか選手層の厚くない国に所属していれば、とっくに国際大会の常連になっている技術レベル。来シーズン以降、そしてこの先はどうするのだろう…。
ぜひ、彰生くんにしかできないプログラムをまた観たいと思うのだけど。
(今回のショート動画はこちらをクリック。今季はショートの方が、らしさが出ていると思うので)
さて、今日は大ちゃんニュースとして、スポンサーになっているP&Gのソチ出場激励会と、関西大学での壮行会(まっちーとともに)の報道があった。
今日1月7日で、ソチ五輪開幕までちょうど1ヶ月。
右足の回復具合はどうなのか、練習はどんなふうに進んでいるのか…心配はつきないけれど、あと1ヶ月静かに祈るしかない。
で、ソチ五輪の放映スケジュールもだいぶ固まってきて、カレンダーに書き込んでいくと…
やっぱり2月6日の団体戦開幕から23日の閉会式まで、ほぼ夜寝られないじゃないか!ひえ~
いったい2月の私の社会生活はどうなってしまうのでしょう。ソチ終了後の抜け殻っぷりと合わせて、今からおそろしい…。
しかもめずらしく風邪を引いてしまい、予定をいろいろキャンセルして家にいるという…
風邪っぽいかな?と思ったときは、
ソッコーで葛根湯を飲む
首の後ろのツボにカイロを貼って温める(これめっちゃ効きます)
42~3℃の足湯をする
この3つをできるだけ早くやり、だいたい撃退しちゃうのですが、今回は年末年始の疲れも出たのか、それでもやっつけられず。
なんというかこう、風邪菌と一進一退の攻防を繰り広げてる感じであります。
で、そうはいっても寝てるわけじゃないので、全日本の振り返りの続きを。
男子は大ちゃんを延々書きましたので(まだ今でも思い出すと泣きそうになるという重症ぶり)、6位以下の中で、何人かの選手について書こうと思います。
ショート6位以内、フリー最終グループに入った中で、ひときわ小さな選手がおりました。
宇野昌磨(しょうま)選手、16歳。身長150㎝。やっと声変わりしたという高校1年生。
わが家では今、次世代選手の中ではショーマが絶賛推しです。
このまま成長していけば、大ちゃんに匹敵するような表現力や音楽性をもつ選手になれるかもしれない。本人も、目標とする選手は高橋大輔選手、と言っているし。
昨年の全日本のときより10cm身長が伸びたとはいっても、まだちっちゃい。童顔なので、いかにもあどけない少年に見える。
しかし、ひとたび氷の上に乗ると一変。バレエダンサーのような美しい姿勢を崩さず、奥行きのあるスケールの大きな演技、すばらしいスピードと集中力で観客を一気に引き込みます。
(今回全日本でのフリーの動画はこちら。未見のかたはぜひ!)
ショーマにはおそらく天性の《見せる(魅せる)意識》があり、これはこの年齢の日本の男子選手には珍しい。ノービス、ジュニア時代からこの意識をはっきり持っていたのは羽生選手くらいではないかと思う。
しかも、ショーマの場合は非常に音感がよく、スケートも伸びるので、楽曲のリズムをぴたっととらえながら途切れることなく滑っていくのを見ているのは、なんともいえず気持ちがいい。
今季フリーは昨シーズンから継続の、シークレット・ガーデン「Steps」。振り付けも含め、すごく彼のスケートによく合っていると思う。
課題はジャンプ。この点もちょっと大ちゃんぽい? いや大ちゃんはジュニアからもっと跳べてたか。ショーマは試合ではトリプルアクセルにまだ苦心しているところ。
おそらく身長がさらに伸びて大人の体つきになってくれば、ジャンプも変化するし、表現力が体型に追いついてくるという(失礼!?)ことになると思われる。
あこがれだった全日本最終グループに入り、総合結果7位になった今シーズン。
来シーズン以降の成長が本当に楽しみ。どこまで身長が伸びるのかも、ちょっと心配しつつ楽しみにしましょう。
8位に入った田中刑事選手。
羽生選手と同い年の19歳。
日野龍樹選手と3人同期生でしのぎを削っていた中から、羽生選手だけが飛び立って早々とシニアへ移行。結弦くんがあれよあれよという間に日本も飛び立ち世界のトップへのぼりつめていったあと、ジュニアに残された田中選手も日野選手も、努力を重ねながらなかなかシニアに移れずにここまできた。
ジュニアに在籍できるのは19歳まで。来シーズンは自動的にシニア移行となる。
田中選手は基礎の技術力、表現力、スタイルなど、全体的にレベルが高い。それはこの数年評価されてきたし、バランスのとれたよい選手に成長してきたと思う。
ケガもあって昨シーズンは苦戦したが、今シーズンはまずまずの出来で戦ってきた。そしてこの全日本でも四回転に挑んで転倒のほか失敗もあったものの、以前のように大崩れすることなくまとめられたのはよかった。
(フリー「ドクトル・ジバゴ」の動画はこちらをクリック)
ただし、ただし…なんだよなあ。刑事くん(桜木健一の顔を思い浮かべた方は昭和世代!それにしてもなんと不思議なお名前なのでしょう)の演技を観ていると、いつもこう、「惜しいなあ…」という気持ちになる。
身長も伸びて、日本の男子選手としてはしっかりした体型。全体的に容姿もめぐまれているし、技術も成長しているし、いいか悪いかでいうと全然「いい」んだけど、なんというのだろう、どこか突き抜けたものが感じられないというか…。
世界のトップで争う選手には、みんな必ず強烈な個性や持ち味、《色》がある。
刑事くんも、自分にしかない《色》を身につけられるかどうか。シニアに上がってどこまでいけるかは、そこにかかっている気がする。
今回は13位に終わった佐々木彰生選手。昨年は8位まできていたので、本人としてはかなり悔しかったと思う。
佐々木選手の出場するところ、必ずスタンドには「あきお」応援団。とにかく人気者なのです。
彰生くんの特徴はとにかく踊る、踊る。そして演じる、演じる。
時には馬のかぶり物、時には忍者の装束、ミッキーマウス、豹、女子高生…
いろんなものになりきって演技する。個性的、というより芸人的、エンターテイナー魂の持ち主なのだ。
(今回の全日本の写真でいいのが見つからず、昨年の全日本のものです。彰生くんすみません…)
大笑いしたのは全日本ショートの滑走順が決まり、最終滑走になったときの彰生くんのツイート。
「頼む! 駅が混むからと行って早めに帰るのはやめて俺を見てくれ!!!
そして、テレビ! 大ちゃんとかのインタビューとか、それでは明日は女子SP!さようなら!とかやめて俺を映してくれwww」
会場から早めに出てしまう観客をけん制。そしてテレビ局にも注文!
こんなことをぶっちゃけて皆に愛されるのも、彰生くんのキャラクターならでは。
でも、大学卒業と同時に引退せず、競技の世界に残ってがんばっている姿には胸が熱くなる。正直にいって、日本の選手でなくどこか選手層の厚くない国に所属していれば、とっくに国際大会の常連になっている技術レベル。来シーズン以降、そしてこの先はどうするのだろう…。
ぜひ、彰生くんにしかできないプログラムをまた観たいと思うのだけど。
(今回のショート動画はこちらをクリック。今季はショートの方が、らしさが出ていると思うので)
さて、今日は大ちゃんニュースとして、スポンサーになっているP&Gのソチ出場激励会と、関西大学での壮行会(まっちーとともに)の報道があった。
今日1月7日で、ソチ五輪開幕までちょうど1ヶ月。
右足の回復具合はどうなのか、練習はどんなふうに進んでいるのか…心配はつきないけれど、あと1ヶ月静かに祈るしかない。
で、ソチ五輪の放映スケジュールもだいぶ固まってきて、カレンダーに書き込んでいくと…
やっぱり2月6日の団体戦開幕から23日の閉会式まで、ほぼ夜寝られないじゃないか!ひえ~
いったい2月の私の社会生活はどうなってしまうのでしょう。ソチ終了後の抜け殻っぷりと合わせて、今からおそろしい…。
by higurashizoshi
| 2014-01-09 00:33
| フィギュアスケート