ひぐらしだより
S | M | T | W | T | F | S |
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
31 |
四大陸選手権2014
すでにすっかり終わってしまった四大陸選手権ですが、ソチ後のフィギュア界を考えるのにもなかなか興味深い試合となりました。遅まきながら、ざざっと書いておきます。
四大陸選手権男子結果
1位 無良崇人選手
2位 小塚崇彦選手
3位 ナン・ソン選手
4回転トゥーループも含めパーフェクトなショート、大きなミスのないフリーで堂々1位になった無良崇人選手。
今回はジャンプがひさびさに気持ちよく決まったこともよかったけれど、いつも演技中の表情がどうしても硬くなるところを、ショートは特に笑顔で滑る姿が見られたことが印象的だった。そうそう、もっと顔を上げてアピールすれば、魅力的なんだから!と思わず力こぶ。
22歳の無良くんは、来季へ向けての抱負を語り、さらにソチの次のピョンチャン五輪まで現役を続けたいと話しているそう。うれしいことです。
2位になった小塚崇彦選手は、ショートはジャンプにも演技全体にもやや精彩がなくて、やっぱりソチの選考がモチベーションに響いているのかなあ…という気がした。
でもフリーで巻き返し、小塚くんらしい安定した美しい滑りをしっかりと決めて、フリーだけなら1位。おお、意地を見せてくれたな~。
そして、表彰台後に彼の口から出てきた《現役続行宣言》。
ほっとすると同時に、やっぱり本当に、引退を現実問題としてかなりぎりぎりに考えていたんだなあと感じた。今も気持ちの整理がついたわけではない…というようなことも言っていて、あの選考問題が彼の中で大きな傷になっていることは間違いなく、いずれそれを糧に上昇していってほしいと切に思う。
あと、ごく上位選手しか地上波放映してくれなかったのでまだ演技は観られてないのですが、私が応援しているジェレミー・テン選手は6位でした。
ワンシーズンを松葉杖状態で過ごすという大けがをくぐり抜けて復活した選手で、とても美しい身体表現と情感ある演技が素敵。カナダの国内選手権では二度の銅メダルという実績もあり。ただ、ケガ以降特にジャンプがなかなかしっかり入らないことが多く、今回も上位には入れず無念だったなあ…。
今季限りで引退という悲しい話も聞いているので、もしそうならこの四大陸が最後の試合になったはず。2月の四大陸のCS放映では、ぜひ演技を観たいです。
四大陸選手権女子結果
1位 村上佳菜子選手
2位 宮原知子選手
3位 ジジュン・リー選手
今回、シングルは男子も女子も1、2位が日本、3位が中国の選手という結果。
村上佳菜子選手はソチも近いので調整がどうなのかと思ったけれど、フタをあけてみたらショートもフリーもほぼミスなく、非常に集中した演技をつらぬき、ぐっと大人のスケーターになった感がありました。
こんなに終始自信と落ち着きにみちた彼女を見るのは、もしかしたら初めてかも。この好調を維持して初めての五輪に乗り込めれば、上位も狙えるのでは…?
今シーズンは途中でショートプログラムを以前のものに戻すという変更が、精神的にも彼女をうまく転換させたように見えます。
ショート4位から逆転で2位に入った宮原知子選手。
いや、今回のこのフリー演技はほんとにすばらしかった。体調があまりよくなかったらしいのですが、自分でも「緊張しい」というくらい生真面目できっちりした性格らしき彼女、このシチュエーションで逆に底力が出せたのかも?
ジャンプすべて確実に成功させ、後半のステップでは眼力がすごかった。生硬すぎる演技がいつも観ていて「うー、もったいない!」とじれったいのだけれど、今回は彼女の演技を観ていてそのパワーというか情念のきざしのようなものに、初めてちょっと鳥肌が立ちました。今後殻をやぶった姿をもっと見たい。
3位のジジュン・リー選手はいい演技でしたが、ショート3位からフリーで惜しくも6位まで落ちてしまった今井遥選手について。
フリーのたったひとつのジャンプミスが本当に惜しかった!あれがコンビネーションでなければ…。
以前はジャンプでの転倒が目立っていた今井選手、昨シーズンくらいからジャンプも安定し、もともとすばらしかった表現面がさらに洗練されてきて美しいこと。そして衣装もいつも美しい! 特別に遥ちゃんだけショートもフリーも衣装を見せる。
まだ20歳。彼女にしかできないプログラムを滑れる選手として、ソチ後の女子の中で頭角をあらわしていってほしいです。
いつもながら、ペアとアイスダンスは地上波放映なし、CSでは2月放映…
日本でカップル競技がポピュラーになる日が来れば(来るのかしら)、この偏重も変わるのであろうか。
ヨーロッパ選手権について丸ごと書けてないのが不覚なり~。ヨーロッパの選手たちについてはソチが始まるまでになんとか書きたいものです。なんといっても不死鳥、というよりゾンビのように瀬戸際でソチ出場に寄り切った宇宙の帝王・プルシェンコのことなど、避けて通れない話がいっぱい。
いや~プルさま、団体戦のショートとフリー、個人戦のショートとフリー、全部ひとりで滑るだけでも大丈夫?と思うのに、「自分ならメダルに一番近い」と断言、自国の若手もほかのベテランも切って捨てるんだから相当なもんです(ロシア男子はソチ出場枠ひとつだけ)。有終の美を、裸の王様として飾ることのないように願うばかり。
明日からまたちょっと遠方に泊まりがけで行ってきます。
いや~寒い寒い。
みなさんインフルエンザとノロウイルスにご注意ください~
四大陸選手権男子結果
1位 無良崇人選手
2位 小塚崇彦選手
3位 ナン・ソン選手
4回転トゥーループも含めパーフェクトなショート、大きなミスのないフリーで堂々1位になった無良崇人選手。
今回はジャンプがひさびさに気持ちよく決まったこともよかったけれど、いつも演技中の表情がどうしても硬くなるところを、ショートは特に笑顔で滑る姿が見られたことが印象的だった。そうそう、もっと顔を上げてアピールすれば、魅力的なんだから!と思わず力こぶ。
22歳の無良くんは、来季へ向けての抱負を語り、さらにソチの次のピョンチャン五輪まで現役を続けたいと話しているそう。うれしいことです。
2位になった小塚崇彦選手は、ショートはジャンプにも演技全体にもやや精彩がなくて、やっぱりソチの選考がモチベーションに響いているのかなあ…という気がした。
でもフリーで巻き返し、小塚くんらしい安定した美しい滑りをしっかりと決めて、フリーだけなら1位。おお、意地を見せてくれたな~。
ほっとすると同時に、やっぱり本当に、引退を現実問題としてかなりぎりぎりに考えていたんだなあと感じた。今も気持ちの整理がついたわけではない…というようなことも言っていて、あの選考問題が彼の中で大きな傷になっていることは間違いなく、いずれそれを糧に上昇していってほしいと切に思う。
あと、ごく上位選手しか地上波放映してくれなかったのでまだ演技は観られてないのですが、私が応援しているジェレミー・テン選手は6位でした。
ワンシーズンを松葉杖状態で過ごすという大けがをくぐり抜けて復活した選手で、とても美しい身体表現と情感ある演技が素敵。カナダの国内選手権では二度の銅メダルという実績もあり。ただ、ケガ以降特にジャンプがなかなかしっかり入らないことが多く、今回も上位には入れず無念だったなあ…。
四大陸選手権女子結果
1位 村上佳菜子選手
2位 宮原知子選手
3位 ジジュン・リー選手
今回、シングルは男子も女子も1、2位が日本、3位が中国の選手という結果。
村上佳菜子選手はソチも近いので調整がどうなのかと思ったけれど、フタをあけてみたらショートもフリーもほぼミスなく、非常に集中した演技をつらぬき、ぐっと大人のスケーターになった感がありました。
こんなに終始自信と落ち着きにみちた彼女を見るのは、もしかしたら初めてかも。この好調を維持して初めての五輪に乗り込めれば、上位も狙えるのでは…?
今シーズンは途中でショートプログラムを以前のものに戻すという変更が、精神的にも彼女をうまく転換させたように見えます。
ショート4位から逆転で2位に入った宮原知子選手。
いや、今回のこのフリー演技はほんとにすばらしかった。体調があまりよくなかったらしいのですが、自分でも「緊張しい」というくらい生真面目できっちりした性格らしき彼女、このシチュエーションで逆に底力が出せたのかも?
ジャンプすべて確実に成功させ、後半のステップでは眼力がすごかった。生硬すぎる演技がいつも観ていて「うー、もったいない!」とじれったいのだけれど、今回は彼女の演技を観ていてそのパワーというか情念のきざしのようなものに、初めてちょっと鳥肌が立ちました。今後殻をやぶった姿をもっと見たい。
3位のジジュン・リー選手はいい演技でしたが、ショート3位からフリーで惜しくも6位まで落ちてしまった今井遥選手について。
フリーのたったひとつのジャンプミスが本当に惜しかった!あれがコンビネーションでなければ…。
以前はジャンプでの転倒が目立っていた今井選手、昨シーズンくらいからジャンプも安定し、もともとすばらしかった表現面がさらに洗練されてきて美しいこと。そして衣装もいつも美しい! 特別に遥ちゃんだけショートもフリーも衣装を見せる。
まだ20歳。彼女にしかできないプログラムを滑れる選手として、ソチ後の女子の中で頭角をあらわしていってほしいです。
いつもながら、ペアとアイスダンスは地上波放映なし、CSでは2月放映…
日本でカップル競技がポピュラーになる日が来れば(来るのかしら)、この偏重も変わるのであろうか。
ヨーロッパ選手権について丸ごと書けてないのが不覚なり~。ヨーロッパの選手たちについてはソチが始まるまでになんとか書きたいものです。なんといっても不死鳥、というよりゾンビのように瀬戸際でソチ出場に寄り切った宇宙の帝王・プルシェンコのことなど、避けて通れない話がいっぱい。
いや~プルさま、団体戦のショートとフリー、個人戦のショートとフリー、全部ひとりで滑るだけでも大丈夫?と思うのに、「自分ならメダルに一番近い」と断言、自国の若手もほかのベテランも切って捨てるんだから相当なもんです(ロシア男子はソチ出場枠ひとつだけ)。有終の美を、裸の王様として飾ることのないように願うばかり。
明日からまたちょっと遠方に泊まりがけで行ってきます。
いや~寒い寒い。
みなさんインフルエンザとノロウイルスにご注意ください~
by higurashizoshi
| 2014-01-28 19:27
| フィギュアスケート