ひぐらしだより
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Spitzbergen tour 2018 "GO!GO!スカンジナビア vol.7"@Zepp Namba
スピッツファン歴20年以上なれど、ファンクラブの「スピッツベルゲン」に入ったのはほんの数年前。ゆえに、ベルゲン主催のファンクラブ限定ライブである《GO!GO!スカンジナビア》、通称「ゴースカ」には今回初参加。
ドキドキワクワクでこの日を迎えるはずが、私生活上で数々のマイナスの出来事が続き、とっても忙しくかつ重苦しい気持ちで当日を迎えた私。
「ゴースカ?…そうか、行くんだよな…行くんだよね…」
くらいのテンションで、電車を乗り継ぎ、Zepp Nambaへ。
列に並んで待つ間に見上げれば、あざやかな深い青空に、真っ白な雲の群れ。
並んでいるお客さんは、みんなベルゲン会員なので、この人たちがスピッツのコアなファンなんだなあ…とリサーチしてしまう。女性が7割くらい、男性はガチなファンらしき若者、中年の方。全体の年齢は高校生くらいからけっこうお年を召した方まで、ほんとバラバラ。基本ひとりずつチケットを取るゴースカにしてはカップルや家族連れもけっこういました。
入場するところで初めて自分の会場内での位置が判明するシステムなので、スタンドで椅子あり席なのか、スタンディングで立ちっぱなしなのかは不明のまま入口へ。
もらった紙には「スタンディング」の文字。おお。
よくわけがわからないまま会場に入り、幸運にも一番ステージに近いブロックの右寄りに立つことができて、「う?ステージめっちゃ近いんですけど?」となり、この予想もしなかった現実を受けいれられないままに待つこと小一時間。ついに始まりました。
最初にグラスホッパーの社長さんがトコトコ出てきて、ゆるーい挨拶と注意事項。
そしたらメンバーがぞろぞろと登場。ゆるーい。
しかしこの近さは…この近さは…!
と思いつつ最初の曲(セトリは最後にあげました)が始まった瞬間、テツヤくんが目の前、マサムネくんもこんな近いところにいる、ああスピッツが演奏している、マサムネくんが歌っている…こんなところに自分がいる…と思ったら、いきなりどっと泣けてきてしまった。
しかも今回のゴースカのセトリ、少しずつ変化していってるとはいえ、基本私の好きな曲ばかりといっても過言ではないラインナップ。もちろん、ベルゲン会員の投票を参考にセトリを決めてくれるのがゴースカなので、かゆいところに手が届くというか、「そう、これこれ!ツアーではなかなか聴けないけど、好きなんだよね。聴きたかったよね!」という曲がどんどん演奏されていくのだ。なんというめくるめく世界。
そして、いつもの大きなホールでのツアーライブと違って、なんだかスピッツの4人もキーボードのクージーも、リラックスしてるというか楽しそうというか、自由な感じなのだ。それが演奏にも歌にもあらわれていて、とにかく気持ちいい!伸びやか!
何十年ステージに立ってきても内気でシャイな男4人、ほんとはこんなに自在で楽しいんだね、そしてこんなに強靭で、ほれぼれするほどかっこいいんだ!と実感した。
演奏だけでなくMCまでスムーズで(いつものぎこちなさゼロ)、ああ普段みんなでこんな感じでいるんだろうなあ…と感じることができた。カバーで登場したサキちゃんの歌もすばらしかったし、そこにコーラスを合わせるマサムネくんの抑えた美声がまた…。
アンコール前の最後の曲は、「この会場のリクエスト1位の曲です。ほかの会場では(1位では)なかった、ここだけ」というマサムネくんの説明があり、
「みんな、ロックだね」
というしびれる一言の直後に、テツヤくんのギターソロが始まった。
ライブが始まってからずっと、
《今この状況が一生続くか、ここで死ぬか、どちらかがいい》
と思っていた。こんなことをライブで思ったのは人生で初めてだった。今振り返るとかなりあぶないよ私。
昔、スピッツのライブに初めて行ったときも心底感動して忘れられないけど、今回のゴースカはきっと、初めて飛行機の上から雲海を見た日や、初めて恋をした日と同じように、私が人生を終える瞬間にきっとよみがえると思う。
アンコール2曲目からは撮影OKというファンサービスもニクい。
(すでに今朝から私のスマホの待ち受けは、自分で撮った演奏中のスピッツで、スマホを開くたびにびっくりする)
そして最後にドラマチックに終わるんじゃなくて、終演後にだらだらと続くプレゼントコーナー(これもすごいレアものばかりがファンに当たるしくみ)とか、4人並んでのごあいさつとか、なんかこうしみじみとした手作り感あふれるラストで、バイバーイという感じで去っていくメンバーたちの雰囲気も、ああスピッツ。さっきまであんなかっこよかったのに、こうなるところがほんとにスピッツ。
そうそう、ずっとスピッツを撮っているカメラマンの内藤さんが、ステージの高いところからメンバーと客席全部を記念撮影してくれたんだけど、そのときに客席に背中を向けてステージの一番前に座るとき、マサムネくんがさりげなく客席に向かって「失礼します」と一礼したのがすごく彼らしいなあーと思った。
来年は新しいアルバムを出すといううれしい話も聞け(出そうと思えば毎年でも出せるんだけどね、とマサムネくんが言ったのが驚異だった!)、リーダーの「50代の間にゴースカ8回目やります!」宣言に客席は盛り上がってたけど、…待て!あと9年もあるんですが!?と思ってたのは私だけではないはず。せめて3年後にはやってくれないと、こっちの人生終わってしまうぞ。
ともかくスピッツはやる気に満ちていて、元気で、ずっと素敵だということがわかった。そのことがありがたく、うれしい。
しんどいこともたくさんあって、でも生きていこうと思わせてくれた夜だった。
スピッツのみなさんに、ただただ感謝。これまでよりもっと好きになったという《惚れ直した記念》に、ネム様惑星Tシャツ買って帰りました。
(以下当日のセトリです。見たい方だけどうぞ)
◆"GO!GO!スカンジナビア vol.7"@Zepp Namba 9月23日セトリ◆
船乗り
不死身のビーナス
スピカ
えにし
あかさたな
魔女旅に出る
インディゴ地平線
ヒビスクス
ババロア
恋のバカンス(カバー)
桃
歌ウサギ
サンシャイン
1987→
ハチミツ
運命の人
野生のポルカ
三日月ロック その3
ハチの針
(アンコール)
やまぶき(仮)
バニーガール
ドキドキワクワクでこの日を迎えるはずが、私生活上で数々のマイナスの出来事が続き、とっても忙しくかつ重苦しい気持ちで当日を迎えた私。
「ゴースカ?…そうか、行くんだよな…行くんだよね…」
くらいのテンションで、電車を乗り継ぎ、Zepp Nambaへ。
列に並んで待つ間に見上げれば、あざやかな深い青空に、真っ白な雲の群れ。
並んでいるお客さんは、みんなベルゲン会員なので、この人たちがスピッツのコアなファンなんだなあ…とリサーチしてしまう。女性が7割くらい、男性はガチなファンらしき若者、中年の方。全体の年齢は高校生くらいからけっこうお年を召した方まで、ほんとバラバラ。基本ひとりずつチケットを取るゴースカにしてはカップルや家族連れもけっこういました。
入場するところで初めて自分の会場内での位置が判明するシステムなので、スタンドで椅子あり席なのか、スタンディングで立ちっぱなしなのかは不明のまま入口へ。
もらった紙には「スタンディング」の文字。おお。
よくわけがわからないまま会場に入り、幸運にも一番ステージに近いブロックの右寄りに立つことができて、「う?ステージめっちゃ近いんですけど?」となり、この予想もしなかった現実を受けいれられないままに待つこと小一時間。ついに始まりました。
最初にグラスホッパーの社長さんがトコトコ出てきて、ゆるーい挨拶と注意事項。
そしたらメンバーがぞろぞろと登場。ゆるーい。
しかしこの近さは…この近さは…!
と思いつつ最初の曲(セトリは最後にあげました)が始まった瞬間、テツヤくんが目の前、マサムネくんもこんな近いところにいる、ああスピッツが演奏している、マサムネくんが歌っている…こんなところに自分がいる…と思ったら、いきなりどっと泣けてきてしまった。
しかも今回のゴースカのセトリ、少しずつ変化していってるとはいえ、基本私の好きな曲ばかりといっても過言ではないラインナップ。もちろん、ベルゲン会員の投票を参考にセトリを決めてくれるのがゴースカなので、かゆいところに手が届くというか、「そう、これこれ!ツアーではなかなか聴けないけど、好きなんだよね。聴きたかったよね!」という曲がどんどん演奏されていくのだ。なんというめくるめく世界。
そして、いつもの大きなホールでのツアーライブと違って、なんだかスピッツの4人もキーボードのクージーも、リラックスしてるというか楽しそうというか、自由な感じなのだ。それが演奏にも歌にもあらわれていて、とにかく気持ちいい!伸びやか!
何十年ステージに立ってきても内気でシャイな男4人、ほんとはこんなに自在で楽しいんだね、そしてこんなに強靭で、ほれぼれするほどかっこいいんだ!と実感した。
演奏だけでなくMCまでスムーズで(いつものぎこちなさゼロ)、ああ普段みんなでこんな感じでいるんだろうなあ…と感じることができた。カバーで登場したサキちゃんの歌もすばらしかったし、そこにコーラスを合わせるマサムネくんの抑えた美声がまた…。
アンコール前の最後の曲は、「この会場のリクエスト1位の曲です。ほかの会場では(1位では)なかった、ここだけ」というマサムネくんの説明があり、
「みんな、ロックだね」
というしびれる一言の直後に、テツヤくんのギターソロが始まった。
ライブが始まってからずっと、
《今この状況が一生続くか、ここで死ぬか、どちらかがいい》
と思っていた。こんなことをライブで思ったのは人生で初めてだった。今振り返るとかなりあぶないよ私。
昔、スピッツのライブに初めて行ったときも心底感動して忘れられないけど、今回のゴースカはきっと、初めて飛行機の上から雲海を見た日や、初めて恋をした日と同じように、私が人生を終える瞬間にきっとよみがえると思う。
アンコール2曲目からは撮影OKというファンサービスもニクい。
(すでに今朝から私のスマホの待ち受けは、自分で撮った演奏中のスピッツで、スマホを開くたびにびっくりする)
そして最後にドラマチックに終わるんじゃなくて、終演後にだらだらと続くプレゼントコーナー(これもすごいレアものばかりがファンに当たるしくみ)とか、4人並んでのごあいさつとか、なんかこうしみじみとした手作り感あふれるラストで、バイバーイという感じで去っていくメンバーたちの雰囲気も、ああスピッツ。さっきまであんなかっこよかったのに、こうなるところがほんとにスピッツ。
そうそう、ずっとスピッツを撮っているカメラマンの内藤さんが、ステージの高いところからメンバーと客席全部を記念撮影してくれたんだけど、そのときに客席に背中を向けてステージの一番前に座るとき、マサムネくんがさりげなく客席に向かって「失礼します」と一礼したのがすごく彼らしいなあーと思った。
来年は新しいアルバムを出すといううれしい話も聞け(出そうと思えば毎年でも出せるんだけどね、とマサムネくんが言ったのが驚異だった!)、リーダーの「50代の間にゴースカ8回目やります!」宣言に客席は盛り上がってたけど、…待て!あと9年もあるんですが!?と思ってたのは私だけではないはず。せめて3年後にはやってくれないと、こっちの人生終わってしまうぞ。
ともかくスピッツはやる気に満ちていて、元気で、ずっと素敵だということがわかった。そのことがありがたく、うれしい。
しんどいこともたくさんあって、でも生きていこうと思わせてくれた夜だった。
スピッツのみなさんに、ただただ感謝。これまでよりもっと好きになったという《惚れ直した記念》に、ネム様惑星Tシャツ買って帰りました。
(以下当日のセトリです。見たい方だけどうぞ)
◆"GO!GO!スカンジナビア vol.7"@Zepp Namba 9月23日セトリ◆
船乗り
不死身のビーナス
スピカ
えにし
あかさたな
魔女旅に出る
インディゴ地平線
ヒビスクス
ババロア
恋のバカンス(カバー)
桃
歌ウサギ
サンシャイン
1987→
ハチミツ
運命の人
野生のポルカ
三日月ロック その3
ハチの針
(アンコール)
やまぶき(仮)
バニーガール
by higurashizoshi
| 2018-09-25 00:54
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